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★『ことなとひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
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『ことなとひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』

 
 

『ムツケ考パート2』150

 妻とけんかをした話をしました。
 2人とも「ムツケ」たという話も。
 その結果どういうことになったかということも書きましたね。
 そのことから学んだことを言い忘れていました。
 『腹へった〜』には勝てない。
 教訓的結論です、これ。はい。

 (2011.06.08)   △このページのトップへ

『山口巌くんのような山菜』149

 昨日「ゴッド」さんに「ミズ」という山菜をいただきました。初物です。
 この山菜の正式名は確か『ウワバミソウ』(ウワバミが出るような山奥に生えるから)だったと思うんですが、これ本当にスゴイ山菜です。
 何がスゴイかというと、個性が全くない。何にでも合って他人の個性を引き出す裏方役。
 妻がセッセと皮をむき、『ミズたたき』と『豚肉とシラタキとタケノコの煮物』を食べたのですが、これがとってもうまかった。
 大学時代の友人『山口巌(いわお)』くんを思い出してしまいました。

 (2011.06.08)   △このページのトップへ

『はじけ胡麻虫』148

 徐々に暑くなって、いろんな虫がうごめき出しました。
 昨日見つけた虫は大変珍しい虫で、「はじけ胡麻虫」といいます。(妻が勝手に命名しました)
 黒い胡麻みたいな小さな虫で羽根も付いているのですが、触ろうとすると「パンッ!」と真上に5センチくらい跳ねるんですね。
 まるで胡麻を炒った時みたいに・・・。
 おもろい虫でした。

 (2011.06.08)   △このページのトップへ

『津波は土から湧いてくる』147

 85までこの村で畑を耕し生きてきた彼女。Mrs.ホウレンさん。
 今までただの一度も「海」を見たことがない。
 その彼女、テレビで初めて津波の映像を見てそう思ったらしい。
「あいい、津波って土がら湧いでくるど思わねがった〜!」
 ボクたちはこの言葉を100回以上聞いております。本気でそう思っているフシがあります。

 (2011.06.08)   △このページのトップへ

『マブイ!』146

 久しく『死語』について書いてなかった。
 今朝、寝床の東側の障子から射す「朝陽」に向かって妻。
「マブイ!」
 これは「まぶしい」が詰まった表現だったが、そう言えば「マブイ!」という言葉があったなあ。
「おっ! 彼女マブイじゃん!」そんなふうに使っていたなあ。派生語に「マブダチ」とかいうのもあった。
 この言葉を時代考証すると、1970年代後半のヤング(この言葉もかなりマブイが)たちに多用されていたような気がする。
 似たような言葉に「エグイ!」というのもあった。
 さらに似たような言葉に「エロイ!」というのもある。ついでに「エライ!」も。
 「エグイ!」「エロイ!」「エライ!」。たった1文字の違いで意味は全く違う。ちなみにボクは、「エロイ!」しか言われたことがない。
 蛇足です。『バックシャン』という言葉も立派な死語だと思うが、これ、英語の「バック」とドイツ語の「シャン」からきてるそうですね。後姿美人。村の「ゴッド」さんはモロこれに該当する。後ろはギャル(これも死語かな?)、前はオババ。

 (2011.06.08)   △このページのトップへ

『ベビー男』145

 まず、これが問題の『ベビーローション』である。



 石巻に忘れてきたのは、これよりもっと大きいものだった。
 ボクたちは今日、わざわざスーパーAMANOに行って、ベビーコーナーでこれを買ってきたのである。
 帰ったら留守電が入っていた。
「エッセイ見たよ。あのヒゲ面でベビーローションだって? 製造メーカーもびっくりだびょん。まったく『ベビー男』なんだから! ウッヒッヒッヒッ!」
 おばあちゃんはそう言ってボクを冷やかしていた。
「おばあちゃんも使ったら? 肌に優しいんだよ、これ」と電話でボクが言うと、おばあちゃんは、
「私がつけたら『ベビーババ』だっちゃ!」
 と言って取り合わなかった。
 う〜ん。
 やっぱ変かなあ・・・。

 (2011.06.07)   △このページのトップへ

『カレー』144

 リカさんのカレーは最高においしい。
 ボクたちの不仲もそのお陰で直ったようなものだ。
 ありがとう!
 さて、このカレーなのだが、おとといの朝、石巻を出る時にボクたちはそれをいただいた。
 ボクが「リカさんのカレー食べたい!」と言ったのを受けて、彼女が夜なべをして作ってくれたのだ。
 ボクは大盛り2杯も食べた。そして、しっかり「お土産用」にデカイタッパーに入れて持たせてもらった。
 夕べ、またそれを食べたことは書いた。
 そして今日の昼、ボクたちはまたその残りを食べることになっている。
 唯一、今日の朝だけ、カレーから解放されることになるはずだった。
「朝はスーパーAMANOで買っておいたパン食べよう!」
 ちなみにアマノのパンはすごくおいしいのよ。それはまたあとで書きます。
 とにかくそういうことになった。
 冷蔵庫から妻が持ってきたパン。
 うそっ!
 『黄色いカレーパン』・・・。

 (2011.06.07)   △このページのトップへ

『子供と姫のいる事務所さま』143

 そんなタイトルの、こんなメールをもらった。

 喧嘩はおさまったかい?

 姫さま、
 執事に愛を!
 執事に飯を!
 信じる者は救われる!

 GTT(グレート ティーチャー トーエイ)からだった。
 心配かけてスマン、スマン!
 かくなる上は『ケンカの顛末』を記せねばなるまい。
 そもそもけんかの発端はこうだった。
 原因は「ベビーローション」。
 おばあちゃんを送って帰り、ボクたちお風呂に入ったわけです。長旅の疲れを落とそうと思って。
 お風呂を出て、気持ちいいなあ・・・って思いながら、ボクはドライヤーで髪を乾かしていたワケ。
 髪が半乾きになった時、いつもの習性でボクは、顔と髪に『ベビーローション』をつけようと思った。
「あれっ?」
 ないじゃん。
 ボクの唯一の化粧品『ベビーローション』がないではないか! 「男ブリ」下がる!
 そう思ってフト気付いた。
 あっそっか、石巻に持っていったんだった。ということは歯ブラシとかと一緒に「携帯旅行セット」の中にあるだろう。うん、きっとそうだ。
 合点がいったボクは、「携帯旅行セット」の管理責任者(=妻)を呼び出した。
「ベビーローション出して!」
「いいよ!」
 しかし、ここで問題発生。ベビーローションは「携帯旅行セット」の中になかったのである。
「ちょっと、ちょっと、ちょっと、また忘れたの?」
 ボクのこの「また」が悪かった。
「『また』って何よ!」
 そういうことから始まってしまった「さもないけんか」だったわけだが、この日はいつものように『決着がつくまでの死闘』を挑むほどの体力・気力は充実してなく、ボクはあっさりと寝てしまったわけなのであります。
 そう、飯も食わず、いつもの『ムツケモード』になったわけ。
 妻は妻で、ボクのまねをして同じく『ムツケモード』になったそうで、結局『ムツケVSムツケ』という最悪の関係が成立してしまったのです。
 ですから、東栄が少し間違ってるのは、執事が姫にお仕置きを食らって飯を出されなかったのではなく、両者ムツケて飯を食わなかった、というのが正解なのです。
 翌朝5時、「ムツケ妻」は「ムツケ」たままではありましたが、「責任感ある立派な代表」の姿で超特急の仕事に立ち向かっていきました。一方のボクは、昼過ぎまで「ムツケ夫」のまま「ムツケ寝」をしていたわけです。
 この辺に人間の器の違いがあるようですね。
 そんなこんなの1日でした。
 姫は超ハードな仕事をしながらも、口に入れたのは水とあんぱん1個だったそうです。
 執事は何にも口にしておりませんでした。
 さすがに夕方、2人ともフラフラになり、生命の危機を感じ、リカさんからもらってきた「特製カレー」を超大盛りでバグバグ食べました。
 それから死ぬほど寝ました。
 機嫌はどうかって?
 そりゃあもう・・・。  

 (2011.06.07)   △このページのトップへ

『伝えられないもの』142

 石巻に行って知ったことがある。
 激しい悪臭とほこりだ。
 特に臭いはひどい。
 これから暑くなってくると、環境はもっと悪化するのだろうなあ。
 TVでもこの「臭い」だけは伝えられないよね。

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『絶食』141

 昨日の夜から何も食べていない。
 妻と大げんかをしたからだ。
 口もきいていない。
 3時になる。

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『聴こえない朝』140

 グイ〜ン、グイ〜ンが聴こえない朝。

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『サービスエリアにて3』139

 高速道路のサービスエリアに変なおっさんがいた。
 自転車に乗っていた。
 自転車用のヘルメットを被っていた。
 大汗をかいているようだった。  
 分からない。

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『サービスエリアにて2』139

 高速道路のサービスエリアでおにぎりを買った。
 クルマで食べていると「自衛隊」の兄さんたちが続々、買い物袋を持って店から出てきた。
 全員、買い物袋を持った両手を後ろに隠すようにして歩いていた。見ようによっては『囚人の行列』。
 う〜ん。何かそーゆー決まりがあるのだろうか?  
 今度ボクもやってみようかな。

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『サービスエリアにて』138

 高速道路のサービスエリアでトイレに入った。
 ボクが入ったトイレは「女子」だった。
「おっといけねえ!」  
 慌てて出てきたら、妻とバッタリ。
 彼女も間違えたようだった。 

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『40日』137

 おばあちゃんを送って帰った。
 発災から40日を石巻で過ごし、それから40日をここで過ごした彼女。
 少しは癒されたかなあ。  
 今、何となく気が抜けたようなさみしいような・・・。
 何だかパッとしません。 

 (2011.06.06)   △このページのトップへ

『たつ鳥あとを濁さず』136

 最後まで立派な人だ。
 今から帰るというのに、朝から『駆け込み洗濯&掃除』をしている。
 偉いなあ・・・。あっぱれやなあ・・・。  
 AM8時には出て明日遅く戻る予定なので、ちょっとだけエッセイはお休みです。 

 (2011.06.04)   △このページのトップへ

『おばあちゃんとの最後の晩餐』135

 明日早いので、今日はスーパーAMANOでお惣菜を買って簡単に食べた。
 今、お風呂を沸かしながら・・・。
 さみしいなあ・・・。  
 しばらく会えないなあ・・・。  
 ・・・・・・。 

 (2011.06.03)   △このページのトップへ

『裁縫事業部の作品集』134

 これが弊社の新事業部が制作した作品の一部である。
 これ以外にも、毛糸をほどいたりボクのクッションカバーを作ったりと事業部長は頑張ったのである。
 材料はすべてリユースなのである。  
「今度ミシン欲しいなあ・・・」  
 事業部長は代表に、新たな設備投資を要求した。 
 代表はそろばんをはじいて言った。
「お金になってからね!」
 さすが代表、手厳しい!

  

 (2011.06.03)   △このページのトップへ

『熟女ファン』133

 ・・・からこんなメールが。

 そこで偉そうにしているヤッシの友達の『トーエー』です。秋田に在住中には、いろいろな話題を提供していただき、心から感謝しております。
 本来ならば、直接伺い、労をねぎらうところですが、日本を『たぶん?(笑)』背負うであろう、若者たちの教育のために、休みがとれなく、挨拶が出来なくて申し訳ありません。  
 昔の『文通友達』のような感覚を、ばあちゃんに持ってしまいました。願わくば、感動的な出会いを期待しておりますので、その日まで『トーエー』の名前は心の片隅に大切にしまっておいて下さい。  
 再び会える日のために多くは語りません。最近、富に熟女ファンになりつつあります 

 う〜ん。トーエー、ちなみにおばあちゃんの大好物はね。茨城産の『干し芋』なのよね。いえいえ、別に要求してるわけじゃなくってよ。

 めんこ、めんこ。

 (2011.06.03)   △このページのトップへ

『今日と明日でバイバイだなあ』132

 おばあちゃんは、帰った後の用意に余念がありません。
 こっちが忙しいので、おばあちゃんは今日、1人黙々と座布団カバーを6つも完成し、部屋に敷く「ゴザ」を雑巾できれいに拭いておりました。
 今は部屋でTVを見ております。
 ボクらに話し掛けたくても話し掛けられないので、そうやって1人でいるわけです。
 何だかごめんね。
 あと2日間となると、もっとしてあげればよかったと思うことだらけ。
 してもらったことだらけです。
 何だかごめんね。
 ようし! 今日は「椰子風特製カツ丼」に腕を振るうぞう!

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『なめで食べらいん!』131

 10時のおやつに、おばあちゃんがお茶を入れてくれた。いつものこと。ありがと!
 さらに、早起きしたのでお腹がすいたろうと、おばあちゃんは大好物の『南部せんべい』まで出してくれた。
 ボリボリボリ・・・。
 2人はいい音をたててそれを食べ始めたが、歯の悪いボクはそれを横目で見てるしかない。
「なめで食べらいん!」(なめながら食べなさい)
 78歳のおばあちゃんにそう言われた。
 う〜ん・・・。

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『移動掃除婦さん』130

 今朝、おばあちゃんは石巻のリカさんに電話をしていた。
 リカさんが勤めていたパン屋さんがようやく再開するらしい。
 というわけで、おばあちゃんは帰ってからも忙しそうです。
 さらにこんなことも言われたらしい。
「おばあちゃんが帰ってくるまでに掃除しておこうと思ったけど、結局間に合わなかったあ〜」
 あちゃ〜、掃除婦は帰ってもなお掃除婦のようですね。
 こっちでも掃除婦、あっちでも掃除婦。
 この際、敬意を表して彼女のことを『移動掃除婦さん』と呼ばせていただきましょう。
 日々ご苦労さまでございます!

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『どう? この名前』129

 考えようによってはすごい名前だ。
 今朝来た『広報』の「おたんじょうおめでとう」コーナーに出ていた名前。
 ○○優笑ちゃん。
 さて、なんと読むでしょう?
 いやあ、驚いた。「ゆにか」だって! ゆにか!
 最近の子どもの名前は驚きの連続なのだが、この読みには唖然とした。
 おそらく「笑」という字を「にか」と読ませたんだろうね。
 ニカッ! と笑うから。
 だったら「ユニコ」でも「ユニタ」でも「ユケタ」でも「ユクス」でも「ユハハ」でも「ユゲラゲラ」でもいいわけだ。
 いやあ、驚いたねえ。名前もここまで来たのかねえ。

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『置いてきぼり』129

 代表は朝5時半から仕事。
 ボクは少し遅れて出社。
 おばあちゃんは、気まずそうにして6時半に起きてきた。
 今日、そういう予定であることを秘匿していたので、彼女にとっては「置いてきぼり」を食った形だ。
 本当は寝かせておいてやりたかったの。
 こういう場合、彼女はどういう行動をとるか?
 グィ〜ン! グィ〜ン! グィ〜ン! グィ〜ン! グィ〜ン!
 遅れを取り返そうと、いつも以上に張り切っちゃうんですよね。
 ヘッドホンを付けている代表の耳にまで入る大騒音!

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『寝ぷかげ』128

 夕べのシアタータイムは『めし』だった。昭和26年の作品。
 デザートは豪華。「チョコロールケーキ&どら焼き」。
 「めし」を観ながら「チョコロールケーキ&どら焼き」を食ったわけだ。
 すごく満腹感があるね。
 そのせいなのか、ボクは妙に眠く上映中3分の1くらい記憶がない。
「この映画、私観だごどあるよ。面白いよ」と言って見始めたおばあちゃんだが、妻の証言では、ボク以上に「寝ぷかげ」していたそうだ。半分以上は寝ていたらしい。
 観終わってからそのことをチクッと言うと、彼女は平然とこう言い放った。
「そんなごどないよ。最後のどご、ちょこっと寝でしまったけど・・・」
 この方、いつもそう言うのよね。ホントはほとんど寝てたくっせえに!

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『君たちにこそ不信任案』127

 結局、誰がやったって同じなのよ。
「菅が辞めれば協力してやる」これ谷垣の発言。
 なんじゃそれ!
 これを聞いてて思った。
 村の「ゴッド姉ちゃん」のことである。
 彼女は天敵マサショーリューが嫌いで、泣きながら殴り込みをかけ、「お前のかあちゃんデベソ事件」を起こした人。
 その恨みは、村の行事を全面的にボイコットするという形で現れた。
 先日の運動会でも、選手に選ばれながら「あいつが来るから出ない」と言って出なかったし、今週末の「ソフトバレーボール」の参加もゴネている。
 お陰で体育部長のヨシカズ君やボクまでもが、メンバーの人選に四苦八苦している。
 60近いいい歳こいた大人が、個人的怨恨でもって、真面目な当事者の足を引っ張る。ひいては村人に迷惑を掛けている。
 政局、政争に明け暮れて、被災者不在の怨恨劇を演じている今の政治も、これと全く同じ構図だ。
 誠にもって「大人げない」、はなはだ無責任で自分勝手な論理。あ〜あ。
 今こそ『被災地の復興』だけを考えて、党派を超えた「大同団結」が必要な時なのにね。
 永田町も我が村もたいして変わんないレベルだよ。ったく。
 バカみたい・・・。呆れてもの言えんわね。

 (2011.06.02)   △このページのトップへ

『人格ヤブ男』126

 生まれつき「歯」が弱いボクは、この年まで随分と多くの歯医者に通った。
 その中で、「ここの歯医者いいなあ」と思える歯医者は皆無と言ってよく、つくずく「歯医者運」の悪い男だと思ってきた。
 今から伝えたい歯医者は、そんな歯医者運の悪いボクの診療歴の中でも、飛び抜けて「ひどい歯医者」だった。
 腕は知らんが、性格がほとんど破綻している男だった。不親切極まりない「人格ヤブ男」であった。
 つい1時間前の診療台でのこのやりとりを聞いてもらえば、ヤツがいかに「人格ヤブ男」かが分かります。
「1週間ほど前から左の上の奥歯が痛くて、ご覧のように歯ぐきが腫れて、目のほうまで痛くて、夜も眠られなくて、痛み止めなどを飲んでいたのですが、我慢できなくて・・・」
 今日の人間ヤブ男は初めから不機嫌そうだった。「苦虫をかみつぶした谷垣禎一」と「意地の悪いキリギリス」を足して2で割ったような顔。「谷ギリス」と呼ぼう。
 「谷ギリス」の顔をした「人格ヤブ男」は、ボクの訴えを最後まで聞かないうちに、無言で口に手を突っ込んできた。
「ウグウグウグ・・・」
 ボクはもうそれ以上何もしゃべれなくなった。歯医者の武器はこれである。こっちの口を押さえ込んだ時点で勝負はついてしまう。こっちはなすがままの「まな板の鯉」。
 「必殺口封じの術」をかけた「人格ヤブ男」は、有無を言わさぬ乱暴な手つきでグリグリ痛い歯を揺らし、続けざまに電動ドリルでグイ〜ングイ〜ンと痛い歯の付け根部分を削った。ちなみにこれ泣くほど痛かった。本当に涙出てました。
「これは根っこが割れてます」ヤブ男が所見を述べた。
「ああ、そうですか? やっぱし抜くしかないですよね」恐る恐るヤブににらまれたカエルが言った。
「抜いてもダメですよ!」
「えっ?」
「抜いても、今度はほかの歯に負担がかかって、そっちがダメになります!」
「で、で、では・・・」
「歯ぎしりをやめるしかありません!」
「歯ぎしり・・・ですか? ど、ど、どうやって?」
(ヤブ男、何も答えず)
「抜いてもらえませんか? 抜いて楽にし・・・」カエル懇願す。
「ダメです!」ヤブ男ぶった切る。
「じゃ、じゃ、じゃあ、このまま・・・痛くて・・・寝られない状態が・・・続くわけですか?」
「寝なきゃいいんですよ! 寝なきゃ」
「・・・・・・」
 ボクは耳を疑った。「寝なきゃいいんですよ」? 驚いてヤブの顔を見た。ヤブ男は「谷ギリス」の顔で平然としていた。決してジョークなどではなかった。
 ボクは歯科衛生士の女の子の顔も見た。彼女はマスクの上の目をキョロキョロしていた。
「消毒しておきますから」そうヤブ男は言って、歯ぐきの周りに「ちょんちょん」と何か薬を付けたようだった。それから女の子に「あっ、歯磨いておいて」と言い残し別室に消えた。
 結局ヤブ男は、痛み止めも抗生物質も何一つ出してくれなかった。「ちょんちょん」と消毒液を塗っただけだった。会計の680円は「歯磨き代」なのだった。それだけで2000円の診療報酬をゲットわけだ。
 許せない思いでボクはクルマを走らせた。
 ジャスコでガゾリンまで入れて往復2時間もかけてボクは・・・ボクは・・・。
 「ちょんちょん」のためにボクは・・・ボクは・・・。
 「寝なきゃいいんですよ」の冷たい声が、頭の中で何度も何度もリフレインした。
「こんちくしょー!」クルマの中で、何度も何度も叫びたくなった。
 名前言ったろうかな! やい! K歯科!

 (2011.06.01)   △このページのトップへ

『抜くなら抜け!』125

 ここんとこずっと歯が痛かった。
 この前に治した所と反対側の奥歯全般。
 痛くて痛くて眠られなくて、夜中に「とんぷく」を飲んだりしていたのだが腫れは一向に引かない。
 そんなわけで、今日ボクは覚悟を決めたのだ。
 ええい! 行ってやろうじゃないか!
 みんなは多忙だから、ボクは今日たった1人で戦いを挑むのだ!  
 ええい! 抜くなら抜け!
 かえってそのほうがスッキリするわい!
 何本でも抜けってんだ! こんちくしょー!

 (2011.06.01)   △このページのトップへ

『大嫌いだあ〜!』124

 あと少しで長い間慣れ親しんできた「アナログ放送」が終わってしまいます。
 ボクらの大嫌いな「デジタル」になるわけです。
 レコード盤やカセットテープやVHSビデオテープや写真フイルムが、CDやDVDやメモリカードになったように、また一つ大好きな「アナログ」が消えます。
 「便利至上主義」「画(音)質至上主義」の名の下に、「アナログ文化」は邪魔者にされ排除されています。
 でもどうでしょう。デジタルってそんなにいいの? そんなに便利で美しいの?
 今回、被災地で泥を被りながらも残った思い出の品々を思い出してみてください。あれ全部アナログの「写真」や「アルバム」だったんじゃありませんか?
 デジタル媒体はみんなダメになってしまったんじゃありませんか?
 別の意味でも「アナログ放送終了」は、我が家に大きな衝撃を与えています。
 今までは、近くの山に高架線が走っている関係で電波障害があり、ボクらは東北電力の共同アンテナで見てました。
 さらに、半年ほど前「ケーブルテレビ」の線が入り、お陰でボクたちはBSも見ることができていたんです。やっと映画も楽しめたんです。 
 7月以降もてっきりそのまま映るんだと思っていましたが、詳しく聞いてみると、どうやら7月24日以降は、専用のチューナーかデジタル対応TVが必要になるそうなんです。甘かった!  
 しかも、BSを見たい人は、パラボラアンテナとBS専用のチューナーも必要なんですって!
 どうすんのよ!
「民放はいらないけどNHKだけは見たい!」 
「BSプレミアムの映画だけはどうしても!」
 そんな会話をしながら、ボクたちは毎日暗〜くなってるんです。
 どうしたらいいんでしょう?
 お金ないんです・・・。
 おい! 総務省!
 ボクたちの「小さな楽しみ」を奪うな! 
 デジタルなんて・・・デジタルなんて・・・。
 大嫌いだあ〜!

 (2011.06.01)   △このページのトップへ

『月が変わって』124

 今日から6月。
 4月25日に秋田に来たおばあちゃんは、もう一つ月をまたいだわけですね。
 月が変わったからといって何も変わらない『平成のサザエさん一家』。
 今日もおばあちゃんは床をグィ〜ン、グィ〜ン・・・。
 ボクはコーヒーを入れ、代表はトトトトトト・・・。
 しかし、おばあちゃんが帰らなければならない本格的な理由ができてしまいました。
 薬がなくなりそうなんです。
 こればっかりは「まあ、何とかなるよ」とは言えず、この4日に帰ることが正式に決まってしまいました。
「今度来る時は、ちゃんとその辺段取りしてくるからね」 
 おばあちゃんは、ボクの落胆ぶりを見てそう言って慰めてくれました。
 そんなわけで、本当にあと残すところ3日になってしまいました。
 妻は、この際とばかりに、今回で4度目となる「鶏五目ご飯」と「おくずがけ」をリクエストしました。  
「大量に作って冷凍保存しなきゃ!」
 ちゃっかりしてます。
 ああ、それにしてもさみしくなるなあ・・・。
 楽しかったなあ・・・。
 いなくなったらどうなるんだろう?
 ボクは「鬱病」になっちゃうんじゃないだろうか?
 まいったなあ・・・。

 (2011.06.01)   △このページのトップへ

『セッカチなのである』123

 さっきの続き・・・。
 独り暮らしのミセスホウレン(推定年齢85歳)は、電話を切った10分後にやってきてしまった。
 しっかり身支度をしてお化粧までして。
「うそっ!」
 ボクは歯磨きをしていた。おばあちゃんたちはお茶を飲んでいた。
 確かにボクは「午前中に迎えにいくから」とは言った。
 でも、「すぐ行く」とも、ましてや「すぐ来い」なんて言ってない!
 年寄りとは、誠にもって「セッカチ」なのである。
「いい、いい、こごで待ってるがら」 
 彼女はそう言って、上がりかまちにドッカと腰を下ろしてしまった。
 それからがさあ大変!  
 本来「モタモタ組」のおばあちゃんたちは、大特急で支度をせねばならなくなった。
 1時間かかるところをたった5分で・・・。
 JAへ行きお金を下ろし、それを持ってスーパーAMANOへ。
 彼女は園芸コーナーで「きゅうりの苗」を10本買った。
 売り場まで案内して、キュウリのコーナーを案内してあげると、彼女はボクに向かって、
「にいさん、それ10本けれ!」と言った。
 送迎屋は「苗っこ売り場の店員」に成り代わった。
 それから、彼女を残してボクらはアマノで買い物をしていると、店内アナウンスでボクの名前が連呼されるではないか!
「お連れ様が、入口でお待ちでございます〜」
 ボクは野菜コーナーから300メートルも離れた入口に戻ってみると、彼女は袋に入れた「キュウリの苗」を手に持って立っていた。
 彼女と彼女の荷物をクルマに入れ、ボクはまた売り場に戻った。
 そんなこんなの大変忙しい買い物であった。
 正直ちょっと疲れた。

 (2011.05.31)   △このページのトップへ

『ばあちゃんどご助けるど思って・・・』122

 今、8時に電話があった。
 独り暮らしのミセスホウレン(推定年齢85歳)からだった。
「あいい、夕べがら頭さついで、困って困って寝られねがったあ〜」悲痛な叫びだった。
「なしたの?」
「ジェンコ(お金)なんもねぐなって、農協さ連れでいってもらいでど思って、思い切って電話したどごだあ〜」
「農協?」
「んだ。あどコメリ(ホームセンター)まで乗せでいってもらって、苗っこ買ってきてえんだあ〜」
「コメリ? 苗っこ?」
「野菜でぎだらオメだっちゃも食わせるてが〜」 

 そういうわけで、これからうちのおばあちゃんも一緒に乗って、お買い物に行くことになった。
 ミセスホウレンは最後にこう言った。
「なんとが、ばあちゃんどご助けるど思ってお願いする」 

 (2011.05.31)   △このページのトップへ

『オショスイっちゃね』121

 おばあちゃんがここに来てから書いてきたエッセイを、おばあちゃんに読んであげた。
 ほとんどがおばあちゃんのネタなので、ネタ提供者に敬意を表して。
 妻とゲラゲラ笑いながら聞いてくれていたが、最後におばあちゃんはこう言った。
「私ばりバカみたいでオショスイっちゃね」(注)「オショスイ」は「恥ずかしい」
 こうも言った。
「こいなの読んで、よその人、面白いんだいが?」

 (2011.05.30)   △このページのトップへ

『追憶、最後の運動会』120

 我が母校「馬場目小学校」のおそらく最後の運動会。
 全校児童19人のうち今年5人が卒業し、入学は2人となったこともあり、遅くとも25年3月には五城目小学校に統合されることが正式に決まっている。
 ボクがこの小学校に入学したのは45年前。校舎は10年ほど前に新しくなったが、この校章は懐かしいナア。

    

 急速な『過疎化』はすなわち、『子どものいない地域』を表す代名詞となり、
 それはとりもなおさず『未来への希望の光が薄らいでいく村』を意味する。
 あたかも、遊び手がいなくて錆び朽ちていく公園の遊具たちのように・・・。物悲しい風景。
 でも、たった19人の小学生と、たった5人の保育園児たちは元気だった! ボクは彼らからたくさんの勇気をもらいシャッターを切りまくった。
 成績発表で悔し泣きしている「赤組チーム」を見ていて、何だかジ〜ンとなった。彼らの『応援合戦』はサイコーだったんだ。悔しい気持ちもよく分かる。

    

    

 彼らを見ていて思った。
 もぞっこいなあ・・・。可愛そうだなあ・・・。
 でもその一方で、そういう感傷的な気持ちになっているのはもしかして大人たちだけなのかもしれないなあ・・・と。
 馬場目小学校が消えることはボクらにとってはさみしいことだ。でも、こんな元気な子どもたちを見ていると、何だか「これでよかったのかもしれない」とも思えてくるのだ。もっとたくさんの子どもたちの中で、思いっきり羽ばたいてほしいとも思ってくるのだ。
 これだけの運動会を企画したPTAや先生方のご苦労にも胸が詰まった。みんな頑張っておりました。
 いい運動会に参加して本当に良かったナア・・・。
 ちなみに2年連続優勝した「町村チーム」の中で唯一足を引っ張ったのは、ボクがアンカーで出場した『増玉リレー』の3位だった。やっぱしな。

    

    

 (2011.05.30)   △このページのトップへ

『優勝弁当』119

 昨日の運動会は我が町内会が2年連続優勝を飾りました。
 その最大の立役者はこの2人。
 朝からこうやって作ってくれました。

    

 テントで村の人に振る舞うと、「料亭の仕出し弁当みでだなあ!」と絶賛されました。特に妻の「ダシ巻き玉子」とおばあちゃんの「肉巻き」と「レンコンのきんぴら」が大好評!
 制作者の2人も、同じものを家で腹一杯食べたそうです。
 これが完成品! どうです? うんまそうでしょ!



 (2011.05.30)   △このページのトップへ

『運動会』118

 今日も朝5時半起床。
 朝方まで降っていた雨もあがり、曇っているがどうやらグラウンドで決行されることになりそうだ。
 さっき役員でテント張りに行ってきた。
 妻は仕事で出られないし、おばあちゃんも来ないというので、ボク1人で参加する。
 彼女たちは、ボクと同じ時間に起きて『豪華なお弁当づくり』に朝から余念がない。
 台所方面から「卵焼き」のい〜香りが漂っている。腹減った!
 参加者が続々「結石」(おっといけねえ!)「欠席」を表明する中、ボクは多種の競技にかり出されそうだ。
「1位になろうとしないで、2番くらいを狙って走ること!」
 おばあちゃんは、ボクがアキレス腱を切らないように気遣っている。
「2番どころかビリでいいんだよ」
 妻もそう言う。
 大丈夫。一生懸命走ってもどうせビリだよ。

 (2011.05.29)   △このページのトップへ

『ぼやき川柳』117

 おばあちゃんが大好きなNHKのラジオ番組『ぼやき川柳』でボクの投句が読まれました。
 ペンネームは『劇団いざこ座』。
 ちなみにボクの川柳は、『タオル』というお題に対して、
「タオルぐらいくれてもいいだろボツ百回」。
 明日は運動会で朝5時半起床なので、今日は早く寝ます。おやすみ〜!

 (2011.05.28)   △このページのトップへ

『おばあちゃんのちょっと真面目なお話』116

 『空想』は大事だよ〜。
 ラジオで昔の唱歌や童謡を聞いてると、詩の情景が浮かんでくるものね〜。
 今は何でも「映像」で見せちゃうから、み〜んな『空想』できなくなったんだよ〜。

 (2011.05.28)   △このページのトップへ

『執事と掃除婦のラジオ体操』115

 6:30になったので、執事と掃除婦は掃除婦の控え室でラジオ体操をやった。
 1番(ラジオ体操第1)はよかったのだが2番になると、2人は全く違う体操をやっていた。バラバラ。
 めいめい勝手に手足を動かしてやがて終了。
「やは体硬いね」
 おばあちゃんに言われた。ショックだった。

 (2011.05.28)   △このページのトップへ

『これでいいで賞』114

 夕べ、おばあちゃんからそういう名誉ある賞をいただいた。
 ボクの小説『十六団子』の読み聞かせを終えた時だ。
 小説は長編なので、この朗読にはかなりの時間がかかった。
 ボクが読んでる間、彼女たちは裁縫の手を動かしながら、真剣に、時に大爆笑しながら聞いてくれた。
 自分ではすごく良く書けた小説だと思ってるんだけど、ある賞に応募したらボツになった。
 規定枚数の倍もあったので、もしかしたら下読みさんにすら読まれなかったのかもしれない。読む以前にダメだったのかもしれない。門前払い。
 さすれば、この『十六団子』の読者はボクしかいなかったわけだ。かわいそうな『十六団子』。
 こうやってこのコーナーに載せても、果たしてどれだけの人が読んでくれているのか・・・。
 でも、今回確実に妻とおばあちゃんは読んだ。というか読み聞かせた。読者が少なくとも3人になった。
 そして、反響もボクが想像した以上に大きかった。みんな大満足。ホントホント。
 何かの新人賞をもらったり、本になって印税が入ったり、果ては『直木賞』だの『芥川賞』なんてヨコシマなことを考えるより、こうして好きに小説が書けて、好きな人にだけ読んでもらえればそれでいいんじゃないかと思った。負け惜しみじゃなく。
 おばあちゃんからいただいた「これでいいで賞」! 副賞は『鶏五目ご飯』!
 サイコーに名誉ある賞だね。

 (2011.05.28)   △このページのトップへ

『なんという事務所だ!』113

 AM5:30である。
 代表はトトトトトトトト・・・を始めた。
 執事はコーヒーをいれた。
 掃除婦は床にモップを掛けている。
 なんという事務所だ!
 業務命令ではない。
 皆、自主的に起きて黙々と自分に与えられたタスクを遂行しているのだ。
 なんという事務所だ!
 素晴らしい!
 ボクはこの事務所の執事であることを「誇り」に思う。
「や、まで早く起きなくてもいいんでないの?」
 掃除婦に言われた。
「そーゆーおばあちゃんこそ!」

 (2011.05.28)   △このページのトップへ

『ハチの巣、キモコわり〜!』112

 男子トイレから見える隣の家の庭に栗の木があります。
 ボクはチョロチョロしながら何気なく外を見ていました。
「何だ、あれ?」
 栗の木にかけた巨大な「ハチの巣」の周りを、ブンブンすごい数の「アシナガバチ」が飛んでいました。
 ボクはそのことを2人に教えました。
「外に出るときは気をつけてね! あれ危ないよ」
 それから2時間くらいして、またチョロチョロやりながら外を見ると、巨大なハチの巣は陰も形もなくなっていました。
 ボクは狐につままれたように立ち尽くしてしまいました。
「どーゆーこと?」
 おばあちゃんはボクに言いました。
「あんだボケだんでねえ? ああ、キモコわり〜!」

 (2011.05.27)   △このページのトップへ

『晩酌トリオ』111

 「歩いて4歩の居酒屋」に新しい「常連客」ができました。
 もちろん「お」と「ば」と「あ」の付く方。
 彼女の注文は「とりあえずビール」のチビグラス。
「かんぱ〜い!」
 常連3人は毎日祝杯をあげるのです。
「私クセになったらどうしよう?」
 大丈夫、もう十分クセになってるよ!

 (2011.05.27)   △このページのトップへ

『帰るの延期?』110

 おばあちゃんのお帰りが少し延びるかもしれません。
 代表の仕事とボクの仕事が急に忙しくなったため、月末には連れて行けない可能性が出てきたからです。
 しかもその頃「台風」が来そうということで、順延は間違いないでしょう。
 おばあちゃんは複雑な表情を浮かべておりましたが、この方「踏ん切り」のいいところがあって、さっきスーパーAMANOで大量の「おやつ」を買い込んでおりました。
 買い物カゴには、しっかり「アッシュのえさ」も入っておりましたが・・・。

 (2011.05.27)   △このページのトップへ

『プレッシャー!』109

 今、こうしてエッセイを書いていて、ものすごいプレッシャーを感じている。
「わあい、今日は読み聞かせ、読み聞かせ!」
 「十六団子」にはまっているおばあちゃんは、「早く! 早く!」オーラを送っている。
 すみません。この辺にして読んであげなければなりません。
 おばあちゃんは本当にはまっているんです。
 声、枯れてます、ボク。

 (2011.05.27)   △このページのトップへ

『運動会のお弁当』108

 5月29日は、馬場目地区の大運動会。
 ボクの母校、馬場目小学校が近々統合されるので、今年が最後の運動会らしい。
 村の3役のボクは、6時に集合してテント設営。
 出場者が少ないので、競技にも参加することになるだろう。
 おばあちゃんと妻は、裏方でそんなボクを支える役目を担っている。
 つまり「お弁当作り」である。
 そのメニューを決める会議が夕べあった。
 卵焼き、海老フライ、レンコンのきんぴら、ごぼうと人参とササギを肉で巻いた煮物・・・。
「すげえ!」
 おばあちゃんの手作り料理が盛りだくさん!
 材料の手配を見ていてボクが言った。
「そんなに食えないよ」
「違うよ、私たちの分もだよ」
 ・・・。
 そーゆーことか。

 (2011.05.27)   △このページのトップへ

『裏切り者』107

 「チャレンジデー」でラジオ体操をやって「キモコ」よかった。
 味をしめたボクたちは、「これ、毎朝やろう!」ということになった。
「や、の運動会もあるし、その時に足がつらないように」という、おばあちゃんの配慮もあった。
「明日からやるよ! 6時起床! 寝てたら私起こすからね!」 
 おばあちゃんは大張り切りだった。
 ・・・今朝になった。
「あっ!」
 ボクたちが目が覚めたのは7時半。
「やべっ!」
「でも、おばあ起こさなかったとこ見ると、あっちも寝てるよ」
 と、と、ところが・・・。
 彼女はしっかり起きていた。
「あ〜寝坊した〜」
「あれ? 私はしっかり体操したよ」
 うそ! 自分だけ?

 (2011.05.27)   △このページのトップへ

『悲しいお知らせ』106

 悲しいお知らせがあります。
 おばあちゃんが帰ってしまうのです。
 今月いっぱい。
 彼女が帰りたくなっているのは、ボクたちが彼女に「老女虐待」をしたから・・・ちゃうちゃうちゃう、してない、してない!
 それはね。
「どうしても6月10日までに衣替えをしなくちゃならないの!」
 という、男のボクからみれば「どーでもいいじゃんよ! そんなこと」と思えるようなことなのです。
「どうしてもそれが必要だったら衣類をみんな送ってもらえばいいじゃん!」とボクが言っても、おばあちゃんは頑として帰るというのです。
 妻は、「これは女にしか分からない習性みたいなもの」と言うのですが・・・。
 そんなわけで、あと5日ほどで『平成版サザエさん』は終わってしまうことになりました。
 東栄、残念だべ? オラも残念だ。

 (2011.05.26)   △このページのトップへ

『待っている女』105

 ヘヘーヘイ! ヘヘーヘイ!
 五木ひろしの歌にそんなのがあったかと思う。
 こっちの「待っている女」は、肩すぼめ襟を立て・・・ているわけではない。お茶とまめ大福をテーブルに用意しつつ、堂々と椅子に座って待っている。
 彼女が待っている男は決してニヒルなヤツではない。風呂上がりの湯気の上がった「のぼせ男」である。
「さっ、また『十六団子』読んでけらいん!」
 女はそう言ってキラキラした目を男に向けた。
 男は濡れた髪を乾かすこともできないまま、黙って「第2部第1章」を開くしかなかった。

 (2011.05.26)   △このページのトップへ

『何杯食っただろう?』104

 昨日書いたように、夕べの夕飯はおばあちゃんの1ヶ月滞在を記念して、おばあちゃんによる、おばあちゃんの手作り料理の決定版『鶏五目ご飯』&『おくずかけ』だった。
 ここに来て3回目。
 ご飯は4合も炊く。汁は大鍋で煮る。
 夜と次の日の朝のおにぎり、さらに昼までぶっ通しで食べ切る。
 昨日は早朝から肉体労働(ラジオ体操)をやったこともあって腹がバカになっていて、妻は『鶏五目ご飯』を4杯おかわりした。ボクは2杯。
 『おくずかけ』は3人とも2杯おかわりした。
 この分でいけば、妻は合計30杯以上の『鶏五目』と40杯以上の『おくずかけ』を食べることになるだろう。
 妻はしばらく体重計に載らないと言っている。

 (2011.05.26)   △このページのトップへ

『キモコ悪り〜』103

 何だったか忘れたけどちょっとした失敗をしたおばあちゃんが、この間こんなことを言った。
「あらあ、私ボケたんでねえべが。ああ、キモコ悪り〜」
「えっ?」とボクは思ったが、妻はただ笑っていた。
 ボクが分からなかったのは『キモコ悪り〜」という言葉の意味だった。
 石巻弁かと問うと、妻は「違う違う、おばああちゃん弁よ」と答えた。
 意味は何となく分かるでしょ?
 今、この「キモコ」が2人の間でブレークしている。「キモコいい!」とか「キモコ悪り〜!」とかって使う。
 夕べお風呂から出て、
「ああ〜、キモコいい〜!」
 とボクが言った時のおばあちゃんの反応がおかしかった。
「少し熱かったんでない?」
 つまり自然に聞き流されてしまったのである。
 笑ってほしかったのに・・・。

 (2011.05.26)   △このページのトップへ

『おばあちゃん滞在1ヶ月記念日』102

 被災地石巻から慰安を求めて秋田へ・・・。
 それは1ヶ月前の4月25日のことだった。
 今日は滞在1ヶ月の記念日です。
 記念日に何を食うかということになった。
「おばあちゃんの『鶏五目ご飯』!」
「セットで『おくずがけ』!」
 そーゆーわけで、3度目のおばあちゃんの手料理に決定!
 えっ? 逆?
 いいの、いいの。
 本人も喜んでんの!

 (2011.05.25)   △このページのトップへ

『チャレンジャーたち』101

 今日5月25日は『全国一斉チャレンジデー』であった。『どでしたデー』ではない、『チャレンジデー』!
 「スポーツの力で日本を元気に!」をスローガンとして、地震により被災された多くの方々にスポーツでエールを贈ることを目的に開催! とくれば行かずおれまい!
 朝6時に起きて妻と参加した。村の農村公園。
 大仰なスローガンの割に、実際やったのは「NHKラジオ体操」15分だった。
 村の体育部長ヨシカズくんの話では、集まっても2〜3人だべということだったが、なんのなんの20〜30人は集まっていた。
 しかも、ほとんどが「入れ歯のおばあさんたち」であった!
 そこに交じってボクたちも体操をしたのであるが、こっちはギコギコ、あっちはスイスイ。
 特に、村一番の働き者ヤスさん(推定年齢80歳)などは、体操の選手が平均台でやる「手を横に開いて足を大きく後ろに上げるポーズ」を軽々と実践していた。ホントすごいの!
 役場のマキちゃんが体操の指導に当たったのだが、彼は最後に「こーやってこーやって元気に帰りましょう!」と言った。
 「こーやってこーやって」というのは、「手と足を思いっきり上げて」ということであった。運動会の行進とかでやるやつ。
 それを忠実に守って歩いている元気なヤスさんに後ろから声を掛けると、彼女は前歯のない面白い顔でこう言った。
「たまにこうやって体動かさねばダメだなあ」 
(あんたやってる、いつも十分やってる!)
 家に帰ったらもう1人チャレンジャーがいた。その方は被災地の方だった。
「私もここでラジオ体操やってたよ!」

 (2011.05.25)   △このページのトップへ

■エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』パート2(〜100はこちら)

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