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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』
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『村の混乱』850

 被災地のことだけでも「石」ができるほどボクは混乱しているのに、もう!
 村の会長が決まらない。
 今日は6:30から「役員選考に関する検討会」が開かれる。招集の原稿はボクが作った。
 この3日ぐらい、早朝からいろんな人が家に来て、「なんとすればいい?」とボクに相談してくる。
 そういう人と話をしていると、村の「封建的閉鎖性」が透けて見えてくる。
 また、「会計」の引き継ぎをして思ったことは、「会計」という仕事は、会計そのものはもちろんだが、ありとあらゆる「雑用係」だということ。
 しかも、個人的に立替払いをしたり、高額な定期預金の証券を保管したりと、とてもじゃないけどボクには無理だと思えるようなことばかり。
 立て替えるお金もないし、鍵もない家だから証券を盗まれたって弁償できないよ。
 このままだと、会長不在のままスタートするかもしれないし、副会長の「マサショーリュー」は、出稼ぎに行くかもしれないと言っている。
 そうなったらどうすんのよ! ボクしかいないじゃん!
 ああ、もう!
 辞めたくなってきたなあ・・・。

 (2011.03.28)   このページのトップへ

『いいわ〜ん!』849

 昨日、看護婦さんがボクの肛門に座薬を挿入した時のこと・・・。
 ボクはパンツを下ろされ、肛門を見せることになりました。
 こういうことはめったにないことなので、少し焦りました。
 その一瞬、ボクは「屈辱」と「激痛」を天秤にかけたのですが、「早く楽にして!」という気持ちが当然勝り、なすがまま穴を向けることにしました。
 ギュッ!
 その時、ボクの肛門は挿入を拒んだみたいなんです。括約筋が座薬をはじき返してしまったんです。
 ポン! 
 看護婦さんは「おやっ?」と言いました。そして、再度強く深く座薬を挿入し直しました。
 ギュッ!
「あん!」
 思わずボクは、そういう不謹慎な声を出してしまいました。(嘘ですよ!)
 ついでに、レナウンのこんなコマーシャルまで思い出してしまいました。
「いいわ〜ん!」  
 まさか、まさか、嘘ですって!



 (2011.03.28)   このページのトップへ

『うれしいお見舞い』848

 実家が気仙沼で、仙台に住んでいる「オリちゃん」から、ボクの『尿管結石』を心配してくれるメールがあった。
 彼女の実家は幸い無事だったのでホッとしているが、そんな中、ボクのちっぽけな『石』ごときを心配してくれてありがとう!
 それからもう1人、久しぶりに「あの方」からメールがあった。彼もまた被災地、茨城県に住んでいる。
 こんなことが書いてあった。原文のまま紹介します。

『尿管結石』だって?  
 痛みが凄かったらしいな〜。ヤッシらしいといえば、ヤッシらしいが(どこが?)、大事にしてくれや。まっ、今すぐ死ぬわけではないから、あまり心配していませんが…。
 (現在も継続中ですが)東北関東大地震については、スカッとするようなエッセイ&コメントをありがとうよ。ヤッシは俺の不平不満を代弁してくれてます。さらなるシャープな辛口コメントを今後もよろしくお願いします。
 いよいよ900回だな。いつも楽しく読んでるよん。これからも楽しませてくれよ〜。

 『尿管結石の痛み』とかけて、『禁煙の成否』とトク。そのココロは、『石(意志)次第です』。
 お大事に! 鈴木東栄

 久しぶりに東栄節を聞いた。何だかホッとするね。ありがと!
 そっか、900回にリーチがかかってきたなあ・・・。
 900回と言えば『ワイン』じゃん! うぁ〜い!
 がんばるけんね!

 (2011.03.28)   このページのトップへ

『病院レストラン』847

 皆さんにご心配をおかけしましたが、痛み止めのお陰で痛みは治まりました。
 今朝、病院に行き、再度検査してもらったら、やっぱり『尿管結石』でした。
 入院の用意もしていったのですが、石はそんなに大きくなかったようで、とりあえず1週間、薬で様子を見ることになりました。
 ボクは先生に聞きました。
「近々、遠出する予定なんですが・・・」 
 先生は目を丸くしてこう言いました。
「それ無理です。痛くなったらどうすんです?」
 そんなわけで、石巻行きはしばらく延期になってしまいました。
 朝から何も食べていなかったので、そのあと妻と食事をしました。
 昨日も食べた『病院レストラン』。
 今日は「カツ丼」600円。
 安心したこともあって、とってもおいしかったです。

 (2011.03.28)   このページのトップへ

『震度8強の激痛』846

 「尿管結石」になりました。
 朝4時、死ぬほどに痛みが右の背中に走り、ボクは息ができなくなりました。
 吐き気や便意もあり、何度もトイレに行きましたが空振りでした。
 その間も痛みは激しく続き、ついに寝ていられなくなりました。
 起きてしばらく我慢していたのですが、脂汗が出て、七転八倒の痛みに耐えられなくなり、病院へ行くことにしましたが、間が悪いことに今日は日曜日でした。 
 妻が必死になって、インターネットで開いている病院を調べてくれました。
 11:45、五城目のT医院に電話。吹雪の中、クルマを飛ばして滑り込みセーフ。
 先生は「尿管結石」の可能性があるということで、土崎の「くみあい病院の救急センター」に紹介状を書いてくれました。
 かつて「ぎっくり腰」をやったことのあるボクですが、その痛みとも違う何とも言えない激痛でした。
 高速を飛ばして救急センターに向かいましたが、その距離の長いこと、長いこと。
 痛くて苦しくて、本当に死ぬかと思いました。妻もボクも、一言も言葉を発せませんでした。
 救急センターで痛み止めの座薬を入れてもらい、ベッドで少し安静にしていました。
 30分後、痛みは少しずつひいてきました。隣で心配している妻に、いつものジョークが言えるようにもなりました。
 そのまま入院になるのかと思っていましたが、「今日は帰って、明日泌尿器科の外来に行くように」と言われました。
 そんなわけで、今日はエッセイをこれしか書けません。
 それにしても震度8強の激痛でした。明日は精密検査だそうです。

 (2011.03.27)   このページのトップへ

『マサコさま、ありがとう!』845

 村に1軒しかない商店がある。
 そこに「マサコさま」と呼んでいる奥さんがいる。
 今日、たばこが出荷停止になった。
 被災地の人たちからのリクエストもあって、いろいろ回ってみたのだが、求めるものはほとんどどこにも売っていなかった。
 最後に、半分あきらめながら「マサコさま」の店へ。
「・・・あのう、ないですよねえ」
 ガラガラのショーウインドウを見ながらボクが言った。
 マサコさまは力強くこう言った。
「ヤスシさんの分は1カートン取ってあります!」
「わあ!」 
 驚いたねえ。これぞ村の団結だねえ。
 ありがとう、マサコさま!

 (2011.03.26)   このページのトップへ

『希望のくい打ち』844

 仮設住宅の建設が急ピッチで進んでいる。
 整地した土地に「くい」を打つところをテレビで見た。
 この一打から復興が始まる。
 作業員が、テレビカメラで緊張したせいかちょっと手元が狂い、くいが大きく曲がってしまたのが残念だったが・・・。

 (2011.03.26)   このページのトップへ

『お金に色はないが・・・』843

 被災地で窃盗が相次いでいる。
 いろんなものが盗まれている。
 警察の手が及ばないので、被災者たちが「自警団」を作ってパトロールをしている。
「卑怯だ」
 家からテレビやパソコンを盗まれたというおじいさんが、テレビに向かって言っていた。
 その通りだ。
 盗んでいる『君』に言いたい。
 確かにお金に「色」はないかもしれない。
 でも、「におい」は付いているんだよ。
 それを使う時、そのたんびにその「におい」はモヤモヤと立ち上るんだよ。
 そして、もし君に「良心」のかけらが少しでもあるのなら、
 君はその都度、その「におい」に脅かされることになるんだよ。

 (2011.03.26)   このページのトップへ

『水浜のおばあちゃん』843

 水浜という地域は、エンちゃんの実家のある海沿いの地域。当然、甚大な被害を受けた。
 そこの幼稚園で避難所生活を送るおばあちゃんがテレビに出ていた。
 幼稚園なのでトイレは小さく、おばあちゃんたちは近くに穴を掘ってそこで用を足す。
 物資はほとんど届かない。そこで、彼女たちは考えた。
 浜に行って泥の中から打ち上げられた「缶詰」や「油」や「米」を拾ってくる。
 そればかりではない。若者が海に潜って「ホタテ」を獲ってくる。
 大量のホタテをむいていたおばあちゃんが、満面の笑みでこう言った。
「こごは帝国ホテルの厨房だあ」
 これには笑った。
 それに拾ってきた「焼き肉のたれ」をかけて炒めて食べるのだそうだ。
「こうやって笑ってねばダメだあ」とも言った。
 でも、最後に行方の分からない息子の話になった時、おばあちゃんの笑顔は涙で大きく崩れた。
 精一杯頑張って生きているんだなあ。

 (2011.03.26)   このページのトップへ

『どうしてボクは書いているのだろう』842

 震災からエッセイを書き続けている。
 ふと、こんなことをして何になるのだろう、と思う。
 かえって、震災地で傷付いている人に余計な感情を抱かせているんじゃないか?
 寄り添っているなんて詭弁なんじゃないか?
 自己満足じゃないのか?
 でも、最近分かってきたことがあるんです。
 ボクがこうして書かないでいられないのは、自分に向けて、自分に言い聞かせようとしているんじゃないかって。
 そうだ。自分に言いたいこと、自分の心に刻んでおきたいから、書かないでいられないんだ。
 そう思っているんです。

 (2011.03.26)   このページのトップへ

『生まれてくる子供たちのために』840

 この日本からたくさんの命が天に帰っていった。
 その一方で、被災地で赤ちゃんが生まれている。
 新しい命の輝き。
 赤ちゃんのまっすぐな瞳、子供たちの笑顔を見ていると、ジ〜ンとなってくる。
 このかけがえのない子供たちのためにボクら大人ができること。
 『復興の命』を守ろう!



 (2011.03.26)   このページのトップへ

『能登半島地震』839

 1人が死亡、住宅2426棟が全半壊し、震度6強を記録した『能登半島地震』。
 あれから今日で丸4年がたった。
 そのニュースがかすんでしまう。
 震度はそんなに違わないのに、なぜこんなに被害が違うのか?
 言うまでもなく原因は『津波』だ。そして『原発』。
 3月11日PM2:46。宮城県栗原市『震度7』が最初の速報だった。ここも震度4。結構揺れた。停電になった。
 あれから地獄が始まった。そして2週間がたった。一体いつになったら安らかになるんだ。
 まさかこんなことになるとは・・・。
 やっぱり今でも信じられない。夢だろう。嘘だろう。

 (2011.03.25)   このページのトップへ

『恩返し』838

 今こそ、今までの「恩返し」をしなければならない。
 お世話になってきた身内の災難に対して。
 お世話になってきた村人の混乱に対して。
 今、役員選考委員長になっているチョロさんという人がうちに来て、途方に暮れている心情を吐露していった。
 まったく次元の違う2つの事柄が、今までとは全く違う状況を作っている。
 のんびり、オッペケペーで、すっとこどっこいだったボクたちの生活リズムを乱している。
 でも、これはいいことだ。
 ピリッとキリッと頑張る時だ。
「ヒュ〜、かっこいい!」
 妻に言われた。
「ほめんなよ、照れるぜ!」

 (2011.03.25)   このページのトップへ

『日本人』837



 (2011.03.25)   このページのトップへ

『臨時総会』836

 会長が決まらない。
 総会の時、選考委員会が選出した会長は隣のケンゾーさんだったのだが、彼は欠席だったため、その後打診をしたが彼は固辞している。
 ボクらが7年前にここに来た時の会長が「ケンゾーさん」だった。
 6年間も会長をやった彼は、今回の指名には応じられないと言っているらしい。
 今朝、副会長の「マサショーリュー」さんから電話があり、混迷ぶりと混乱ぶりとバタバタぶりが伝えられた。
「会長決まらね以上、臨時総会すかねべ」
 彼はそう言って、通知文の作成をボクに頼んだ。名簿の作成も頼まれた。
 会計というのはどうも『雑用全般』のことらしい。
 何だか大変なことになってきた。プレッシャーを感じる。
 一番困るのは、電話の時間があまりにも早いことだ。
 まあ、こっちが遅いだけなんだけどね。

 (2011.03.25)   このページのトップへ

『1円でも節約し、1円でも稼ぐベシ!』835

 次のステージは『お金』だろう。
 石巻の一家も全員職を失ってしまった。
 どうやってこれから生活をしていくのか。
 義兄のエンちゃんは、ガン治療を受けている。
 彼らのために、お金を稼がなければならない。
 こんな時期でもありがたいことに、代表には仕事が途切れることなく、今、必死にそれをこなしている。
 ボクも、ホームページの仕事がくればいいなあ、と思いつつ、1円でもお金を稼ぐためにあれこれ考えている。
 『1円でも節約し、1円でも稼ぐベシ!』。
 これが、ことなひまめ事務所の「合い言葉」だ。

 (2011.03.25)   このページのトップへ

『太古の魚竜、ウタツサウルス』834

 南三陸町の魚竜館が奇跡的に震災を免れ、2億4200万年前の『ウタツサウルス』の化石が残った。
 あれだけの津波も、太古の魚竜の前には歯が立たなかった。
 そんなふうに考えると、やっぱりこの震災は「我々に訴えたかった何か」があったような気がしてくる。
 それが何だったのか?
 つくづく考えなければならない。



 (2011.03.25)   このページのトップへ

『待機命令』833

 石巻行きの準備を進めていたが、昨日エンちゃん(義兄)に電話したら、
「飛んできたくてハカハカしてるのは分かるけど、今来ても寝る所もないし、物資はそこそこ足りてきた。4月になればいろいろ落ち着くから、その時に来てほしい」
 と言われた。
「かえって今来ても迷惑だあ」と、冗談っぽく言って、彼は笑った。
 家長からの「待機命令」に、ボクたちは自粛するしかなくなった。

 (2011.03.25)   このページのトップへ

『ワイヤレスキュー隊』832

 以前にも書いたが、放射能漏れの現場で「生身の人間」が作業をするのは危険かつ非効率だ。
 現実に昨日作業員が被ばくしている。
 離れた場所から、「ロボット作業員」を動かして作業させるしかない。
 これを『ワイヤレスキュー隊』と呼ぶ。
 もちろん今は無理だが、今後原子力発電所には1カ所に100台規模の『ワイヤレスキュー隊』を配備したい。
 いや、それよりも『原子力に頼らない生活様式』に戻ればいいのさ。こんなおっかないもの要らないのさ。

 (2011.03.25)   このページのトップへ

『作業員の被ばく』831

 あの電力会社の発表を見て思った。
 何だか「人ごと」のようだなあ・・・。
 あの危険な状況下で命がけで仕事をしてるのは下請け会社の作業員であって、あの会社の社員ではないんだもんな。
 いけねえ、また怒りそう。
 くちチャック、くちチャック。

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『君住む街へ』830

 あの日の勇気を忘れないで。
 すべてのことが終わるまで。
 君住む街まで飛んでいくよ。
 独りと思わないで、いつでも。

  

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『No More Japan!』829

 世界各国で『原発縮小』のウェーヴが巻き起こっている。
 新規の原発を造らない。そういう世論が大きくなっている。
 「No More Japan!」
 どこかで聞いたようなキャッチフレーズだ。
 こんな形で、日本が世界の「お手本」になろうとは・・・。

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『めったにごった』828

 石巻弁で「踏んだり蹴ったり」という意味らしい。
 地震と津波でズタズタになった上に、放射能汚染まで。
「めったにごったやなあ」
 妻が言った。
「ほんまやなあ」
 ボクが言った。
 あんまりだよなあ。

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『いろんな勉強してるね』827

 妻と昨日、こんな話をした。
「ニュース見てると、いろんなものが見えてくるね」
「うん、いろんな勉強してるね」
「人間としてどうなのかってことが、モロ見えてくる」
「その人の本性がね」
「自分たちがどうあるべきか、参考になるよ」
 ニュースを見て、泣いたり怒ったり、そういう日々が続いている。

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『自爆国、日本』826

 1945年8月6日に広島、8月9日に長崎に原爆が投下されてから65年半。
 今度は自国が造った「原子力発電所」によって、自ら放射能を浴びている。
 まさに「自爆」と言うしかない。
 世界でたった一つの被爆国は、自ら「自爆国」にもなってしまった。たった65年半で。
 こんなちっぽけな国で、こんな慄然とするような災難を2度も受けてしまうとは...。
 日本人は、そんなに悪い国民ですか? ここまでやっつけられなきゃいけないんですか?

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『桜咲く頃』825

 ひとつひとつの思いを重ね合って、
 ボクら、ここで、ずっと過ごしてたんだね。
 今年の桜が咲く頃、君に言うよ。
「ずっとありがとう」



 (2011.03.24)   このページのトップへ

『YELL』824

 サヨナラは悲しい言葉じゃない。
 それぞれの夢へと僕らをつなぐ YELL。
 ともに過ごした日々を胸に抱いて、
 飛び立つよ 独りで 未来(つぎ)の 空へ。

 僕らが分かち合う言葉がある。
 こころからこころへ 声をつなぐ YELL。
 いつかまためぐり逢うそのときまで、
 忘れはしない誇りよ 友よ 空へ。



 (2011.03.24)   このページのトップへ

『石巻SOS』823

 被災者なのに、家の1階部分が浸水した被災者家族と、家が流れたメグの彼氏を受け入れて、11人で集団生活をしている石巻の実家。
 お人好しな彼らは、親戚の被災者らを7人(うち子ども2名)を待遇よく受け入れているのだ。
 でも、ジワジワと共同生活の疲れが出てきているようだ。心がだんだんささくれ立ってきているようだ。
 特におばあちゃんは、相当まいっているらしい。
 同居している義姉のリカさんからSOSがあった。
 いよいよボクらの出番だ。
 早急に支援物資を積んで出掛けることになる。

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『私は信じて食べるよ!』822

 政府が発表した野菜以外にも、不買運動が広がっている。
「ちゃんと正確な情報を発表してほしい」
 東京の人が、そうインタビューに答えていた。
 でも、枝野官房長官は「正確な情報」を発信し続けているじゃないか!
 NHKだって連日頑張っているではないか!
 聞いてない、信じてないのは君たちのほうだろう。
 今もこれからも政府だけが頼りなんだから、政府を信じないでどうすんの!
 自ら風評を作り、自ら混乱を増幅している都会の君たち。少しは考えたらどうなんだい?
「私は断固食べるよ! 飲むよ!」
 力強く妻はこぶしを振り上げた。

 (2011.03.24)   このページのトップへ

『風評被害』821

 青森のりんごにまで、安全かどうかの問い合わせがきている。
 こうした風評被害はどうしたら収められるか?
 国がきちんと数値を出すことはもちろんだが、菅総理がまず「食べる」ことだと思う。
 口で「安全です」と言うよりも、ガリッと食べて、
「りんごを食べても血は出ません」
 ぐらいのジョークを言って笑う。
 水もしかり。野菜もしかり。ガブガブ飲む。バリバリ食べる。
 それが、万の言葉を並べ立てるよりも有効だと思う。
 なんならボクが食べようか?

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『言葉にできない』820

 今でも朝起きると・・・信じられない。
「なんちゃって〜、どっきりカメラで〜す!」
 誰かがそう言って出てくるような気がしてしまう。そんな気がしてしまう。
 穏やかな海に白い波が光っていた。
 汐風吹く浜辺を手をつないで歩いた。
 あの港町が好きだった。
 それが・・・。
 今はもう・・・言葉にできない。
 悲し過ぎる。



 (2011.03.23)   このページのトップへ

『可愛そうになってきた』819

 ボクの気持ちも落ち着いてきたせいか、「東狂電力」および「みあほ銀行」が可愛そうになってきた。
 ボクが申し述べるまでもなく、彼らの「お粗末ぶり」は、十分に社会から断罪されている。
 これ以上、言わないことにする。
 とにかく頑張ってほしい!

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『野菜ショック!』818

 野菜、特に「葉っぱもの」が大好きな妻は、この一連の「放射線による出荷規制」にショックを受けている。
「残念!」
「悲しい」
「食べたい!」
 さっきからそればっか言っている。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『ささくれ立った気持ちのケア』817

 昨日はラヂオを消して、思い切り寝た。
 震災後初めてゆっくり休んだような気がする。
 気持ちが少しだけ和らいだ。
 被災地の人たちは、いまだにゆっくり休むことがかなわないだろう。
 ささくれ立った気持ちのケアが必要だ。
 被災後の「極限の緊張感」にも限界がある。緊急アドレナリンも切れてくる。
 あれから2週間。
 張り詰めていた気持ちが緩んでくるこの時期、物資面だけでなく、きめ細かな心のケアをしなければならない。
 ボクたちができるのは、石巻のおばあちゃんに電話をして、彼女のストレスを和らげてやることぐらいだけど・・・。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『本能の危機管理』816

 高齢者だけの小さな村。
 立派な防災システムも世界に誇れる防潮堤もなかった。
 でも、彼らはそれだけに「日頃の危機感」が強かった。
 山にリヤカーが通れる道を造り、リヤカーに歩けない老人を乗せて、何度も何度も避難訓練をしていた。
 「どこそこへ避難しろ」ではなく、ただ「上へ上へ」が合い言葉だった。
 村は崩壊したが、この地区の被害者はたった1名。
 「アッシュ」という石巻の飼い犬は、地震後ブルブル震えながら、トイレの前から動かなかった。
 そこが一番安全だということを「本能」として知っていたのだろう。
 ハイテクへの過信が、甚大な被害を増幅させた原因のひとつかもしれない。
 本能の危機管理、原始的危機管理を侮ってはいけない。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『災害景気』815

 おむつ、生理用品、電池、懐中電灯、ろうそく、カップ麺・・・。
 各社24時間操業、フル回転で増産している。
 災害景気と呼んでいいかどうか分からないが、とにかく彼らの頑張りに期待したい。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『ペトラス店長』814

 女子ソフトボール部の出身と思われる「ペトラス店長」。
 震災後、初めてガソリンを入れにいったら、
「大丈夫です。この整理券を持って11時にまた来てください」
 と言われた。
「大丈夫です。ガソリンいっぱいありますから」
 力強かった。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『ドナルド・レーガン』813

 アメリカの救援隊はカッコいい。そして頼もしい。
 何だか映画のシーンを見ているようだ。
 救援物資を積んで、大型ヘリで上空からしかるべき場所を探して彼らが選んだ避難所。
「SOS DRINK!」
 屋上にそう書かれていた。
 なるほど。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『ふるさと石巻』812

「ふるさとがなくなっちゃった」
 テレビに映る石巻市内の痛々しい光景を見ながら、妻はため息をついた。
 生まれ育った町を、津波は様変わりした瓦礫の町に変えてしまった。
 日和山から望む荒れはてた「ふるさと」・・・。
「また、あの町に住みたいな」
 ぽつんと妻はそう言って,涙を拭った。
 妻の気持ちを思うと、ボクはどう言葉をかけていいか分からない。

 (2011.03.23)   このページのトップへ

『ボクの子どもたち』811

 ボクの3人の子どもたちは、仙台で前妻と一緒に暮らしている。みんな元気だ。
 比較的ライフラインの復旧が早く、明日水道も使えるらしい。
 茨城の妹の家族も元気だ。
 考えてみれば、これだけの震災にもかかわらず、身近な人たちの命は守られた。
 もちろん、被災後の生活は決して楽ではないし、これからも大変だろう。
 とにかく今は、ホッと胸をなで下ろしている。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『セ・リーグ絶対見ない!』810

 節電の問題だけじゃない。
 一斉停電になった時、そこに集まっている数万人の観客の混乱を考えたことがあるのか!
 その責任が取れるのか!
 セ・リーグ絶対見ない!
 こいつら、どうかしてる。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『最後のニュース』809

 今こそ、この歌を聞け。
 今あなたに・・・ただあなたに・・・。



 (2011.03.22)   このページのトップへ

『お彼岸』808

 墓参りに行ってきた。
 墓石の前に、巣を守るようにして、たくさんのミツバチが死んでいた。
 津波で亡くなった人を見るようで胸が苦しかった。
(どうか守ってください)
 亡くなった人たちの冥福を祈りながら、ふたり手を合わせた。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『災害の変遷』807

 地震・津波災害は「放射能災害」「燃料災害」へと移ってきている。
 もちろん大地震がなければ、こんなことにならなかっただろう。
 でも、余震はまだあるものの、地震は少しずつ収束に向かっているのに、原子力と燃料不足という別の災禍が日本を襲っている。被災地でもない所にまで広がっている。
 特に「放射能汚染」の問題は、ジワジワジワジワボクたちの生活を脅かしている。
 下手したら「復興」よりももっと長く、もっと深刻に・・・。
 お百姓さんや漁師さんの笑顔が消えるかもしれない。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『自転車ゲット!』806

 自転車を3台ゲットした。
 金曜日に届くことになっている。
 そこでMOTOちゃんに会い、近況を知らせることができた。
 クルマでも布団でも必要なときは貸すから、遠慮なく言ってくれ、と言われた。
 エッセイを読んで心配してくれていたそうだ。ありがたいね。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『穏やかな顔』805

 義姉のリカさんからメールがあった。
 おばあちゃんは、ボクたちと電話をすると「穏やかな顔」になるのだという。分かりやすいくらいに。
「秋田に行かないで、こっちで頑張る」と言うおばあちゃん。
 ささくれ立った気持ちを抱えているに違いないが、おばあちゃん気持ちが少しでも落ち着くように、ボクらが今できるのは電話と支援物資の調達しかない。
 これから自転車を買いに行く。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『子どもたちのチカラ』804

 すごいね。ボランティアで頑張る子どもたちのチカラが、被災地のチカラになっている。
 勇気、元気を与えてくれる行動。
 将来への不安をホッと解消してくれる光景。だが、本当は心の中で地震は続いているはずだ。
 子どもたちの『生きる力』が継続するように、ボクらは彼らの「心のケア」をしていかなければならない。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『ふるさと』803

 「ふるさと」が流されてしまった人たち。
 でも、本当の「ふるさと」は、君たちの心の中に永遠にあるんだ。
 決して消えたんじゃない。津波ごときで流されるものじゃない!

  

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『三役の妻』802

「出世したねえ・・・」
 ニコニコしながら妻に言われた。
「ここに来て丸7年か」
「農業1年生からのスタート」
「うん」
「いよいよ私も『三役の妻』かあ・・・」
 まんざらでもない顔で、妻はそう言った。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

『笑うしかないですね』801

 今まで、立派な背広と学歴をまとって、エリートぶって、あごを突き出してイバッテきた人たち。
 一皮むけば悲しいくらいの『お子ちゃまたち』だったね。あまりにも笑止だね。
 君たちの薄っぺらな「プライド」はズタズタになって、ただオロオロするしかないようだね。
 それに較べて、普段は地味で目立たなかった人たちの活躍。命がけの活躍。すごいコントラストだと思う。
 人間の『真の価値』が、見え見えスケスケになりました。
 『東狂電力』の皆さん。もし将来このことが収束し、仮に会社があったら反省しなさい。本当に磨かなければならないのは、背広でも靴でも名刺の肩書きでもないということを。
 弱いものをいたわる気持ち、人を思いやる気持ちだってことを。
 そう言えば、もう一つ、お粗末過ぎる会社がありますね。
 『み”あ”ほ銀行』さん。災害ニュースの合間に挿入される君たちの失態ぶりには、もう本当に「笑うしかない」ですね。

 (2011.03.22)   このページのトップへ

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