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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』完
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『春の通販カタログを見る妻』2900

 体重減と相まって、妻は最近届く『春の通販カタログ』をうれしそうに見ている。
 お葬式で疲れて帰ったボクが早めに寝てからも、かなり遅くまでそれを見ていたらしい。
 それが唯一最大の楽しみと言わんばかりに、ウキウキした顔を見せられると、こっちとしても「まあいっか!」という気持ちになる。
 毎日、雪、雪、雪ではココロが萎えてしまうもんね。
 待ち遠しい「春」はカタログの中にあふれているのだろう。
 さあ、今から「雪下ろし」だ。
 根深い「冬」をぶん投げてやる。

 (2013.02.28)   このページのトップへ

『体重ヘル妻』2899

 ボクがお葬式に行っている時、妻は1人で家の前の雪かきをしたらしい。
 それで、今朝の体重は驚くほど減っていたらしい。
 久しぶりに、測定後に歓声が上がった。
 いつもの「あ〜あ」が、「うぁ〜!」になった。
 その理由はただ1つ。
 雪かき。
 そんなわけで、今日はまた、これから「屋根」に上るのだが、彼女は張り切っているのだ。
 このまま、どこまでも20代に近づいていく気満々なのだ。
 そんなに甘くはないと思うがね。

 (2013.02.28)   このページのトップへ

『皆、ジッと天を仰ぐの冬』2898

 隣のチビギャンはこれを見て、放心したように天を仰いでいた。



 どうしょうもない。どうもこうもない。
 もう勘弁だ。
 そんなわけで、村中、あっちこっちで天を仰ぐ人がいる。
 ボクらも例外ではない。
 今日はまた、これから「屋根」に上るのだ。
 あ〜あ。
 キジよ、なんとかなんないもんかね。



 (2013.02.28)   このページのトップへ

『葬式出陣!』2897

 やっと水が出て顔を洗った。
 その時間は近づいていた。
 髪が爆発していることに気付いた。
 やばい。
 これでは「葬式映えするいい男」が台無しだ。
 かくなる上はこれをかぶろう。



 これをかぶってセットしよう。



 いざ、出掛けるぞ!
 おっと、脱がねばねがった。

 (2013.02.28)   このページのトップへ

『顔洗いてえな』2896

 まいったな。
 また凍ってるよ。
 夕べは風呂に入ったんだよ。(つまりボイラーのお湯は熱かったのだよ)
 その後、3箇所しっかり水抜きしたんだよ。
 抜かりはなかったんだよ。
 しかも、早朝4時に、妻はトイレに行った後、しっかりお湯が出ることまで確認していたんだよ。
 なのにだ!
 なのに出ないのだよ!
 4時〜8時までの間に、氷点下10℃以下になって一気にみんな凍ってしまったのだよ。
 もうどうしょうもないね。
 お手上げだね。
 今日は「お葬式」だってえのにさ。
 あ〜あ。
 顔、洗いてえな。



PS 実はこの後にこうやって湯を沸かした。



 妻が雪を持ってきたのである。
 これは「おしん」の俊作兄ちゃんから学んだノウハウだった。
 この量の雪だと、ほんの少しの水にしかならない。
 何度も何度も雪を足して、ようやく顔を洗えるくらいの水が沸いた。
 と、思ったら・・・。
 皮肉なことに、水が出た。
 うれしかった。
 と、同時に・・・頭にきた。

 (2013.02.27)   このページのトップへ

『雪上げ』2895

 この2〜3日で1メートルも積もった屋根の雪。
 いよいよ恐ろしくなったので、今日は「急ぎ働きの最終日」ではあったが、朝6時から早出して何とか間に合わせ、午後から3時間ばかり屋根に上がった。
 1メートルくらいの雪を、「ザックザック!」とスコップでブロック状に切っては投げ、切っては投げしているうちに、投げる場所(地面)だったところがドンドン高くなってしまい、ついに屋根より高くなってしまった。
 ♪屋根より高い鯉のぼり〜♪
 笑えない。
 マジでそういう状態になったので、妻が勇気を持って雪山のほうへ移動を試みると・・・。
 ずぼっ!
 屋根の庇のすき間に足を取られて埋まってしまった。
 ボクが手を握っていたからよかったが、そうでなければ危なく「生き埋め」になるとこだった。
 そんなわけで、これじゃあ「雪下ろし」じゃなくて「雪上げ」じゃん! という笑えない状態で作業を続けていた。
 ひとまず道路側の屋根だけやった。まだこの3倍は残っている。
 仕事の納期の関係があったので、今日はここまでにした。
 屋根を下りてから、道路側に落ちた雪を、今度はどけるのにまた1時間かかった。
 クタクタになりながら、ボクは明日の供物を買いに五城目イオンへ行ってきた。
 代表の顔になった妻は、さっきまでスコップを持っていた手をキーボードに代えて、6時締め切りの原稿の最終チェックを行っている。
 スーパーウーマンだね。

 (2013.02.26)   このページのトップへ

『キクノさん百余歳の大往生』2894

 キクノさんというのは、戦争で亡くなったボクの祖父「周治」の妹である。
 湯の又という村に嫁いで子どもを十人ももうけた。
 そのキクノさんが昨日、長いこと住み暮らしていた施設で亡くなった。
 一時期、祖母もその施設に入居していて、ボクたちはその時、先住者だったキクノさんの部屋を表敬訪問したことがある。
 ボクを見て、「おめえ、いいヒゲだなあ」と言って笑った顔が実にいい表情だった。そうして「おめえ、誰だあ?」と訊いた。
 ボクが「周治の孫のやすしだ」と説明すると、思いっきり驚いて「ほう、ほう、ほう!」と言うのだが、しばらくすると、また「おめえ、いいヒゲだなあ」が始まるのだった。
 認知症になって相当長いこと施設に入っていたので、長男のゴロウさんは去年、先に亡くなってしまっていた。
 いいおばあちゃんだった。いい笑顔の人だった。
 ボクはキクノさんが嫁に出た実家の代表で、明日お葬式に参列する。
 大往生した「永遠の笑顔」に会ってくる。

PS たった今「金ちゃん」(キクノさんの姉の子ども)から電話があって、明日はボクを迎えにきてくれるそうだ。ありがたい。
「今回はオレさ甘えれ」だって。
 この金ちゃんという人は、うちのばあちゃんが亡くなった時も、ネギとか白菜とかいろいろ持ってきてくれたボクたちにとっての恩人だ。
 まだ、秋田に来て間もない妻も、この金ちゃんにだけは救われた思い出がある。
 周治さんの関係者はみんないい人ばかりだ。

 (2013.02.26)   このページのトップへ

『今時、字が読めない人はいないだろうが』2893

 おしんちゃんは、俊作にいちゃんから字を教わったが、母ちゃんも父ちゃんも兄弟姉妹もみんな字が読めなかった。
 今時、字が読めない人はいないだろう。
 文盲という言葉が、差別用語ではなく、もはや「死語」と言っていい時代だ。それだけ国民は「国語力」が付いたということだ。
 でも、読めて書けるようになって、メールとかブログとかで表現する機会が増えると、ヘタに読み書きできるだけに、その人の国語力の「アラ」が目立つようになったのも事実だ。
 結構お恥ずかしい表現も目につく。
 今こそ、むしろ「国語力」が問われる時代かもしれない。
 気をつけよう。
 自分への戒めとしてそう思う。

 (2013.02.26)   このページのトップへ

『コツコツコトコト忍耐の時間』2892

 すぐに成果が出るものなどない。
 コツコツコツコツやり続けるしかない。
 ホームページを作ったがサッパリ成果が出ないという人がいる。
 よく聞いてみると、まだ開設から1年しかたっていないという。
 でも、それでやめてしまったら終わり。
 いつもいつも、商店がいいものを仕入れ、店先を新しくするように、少しずつでも努力して続けていれば、必ずジワジワ効果が出てくるものだ。
 ボクたちの『ことなひまめ事務所(オフィスマドロス)』のホームページもそうだった。
 3年かかって、ようやく注文が増え、どうにかそれで食えるようになりつつある。
 ウェブは『コツコツ忍耐の時間』が必要である。決して「打ち出の小槌」ではないのだ。
 ただ、どうやったら成果が出やすいかのコツはある。それをつかむためにも「時間という忍耐」が要る。
 「日薬」というのがある(と妻は言う)。
 時間が傷を癒してくれるという意味だ。
 同様に『時間は味を豊かにする』とも言う。
 昨日、りんごのスイーツを作っていてそう言った。
 どうも「レンジ」で作ったものは美味しくないらしい。
 コトコトコトコト煮ていく過程が味を美味しくするというのだ。
 それにはボクも同感である。得意の『牛スジのワイン煮』などはまさにその典型である。
 その「コトコト忍耐の時間」を楽しむことさえできたら、商売であれ人生であれ、半分は成功したようなものだろう。
 焦らず、いじけず、コツコツコトコト頑張ろう。

 (2013.02.26)   このページのトップへ

『エッフェル塔になったオリーブオイルボトル』2891

 この写真で分かるかなあ。



 フェイスブックにも書いたんだけどね。
 おいしいおいしい『妻のエビとオレンジサラダ』のドレッシングに使う「オリーブオイル」が白く凍っていたので(これ、いつものこと)、ストーブの前に置いて融かしていたら、オリーブオイルのボトルが歪んで、エッフェル塔のように曲がってしまったわけ。
 プラスチックのボトルだったのね。
 そんだけ寒い日だった。
 でもサラダはメチャおいしかった。



 なので、調子に乗ってワイン1本半飲んじゃった。
 さらに『ハンバーグ』食べて、『クリームシチュー』も食べちゃったので、今朝は体重1キロ増だった。
 でも、今日は5度目の『屋根の雪下ろし』なので、このくらい食べて体力付けとかなきゃ! とか何とか、苦しい言い訳している2人なんですよ。

 (2013.02.26)   このページのトップへ

『男の値打ち』2890

 男の値打ちは「股間」にある。「沽券」ではない。
 そう思っている。
 そこが最後の「砦」ともいえる。
 今や「男女共同参画」時代であり、かつて男の領域だった仕事に女が進出し始め、ついにはそのリザーブシートから「時代遅れのハゲオヤジ」たちを追い出してしまった。
 これはいいことだ。男たちがいい気になって、いつもの「安楽椅子」に、努力もせずに居座り続けた罰が当たったのだ。「男の沽券」ばっかかかずらわっていた報いである。
 その結果、男の仕事はどんどんなくなっていった。
 就活の世界では今、『男性不況』と言われているらしい。
 そんな話をいつもの「寝しゃべり」で妻としていて、そういえばそうだなあと思い、「男しかしていない仕事」を探してみたが、いや実にほとんど何もなかった。
 「ホスト」と「歌舞伎役者」と「相撲取り」だけだった。
 ついでに、男しかやってないオリンピック競技も考えてみたが、これもほとんどない。
 重量挙げだってレスリングだって何だって女が付いてきている。スキーのジャンプも女子ができたんですってね?
 こんな話を2時間以上もしていて、ついに1つ見つけた。
 それは「ボクシング」であった。これだけは女子はないような気がする。殴られるのがやっぱイヤなんだろうね。そりゃそうだよね。
 逆に男が進出できていない種目は「新体操」と「シンクロナイズドスイミング」であることが分かった。
 男子シンクロが仮にできたら、その評点基準はどうなるのか? 「男の値打ち」を賭けた激しい闘いになるだろう。やっぱアノ向きが揃っていなければ減点だろう。視聴率はかなり稼げるだろう・・・。
 などと、そっからさらに1時間笑いっ放しで腹が痛くなった。
 結論。男の値打ちは「沽券」ではなく「股間」である。

 (2013.02.25)   このページのトップへ

『ひもじい』2889

 このところ家の中に『ぎゅ〜の缶詰』なので、いろんな食材が枯渇の危機に陥っている。
 特に困ってるのは『スイーツ系』だ。
 昨日、最後のスイーツもなくなった。それは『ピスタチオ』だった。
 よもや「ピスタチオ」をスイーツと呼ばなければならんとは、落ちるところまで落ちたもんだ。
 そんなピスタチオもなくなったので、わずかに残る「りんご」を煮始めた立派な妻だった。
 りんごを黒砂糖で煮て(ちがった、レンジでやっていた)、それをスイーツにするのだ。これは考えてみれば贅沢なデザートスイーツではある。
 そんなわけで・・・ボクら、今・・・ひもじい。
 ただ1ついいことがあるとすれば、間食がゼロになったので、やせることだ。
 実によくやせるのだ。
 月曜の今日、体重計に乗った妻が笑った。
 ♪月曜日、笑ってる〜、ニヤニヤニヤニヤ笑ってる。お月様は気が変だ。お月様は気が変だ♪ (これはたしか、谷川俊太郎さんが第1回レコ大で作詞賞を取った、フランク永井の『月火水木金土のうた』)

 (2013.02.25)   このページのトップへ

『やな形容』2888

 青森では5メートルを超えて、今世紀最大の降雪を記録しているとか・・・。
 「今世紀最大」とか、「千年に一度」とか聞くとコワくなる。
 こういう形容がなされる時ってろくなことがない。いつも悪いことが起こった時に限って使われる。地震や津波やリーマンショックもそうだった。
 『今世紀最大のシアワセ』とか、『千年に一度のぼた餅』なんてのは・・・ない。間違っても・・・ない。
 そんなわけで、朝起きたらこんな風景になっていた。文字通り『千年に一度のぼた雪』だ。やっぱ、やな形容。



 あいにく今日、明日は一歩も外に出られないので(仕事がギューの缶詰なのね)、あさっていよいよ『突撃命令』ということになりそうです。



 あ〜あ。『今世紀最大の重労働』だな。

 (2013.02.25)   このページのトップへ

『蛤(はまぐり)食いたい』2887

 『鬼平犯科帳』と一緒に、池波正太郎のもう1つの代表作『剣客商売』という時代劇がある。
 これも、やっぱり無料期間に7本ほど録画させてもらった。
 藤田まことと「おしん」の小林綾子が出ているやつ。これも面白くてハマっている。
 その中で、昨日「その手は桑名の焼き蛤」が出てきた。
 実にうまそうだった。
 藤田まこと扮する、清濁併せ呑む剣豪で初老の剣客・秋山小兵衛がおはる(小林綾子)につくってもらうのは、『はまぐりの湯豆腐』と何とか飯という、はまぐりを味噌で煮てそれを白いご飯にぶっかけて食べるものだった。
 どれもこれもとっても美味しそうだったので、おひなさんも近いことだし、今度『市民市場』に行ってたくさん買ってこよう! ということになった。
 一番食べたいのはコレ。『はまぐりご飯』!



 もちろん、コレでキュッ!



 ああ、腹減ったあ〜。

 (2013.02.24)   このページのトップへ

『今世紀最強の・・・』2886

 何か?
 寒波である。
 北日本上空を、今世紀に入り一番の「最強クラスの寒波」が通過中なのである。
 北陸や北日本の日本海側では、大荒れの天気となり、気象庁は大雪や猛吹雪の警戒を呼びかけているのである。
 ああ、コワい、コワい。
 隣のケーコさんちは、屋根も壁も窓も、まるで砂糖の細かい粉を吹き付けたケーキのようになっている。
 雪もすごい量降ったようである。
 こういう悪天候の、しかも今日は日曜日、この村中が死んだように眠っているみたいだ。いや、凍り付いて固まっているように思える。
 いつも不思議に思う。こういう日、ここら辺の老人たちはみんな何をしてるんだろうか?
 テレビを見ながら、ゴロンとストーブの前にナガマっている図しか思い浮かばない。
 それ以外に何かやることがあるものだろうか?
 聞いてみたいと思うのだが、はて、この吹雪きの中どうやって?
 結局いつも、このことが聞けないまま春になってしまう。
 そしてその頃にはもう、そんなどうでもいいことなど、とっくの昔に忘れてしまっているのである。

 (2013.02.24)   このページのトップへ

『ヘイジュー、リアジュー、ヒコジュー』2885

 ビートルズの曲を、アコースティックギターで、たった1人で表現してしまう人『告井延隆』さん。
 最近、いつも『晩酌タイム』のBGMにかけている。『ヘイジュー』も好きなナンバーです。
 で、次の『リアジュー』は、ご承知の通り『リア充』(リアル(現実)の生活が充実している人物を指す、2ちゃんねる発祥のインターネットスラングである。対義語は非リア)のことである。
 最後の『ヒコジュー』というのは、これはちょっと難しい。
 知る人ぞ知るってところがある。
 ヒコジューとは『相模の彦十』のことである。
 時代劇『鬼平犯科帳』に出てくる老密偵の名前である。
 テレビドラマでは、松本白鴎のシリーズと丹波哲郎のシリーズで「江戸家猫八」がやっていた。
 だけど、(あ、ここからかなりニッチで込み入った話になりますよ)どうも、ボクらの中ではこの「江戸家猫八」の彦十はいただけない! という評価になっている。
 はっきり言って「ヘタ」である。小説の人物像を全然理解していない。あのとっつあんじゃあダメだ。ウグイスのマネは上手いが、役者としてはダメである。
 同様に、どういうわけか、江戸家猫八の娘の「江戸家招き猫」というおデブちゃんが、「シャモ鍋屋の五鉄」の女中役で出ているが、これもダメだ。全然なってない。ヘタだ。
 これも原作をまったく読み込んでいない。
 ついでに言えば、木村忠吾役の「古今亭志ん朝」も、ボクたちは好きではない。ヘタだ。
 まあ、よく考えてみると、彼らはそもそも「俳優」じゃあない。
 だから、彼らに文句を言ってもしょうがないのだろう。
 むしろ、キャスティングをした製作者側にこそ問題があろう。
 まあ、『鬼平犯科帳』(池波正太郎)全24巻を完全に読み解いたボクたちゆえの、点の辛さと思ってほしい。
 エラっそうに!

 (2013.02.24)   このページのトップへ

『スペア男』2884

 ボクが『準備男』とか『前もって君』であることは何度も書いた。
 それは「心配性」とか「小心者」の裏返しで、こういう性格って、血液型的には日本人に一番多いA型なのだ。
 なんかそんなことを聞いたことがある。勤勉で真面目で神経質みたいな。
 だが、ボクの血液型は実はB型である。
 B型って、「おおざっぱ」で「おおざっくり」で「行き当たりばったり」ってイメージありませんか?
 たしか「さだまさし」の歌ではこうだったはずだ。
 「開き直らねば何もできず、ただジッと爪を噛み、目が点になってため息ばかりのA型」
 「人のことなど考えられずに大切な花畑勝手に踏み荒らして、ひんしゅくを買うB型」

 参考までにO型とAB型はこうだった。(ユーチューブで確認してみた)
 「今日と明日では自分自身で意見が分かれて、熱しやすく冷めやすいAB型」
 「そのうち何とかなるんじゃないかと思っているうちに、自分だけ忘れ去られているO型」

 そんなわけで、ボクはB型なんだけどもどうもA型っぽい人間であることが分かってきた。
 いや待てよ、AB型にも近いようだな。う〜ん、あれ? O型みたいな気もしてきたぞ。
 外野からはこんな声も。
「何言ってんの、あんた、典型的なB型やん!」
 そっかなあ・・・。
 まあ、何型でもいいおます。(いきなり京都弁になりおましたなあ)
 とにかく、わてが言いたいことはでんなあ。(ええ、ええ)
 わてが『準備男』であるゆうことなんですわ。『前もって君』であるゆうことなんですのや。
 その証拠に、いつも朝食べているゆで卵用の「アジ塩」がありまっしゃろ。瓶のやつな、あれ。
 それから、サイフォン珈琲用の「アルコール」がありまっしゃろ。ボッと燃えるやつ、あれ。
 「練りわさび」と「練りからし」と「柚子ショー」のチューブでっしゃろ。キッと辛いやつ、あれ。
 「すき焼きのたれ」とか「減塩しょうゆ」でっしゃろ。そのほか、いろんな調味料がありまっしゃろ。
 これら諸々のもんを、わてはなあ、なくなる前になあ、全部なあ、「スペア」を買(こ)うてますねん。
 それも全部3セット以上も買(こ)うてますねんでえ。
 なあ、どうでっか? すごいでっしゃろ? なあ、立派な『スペア男』でっしゃろ?(まあまあ、たいした旦さんやなあ)

 (2013.02.24)   このページのトップへ

『足自慢』2883

 妻の足は小さい。22センチしかない。
 間抜けの小足?
 身長も小さいから足も小さいのだが、世の中には身長は小さくても足だけが大きい人もいるので、そういう人から見たら「あなた、うらやましいわね」ということになるのかもしれない。
 実際、かつてボクらが「ハーフさん」と呼んでいたS内科医院の受付の人(たぶん女性なのだが、すごくハーフっぽい)が、妻が履いていた「小さな赤いガーデンブーツ」を見て、すごくうらやましそうに、「そういうの履けていいですねえ」と言ったことがあった。
 その方は身長はそうないのに、ハーフのせいなのか、足がかなりビッグだった。そういう人は、可愛い靴が履けなくてかわいそうだと思ったが、妻ほど小さくなると、これはこれでまた合うサイズがなかなかなくて困るらしい。
 どうも標準的には23〜25センチ辺りが女子サイズみたいですね。それ以外になると見つけにくいみたい。
 余談だが、石巻のおばあちゃんもまた、合う靴がない厄介な足の持ち主だ。
 おばあちゃんの足は別に大きいわけじゃない。「十六文」とかあるわけではない。
 何が厄介かと言うと、幅広なのだ。横に広いのだ。分かりやすく言うと、『つぶれた豆大福』のような足なのだ。
 なので、なかなかピタッと合う靴がなくて、かつては仙台の一番町にある『履きよい屋』という靴屋でしかちょうどいいのが求められなかった。(以前ボクも付き合って買いに行ったことがあるが、確か「7E」か何とか、もしかしたらアヒルが履けそうな靴まであった気がする)
 だが、その『履きよい屋』がつぶれてしまった。そんなわけで、今おばあちゃんの靴探しは大変難航を極めているようなのだ。
 話が横幅にずれた。いやいや、横道にずれた。
 話を戻すと、妻がずっと欲しかった靴(ワラビーシューズ)が昨日、雪をかぶった佐川のオジさんによって届けられた。
 それは、妻が一生懸命頑張っている『ご褒美』に、ボクが自力で買ってあげたものだ。(といっても、出どころは、代表にもらった「おこずかい」ではあるが・・・)
 こんなに可愛かった。



 ただ1つザンネンなことは、しばらくは暴風雪で外に出られそうもないことだ。
 しばらく家で履いていると言っている。

 (2013.02.24)   このページのトップへ

『痛(いた)気持ちいい快感』2882

 妻の病気療養中に、おばあちゃんの部屋で、滅多に見ない民放のテレビを見てしまった。
 ネプチューンが出ているやつ。
 静電気を自分で起こして、自ら帯電した鼻を金属のパイプなどにこすりつけ、「パチン!」という「痛(いた)気持ちいい快感」にはまっている「おバカなM系の犬」だった。
 スローVTRを見ると、彼の鼻先に光る白い静電気の光。
 そして、この一瞬、彼の口が苦痛にゆがみ、半開きになった口から牙が見えるその何ともいえない恍惚の表情(はっきり言って「おバカな顔」)を、ボクたちは見逃さなかった。
 「かい〜の」の時の、間寛平の顔にちょっと似ていた。

 (2013.02.23)   このページのトップへ

『水泳&バスケ』2881

 夜、寝る前に妻と「水泳」をやっていたのだが、昨日から「バスケ」も始めた。
 え? え? え?
 これはトレーニングのことである。
 水泳とは、前にも書いたが、相棒が腰の辺りに乗り、うつ伏せになって寝、そのまま背筋を使って起き上がる運動である。
 この運動姿勢は、水泳の「バタフライ」によく似ている。
 それに加えて、今度はこんな運動を取り入れてみた。
 同じようにうつ伏せに寝る。相棒はそのお尻をバスケットのボールよろしく「ポンポン」とつく。
 寝てるほうはそれに合わせて腰をポンピングするのだが、相棒が激しくドリブルをすればそれに合わせ、ゆっくりだったらゆっくり腰を振動させるわけだ。
 これが結構「腹筋」に効くことが分かった。
 相棒がパスやシュートの姿勢に入ったら、その腰を「ピタッ!」と浮かしたまま静止せねばならない。これがまた足腰によく効く。
 そんなわけで、なかなか充実したトレーニングになっている。

PS ホントは爆笑したせいで腹の皮が痛いのかもしれない。

 (2013.02.23)   このページのトップへ

『ドリームおにぎり』2880

 ひさ〜しぶりに「おにぎり」を食べた。
 妻は「梅干し」と「すじこ」。
 ボクはプラス「たらこ」であった。
 夢のようにおいしかった!
 ボクが一番好きなおにぎりは、「昆布」と「すじこ」である。
 それから「おかか」も好き。もちろん「シャケ」も大好き。
 な〜んだ、み〜んな好きなんじゃん。
 妻はさらに「炊き込みご飯系」も好きである。
 ドリームおにぎり。うまい!

 (2013.02.23)   このページのトップへ

『払うほう、もらうほう』2879

 あらゆる「仕事」は、お金を「払うほう」と「もらうほう」があって成り立つ。
 一銭にもならないけど、勝手にやってるものは(こういうボクのブログなんかは)、だからそういう意味では「仕事」でも何でもない。趣味なのだ。
 お金を「払うほう」と「もらうほう」で成り立つのが「仕事」であるわけだが、この関係においては、「払うほう」が「もらうほう」より、少しは威張っていてもいいと思う。
 「もらうほう」は、少しは我慢して、「払うほう」に喜んでもらう必要がある。少しは「早起き」したり、少しは「不満をこらえたり」、少しは「ご機嫌をとったり」、少しは「腰を屈めたり」せねばなるまい。
 生活かかってんだからね。お客様は神様なんですからね。
 その点、ここら辺の昔からあるお店は、ちょっと勘違いしている。飲食店でも小売店でも、「もらうほう」が威張っているところが多いような気がする。どことはあえて言わんが。
 昔暮らしていた仙台でもそうだったが、秋田市に行くと、こういうことはまずないので、やはりこの町は「封建的」で「排他的」で「田舎根性丸出しのまま」であることがよく分かる。
 何しろ、国鉄が奥羽本線の駅を作ろうと話を持ちかけた時、時の有力者たちは「よそ者が入るのはけしからん!」と反対して、隣の町に駅を移してしまったというのだから、ここの「島国根性」は相当のものなのだ。
 それはさておき、「払うほう」だからといって絶対的にエラいんだろうか?
 一方、「もらうほう」だからといって、全面的に服従し、盲目的に常に「米つきバッタ」でいなければならないのか? 
 そういう疑問が沸いてくる。ボクはこう思う。
 払うほうにだって、払うほうのルールがあるよ。
 一番のルールは「払うこと」である。「踏み倒し」「払い渋り」はルール違反である。
 当たり前中の当たり前のことだが、商品やサービスの提供を受けたら、まず「払う」ということをしなければならないのだが、長く商売やってるとそうじゃない者も出てくる。
 いつまでも払わないで、そのくせ威張っているのはもってのほかである。まずは払ってからモノ言いなさい。
 そして、できれば、いいサービスを受けた時は、少しは「もらうほう」に感謝の言葉をかけてやることである。言葉は人間関係の潤滑油であり、相手に対する金のかからん報酬だ。
 さて、そんなわけで、「払うほう」と「もらうほう」の関係を書いてきたわけだが、どちらかが一方的にエラいのではなく、結局は「お互い気持ちよく末永く」付き合っていくために、お互いが努力してやっていく中で商売の信頼が生まれ、それがお互いステークホルダーの満足や利益につながっていくことなのだろう。
 そこらへんを分かってない商売人は、どこまでもローカルエリアだけにとどまるか、いや、それさえも今は危うくなっていると思うのだ。
 こんな田舎でも、今時、「感じわる〜!」で生き残れるほど世に中甘くはないよね。
 最後に、この「感じわる〜!」は、実は、面と向かっては誰も言ってくれないことも銘記すべきだ。
 言わずもがななことを、自分たちに向かってあえて教訓的に書いた。

 (2013.02.23)   このページのトップへ

『2004のワタシたち』2878

 若かったなあ。



 秋田に来たばっかの頃。



 自転車も若かった。



 アッシュも若かった。



 初めの車がこれだった。おんぼろミラちゃん。



 その車で田沢湖まで行った。マドロスさんもまだ生きていた。



 こんなこともやっていた。まだタバコも吸っていた。



 こんなこともやっていた。オカロ懐かしいなあ。



 それにしても・・・。
 若かったなあ。

 (2013.02.22)   このページのトップへ

『体調と食べたいものの関係』2877

 これはいたって真面目な話である。
 妻がこの度100年に1度の病気をしたわけだが、さすがにその期間、食べたくなったものは唯一「和食」だったそうである。
 ウイルス性胃腸炎にかかっていて、そもそも食べたくなるというのが、もはや超人的なのだが、それでも、さすがに「パスタ」や「肉系」にはいかなかったそうである。
 胃腸が弱っているのだから、当たり前と言えば当たり前だのクラッカーなのだが、和食の中でも「刺身系」には食指が動かなかったそうだ。
 これもたぶん、体が「生もの」を受け付けなかったからだろう。
 つまり、逆に言えば、肉類とか刺身類を食べられるのはよっぽど免疫力がある、元気な時だということができる。
 妻が言う「和食」のメニューとは、まず「梅干しおにぎり」であった。(今日それを食べたが死ぬほどおいしかったそうだ)
 それから、トロトロしたあんかけつゆの「おそば」であった。あるいは柔らかい生麺の「うどん」であった。
 そういうものと、白菜とか大根とかの冬野菜であった。
 これらはズバリ、例の薬剤師さんいわくの、『免疫力アップ野菜』(もっともいいのが「セリ系」)であった。
 セリをふんだんに入れた『きりたんぽ』鍋もいいなあ。
 そんなわけで、めったに病気をしない妻が、今回自ら病気になって気がついたのは、「体調と食べたいものの関係」であった。
 本当に人間の体は理にかなっている。
 さすがの妻も、病み上がりなので「ムシャムシャ肉が食いたい!」というところまでは、まだいかない模様だ。

 (2013.02.22)   このページのトップへ

『ジジイの日パート2』2876

 今日2月22日は、ボクが勝手に命名した『2人のジジイの日』であるが、さっきこんな記事を見つけて驚いたので紹介しよう。

<若い女性の恋愛対象になるために必要な3つのこと>
 私、青木一郎は、中年男性専門の恋愛・婚活コンサルタントをしています。
 これまで何百人の方の大願成就のお手伝いをしてきました。
 その私の経験から言えば、30代半ばを過ぎたおじさん(えっ? そうなの? 30代半ばでおじさんなの?)で、女性の好感度が高い人には共通する特長があり、それは次の3つの分野「外見」「女性とのコミュニケーション能力」「文化・教養」に集約されます。
 これらは生まれつきの能力や才能というより、後天的な努力や習慣で大きく差がつく事柄です。
 たとえば子供の頃、女子のあこがれの的といえば紅顔の美少年で運動神経抜群というのが定番だったと思います。
 言うまでもなく生まれつきによるものです。しかし、30代も半ばを過ぎると状況は一変します。
 容姿は衰え「おじさん臭く」なりますし、運動能力よりコミュニケーション能力が求められ、一人前の大人として文化や教養を身につけていることさえ期待され始めます。

 そうであったか。
 これが真実だとすれば、紅顔の美少年でも運動神経抜群でもなかったボクは今からが勝負ということになる。
 つまり「女性とのコミュニケーション能力」「文化・教養」を強化することで、若いもんにも立ち打ちできるかもしれん。
 だけど・・・ほんまかいな!
 そもそも、この中年男性専門の恋愛・婚活コンサルタントをしてきた青木一郎なる人物は何者だ?
 怪しいなあ。
 ま、とにかく「おじさんはおじさんらしく」、今更「体型と頭髪の維持」だけに神経を磨り減らすのではなく、「おじさんの一体どこが悪い!」ってな意気込みで正々堂々と生きていこうではないか!!
 またズボン買わなきゃならないけどさ。付いてしまったものは仕方がないし、いくら長〜い友だちでもさ。抜けてしまったものは仕方ないじゃあないか。
 未練を捨てて、頑張ろうぜ、なあ戦友!

 (2013.02.22)   このページのトップへ

『ガン箱』2874

 代表は完全復活を遂げた。
 執事も発病前から「例の薬」を飲みまくることで、発症を未然に防ぐことができた。
 まさに、『前もって君』の本領発揮であった。
 しかし、代表からはこういう揶揄も聞こえてきた。
「あなたは死ぬ前からガン箱に入る人だわね」
 ガン箱とは棺桶のことであった。
 何はともあれこうしてサイアクの事態は未然に防がれたのだった。
 サイアクの事態とは「餓死」である。ボクらのような商売の場合、「病気」→「欠勤」→「無給」→「金欠」→「餓死」という、ヒジョーにシンプルな形でサイアクの事態に突入するのだ。ああコワい!
 それにしても、今振り返ってみると、代表はあれだけの『ウイルス性胃腸炎』に罹り、夜中にトイレにつごう135回も通われていたにもかかわらず、食事を抜いたのはおとといの朝と、同じくおとといのお昼だけであった。
 フツーは(薬剤師さんの話では)、何日も食欲が出なく、ゼリー状のもので栄養をとるか、病院で点滴を打つか、そういう苦しい経過をへてはじめて快癒するものらしい。その間、脱水症状とかにもなり回復が遅れるものらしい。
 なのに、代表はたった2食を抜いただけだった。驚くべきことに、それ以外はまったく量も質もボクと同じ、しかも完食であった。
 ハンデのあった2食についても、最初の「朝食」は「ゆで卵1個」でしかなかった。「昼食」は「カニ雑炊」であったが、それは「それ、後で食べるから残しておいて!」とボクに釘を刺しておいて(残させておいて)、昨日の夕食時にしっかり食べ切っていた。
 結局、健常者のボクと『重篤なウイルス性胃腸炎患者』の摂取食料の差は、「ゆで卵1個分」だけであった。
 驚異的な健康優良児である。
 これでは「病気しても体重が全然減らないじゃん!」と言われても困る。

 (2013.02.22)   このページのトップへ

『2人のジジイの日』2873

 今日2月22日は、『2人のジジイの日』である。
 なので、今日はその話をしよう。
 そう思って、強引に話を作ろうと思ったが、さっぱり出てこない。
 そんな、やや脳軟化症気味のジジイがボクである。
 もう1人、ジジイで思い出すのがトーエーである。彼はどうしているだろうか?
 そもそもジジイというのは何者か?
 オヤジとジジイはどう違うのか?
 ちなみに、「たぬきジジイ」は英語でa sly old manという。「このくそジジイめ!」は、You horrible old man! である。
 よく「たぬきジジイ」とは言っても、「きつねジジイ」とは言わないのはなぜか? 同じく「天ぷらジジイ」とも「鴨南蛮ジジイ」とも言わない。なぜか?
 日本国語大辞典によると、「ジジイ」とは、年老いた男子。老人。じじ。じい。また、年老いた男子をののしっていう語。となっている。やっぱり「ののしって」言われていたのだな。
 まだ片言しかしゃべれない小さな孫が、おじいちゃんに向かって「ジージ、ジージ」と言うのを、ジージが目を細めて聞いている図がよくある。『北の国から』のゴロちゃんも孫のカイにそうしていた。
 あれは実に微笑ましいものだが、あれが「ジージ」ではなく「ジジイ」だとすると、様子がチト違ってくるような気がする。
「ジジイ、ジジイ!」
「・・・」
 たとえ目に入れても痛くないような可愛い孫であっても、その場合に限って、ジジイの目は単純に細まらないような気がする。
 人は「ジジイ」と言われると、反射的に「なんだよう!」とか、「るっせえなあ、ババア!」とか、「・・・(汗)」とか、「・・・(怒)」とか、思わず挑戦的に反応してしまうものらしい。
 「ジジイ」と「ジージ」は似て非なる呼び名であった。「ババア」と「バーバ」も同じこと。
 今日はそういう日である。

 (2013.02.22)   このページのトップへ

『菌と金』2872

 さっき書いたお薬『強ミヤリサン錠』の説明書にはこう書かれている。
 整腸生菌の1つであり、生物でもっとも耐久性があるといわれる芽胞を形成する酪酸菌(宮入菌)を主成分とした整腸薬。この酪酸菌が腸内有益菌の働きを高め、有害菌の働きを抑えることにより整腸作用を示します。
「ヨーグルトは残念ながら、胃散によって死滅してしまうことが多いので、こっちをおススメしたい」と、アマノの薬局の薬剤師が推薦してくれた。
「私もフダンからこれを飲んでいます。とっても調子がいいです、はい」
「1回3錠って書いてありますが、これは何錠飲んでもいいんです」
 彼がそう言うから聞いてみた。
「ちなみに全部飲んでもかまいませんか?」
「かまいません。まったく安全です」
「ちなみに全部で何錠入ってますか?」
「90錠です」
「ちなみにおたくは何錠愛飲なさってますか?」 
「私はヘイキン6錠です」
 そんな会話をして帰ってきた。
 この薬剤師さんは、以前「禁煙」のストレスについて、自分の経験談を交えて親切に教えてくれたことがあった。こちら→『ストレスであったか!』684
 なので、かなりボクたちの間では信用を勝ち取っていた。
 帰ってきてからそのことを妻に話し、その時はサイアクの病状だったので、ボクはこう勧めてみた。
「それ、全部飲んだらいい」
 妻は「冗談でしょ」という顔をした。
「よく効くようだったら、毎日飲もう」と、ボクが追い打ち的に言った。
「そりゃあ、『菌』は増えるかもしれないけどさ」
「うん」
「その前に『金』がなくなるわ」
 ・・・。
 この整腸剤は90錠で980円もするのである。

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『幸い中の不幸』2871

 代表の病気が快復し、いつもの健康が回復した。
 よかった、よかった。
 シアワセだあ。
 そう思って喜んでおりゃあいいものを・・・。
 人間、欲があるもんで。
「思ったより体重減ってない!」
 と、ガッカリしている人がいる。
 幸い中の不幸に目がいく。人間とはそういうものだ。
「お腹空いたあ!」
 やっとそんな言葉も飛び出し、喜んでいたのもつかの間、フトこんなことを言う。
「でも、太るかなあ」
 いいのいいの。
 飲まいん。食べらいん。
 スタイルのいい病人よりも、ボクは小デブでも元気な君が好きですよ。

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『代表復活!』2870

 昨日は、石巻のおばあに電話までもらっちゃった。
 心配かけちゃった。
 でも、代表は今朝は元気に起き上がることができましたよ。
 食欲もあるようで、お昼の『野菜たくさん味噌ラーメン』を楽しみに、急ぎの仕事をバンバン、ガンガン打ち込んでおります。
 何といってもこの薬のお陰です。



 薬局のおじさんに勧められた『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』『強ミヤリサン錠』
 免疫力を付ける漢方と、お腹の中の善玉菌を増やしてウイルスに打ち勝つ薬のダブルパワー。それとサントリーの『DAKARA』で水分補給。



 これは本当によく効くようです。皆さんもお勧めですよ!
 確実に「保菌者」だったボクも、昨日これを飲んで早く寝ました。(おばあちゃんの電話でそう言われたんでね)
 潜伏期のうちに叩いとけってわけです。
 そうしたらどうでしょう。
 まだ発症してません。立派なウンチまで出ています。快腸、快便!
 戦わずして打ち勝ったような気がするんだけど・・・甘いかなあ。

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『寒い寒い寒い』2869

 ファンヒーターを付ける時、設定温度と気温が表示されますよね。
 設定温度「17℃」、気温「5度」みたいな感じで。
 朝、付けると、大体気温は「2度」なんですが、どうもこれはそれ以下というのがないみたいなんですね。
 氷点下7度の時も「2度」です。
 どうもそういう作りになっているようなんです。
 ところが、今朝付けてみると「20cl」とかいう、わけの分からん表示になっておりました。
 不吉な予感がして、台所の蛇口をひねってみると、やっぱり凍っていました。
 人がいて、台所の蛇口が凍るなんてことは、そう滅多にあることではありません。
 そのくらい寒かったんですね。
 幸い、ワケあって妻が頻繁にトイレに行き、頻繁にお湯を出してくれたので、風呂場のほうは無事でしたが、不覚にも台所がやられちゃいました。灯台下暗しってやつです。
 今、ヒーター付けてあっためてるんですけど、まだ開通しません。
 寒いということは、それだけで『爆弾を背負ってるくらいリスキー』なのだなあ。
 いやいや、まいったなあ。 

PS なかなか台所の水道が融けないので、おかしいなと思って「流し&風呂場」のほうの水道を水抜き開栓してみると・・・。
 全部凍っていた!!!
 水抜きしてても凍るって・・・もうどうにでもなれって感じ。
 今日は1日中マイナス7度前後のようだし、いたずらに外に出て、融かし作業しようったって、こっちが風邪ひくだけだからやめよう。
 仮に一旦融けたって、またすぐ凍るんだから。ブツブツ・・・。
 27〜28日頃になれば、プラス気温になるみたいだから、そこからの自然解凍に期待しよう。果報は寝て待とう。
 それにつけても、かろうじてボイラーのお湯が出ることだけが救いだ。
 ここだけは凍らせないように細心の注意を払っていこう。
 それにしても・・・なんでこうも・・・寒いんだ!!! ブツブツブツブツ・・・!!!

PS2 出た、出た、出た! なぜか突然出たのだ。皮肉なことに、そのタイミングは、お昼を食べた後、ボクが風呂場で食器の洗い物をして帰ってきた時だった。
 大震災の時に活用した『貯水タンク』を2個出して、それに給水して準備万端という時だった。
「そっか、人間、のど元過ぎれば熱さを忘れるっていうが、そのことだったんだな。神様がこういう不自由さをあえて経験させようとしたんだな。そうかそうか、教訓、教訓」そんな前向きな会話を妻としたばっかりだった。 
 なので、少し複雑な気分だったが、まあ良しとしよう。とにかく出たんだから。
 でも・・・ああ、いろいろめんどくせえ!

 (2013.02.21)   このページのトップへ

『長い旅路』2868

 たぶん、妻に代わって、明日はボクが寝込むことになるかもしれないので、今のうちに書いておきたいのだ。
 それは何かと言うと、今日、アマノへ行った時のことである。
 めいっこのU子のだんなさんのOくんそっくりの顔をした店員のお兄さんに、トイレの換気扇(ファン)のあるところをたずねた。
 彼はズ〜ッと向こうを指差してこう言ったものだ。
「ズ〜ッと向こうの、ペット用品売り場の向かい側にあります」
 ペット用品といえば、おばあちゃんが来た時、必ずアッシュ(飼い犬)のエサを買うところである。
 あの辺にそんなものあったっけな? と思いながらも、ボクはお礼を言ってそこへ向かった。
 ボクが彼に聞いたところと、その場所は対角線上にあって、ただでさえアマノはだだっ広いのに、遠いこと、遠いこと、実に遠かった。うっすら汗かいた。
 で、やっとの思いで着いて探したのだが・・・ない。
 「トイレ用品」と書かれた看板はあるが、それは犬やネコの「ウンチグッズ」であった。
 で、また引き返した。ああ、あの兄ちゃん間違えたな! と思ったからだ。またその兄ちゃんがいたので聞いた。(いつの間にか「お兄さん」は「兄ちゃん」になっている)
「あの、すいません。なかったんですけど・・・」
 ボクがおそるおそるそう言うと、めいっこのU子のだんなさんのOくんそっくりの顔をした店員の兄ちゃんは、あからさまに少し不愉快な顔になった。気を悪くした感じだった。そして、ズンズン「ペット用品売り場」のほうへ行ってしまった。
 その歩くスピードが、とんでもなく速かったので、ボクはついていくことができなかった。ボクは行って来てまた行く格好になった。それもものすごいスピードで。息が切れた。
 兄ちゃんは、時々「おっせえなあ」という顔でこっちを振り返る。ボクはコワいので、目を合わせないようにして「欣ちゃん走り」で付いていく。(なんで欣ちゃん走りなの?)
 そんなこんなでやっとこさ「その場所」に着いたわけだ。
 確かにそれはあった。もんのすごい高い場所にあった。これじゃ、分からんべ、フツー。
 めいっこのU子のだんなさんのOくんそっくりの顔をした店員の彼は、勝ち誇ったように、手を大きく広げてこう言ったものだ。
「さあ、ここですよ!」
 ボクも負けじと、オーバーアクションでこう返した。
「な〜る! ここでしたか!」
 ああ、万歩計付けときゃよかった。つごう2キロは歩いたよ。 

 (2013.02.20)   このページのトップへ

『こういう時こそ』2867

 妻がウイルス性の胃腸炎で寝込んでしまった。
 こういう時はボクの出番! とばかりに張り切って昼食(カニ雑炊)を作った・・・が、食事が取れる状態ではなかったので、ストーブをつけて部屋をあっためて寝かせてから、明るいうちにアマノへ行って夕食の具材(味噌鍋)とか、トイレの換気扇とか薬とかを買ってきた。
 アマノの薬局で勧められた薬は、『強ミヤリサン(錠)』と『柴胡桂枝湯』というもので、この2つを飲めば腹痛を伴う風邪に効果絶倫(?)ということであった。いつも親切な薬剤師の彼は、飲み方を紙にまで書いてくれた。
 また、ボクも確実にウイルスにやられていることが分かった。(潜伏期間が違うから明日あたり出てくるらしい)
 そんなわけで、ボクも人ごとではなくなったわけだ。
 帰ってきてから、これらの薬を薬剤師のおじさんに言われたように説明し、脱水症状にならないように買ってきたサントリーの『DAKARA』と一緒に妻に飲ませた。そして、ボクも今から飲んでおいた。(気が早い)
 妻に、「あなたも寝たら?」と言われたが、ボクはそれを断った。ボクは忙しかった。
 ボクは、買ってきた新しい換気扇を持って屋根に上がり、それをセットした。これでもう大丈夫だ。それから薪が足りなくなっていたので補充した。そんなボクを見て妻が言った。
「まあ! なんて頼りになる人なんでしょう! 惚れ直したわ!」
 それほどでもねえが。
 褒めんなよ、照れるぜ。

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『スカパーありがとう!』2866

 2週間タダで見せていただいた「スカパー」もついに終わってしまった。さみしい反面、ちょっとホッとしてもいる。
 昨日またコールガール? の可愛い声のお姉さんから電話があったので、ボクはこう言った。
「長い間ありがとうございました。大変、大変、お世話になりました。鬼平と剣客商売、100本ほど録画させていただきました。ボクたちほど「無料お試し期間」を有効に活用した人たちはいないと思います。どうも重ね重ねありがとうございました。どうか社長様にヨロシクお伝えください」
 お姉さんは大変恐縮していた。照れていた。照れながら、気を良くしながら、彼女はこう言った。
「お気に召していただけて光栄です。で、ご契約のほうは・・・」
 ボクは元気に答えた。
「もう十分満足致しましたので、これでケッコーでございます。ありがとうございました! 社長様にも・・・」(そしてこの後、35分ほど「感謝の辞」を述べた)
 別にボクは、彼女を撃退したかったわけではなく、本当に本心でそう思っていたのだ。ありがたかったのだ。
 そして、お姉さんはすぐに、ボクのその気持ちを悟ってくれたようだった。
「それはそれは喜んでいただいて光栄でございます。またご縁がございましたらよろしくお願い致します」
 ああ、キモコいい会話だったなあ。
 スカパーが大好きになった。

 (2013.02.20)   このページのトップへ

『FB禁止令』2865

 それほど「重要」とも、それほど「意味なし」とも思わないフェイスブック。
 だからとりあえずやってるのだが、この度「アイスホッケー女子日本代表選手」にFB禁止令が出されたそうだ。
 試合に集中させるためだそうだ。
 それを聞いて、「そうだよな、そのほうがいい」とも思うし、「いいじゃん別にやらせたって」とも思う。
 ツイッターとかフェイスブックってそういうものなんだな。
 つまり「どっちでもいい」ものなんだな。
 どっちみち、どっちでもいいものだから、使わない手もないし、使う手もあるのだな。(なんだ、なんだ?!)
 ただひとつ、「ツイッター」って打つと「津言ったー」って変換されることと、「ヘイスブック」って打つと「経椅子ブック」になっちゃうのは何とかしてほしいな。
 FBってのもなんか「アメリカの連邦警察」みたいだし、いい表現ないのかな?
 そっか、直訳すれば『顔本』なんだから、それもありなんじゃないかな。
「さっき顔本に投稿しました〜!」
 みたいに使うの。
 そんなわけで、書いても書かなくてもいい、面白くも面白くもない話を書きました。

 (2013.02.20)   このページのトップへ

『代表欠勤』2864

 ことなひまめ事務所始まって以来のことである。
 代表が原因不明の「胃腸炎」を起こして事務所を欠勤している。
 原因が分からないのだが、寝てからボクが知る限り7回もトイレに行った。
 運の悪いことに、気温がマイナス7度の極寒の夜だった。
 もっと運の悪いことに、トイレの換気扇が壊れてしまった。
 そんな中で、代表は7回以上もトイレに行ったのだ。かわいそうに。
 そもそも代表がお腹を壊すなんてことは、今まで一度もなかったことだ。
 ちなみにボクはしょっちゅうだが・・・。
 しかも、今朝、こんな言葉を聞いた。
「食欲がないの」
 え〜!!! 食欲がない〜!!!
 ありえないことだ。そんなの聞いたこともない。
「自分でも信じられない」と言う。
 そんなわけで、今、代表は休養をとって寝ているのだ。
 カニ雑炊をボクがお昼に作って、その段階で食欲が出ればいいのだが・・・。
 それにしても、昨日の「鴨ロース」が・・・。いや、ボクはピンピンしてるんだからそんなはずはない。
 おととい、ダイサンに行った時、ウイルスをもらって、それが潜伏していたのか?
 分からん。
 とにかく、こういう時は執事が頑張らなければ!
 えっ? 何すればいいんだ?

 (2013.02.20)   このページのトップへ

『回り続けて40星霜』2863

 それは我が家のトイレの換気扇のことである。
 たぶんこのモーターは、かれこれ40年は回り続けているのではないだろうか。
 もっとも、その間10年ほどは、全員が仙台で暮らしていたので、お休みしていたのだが、ここに戻ってからまた9年間も、年中無休で回っているのだ。
 我が家のトイレはご承知のように、『非水洗式ぽっとん便所』なので、こいつに休まれると結構やばいほど臭くなる。
 震災の時、電気が止まって、何が困ったかといって一番困ったのは、便所の臭いだった。地震で肥だめが撹拌されたことも、大糞災に追い討ちをかけた。 
 そんなわけで、我が家のトイレの換気扇は大変重要な任務を担って働いていたわけだ。
 それが止まった。
 昨日の夜、急に止まってしまった。
 ちょうど、汲み取ったばかりで、水位は低かったものの、やはり臭った。
 そろそろ限界かと思いながらも、ボクは今、屋根に上がって、こいつのモーター部分としばしお話をしてきた。
「どうだい? そろそろ限界かい?」
 ボクが訊くと、やつは静かにこう言った。
「まあ、だいぶガタはきているが、もう少し働けそうだ。ちょっと背中の辺りを押してみてくれ」
 ボクは軽くそこを指で押してあげた。
 でゅでゅでゅでゅ・・・。
 やつは老体を鼓舞するように回り始めた。
「ご苦労だな。ありがとよ」ボクが言った。
「ああ、しかし、オレの体ももうそう長くはあるめえよ。今年の寒さは骨身にしみるでなあ」 
 臭いの薄らいできたトイレで用を足しながら、非情にもボクは、3Kの職場で頑張れる「生きのいい新入社員の採用」を検討し始めていた。

 (2013.02.20)   このページのトップへ

『凍結注意』2862

 今日から3日くらい1日中氷点下の日が続く。しかも氷点下7度とかになるらしい。
 そうすると、水抜きをしていても水道が凍ることがよくある。
 うちは井戸からポンプで水を汲み上げるので、その配管が凍ってしまうのだ。
 そうなると、ボイラーから何から全滅なので、いつも大変なことになる。
 それだけは気をつけよう。 
 もったいないけど、お湯をチョロチョロ出して寝よう。

 (2013.02.19)   このページのトップへ

『心まで底冷えする日』2861

 風の音がする。
 とにかく寒い日だ。
 ストーブをガンガン焚いても寒いのだ。
 世の中には普遍的に『不変』なものなどなく、有形無形すべてのものは移り変わり、やがて失われてしまう。
 それは知っているつもりだ。
 だけど、生きている限りは「しあわせ」でいたいから、せめて、自分の心の中ぐらいには、『不変』な城を築こうと思って努力しているのだが。
 全然あきまへん。
 自分の心ほど、『不変』じゃないものはなく、つまりはとっても変わりやすくって、昨日と今日、今日と明日、コロコロ揺れ動くのに抗えない。
 一番扱いづらいのは自分の心なのだということを、53にもなって、ボクは痛いほど思い知らされている。
 今、目の前にいる人に薪もくべてやれない。
 おろかでなさけない自分。
 いつもこうやって、ばかばかしいくらいの「ひねた反省」をしたり、しなかったりして、どうしょもないな、と思いながら、やっぱりボクは生きている。

 さっき、汲み取りのお兄さんの顔を見ていたら、すべてのことが分かったような気がした。
 一番立派なことをやっている人の顔は、実は一番控えめで恥ずかしそうだった。
 ボクに足りないのはそれだ。 
 ボクが「威張ってる人嫌い」なのは、きっとボク自身が「威張りたい人」だからなのだろう。
 ボクは、そういうボク自身が嫌いなのだけれど、自分にはどうしょうもなく甘くて、自分は批判できなくて、都合のいい誰かそういう人を見つけて、代わりにその人に八つ当たりしているのだ。
 そういうことが分かって、ああ、いい年こいて、実に、しょうもなく、ボクはもう、なんか、情けない。

 (2013.02.19)   このページのトップへ

『ザセツ車』2860

 また雪が大量に降った。
 屋根と地面が雪でつながった。
 町長選挙は現職が勝ったようだ。
 急ぎ働きの予定だった妻は、早うにスタンバッテいるのに、案件がまだこないらしい。
 朝から『エレファントマン』の曲が耳についてしょうがないという妻の口笛が、なぜかチンドン屋のミュージックに聞こえる。
 震度85の地震の夢を見たので、恐ろしくなって目覚めたという妻であった。
 激しく降り積もる雪を見て、彼女は思わずつぶやく。
「ザセツ車・・・」
 たぶん雪をかくアノ車のことであろう。
 仕事はまだこない模様。

 ********

 ようやく仕事が来た模様。
 ボクは大量に録り貯めた『鬼平』および『剣客商売』のビデオを、DVDに落としている。
 ハードディスクがいっぱいになりそうなのだ。
 DVDに落とすよりも、屋根の雪を落とすことが先決なのだが、どうも気合いが入らん。寒いのだ。つらいのだ。
 この時期は、総会資料作りとかもあって、ボクはいろいろと忙しいのだ。それももうちょいだけどね。
 ああ、腹減ったなあ。お昼何食うんだっけな? そうだ、昨日のタラフライと、納豆とタラコと魚肉ソーセージか。
 11:42。妻がようやくヘッドホン装着。
 お昼はまだ先になりそうだね。

 (2013.02.18)   このページのトップへ

『置き油』2859

 富山の置き薬というのがある。(「あった」というべきか)
 うちには、富山ではないが、広田薬品という薬屋さんの「置き薬」がある。(そのことは前に書きましたね)
 置き薬というのは、時々来て、在庫をチェックして、足りない分を補充し、使った分のお金を払うという画期的なシステムである。
 子どもの頃は、その時、風船とかをもらえたから、置き薬屋さんが来るのを楽しみにしていたものだ。
 で、表題の「置き油」というのは、薬ではなく「油」すなわち「灯油」を同じように、なくなった分だけ入れていってくれるシステムがあるのだ。
 というか、うちでは生協の提携スタンドから灯油を買っているのだが、初めは、なくなった時に電話をしてきてもらっていた。それが、最近は電話をする前に、勝手に来てくれるようになったのだ。
 そのオジさんはこう言う。
「そろそろ2週間だからなくなったと思って、この辺に来たから寄ってみた」
 なるほど便利である。彼も便利なのだろう。
 それにしても油が高くなった。これもアベノミクスの「円安誘導策」の悪影響だね。アベやアソーのような「おぼっちゃま&金持ち政治家」には何の関係もないことだが、ヒジョーにザンネンなことに、ボクらの生活にとって「輸入品」は、これからどんどん上がって、もろに生活に影響を与えていくことだろう。
 コーヒー豆とかワインとかチーズとか、ボクらのささやかな贅沢品までもが、これからはどんどん値上がりしそうで・・・。
 チーズ&ワインの「あべ飲みクス」は大歓迎だけど、あの方の「アベノミクス」は何だかコワいね。

 (2013.02.16)   このページのトップへ

『音』2858

 いちばんきれいな音・・・全自動洗濯機の完成の音、ピーピーピー。
 いちばんさむい音・・・ファンヒーターの給油切れの音、ピロリロリ〜!
 いちばんおいしい音・・・炊飯器の炊ける音、プープープー。
 いちばんおそろしい音・・・北風が窓を叩く音、バダンバダンバダン!
 いちばんうれしい音・・・気持ち良さそうな妻の寝息、くうくうくう・・・。

 (2013.02.16)   このページのトップへ

『寒太りのメカニズム』2857

 「寒太り」というのがあるが、それは根拠があるのか?
 そのことを妻は考えたらしい。
 根拠はある!
 人間は「寒さ」という危機的状況に置かれると、生命維持のために「脂肪」を蓄える。だから「寒太り」には根拠がある
、と言うのだ。
 なるほど。
 だが、ここで別の疑問がボクの口から発せられた。
 ならばなぜ夏になっても戻らないの?
 根拠が崩れた。妻も崩れ折れた。
 「寒太り」は単なる言い訳であった。

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『最後の役員会』2856

 おそらく今日が、町内会最後の「役員会」になるだろう。
 もちろんこれから1ヶ月の間に、「監査役会」とか「組長合同慰労会」とか「総会」はあるのだが、とりあえず役員としてのお勤めは今日が区切りとなる。
 で、最後の大仕事として、ボクは「総会資料」というもののたたき台を作った。2年目のこととはいえ結構大変な作業だった。
 それを持って今日の会に臨み、修正を踏まえての完成版を作り込むのだ。
 さらに今日は、引き続き「慰労会」もあるので、ボクはその時のお酒の用意、おつまみの用意をしなければならない任務があった。
 実は昨日、ダイサンという生鮮スーパーに行って、寿司折りを頼んできた。会計とは名ばかりで実は「雑用係」「何でも屋」なのだ。
 いろいろあったけどこの2年、いろんな細々しいことをやりながら、ボクは村のために、少しでも貢献したいと思って頑張ってきた。
 なので、どうか、最後まで首尾よく事が運びますように・・・立つ鳥あとを濁さぬように・・・祈ります。

 (2013.02.16)   このページのトップへ

『洋食デー』2855

 お魚食が続いていたので、おとといはダイサンで買ってきた牛すね肉(313円)で『ビーフシチュー』を食べました。
 1時間以上も煮るので、美味しいあべさんのワインですっかり出来上がってこんな顔になっております。



「これならおばあも食べられるな」
「おじい入院してた時、こんなの作れたらよかったのにな」
 そんな話題になりました。それほど柔らかくて美味しい!



 素材のコスト313円だけど、その10倍は取れる味でした。満足満足。



 イギリスパンも食べました。

 (2013.02.16)   このページのトップへ

『カイワレ9円』2854

 久しぶりに五城目イオンに行ったら、カイワレが9円で売っていた。
 その容器を一生懸命並べている店員がいた。
 100個並べて、それが全部売れても900円か・・・。アワレ、カイワレ。でもガンバレ!
 その隣にはモヤシが17円で売られていた。アワレ、モヤシ。お前もガンバレ!
 ハクリタバイ。自分たちをちょっと見ているような気がした。うん、ガンバル。
 カイワレちゃんを1個買って帰った。
 夜はそれとは関係なく『ロール白菜』を作って食べた。めちゃめちゃうまかった。





 とろみがトロ〜ミ〜。

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『おばあの足、その後』2853

 石巻のおばあの足は「ゾウの足」。
 あっ、そーゆーことじゃなくて、骨粗しょう症になって痛がっていた足のこと。
 昨日、そのおばあから電話があったのだが、ボクたちがプレゼントした『ホットクッション』が届いて、それが「たいしたあんべいい」かったそうで、よかったよかった。
 何でも、足の痛みは病院に行って薬をもらってからだいぶいいそうで、ボクたちが送った『カルシウム食品』もせっせと食べているらしい。
 この分だと、春のサトシとハルミちゃん(おいっこめいっこ)の結婚式(軽井沢)にも行けると張り切っていた。
 その後は、また「秋田の春ツアー」ということになるだろう。グランドゴルフだってできるね。
 秋には「富士山ツアー」だってある。お楽しみ盛りだくさん。
 とにかく、足がよくさえなれば、いろんなことが楽しめるんだからね。おばあ、この調子でよくなってね!

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『コロンボと鬼平に詳しい人たち』2852

 「寝しゃべり」でそれらの話題になると、ボクらはもう止まらなくなる。朝までだってしゃべってられる。
 コロンボに関しては、たぶん全回のストーリーを細かいところまで把握していると思う。だってもう2〜3回観てるんだもん。
 魔術王サンティーニとか、ルーサン警部とか、ミスター清潔さんとか、バラのつぼみとか、腐ったマグロとか、いろんな話題で盛り上がる。
 鬼平は今観ているわけだが、長谷川平蔵の役者が松本幸四郎、丹波哲郎、中村吉右衛門と3人いて、それぞれに粂八やおまさなど脇役が違う。
 平蔵の演技、脇役の演技への注文は厳しいものがあって、今のところ迫力では丹波、人情味では吉右衛門、顔と態度のでかさでは松本幸四郎がダントツということになっている。
 知らない人にはわけが分からないだろうが、粂八役の一等賞は蟹江敬三、サイアクは寺尾聡、岸井左馬之助役は加藤大介、久枝役は多岐川裕美よりも丹波の時の久枝が賢そうでいい。
 詳しい分野はこればかりではない。「恋のチカラ」とか「ミス・マープル」にもかなり詳しい。「おしん」とかだって今にきっとそうなるはずだ。

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『バブルふたたび』2851

 ちびっ子ギャングのような格好をした麻生大臣がG20に行ってきた。
 あれはハッタリですね。
 アベノミクスという言葉まで作って、国民心理をあおっているネロさん。あれもハッタリですね。
 日本経済の病根を根本から治すこともせず、ただ見せかけの「お祭りムード」を醸し出すことで、心理的に経済を高揚させようというのでは、あまりにも目先の、あまりにも短絡的な経済政策じゃあありませんかねえ。
 日本経済はもう「その段階まできた」ということなのかねえ。末期がん患者にカンフル剤を打つような。
 ボクなんかがフツーに考えても分かることを、したり顔した経済評論家たちは口を揃えてこう言う。
「アベノミクスばんざ〜い!」
 日銀と政府が一緒になってインフレ、円安に誘導し、その結果「輸出産業(自動車など)」がよくなり、その結果「給料が上がり」、その結果「景気回復」というシナリオだけど、ボクはそういうことは決してないと思うよ。
 それは一部の輸出産業はよくなるだろうし、株を持っている資産家もよくなるだろうし、公共事業の人たちもよくなるだろうけど、まったく関係のないボクらはどうなるというのだ。
 ただただモノが値上がりし、生活が苦しくなるだけじゃないのか。
 あのバブルの反省はどこへいったのか。
 ハッタリ経済。
 水増し経済。
 ノーパンしゃぶしゃぶ。
 地上げ屋。
 山一証券破綻。
 住宅金融破綻。
 長銀破綻。
 銀行再編。
 ・・・。
 アノ時もこの政党だったね。
 反省を知らぬオボッちゃまたち。

 円安になって灯油上がりました。もう100円になりそうです。
 ガソリンも上がりました。
 円安は庶民の経済をすでに直撃しています。
 どんどんどんどんこれが広がっていきます。野菜も肉も卵も納豆もみんなみんな上がります。
 貧しい人ほど困るんです。だって、株買えないもん。ロト3ぐらいしか買えないもん。
 そして、唯一のボクたちの楽しみである「ワインやチーズやコーヒー豆」までも、近々きっと値上がりしていくのだろうな。
 アベノミクスは呪いの呪文。
 ああ、バブルふたたび。

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