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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』
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今から書くことは、いつも高尚なことを書いているボクのエッセイの中でも、特に際立って高尚な話なので、賢明なる読者諸兄は読み飛ばさないでいただきたい。耳穴かっぽじいて聞いてほしい。(ホント?)
一番耳のいい虫は間違いなく「クモ」だ。
これは田舎暮らし6年半のボクらが、実際にその生態を観察しつくした結論だ。
彼らは人間の声を聞いている。本当に聞いている。その証拠を今からお話しする。
おとといだったか、妻が洗濯を乾かそうと外に出た時のことだ。物干に洗濯物を干そうとした妻が、台所で洗い物をしていたボクのところに飛び込んできた。
「ねえねえ、物干にクモの巣張ってる。取って!」クモが天敵の妻は、震える声でそう言った。ボクは、いつものように「はいよ」とばかりに外へ出てみたが、クモの巣なんかどこにもなかった。
「えっ? どこ?」
「うそっ! あそこにあったんだよ。トンボが掛かっていたんだよ」
「どこにもないじゃん」
「・・・」
「聞こえたんだ」
「えっ?」
「聞こえて逃げたんだ」
そうとしか考えられなかった。ヤツは妻の声を聞いて、巣を全部片付けて逃げたとしか考えられない。しかも、一瞬の間に。
おそるべし、クモ。
(2010.10.03) このページのトップへ
それはたぶん中学1年ぐらいに聞いた歌。
友だちの正作君のお兄さんの栄作さんがデンコードーに勤めていて、仕事柄か栄作さんはレコードをいっぱい持っていて、栄作さんのいない時に、こっそりとボクと正作君は栄作さんの部屋に忍び込み・・・何だか非常に七面倒くさい書き方だな。もっと簡単明瞭に書けないものかな。
「ボクと正作君は、栄作さんのレコードを勝手に聞いていた」なんだ、これでいいじゃん。
たくさん聞いた中で、今でも頭から離れない歌がある。その歌の歌詞を当時ボクはこういうふうに記憶していた。
<最初腐れてゆくことだけで、それをシチューと呼ぶのなら・・・>
そっか、シチューって最初腐れてんだあ・・・。
ず〜っとそう思っていた。幼かった。
あれから幾星霜、ボクは今その歌の歌詞を知った。正確な歌詞もだが、少しはその意味が分かるようになった気がする。大人になったのだ。
<彩色されてゆくことだけで、それを成長と呼ぶのなら、僕は「彩り」を拒むことにしよう>
いいじゃないですか。地味にモノトーンに磨き上げられていく男の哀愁がよく出ていて、シブイ!
この歌はとってもいい歌なんですが、YOU TUBEでは聞けないようです。ウクレレのおっちゃんが弾いてますがちょっと・・・。
何十番もある長い歌詞の中で、今の部分と最後のこの歌詞がボクは好きだなあ。
<これが私の最後の歌と、愛せる人に告げる日を、待ちつぶすために今日も歌づくり>
ああ、「待ちつぶす」って表現、いいなあ。
ちなみにこの歌は、小椋佳『思い込み』といいます。
でも、ホントのこと言って、今聞いても「最初腐れてゆくことだけで、それをシチューと・・・」と聞こえますよ。聞かせられないのが残念だけど。
(2010.10.03) このページのトップへ
いつか書こうと思っていたことがある。ボクは今、尿意を催して起きてしまったのだが、彼女はまだ寝ている。まだ寝ている隙に、こっそり妻の「性癖」について書きたい。
それは、ボクなど俗人には絶対まねできない性癖であり、非常に陰にこもった性癖であり、忍耐と根気を伴う性癖であり、後で大きなサプライズを生み出す性癖なのだが分かるだろうか?
これだけヒントを出しても分からない? でも、勘のいい方は表題から既に推察してますよね。
そう、「小銭をひそかに貯める」という性癖なんです。「ひそか」というところが性癖っぽい。
ちなみに、昨日妻がやけにニコニコしてると思ってわけを聞いてみたら、500円玉でいっぱいになったフイルムケースを掲げてこう言いました。
「いっちまんえ〜ん!」
「Oh! ブラボー!」
鹿賀丈史、桃井かおりが出てた『木村家の人々』という映画がありましたね。鹿賀丈史は小銭をたくさん集めるので「小銭はじめ」と呼ばれていました。
それに習って、ボクはこの偉大で有益でちょっと陰湿な性格の妻に「小銭マリメ」という称号を与えようと思っている。だから早く起きてこい。
(2010.10.03) このページのトップへ
ボクの体感としてなんですが、このくらいの気候が一番さわやかで過ごしやすいような気がします。
そういう日がここ3日ほど続いています。
しかも今日は日曜なので、ついフラフラと行楽にでもと思うのですが、とってもそんな状態ではありません。
妻もボクも一歩も外に出られないほど忙しいのです。
昨日は、夕方にちょっとだけ時間を作って買い物に、と思っていたんですが、それすらもできませんでした。
当然、ボクたちの至福の『晩酌タイム』は大延びに延び、「らしくない」生活を送っております。
しかしまあ、『稼ぐに追いつく貧乏なし』と言うではないか。仕事があるのは幸せなことだ。そう思って今日も頑張ろうではないか!
気温20℃、湿度50%。
缶詰の中・・・。
(2010.10.03) このページのトップへ
秋刀魚が届いた。気仙沼出身のお友だちからだ。ちなみにこういう方です。
泣いた。はっきり言って泣きました私、いや私たち。
ちょっと、本当にやめてよ、こんな脂ののった秋刀魚を送るの!
まず、10尾のうち4尾を刺身にして食べたのだが、甘い、うまい、なんだこりゃ。思わず叫ぶ。「こでらいにゃ!」(「たまらない」の秋田弁。泣き→号泣)。
2尾は妻の秘伝料理『酢みそ和え』。これ、ちょっとやばいですよ。「こっ、こっでらいにゃなす!」(「たまらない」感じが徐々に高揚していく感じです。号泣→慟哭)
もちろん残りの4尾は、正統、伝統、かりんとうの『塩焼き』! 「なともかとも、なもかもなにゃは!」(「たまらない」感じが頂点に達した恍惚感。慟哭→悶絶)
これに新米でしょ。ふっくらモチモチ。んもう、本当にやめてよ。
ボクは『マイ フェイバリット フィッシュ』が127種類もある(おいおい、それじゃフェイバリットと言わんだろう!)大の魚好きなのですが、これからそいつらが大挙して、旨味脂を身にまとって、一斉に攻撃をかけてくる。そういう季節になる。恐ろしい、うれし恐ろしい。
まず「戻りがつお」でしょ。「秋鮭」でしょ。「タラ」でしょ。「ブリ」でしょ。「ハタハタ」でしょ。考えただけで「こでらいにゃ、こでらいにゃ」。むふふふふ・・・。
そうそう、秋刀魚には殻付きの『ホタテ』が同梱されていたんだった。今日は『ホタテ刺し』と『秋刀魚の塩焼きパート2』だ。
ああ、やめてほしい、マジやめてほしい。これ以上ボクにどうしろと言うのだ。
(2010.10.01) このページのトップへ
と聞くと、賢明な皆さんなら「あっ、あれだ。背負うやつ」と答えるだろう。
エルニーニョだかトッポジージョだかの影響で、水面温度が上昇し人類を根底から脅かしているところの猛暑。それを克服するための人知。その粋を結集したところの究極の『サステーナブルクーリングシステム』であるところの、今世紀最大の発明であるところの『移動型背負う保冷剤』!(長い)
それを発明したところの妻がまたやりました。これは夏ではなく『秋冬』をシーズンターゲットに絞った発明と言っていいでしょう。
活用エリアは『キッチンエリア』ということになるでしょう。活用層は『主婦もしくは旧態依然とした性別分業に異議を唱え自ら台所に立つというポリシーと行動力を持った男性』ということになるでしょう。
講釈長い、いいから早く言え! という声にお答えして発表します。
はい、それは『キャベツ・ニラ・もやし袋』です。
なんじゃ、それ? という声にお答えして解説します。
後入れ野菜ってあるでしょ? 分かりますよね。鍋とかやったとき、最初にクツクツ煮るタイプの野菜を『くつくつ野菜』example.大根、人参など。これらは昆布などとともに第一コーナーから投入されます。
それに対して、第3コーナーあたりで投入すべき野菜があります。example.キャベツ、白菜など。第4コーナーではネギ、豆腐などが投入され、競馬場は沸きに沸いていくわけです。
さあ、第4コーナーを回って最後の直線! いよいよムチが入ります。ニラ、モヤシが入ります。これ、競馬ファンなら、いや少しでも料理をかじったことがある方ならお分かりですね。
さて、妻の発明した『キャベツ・ニラ・もやし袋』に話を戻します。これはですね、それらの『後入れ野菜』をビニール袋に逆順で入れておく、という発明なのです。後入れの宿命で、彼らはどうしてもカサカサに乾いてしまいがちである。また、次の日に野菜を足して食べる場合、ボールとかに入れて冷蔵庫に保存するとかさんで困る。そういう場合に威力を発揮するわけです。かさばらないし、ビニール袋にきちんと逆順に入っているわけですから、鍋に入れるときもスムーズ楽々、すごくいいわけですよ。
どうですか? 鍋の季節、重宝しそうな発明だと思いませんか?
(2010.09.30) このページのトップへ
「ツンデレ」を知らなかったボクは、ある日一念発起した。よっし! 世の中の「はやり」とか「トレンド」とかいうものにも乗り遅れないよう、勇気を持って果敢にチャレンジしてやる! そう奮い立った。2日前のことだ。
今、ボクは思っています。ツイッターなんて嫌いだ!
どうしてそうなったかと申しますと、夕べ妻と『ツイッターをめぐる大論争』をやったからです。すごかった! 7時間もの大論戦。
来月中旬まで上げなければならない超大型案件を急ぎで抱え、毎朝5時には起床せねばならないという異常事態であった妻が寝たのは午前1時。
7時間もしゃべった内容をかいつまんで一言で言うと「つぶやいてる暇あったら仕事しようね」。まっ、そういうことになります。
そんなわけで、ツイッターやめます。フォロワーの皆さん、2日間の短いお付き合いでしたが、どうもありがとうございました。また、機会があったらお会いしましょう。御機嫌よう、さようなら。
今、遅れを取り戻そうと「トトトトトト」のスピードを「ト・・・・・・・・・」にして頑張っている妻の横顔を見ていると、ボクは自分の軽はずみな行動を恥じています。
『時代遅れ』という歌が浮かんできました。「不器用だけれどしらけずに、純粋だけど野暮じゃなく・・・」
そうだ、ボクらは時代遅れが好きだったんじゃなかったのか。背伸びせず、コツコツ、地味にやっていこう!
ツイッターなんて嫌いだもん! このコーナーでつぶやくもん! ブツブツ・・・。
(2010.09.30) このページのトップへ
妻とボクの共通の性格に、「何でも前もってしっかり準備しておかなければ気が済まない」というものがある。
ボクらはそんな自分たちのことを『準備男』『準備女』と呼んでいる。『前もって君』『前もってちゃん』と可愛く呼ぶこともある。以前紹介したように、妻はその上『天才的整理上手人間』でもある。
この性格、仕事をする上では大いにメリットとして作用する。仕事が早い。精度が高い。つまり、いい仕事ができる。
しかし、日常生活ではどうかというと、これがメリットとばかりは言えないようだ。
ちなみに昨日のケースですけど、『肉団子』がメニューとして浮上した段階で、ボクはいち早く中華鍋をコンロに準備したわけですね。おとといも、夕飯が『あんこう鍋』と決まった段階で土鍋をコンロに置きました。朝早くです。
で、ですね。ここからが問題なんですけど、あんまり早く大きな鍋を設置してしまうとですね、邪魔なんですって。いろいろ下準備をするのに。
「ちょっと、今から肉団子作って、一回揚げなきゃなんないのね」
「うん」
「だから、その鍋どけてくれない」
そういうことになるわけなんです。全く『早とちっ太君』ということになるわけなんです。
(2010.09.29) このページのトップへ
これ、何だか分かるだろうか?
かの有名な『マンズナルの定理』の発見者、物理学者のダニエル・J・マンズナル博士。
というのは真っ赤な嘘。そんな定理、ありません。
実はこれ、大潟村の道の駅で買った「平インゲン」の名称なのだ。すごい名前だ。よく考えつくものだ。
秋田弁で「まんず」は、「すごく」というような意味。「まんずまんず」と繰り返すと、「すごく」x「すごく」で「死ぬほどすごく」というような意味になる。「死んだげ」とも言う。
「マンズナル」・・・。う〜ん、やっぱりすごい! なんの変哲もないフツーのインゲン豆が、なんだか底知れぬパワーを秘めた豆に思えてくるではないか。死ぬほど収穫できそうではないか。
ちなみに、この辺のお百姓さんは、エンドウ豆のことを「ヨサグ豆」という。「ヨサグ」すなわち「四作」とは、季節を選ばずいつ植えてもいい豆だからだそうだ。う〜ん、これもすごい。
研究熱心で知られる隣のK子さんは「湯上がり娘」とか「秘伝」という名の枝豆を作っている。このネーミングもなかなかイケてるではないか。
コピーライティングやネーミングも仕事にしている我々としては、大いに学ばなければならんな。
枝豆が食べたくなった。『マンズウメマメ』という名が浮かんだ。流用だ。盗作だ。亜流だ。
(2010.09.28) このページのトップへ
いやあ、昨日は仕事をしたなあ。
このエッセイをお預けするくらい仕事をしました。
そんなわけで、目が疲れてしまって、左目が開きません。「おいわさん」です。本当なんです。なんでだろう? 妻は「虫に食われたんじゃない?」って言ってますが、どうも釈然としません。とにかくひどい顔です。
まあ、気を持ち直して頑張りましょう。それで、タイトルの「ツンデレ」なんですが、これはもう皆さんご存じかと思います。「ツンツンデレデレ」の略で、普段はツンツンしているのに、恋人と2人きりになると急にデレデレしているキャラクターなんですってね。
・・・なんですってね、ってことは、知らなかったな、こいつ! と思われても仕方がありません。白状します。知りませんでした。
おじさんなんです。田舎者なんです。どうせそうです。「ツンドク」なら知ってましたけどね。「積ん読」ならね、買ったものの全然本を読まない人でしょ。もったいないね、そういうの。
そうやって話を横道に逸らすところも、またおじさんなんですが、ボクはこの「ツンドク」じゃない「ツンデレ」なる言葉に対抗したくなった! 言葉を扱う商売なのに悔しいではないか! このままでは「名折れ」になっちゃうじゃないか! 男がすたるではないか!
それはですね。「ヘラガチ」という言葉です。普段は「ヘラヘラ」して気弱に見せているのに、2人きりになると急に「ガチンガチン」に硬い人。どうですか、これで一本取ったでしょ。えっ? それ使えない? そうかなあ・・・。
悔しいなあ。「今はやり」のことにうとくていかんなあ・・・。ようし、こうなったら、今はやりの「ツイッター」をやっちゃうぞ! どうだ、まいったか。
えっ? これももう古いの?
えっ? そうじゃない? 「お前がつぶやいてどうすんの、あれは有名人や政治家などがやるものだろ」って?
それもそうですが、とりあえずノリで作っちゃったので、何日かつぶやいてみます。ブツブツ・・・。
(2010.09.28) このページのトップへ
降り注ぐ太陽、Hey、Hey、Hey・・・。
この後、「イッツアビュリフォーデイ!」と歌えばいものを、なぜか「Hey、Hey、Hey」のところがアンソニー・クイーンのまねになって、しわがれた声で「カンツオーネ!」とか言っちゃうのがボクの悪いクセです。(何のことだかサッパリ分からないでしょ?)
とにかく、今日はとてもいい天気です。お百姓さんも朝から急がしそうに田んぼに出て行きました。
2人とも、今日もお仕事なのですが、とてもいいことがあったのでお知らせします。
どちらも仙台の友人なのですが、その1人Mさんは「焙煎コーヒー豆」を送ってくれました。朝、挽いて飲んでみたらとてもおいしかった! さわやかな日曜!
もう1人のKさんは、なんと、「仙台名物牛タン(味噌、塩)テールスープ付き」を送ってくれました。さっき届きました。これで、今日の夕飯は決まりです! わあ〜い! 降り注ぐ太陽!
Hey、Hey、Hey! どうだ! まいったか!
体重計? 何のこと?
(2010.09.26) このページのトップへ
猛然と走って生きている時、人は自分の来た道を振り返れない。
振り返りたくないほどの過去を背負ってしまった時、人はそれをデリートしたいとさえ思う。
(おい、おい、どうしたんだ? いやに哲学的じゃないか!)
そういう時期があった。こんなボクにも。(ほほう、そうなんだあ)
やっと今、振り返れることができるような気がする。少なくとも、ここに来て妻と一緒に過ごした6年半の歳月を、「誰か」に話してもいいような気がしているのです。(ほほう)
そんなわけで、<PHOTOコーナー>の整理も終わりました。
振り返りたくなったのは、単に年をとったからかもしれまん。秋のせいかもしれません。何かが変わる予兆かもしれません。(ほほう)
よろしかったらご覧ください。(はいはい)
(2010.09.26) このページのトップへ
いよいよ始まりましたよ、卓球甲子園。
昨日は9試合もやりました。
何しろ出場チームがたくさんあるので、普通のルールでやってたら年が明けちゃうということで、少しばかりルールを変更しました。
9点先取の1セット制です。とにかく9点取ったら勝ち。野球っぽいでしょ?
この方法だとスカスカ試合が終わります。
昨日は、多少の番狂わせはありましたが、大きな波乱はありませんでした。
これから強豪校が続々。思わぬ番狂わせもありそうです。
結果は後日お知らせします。
(2010.09.25) このページのトップへ
昨日は天気も良かったので、ずーっと懸案事項だった『冬支度パート1』をやりました。
まずは、薪ストーブ周辺。屋根に上って煙突の先端を新しいものに交換しました。(風で吹っ飛んでいたんです)
それから室内の煙突を設置して、薪ストーブに取り付け完了。
次に、仕事部屋周辺。ボクの腰痛のこともあって、ネットで「ダイニングこたつ」(ダインイングテーブルがこたつ化するもの)なるものを安価で購入していたので、それを設置。
しかし、その上にパソコンを何台も置くと、テーブル上にネコの額ほどの狭いスペースしか確保できず、これではコーヒーカップが置けない! ということになって、ああでもない、こうでもないと、3時間以上も議論しながらやり直しを繰り返したわけなんです。
でまあ、とりあえず、しかるべきポジションに落ち着いたわけですが、ボクは2台のパソコンを同時に使ってやる作業が多いもので、足をこたつに入れたままだと、どうしても体をねじって仕事をしなければならず、今のポジションに少しばかり違和感を覚えているわけです。
「そのうち慣れるわよ」
妻はそう言って、黙々とトトトトトトトトトトを始めているわけですが、ボクはどうも気になって仕事がはかどりません。
足を出せばいいんだけど、足を出したら寒いしなあ。
体を真っ直ぐにしたままで、目だけで画面を見る「流し目式入力法」にも挑戦してみたのですが、どうも上手くいきません。疲れます。
何かいい方法はないものでしょうか。
それとも、やっぱり慣れるまで頑張るしかないのでしょうか。
(2010.09.25) このページのトップへ
これ、何だと思いますか?
本当は「べんざにだんぼう」です。便座に暖房。
ボクらはよくこういうふうに「言葉の倒置遊び」をします。こんなふうに使います。
「お尻冷たいから、さっきダンザニベンボウ入れたよ」
「私も、フクモノノフユ出してきたわ」
妻が何と言ったかはお分かりですね。
あと、「言葉の擬人化遊び」というのもたまにやります。
いろいろあるのですが、白状したように「まだらボケ」進行中につき、今思い出せるのは「爪のあかせん次郎」ぐらいです。
「あいつ、爪のあかせん次郎だよな」
「隣の女の人も爪のあかせん子ね」
こんなふうに使いますが、その人がどういうタイプの人かは想像できますね。
えっ? くだらない?
はい、そこが命です。
(2010.09.24) このページのトップへ
もう随分昔のことになるが、ボクが企業戦士だったころ(おお!)様々な重要会議に(おお〜!)出席していたわけだが(おお〜! オオ〜!)、その会議の中でよく使われていた言葉に(ええ)、こんな言葉があった!(はあ?)
それは随分と偉ぶった、威丈高な、それでいて何のことだかよく分からない、曖昧模糊な言葉にもかかわらず、会議の出席者全員がいかにも「オレ知ってるよ」という顔で何回も何回も使っていた言葉だった。
三つある。「コンプライアンス」「ガバナンス」「CSR」。
2時間の会議中、この言葉を139回発言した者もいた。(数えてたのかよ!)
「ええ、当社としては『コンプライアンス』の観点から、『ガバナンス』を考慮した、つまり『CSR』を重視して・・・」
何のこっちゃ?
どうも世の中には、やたらと横文字を使いたがる人がいて、そういう人に限って、その言葉の意味がよく飲み込めていない場合が多く、かつまた、そういう人に限って「堂田、すごい太郎さん」であったり、「煙に巻き男くん」だったりしたものだ。
そんな、よくピンとこない言葉を使って議論したところで、そんな会議で何か有益な結果が導き出されるはずもなく、つまりは「よく分からないことを秘匿しつつも、よく分かったふりをして偉ぶっている人」が増産されるだけだった。
そういう社会になりつつあることに、現役を退いた今、私は深く憂慮するものである。ゆえに提言したい。
その手の言葉を全部まとめて「まじめにやらんかい」に統一すること。
「ええ、当社としては『まじめにやらんかい』の観点から、『まじめにやらんかい』を考慮した、つまり『まじめにやらんかい』を重視して・・・」
どうです? 明瞭でしょ。
法令遵守だとか企業統治だとか社会的責任だとか、日本語に訳すともっと訳の分からん言葉より、感覚的にビシッと入ってくるでしょ? そうか、まじめにやればいいんだって。(えっ? そうでもない?)
(2010.09.24) このページのトップへ
幸い熊の被害はなかった。妻が心配していた鍋も無事だった。
それにしても、熊が里に下りてくるという事態は尋常じゃない。
もっと町場で畑を作っている叔母も、気配を感じて振り向くと、カモシカが平然と後ろで作物を食べていた、と憤懣やるかたない顔で語っていた。
これは、明らかに今年の猛暑、異常気象がもたらした現象なのだろうな。
昨日、お彼岸のお墓参りに行ったわけだが、実はボクらは恐れていたことがあった。墓石が壊されていないか、ということだった。
なぜなら、前にも書いたように、先祖の墓は巨大なハチミツ倉庫になっている。それを狙ってやつが・・・。
行ってみてボクらの心配は杞憂に終わった。やつはまだ気付いていない。ミツバチは相変わらず足に黄色い花粉をいっぱい付けて、ブンブン急がしそうに飛び回っていた。冬ごもり前の「書き入れ時」なのだろう。
彼らはボクたちを敵とも思ってないようだったし、ボクらも邪魔しないように線香を燃やしながら、「可愛いな、こいつら」と思った。「どうか熊にやられませんように」と墓前で手を合わせた。
そんなわけで、お墓は無事だったわけだが、あの広報車のアナウンスは昨日も続いていた。
「よく考えれば、熊だって食い物なくて困ってるんだよな」 ボクが言った。
「そうね、何かそういう場所を作って、残飯とかあげたらどうなんだろう」 と妻。
「ははん?」
「人間が危なくないように柵とかで囲ってさ、えさをあげるのね、ポーンッて」
それって、熊牧場じゃないだろうか。
(2010.09.23) このページのトップへ
鍋はうまい。新米だからなおうまい。「うまいうまい」で、皆さん・・・すまんすまん。
おとといは「魅惑のだまこ鍋」、昨日は「悦楽のタラ鍋」だった。炊きたての新米は、ツヤツヤしてカニの穴が開いて、そして立っていた。
一口食べると粘りがある。口の中でジューシーに広がっていく甘み。うまいうまいうまいうまい・・・。
ずっと古古米を食べていたので、なおさらそのうまさが引き立つ。粘りが際立つ。
もう太ったっていいや! デブヤになったっていいや! と思った。(もうすでに十分なっているけど)
そんなわけで2晩続けて鍋だったわけだが、鍋の日は翌日も残りを食べるので、4食連続の鍋ということになる。これを至福と言わずして・・・。
鍋を作るときは、まずたくさんの野菜を切らなければならない。その役は妻だ。妻は「野菜切りの天才」だ。多品種の野菜やきのこ類をキッチリ分別しながら切り分ける。投入順にざるに仕分けする。そればかりではない、鍋の種類によって切り方を変える。例えば「だまこ鍋」のネギは3センチのぶつ切り、「タラ鍋」は1センチの斜め切りだ。
今まで、妻のドジぶりばかり書いてきたが、この作業だけは舌を巻く。「仕分け王」と呼びたい。ついでに言えば、洋服の仕分けもすごい。春夏秋冬きちんと仕分けられているのだ。相当な「キチンとさん」なのだ。
この際、妻のいいところをもっと書いちゃえば、彼女は生活用品あらゆる小物をキチンとパッケージする天才でもある。どこに何があるか完全に分かるようになっている。きれいにパッケージ化されている。「パッケージ王」と呼びたい。そういうわけで、ボクは自分がその日着るべきものは、妻を全面的に信頼し尊敬して任せている。どうもボクはそういうところが駄目なのだ。妻はきちんと整理された箱の中からTPOに合わせてベストチョイスしてくれる。そういう意味では「着付け王」でもある。いろんな「王」が付いてきた。
あと、何があったかな? そんなところかな?
話を元に戻せば、鍋の材料をきちんと切って、あれこれ準備をする妻の姿は偉大でさえある。ボクは鍋の味付けをしたり、肉や魚系の担当である。そういうことを黙々と2人でやるのだが、当然、その間はお互い手がふさがっていて酒が進まない。
これはおとといのことだ。だまこ鍋を作っていた2人が、ふと手を止めてこんな会話をした。
「ちょっと、ちょっと、つまみの刺身出すの忘れてるよ」
「あっ、そうだった。これじゃあ、まるで・・・」
「ベルトコンベアーみたい」
(2010.09.23) このページのトップへ
洒脱(しゃだつ)という言葉が一番ピンとくる人だった。
洒脱とは、「何気なく振る舞う言動や軽いタッチの文章・書画の中に人を引きつける脱俗の風格が感じ取られる様子」と辞書にある。
ボクが好きなPapasというブランドの服のモデルを長いことやっていたのも谷啓さんだった。お洒落だったなあ、ダンディだったなあ、谷啓さん。
ボクが大好きなギャグ「ガチョ〜ン!」は、もちろん谷啓。
トロンボーンを吹いてる時の谷啓さんもかっこよかったなあ。
でも死んじゃった。
もう一人、ボクが大好きだった植木等も3年ぐらい前に死んじゃった。ハナ肇もとうに死んじゃった。長さんも、寅さんも、みんな死んじゃった。
谷啓さんは、盟友、植木等さんが死んだ時、
「最期もいい顔していた。イケてるねえ、植木屋!」
と言ったそうだ。そういうところ、洒脱だよなあ。
谷啓さんもきっといい顔していただろうな、イケてただろうな。
谷啓さん、ありがとうございました。ガチョ〜ン! あっ! もとい、合掌!
(2010.09.22) このページのトップへ
その衝撃的に恐ろしいアナウンスは、昨日午後5時20分ごろ、トイレに入っているボクの耳にほんのかすかに届いた。
「うそ!」
ボクは、泌尿器方面から遠く広報車の方に意識を移して、もう一度その声を待った。
〜熊が出没しております。戸締まりにご注意ください〜 カ〜ン、カ〜ン、カ〜ン・・・。
「何! 何! 何! ちょっと何!」
農薬散布をします、選挙へ行きましょう、火の用心、この三つが今までの町の広報車の定番アナウンスだった。
しかし、今回のそれは「ただごとではない」響きがあった。すぐに妻を呼んだ。妻もトイレに入って、便所越しに、正確には便所の窓越しにその声を聞いた。妻の顔色が変わった。
妻は、トイレを飛び出すと、勝手口や玄関など主立った戸に施錠をして戻ってきた。そして、まだトイレにいるボクに向かってこう言った。青い顔で。
「大変なことになった!」
「えっ?」
「熊が来るかもしれない、うちに」
「なんで?」
「あのにおいに誘われて・・・来るかもしれない」
台所では、 新米で作った一年に一度の大ごちそう、「だまこ鍋」がクツクツと煮えていた。
(2010.09.22) このページのトップへ
ドクトルチエコさんという老年の女医さんは、石巻のおばあちゃんのお友だちだった。
おばあちゃんは、ドクトルチエコさんのお誘いを受けてお宅に遊びにいくはずだったのだが、何か事情があったのかボクらに向かってこう言った。
「あんだだづ、行ってございん」
そういうわけで、ボクらは手みやげを持ってドクトルチエコさんのお宅に。
彼女のお宅は著しく高台にあって、街を一望するどころか、雲にまで手が届くほどだった。雲が確かに眼下に見えていた。ボクらはどうやってそんな高いところに登ったのか、まずそれが思い出せない。
ご主人は工学博士ということで紹介されたのだが、その顔が思い出せない。それどころかドクトルチエコさん当人の顔さえ思い出せない。手みやげが何だったかなど、もってのほか思い出せない。
しかし、これは、さっきまで見ていたボクの夢なので、思い出せないとしても無理はない、と思っていただきたい。「そういうこと、あるある」と、どうか笑って許容していただきたい。
しかしですね、最近ボクは現実の世界でもこの「思い出せないこと」が多くなった。
映画俳優の名前が出てこない。昨日の朝何食ったか忘れる。入れ歯をどこに置いたか失念する。そういうことがめっきり多くなった。
こういうのが「まだらボケ」だとすると、ボクは明らかにその範疇に入ることになる。しかも、困ったことに、妻は以前からこの範疇に入っていた。
まだらボケ&まだらボケである。「ダブルまだらボケ」もしくは「まだらボケカップル」の誕生。
「まだらボケ同士、お互い仲良くしようね!」
「一人が忘れても、もう一人が覚えていればいいじゃん!」
「そうだね。まだらの部分が同じだとは限らないもんね」
こうやって、ボクたちは助け合って、手に手を取って生きていこうと思っている。
(2010.09.22) このページのトップへ
卓球大会に挑戦者が現れた。しかも集団で。
彼らは嵐の中、突然、怒濤のように押し寄せてきたのだ。
ただならぬ波乱の予兆。
ええ、この人たちはですね、あるまんど山平とティエラの店長Yさんと、山形出身の素朴でチャーミングな女性の大学生と、仙台出身のノリノリの大学生S君です。
彼らは、北の又に稲刈りに行く途中、突然の嵐に遭い、わが家に避難してきたのです。
コーヒーを飲みながら卓球の話をすると、さっそく好奇心旺盛のYさんと学生たちは卓球場に。
コン、カン、コン、カン・・・。やがて軽快な音が響き出した。
大汗をかいて戻ってきた彼らの中に妻の顔も。あんたもやってたの?
ボクらが今までやってきた「トーナメント表」を見せると、大爆笑の渦が巻き起こった。そして、にわかに全員が燃えてきた。
「トーナメントの名前決めてください。そしたらメンバー考えますから!」
目を輝かせてS君が言った。大変なことになってきた。
みんなが帰ってから、ボクは妻に言った。
「どう? オレたち勝てそう?」
「大丈夫、大丈夫、まだまだだわ、彼ら。でも、Yさんがあんなに勝ち気だとは思わなかったわ。意外と大穴になるかもね」
う〜ん、気を引き締めんといかんな。
(2010.09.21) このページのトップへ
「そんなこと根に持ってたの?」
ボクのエッセイを読んだ妻が言った。
エビのしっぽを食われてブツブツ思ったことを書いた「あれ」のことだ。
「あれはねえ、冷めると硬くなるでしょ。あとでもらっても食べづらいのよねえ」
う〜ん、なるほど。素直なボクはそう思った。
確かに硬かろうなあ、揚げたてのほうがサクサクしてうまかろうなあ、と思った。
でも、ちょっと待てよ。
この料理は何だ? 「エビフライ」ではなかったか? 「エビのしっぽフライ」ではなかったはずだぞ。
ああ、こういうことでいつも「けんか」になるんだよなあ・・・。
(2010.09.21) このページのトップへ
新明解国語辞典によると、1、今年収穫して初めて市場に現れた米。2、(新前の変化)そのことに関係した時日が浅く、十分に慣れていないこと(人)とある。
もちろん、これから言及するのは1の「新米」である。
なんと、新米が届いたのである! 早い! いつもより1週間も早い!
ボクらは、言うまでもなく米を作るなんてことにおいて「新米」も「新米」、ずぶの素人なので、先祖から受け継いだ少しばかりの田んぼを、幸蔵さんという人にお願いして作ってもらっている。
そして、その地代のような形で、毎年こうして新米をもらっている。田んぼを切り開いた先祖にも、幸蔵さんにも感謝しなければならない。
それにしても、わあーい、わーい!
「だまこ鍋やろうね!」 妻はもう具体的なイメージができている。
体重計のことはすっかり忘れている。
(2010.09.20) このページのトップへ
四字熟語はかっこいい。
パッと浮かぶのは「不言実行」、次に浮かぶのは「少欲知足」。
知っているだけでかっこいい。ヒューッ、ヒューッ! その意味もかっこいい。ヒューッ、ヒューッ!
その言葉はたいてい偉い人の口から、偉くない人の方角に向けて放たれる。
「君、不言実行って知ってるかい? 知らない? ああ、それはだねえ・・・」 という具合に。
でも、ボクは知っている。確信を持って知っている。そういう言葉を吐く偉い人ほど「有言不実行」であり、「多欲不知足」であることを。
それに比べて「意味なしフレーズ」というものはかっこ悪い。何にも意味がない。
パッと浮かぶのは「アッと驚くためごろう」、次に浮かぶのは「ガチョ〜ン!」である。谷啓さん、ご冥福をお祈りします。
三谷幸喜の「笑いの大学」に出ていた小松の親分さんは「サルマタ失敬」と言っていた。
ボクは好きだなあ。意味なしフレーズ。
「ああ、今回の偽装に関してまして、ええ、私としては『アッと驚くためごろう』でございました。『ガチョ〜ン!』の心境でございます。皆様には本当に『サルマタ失敬』!」
こんなふうに、政治家や偉い社長さんたちが使ってくれたらなあ。
(2010.09.20) このページのトップへ
夕べは久しぶりに海老フライを食べました。ぜいたくなごちそうです。
4本ずつ厳密に配膳されていましたが、あれっ? しっぽがない!
「しっぽないよ」
「あっ、しっぽ私食べたよ。歯に悪いと思って」
そもそも、歯に悪いとかどうとかいう以前に、ボクはエビのしっぽは食べない主義なので、「まあ、いっかあ」と思いつつ、しかし、同時に「今から海老フライを食べるのだ! 待望の海老フライなのだ!」という高揚感が一気に萎えていくのを感じていました。
「しかし、これじゃあ、何だか高ぶらないよ。せめてオレが食べて残した後でしっぽを食ってほしいな」 カブトムシの幼虫大のそれをつまみながらボクが言いました。
「中身は一緒だからいいじゃん」
「いや、そういう問題じゃないよ。やっぱりエビはしっぽがあって初めてエビなんで、欲を言えば頭も付けてほしいくらいだ」
「そーお、冷めるから早く食べな」
しっぽのないシュリンプを見つめながら、ボクの心は急速にシュリンクしていくのでした。
(2010.09.20) このページのトップへ
「私、どう考えてもおかしいと思うんだよね」
体重計を睨みつけながら妻が言う。
「私、どうしても承服しかねるんだよね」
このところの体重増加について異議を申し立てているらしい。
「でも、その因果関係は明白かと・・・。つまりそれは人間のグータラ化が関係してるのではないかと・・・」
ボクがそう言うと、妻はあごに手を置いて、捜査が難航している時の「わたしゃ、どーもよく分からないんですがねえ・・・」のコロンボ顔になった。
「う〜ん、やっぱり承服しかねる」
妻は、しばらくそうやって考えて込んでいたが、急に事件が解決に向かって動き出した時のコロンボ顔になって、パンッと手を打って押入れの方向に歩き出した。
戻ってきた妻の手には、物的証拠となる夏物のパジャマが握られていた。妻はそれをおもむろに体重計の上に載せた。
「400グラム」
今度は、今着ている冬物のパジャマを載せて言った。
「えっ? 100グラムしか違わないの?」
捜査は深い樹海の闇に入ったようだ。
(2010.09.19) このページのトップへ
今日から世の中3連休らしい。
そんな中、朝も早よからトラクターの音が響いている。
そうだ、いよいよ稲刈りが始まったのだ。今年は今までよりも早い気がする。異常に暑かった夏のせいで、稲の実りが早かったのだろう。
お百姓さんにとっては、この3連休は正に「書き入れ時」なんだろうな。おっ! へええ、「かきいれどき」ってこう書くんだあ・・・、へええ〜。(これ、広辞苑をめくりながらの独白です)
「どんなに寝ても眠いね」
今、目をこすって起きてきた人がいる。
「それに何食ってもうまいね」
のんきだ。
お百姓さんは今や「書き入れ時」なんだぞ!
「ふあ〜ぃ・・・ああ、眠い眠い」
人間崩壊という言葉が浮かんだ。それは人間のグータラ化を意味する。
(2010.09.18) このページのトップへ
昨日の昼、天気が良かったので、妻は外に出て洗濯物を干していた。
ボクはいつもの昼食を作っていた。
声が掛かった。
「洗濯はさむやつ」
「えっ?」
ボクは水道を止めて近付いていった。
「洗濯、これ、これ、はさむやつ」
洗濯をはさむやつってことは「洗濯バサミ」だな。ボクは洗濯バサミを探した。それは極めて至近距離にあった。妻のエプロンにたくさんぶら下がっていたのだ。
「灯台もと暗し、ほら、ほら」 ボクはそれを指差して教えた。
「違う、違う、そうじゃなくって」
「えっ?」
よく聞くと、彼女が言いたかったのは、洗濯物を吊るすハンガーのことだった。
「あのさあ、確かにこれもはさむことははさむけど、どっちかっていうと、これって吊るすやつじゃないか?」 洗濯ハンガーを渡しながらボクが言う。
「もっと言えば、秋田のイトーヨーカドーで石巻のおばあちゃんに買ってもらった、シルバーの、青と緑のはさみが付いたやつ、とか言ってくれたらすぐ分かったのになあ」
「なるほど、それもそうね」
「そんなヒントじゃ、天地総子にはなれないよ」
「誰それ?」
「連想ゲームの赤組キャプテンさ。オレは加藤芳郎になれると思うけど」
ちょっとばかり自慢したつもりだったが、妻はまたこう言った。
「誰それ?」
(2010.09.18) このページのトップへ
おっと、経済用語が出たぞ。これはただ事ではないぞ。
企業活動であれ、人間活動であれ、鳥活動であれ、虫活動であれ、生きていくためには絶対必要な能力であるところの「危機管理能力」、それについて今から私の知見を披瀝したい。
さっき妻に頼まれて、窓際にいた小さな黒っぽいカマキリを外に逃がしてやったのですが、その時、ボクは思ったのです。
こいつは、戦う意志を示すことで自ら「リスクマネジメント」している、と。
あんなちっちゃい体で、逃げもせず、それどころか鎌を振り上げてこのボクに向かってくるなんて・・・。おぬし、なかなかやるなあ。そう思いました。
このように、危機に直面した時、相手と戦う道を選ぶ勇敢なタイプを「カマキリ型」と命名しましょう。同類に「アシナガバチ型」というのもあります。人間でいえば、明治維新の志士たち、赤穂浪士、百姓一揆をやったお百姓たちです。
一方、危機に直面した時、ひたすら逃げる道を選択するタイプもおります。この代表はゴキブリですね。ゴキブリが人に向かってくるでしょうか。想像するだけでそれ、怖いです。この「三十六計逃げるに如かず」のタイプを便宜上「ゴキブリ型」としましょう。
ええ、それだけかと言いますと、実はこの中間というのがあって、その類いが統計的に最も多いような気がします。つまり、逃げることは逃げるのだが、ただ逃げるのではなく、何か一発試みるタイプ。
その代表がイタチです。「イタチの最後っ屁」、あれです。それから屁といえば「スカンク」も「カメムシ」もそうです。ボクもカメムシにはひどい目に遭いました。
カエルはおしっこをします。セミもそうです。ネズミはネコを噛みますし、ダンゴムシは丸くなります。クジャクは羽根を広げますし、チンピラは「おぼえてろっ!」って言います。
さて、ここまで「リスクマネジメント」について、かなり論理的に私の広汎な知見を述べてきたわけであるが、どうですか? 参考になったでしょう?
ちなみに、ボクたちは間違いなく純粋な「ゴキブリタイプ」です、はい。
(2010.09.17) このページのトップへ
その道を開拓、敷設したのは「けもの」ではない。日本道路公団でもない。ミセスホウレンというお百姓のおばあちゃんだ。この方、エッセイに何度も登場してもらっている。
以前、スズちゃんが造成した道があることを書いたが、分かりやすくこの2つの道の位置関係を示したい。
そのためには航空写真が必要になる。今からわが屋の上空にヘリコプターを飛ばすのでご乗車、いやご搭乗いただきましょう。足下に気をつけてください。
ヘリはわが家の上空100メートルほどでホバーリング中。おっ! 見えてきましたよ。
「わっ! すっげえボロ屋だ! 屋根がさびまくってる! あれじゃ雨漏りしてるわな」(客、騒ぎ出す)
ゴホン、あのねえ、ちょっと、どこ見てんのよ! これ、確か「青木さやか」のギャグだったですけど、これも死語ですか? 「ギターざむらい」とかはどうですか? 昔、そろって紅白に出たましたけど、彼らまだ生きてますか?
そういうことではなくて、家がボロとかそういうことではなくて、話を本論に戻しますよ、いいですか!(客、黙る)
ええ、まず家を時計の中心だと思ってくださいね。そしたらまず、右手をご覧ください。3時の方向にクッキリと1本見えているでしょう? あれが「スズちゃんロード」です。
「おお〜!」(客、歓声)
次に、その少し上、1時半の方向にうっすらと見えているのが「ミセスホウレンロード」です。
「・・・」(客、身を乗り出すが確認できず)
少し機体を下げてみます。ヘリゆっくりと下降中。
「おっ?!」(客、何かに気付く)
見えましたか? あれです、あれ。ミセスホウレンは、雑草に足を取られながら、時々よろめきながら、ピーマンをたくさん入れた割烹着の裾をつまんでやって来たのです。
「それで?」
えっ?
「それがどうしたの?」
いや、それだけのことです。
(2010.09.17) このページのトップへ
どうしたものか。何食ってもマイウなのだ。ところで、「マイウ」ってもう死語ですか? バラエティ番組をほとんど見ないので分かりませんが、死語だったとしても、まだ死後数年ぐらいではないですか?
それはいいとして、このところ2人ともものすごい食欲なのだ。夕べも「中華飯」を大量に食べた後、シアタータイムには「桃」「サラダスティック」「薄焼きせんべい」などを食べた。
そんなわけで、ボクらはこの頃「体重計恐怖症」になっている。妻は、自分をフワフワ浮かすような、タンチョウヅルのようなポーズで恐る恐るそれに載るのだが、その効果は全然ないみたいだ。その証拠に、体重計から下りると無言になる。うつむいて黙って記録表に記入する。
「食欲の秋を満喫するだけではいかん! スポーツの秋を忘れちゃいないか!」どちらからともなく、そういう建設的な掛け声が掛かった。「マイウ」の「デブヤさん」になるのだけはいやだ!
「そうだ、卓球だ!」
勢い込んでボクらは卓球台に向かった。
「わっ! かびが生えてる」ラケットにかび。
「わああ、白い」台にはうっすらとほこりが。
そうなのだ。ボクらは夏の間、1回も卓球をやっていなかったのだ。「卓球甲子園」はずっとお預けだった。だって死ぬほど暑かったんだもん。
昨日はほんの少しやっただけなのに、今朝、2人とも早くも筋肉痛になっている。
(2010.09.16) このページのトップへ
その人は、「喜色満面」でやってきた。喜色満面で、コーヒー豆とクッキーを持ってやってきて、こう言った。
「けんかしたって書いてあったでしょ。うふっ、うふっ、うふふふふ・・・」
けんかをしたことをすっかり失念していたので、2人ともポカンとしていると、さらに続けて、
「これでようやく本当の夫婦になったわね、安心したわ」と言った。
笑いが止まらないようだった。それからひとしきり自分たちの「夫婦げんか談」を披露し、喜色満面でその人は帰っていった。
「思わぬところで、けがの功名だね」 クッキーを見つめながら妻が言った。
「それにしても、かなり喜んでいたね」とボク。
夫婦の数だけ、夫婦げんかのバリエーションはあると思うのだが、ボクらのけんかはいつも尾を引かない。いっぱいしゃべるからだろうか? 少なくとも矛先が相手に向くことがない。相手を攻撃することがない。例えば、何か思うことがあった時(多分に身の回りのちょっとしたことなんですが)「あれは右だ! なぜなら・・・」「いや左よ! だって・・・」みたいな感じで、お互い一歩も引かない議論を延々と続けているだけなのだ。これって果たして「けんか」と呼べるのだろうか?
昔から「夫婦げんかは犬も食わない」という。ホント、ホント。
犬といえば、石巻のアッシュは無事に猛暑を乗り切っただろうか。
(2010.09.14) このページのトップへ
けんかの後というのは疲れるので、昨日は久しぶりに仕事を丸ごとオフにして、なかなか見れなかった『ゲゲゲの女房』を見た。
BSで1週間分をまとめて放送しているのだが、それが何週分も録画されていたのだ。昼食と夕飯をはさんで6週分、合計9時間も見た。まとめて2ヶ月分以上も見たことになる。「いきものがかり」が歌うテーマソングをソラで歌えるようになった。
泣いてしまった。笑ってしまった。はまってしまった。本ちゃんの放送は間もなく終了するらしいが、ボクらはまだ録画の在庫がある。
そんなわけで、たまにはけんかも悪くないな、というような楽観的、平和的な結論が導き出された。
ずっと見ていたので腹が減って急に『だまこ鍋』が食べたくなった。涼しかったせいもある。けんかの疲れもある。
スーパー「ダイサン」に走った。
作って食べながら、ふと今日がトミさんも祥月命日であることに気付いた。トミさんはボクのばあちゃんだ。
「そうか、これが食いたかったんだな」 トミさんは、今までも自分の祥月命日に食べたいものを要求していたが、これを食いたいがために昨日けんかをさせたのだな、と合点がいった。
どうりで理由がはっきりしなかったはずだ。
(2010.09.13) このページのトップへ
夕べは夫婦げんかをした。
結婚記念日から2日目にして早くも夫婦げんかである。先が思いやられる。
ボクらのけんかはお互い一歩も譲らないことに特徴がある。だからこそけんかなのだが、自ずと時間も長くなる。昨日も気が付いたら11時だった。シアタータイムはお預けだった。
さて、気になる一歩も譲らないけんかの原因なのだが、実はその論点が無明確である。何でだっけな?
何をそんなにまで譲らなかったのか、何についてけんかしたのかが思い出せない。
ただ一つだけはっきりしていることは、けんかの後遺症として、ボクはふてくされて風呂に入らなかったため気持ちが悪い。
それから、酒をガンガン飲んだため二日酔い気味である。いっぱいしゃべったため喉が痛い。
妻は花粉症になったとまで言っている。その因果関係だけがよく分からない。
今ボクは反省モードに入っている。妻も反省モードらしい。
「あれは何だったんだろうね」
「何かこう、虫が騒いだんじゃないのかな、けんかの・・・」
「谷啓は立派な人だったんだね。穏やかな人だったって書いてある」
WEBのニュースを見ながら妻が言う。
「オレはまだまだ谷啓にはなれないな」
そう言うと、妻はケラケラケラと笑った。
(2010.09.12) このページのトップへ
言葉を扱った仕事をしてる割に、ボクらは言葉に絡んだドジをいっぱいやらかしている。
その一つが「ドンタス村木」というもの。
信号待ちをしていた時、隣に並んだトラックの車体にそう書かれていた。
「ドンタス村木って何の会社だろう?」
その謎はやがて解けた。そのトラックを追いかけていったボクたちが目にしたのは、「木村スタンド」というガソリンスタンドだった。
もう一つ。妻です、これ。
「あのさあ、まだあるのかなあ。あのピザ屋、何だっけ? あっ、そうそう、イエローハット!」
極め付けはこれ。先日、シアタータイムで『処女の泉』という恐ろしく怖い(この話題は今度『映画コーナー』で)スウェーデン映画を観た時のこと。
タイトルクレジットに「Ingxxx Bergman」とあった。
「へえ、イングリッド・バーグマンが出るんだあ」
妻はそう言った。ボクも、
「そっか。イングリッド・バーグマンってスウェーデン人だもんね」
などと言いながら、妻に相づちを打った。
「えっ? もしかしてこの子?」
主役の若くて可愛い女性がイングリッドだとにらんだ。それ以外に該当する女優は誰もいなかったし、よく見ると口元が似ている。
しかし、映画はものすごい展開を迎えてゆく。イングリッドが山賊に強姦され殺されるのだ。そして、そのシーンがやたらリアルだった。
「うわっ! ・・・」
見終わって結構鳥肌が立った。エンディングクレジットの後、日本語でキャストと監督の紹介。
「あれっ? あの女優、違う人じゃない?」
最後の最後に謎が解けた。「監督、Ingmar Bergman、イングマール・ベルイマン」スウェーデン読みではバーグマンはベルイマンになるらしい。
この手の認知障害は山ほどあって、枚挙にいとまがないのだが、2〜3例を挙げると、「スガシカオ」が「シガスカオ」、「クサカリマサオ」が「マサカリクサオ」・・・。
でも、妻に関してはこの認知障害は遺伝かもしれないな。だって、石巻のおばあちゃんは「尾崎紀世彦」のことを「オカザキトヨヒコ」と呼んでいたもん。
(2010.09.11) このページのトップへ
秋田市にはドンキホーテがある。以前長崎屋だったところ。そこにミスドもあってボクらはそこで朝食用のドーナッツを買った。おとといのことだ。
店を出て、駐車場に向かおうと目の前の道路(駐車場内の)を横切ろうとした時だった。
ものすごい勢いで1台のクルマが疾走してきた。
「あぶない!!」
ボクは妻をかばおうとして、ドーナッツが入った箱を振り落としそうになった。
クルマには、ものすごい形相をしたババアが乗っていた。彼女は、駐車場内で80キロもスピードを出しているという事実、そこを横断しようとしている人がいるという事実、いわんや自分がものすごい形相をしているという事実を全く認知していないようだった。
煙幕と爆音を残して走り去ったクルマを、震えながら見送ったボクたちは、呆気にとられながらこんな会話をした。
「秋田、こわ〜い!」
「お〜、クワババ、クワババ・・・」
(2010.09.11) このページのトップへ
そうなのかもしれない。
たま〜に、リッチなものを食べたり飲んだりすると、ボクはおなかを壊しやすいのだ。
たま〜に、ごくたま〜にだから、きっとおなかがビックリするのだろうな。
以前、年末に「本物の立派な牛肉を入れたスキヤキ」をやろう!」と計画して実行したまではよかったが、やっぱりおなかを壊してお正月は痛い目にあったことがある。
おとといも、ガバガバ高級ワインを飲み、バリバリ豚ロース肉のステーキを食ったせいで、やっぱりおなかを壊してしまった。
妻は、タイトルの言葉で的確にボクを分析した。
情けない。
(2010.09.11) このページのトップへ
昨日は結婚記念日だった。そのためなのか、とてもツイテいる一日だった。
その1、ボクらが「ヒマダデンキ」と呼んでる家電屋さん(昨日は結構混んでました)にプリンターの替えインクを買いに行ったら、なんとワゴンコーナーに400円という破格値でそれがあったのだ。「パッケージ破損のため中身を確認してください」と書かれていたし、確かにパッケージはズタズタだったが迷わず購入。ツイテいる。
その2、ミスドに朝のドーナッツを買いに行ったら、「復刻セール」みたいなのをやっていて、ドーナッツが全部100円だった。ツイテいる。ボクは例によって迷わず「オールドファッション」を5個買ったが、妻は「チョコファッション」を全部買えばいいものを、やっぱり色気を出して1個だけ変なドーナッツを忍び込ませた。そのドーナッツを今朝食べてみた妻は、「かかっているのがミルクだと思っていたら砂糖だったわ。でも結構いけるよ」と強がった。が、半分残したのは一体なぜだろう。
その3、ディナーのお肉を買いに「わかば」という肉屋さんに行ったら特売をやっていて、豚ローストンカツ用がグラム120円だった。新聞折込広告に出たらしく店は大盛況だったが、新聞を取っていないボクらにとっては、たまたまの偶然のラッキーだった。これまたツイテいる。そこで肉を6枚買って、ボクらは恩人宅へ向かった。
恩人宅というのは三温窯さんのことで、ボクらは4年前にここのご夫婦に証人になってもらって籍を入れたのである。公私共々いろいろお世話になった(今もなってる)方たちなのである。ちなみに9月9日は「重陽の節句」といって縁起がいいからと、この日を入籍日にするよう進言してくれたのもだんなさんのHさんだった。確かにこの日は縁起がいい。ツイテいる。超幸運な一日だった。
ボクらは感謝の印に、わかばの豚ローストンカツ用肉を4枚渡してお礼を申し述べた。 ちなみに4枚というのは、彼らが大食漢だからではなく、子供さんが二人いるからである。
二人とも大変喜んでくれて、かぼちゃやニラを含む思わぬプレゼントまでいただきました。エビタイでした。すみません。
そんなわけで、とてもツイテいる一日の最後は、東栄夫婦からいただいた高級ワインの栓を抜き、わかばの豚ローストンカツ用のお肉を焼いて食べながら、心ゆくまで「アニバーサリー・ナイト・パーティ」にひたったわけでございます。その模様はチラッと写真コーナーに載せてあります。
(2010.09.10) このページのトップへ
妻が起きてきたので、振り向いて「ニョ!」と言おうとしたら首をひねった。
あでででで・・・。何でこうなるの? 朝のあいさつしようとしただけなのに・・・。
妻は捜査が難航している時のコロンボ顔を作ってから、さっさと顔を洗いに行ってしまった。
受難だなあ。 そう思いながらボクは薬箱からサロンパスを探した。
「ひっつげったな」戻ってきた妻はそう言った。「ひねった」と「間違えた」を合わせた石巻弁らしい、何となく感じが分かる。
確かに「ひっつげった」ようだ。サロンパスを妻に渡してシャツをめくり、首筋から肩甲骨の辺りを指で部位指定した。
妻は無言でそこにサロンパスを貼ると、あっちを向いたままでこう言った。
「あきれたね」
(2010.09.10) このページのトップへ
ボクらが秋田に来たのは2004年だ。結婚はその2年半後の9月9日だった。
あっ! 今日じゃないか! ジャ〜ン! そうです、今日なんです。今日は『結婚記念日』なんです。
それを記念して、ボクらはいろんなことを企んでいるわけだが、その一つに写真コーナー『アーカイブス編』の新設がある。
今まで、過去をあまり語らなかったボクたちが、ようやくそのヴェールを脱ぐのである。
この夫婦、昔はどんな顔してどんなこと考えてたんだ? 興味がある方、時々のぞいてみてください。
とりあえずまだ載せてるのは少しですが、映画コーナー『映画大好きふたりしゃべり』同様、よろしゅうごひいきに!
さあ、今日は忙しいぞ!
午前中は仕事して、午後から秋田へ買い出しだあ!
(2010.09.09) このページのトップへ
下は大火事なあんだ? もちろん答えは「お風呂」ですが、今時そんなお風呂はありませんね。
ではこの問題。「昼は扇風機、朝は暖房、なあんだ?」
はい、答えはお分かりですね。
くどいようですがサブイ、ブルブルブル・・・。
のど元過ぎれば熱さ(暑さ)を忘れる、といいますが、どうやらヤツは完全にのど元を過ぎ、胃の中に収まったようです。
ず〜っと冷たいシャワーでよかったのに、夕べは久しぶりにあったかい湯船に浸かりたくなりました。
熱燗も飲みたくなりました。
(2010.09.09) このページのトップへ
というところからメールが来ている。
タイトルには『あなたに200万円当たりました!』と書いてある。
でも、ボクはそれを放棄する。
そんな「はした金」要らないもん! フンッ!
もちろんそういうわけではない。200万あったら1年間何もしないで暮らせるだろう。本当は欲しい。喉から手が出るほど欲しい。
でも、ボクはかたくなにそれを放棄するのだ!
なぜか?
ボクはそんな懸賞に応募した覚えがないからだ。妻もないと言っている。『懸賞大黒様』なんて知らないもん、と言っている。
「怪しい...消してしまえ」
ボクは今、「迷惑メールフォルダ」に入っているその怪しいメールを削除しようして、少し逡巡している自分を恥じています。
(2010.09.08) このページのトップへ
仙台の街にボクらは立っている。雪が冷たく舞っている。
二人とも厚手のコートを着ている。
ボクらは街路に立って震えながら「それ」を待っている。
「寒いね」ポケットに入れた「ホッカイロ」をねじりながらボクが言う。
「寒いわ」妻の息が白く凍っている。
やがて前方の観客から低い歓声があがり、その声はウェーブのようになって少しずつ大きく膨らみながら近づいてくる。
「寒中マラソンの夢を見てたのね、私。で、寒いと思って起きて、それから布団出したの」
今起きてきた妻がそう言った。
(2010.09.08) このページのトップへ
妻の呪文の効き目があり過ぎたようだ。ひどく寒いのだ。保冷剤でなく、ホッカイロを背負いたい気分だ。
鳥肌(さむいぼ)が立っている。風邪ひきそう。何もそんなに急に寒くならなくても・・・。「ああ、涼しいなあ」くらいにしてもらいたかった。もう少しお手柔らかに願いたかった。
まあ、これが秋田なのだ。極端なのだ。体に悪いのだ。
しかし、それでこそ艱難辛苦に耐え抜いた「おいしいお米」が育つのだから良しとしようか。
さてさて、ボクらの晩酌タイムの映画談義はさらに盛り上がりを見せているわけだが、夕べもあの「映画好きのトンボ」が来ていた。
話の合間に相づちを打つように、羽根をバタバタさせていた。話が横道に逸れると、不満そうにやはり羽根をバタバタさせていた。
あのトンボ、今朝の寒さで凍えていないだろうか。
妻は布団にくるまったまま、まだ起きてこない。
(2010.09.08) このページのトップへ
今日は何となく涼しい。しつこい夏が「あっちゃいがいん!」と妻に怒られて、本当にあっちゃいってしまったようだ。
明日の朝は17℃、最高気温も25℃と書いてある。これは本来の秋の気温だ。
でも、全国的にはまだまだ暑いようだ。不憫だ。
「全国の人のためにも、もういっちょ怒ってみてはくれないか?」ボクは妻に頼んでみた。
「いいわよ」
あっさりそう言って、妻はまたあの呪文を唱えた、というか怒った。「おいこらっ! 夏! いいがらあっちゃいがいん!」
皆さん、秋は近いですよ。
(2010.09.07) このページのトップへ
昨日一枚の写真がメールで送られてきた。メールには巨大な写真が付いていた。彼に敬意を表して巨大なまま原寸で載せることにしよう。
下駄を鳴らして〜の男、鈴木東栄からだった。ジャ〜ン! なんと、彼は3776メートルの山、富士山の頂に立ったのだった!
何ともいい顔をしてるではないか! 高校時代ビリだった(何度も言いますが、ビリだった人が亡くなってしまったのでビリになってしまったのです。当時はビリから2番目でした。あんまり「ビリビリビリ」書くと怒られそうですが、要するに、ですから実際にはビリになってしま・・・)ええ、とにかく、スズカク(これは東栄の家の屋号です)ビリだった彼が日本の頂点に立ったのだ!!!
ボクは感涙にむせばずにはいられなかった。「やったな、東栄! ついに日本を制したな、こいつこいつ・・・」
この夏は、もう一人の友人、あるまんど山平も海を渡りカリフォルニアの4000メートル級の山を登ってきた。こちらは海外進出である。「やるなあ、山平! ついに海を渡ったなあ、こいつこいつ・・・」
「こいつこいつ、言ってないで、君もどっか登ったら?」妻に言われた。
ふと五城目のシンボル「森山」が浮かんだ。
「森山登ろうかな」
そう言うと、妻は侮蔑の視線をボクに向けて、
「でも、あれって300メートルくらいでしょ」と言った。
ええ、ええ、確かにスケールが違い過ぎますよ。いいもんね〜だ。
「どうだ、まいったか、ヤッシ。フガフガ・・・」
(後日談) 彼からメールが来た。巨大写真の掲載に気を良くしたようで、こんなことが書いてあった。
「二人が望むなら、山歴33年、富士登頂6回、任せて安心! のオレが富士登山のガイドをやりますよ」
「やりい、東栄ガイドやってくれるんだってよ!」
ボクが言うと、あきれた顔で妻がこう言った。
「その前にまず自分のことをやりなさい。あなたの頂に登りつめなさい」
「えっ、それって森山?」
「何言ってるの。自分のシ・ゴ・トよ、シ・ゴ・ト」
ガツンだった。うなだれるしかなかった。やがてボクは妻の手を取って言った。
「心得違いでした・・・」
(2010.09.07) このページのトップへ
今日はまた「青空散髪」をしました。
その名の通り、雲一つない抜けるような「青空」。
う〜ん、それにしても暑いなあ。頭はサッパリしたのに、まだまだ続くこの暑さ!
昔、「国交省もいい加減にしてほしいなあ!」という名言を残して、何かクチャッとしおれたようになって、最後は消えてしまった人がいましたね。あの人は今いずこ?
でも、その気持ち分かりますね。「何だか釈然としないんだよなあ、オレ」みたいな気持ち。
この場合、どう叫んだらいいのでしょうね。「気象庁もいい加減にしてほしいなあ!」と叫んだところでどうしょうもないしね。
「おい! 夏! そろそろあっちゃいがいん」妻が全国の皆さんを代表して隣で叫んでます。(「あっちゃいがいん」というのは、石巻弁で「あっちに行け!」だそうです)
(2010.09.06) このページのトップへ
確か今年になってから書いたエッセイ(そういう形式になっているかどうか・・・)ですが、くだらないことを書いているうちに100回を越えてしまったようです。申し訳ありません。
一体どれだけの人がお暇を持て余して読んでくれているのか分かりませんが、もしそういう奇特な方おられましたら、この場を借りて感謝申し上げます。
そもそもこのホームページを作ったのは1年半くらい前の妻の誕生日でした。ちょうど親父が施設に入所した後で、「介護も終わった、これからは自分たちのために生きなきゃいかん。ちっとは飯も食えるようにならなきゃいかん」と始めたわけでした。
ケータイ電話もないボクたちが、パソコンいっちょうで仕事をし始めてから1年半、ライティングやホームページ制作のお仕事もまあまあ順調にさせていただいております。ありがたいことです。
そんなボクたちのホームページですが、昨日書いたようにワシントンにいる妻の友人のだんなさんのホームページにまで紹介されておりました。これもありがたいことです。
あっ、そのホームページですが、早速返事がきてリンクを快諾してもらいましたのでここに紹介します。
『ワシントンDC 単身赴任日記』。こちらは世界中から10万近いアクセスのあるスーパーブログです。ご覧になってくださいね。
ボクたちのこのコーナーはいたって地味にやってます。それにブログ形態ではないので直接コメントを書くこともできません。でもメールは大歓迎ですよ。
info@officematroos.com
またまたPRコーナーでした。
(2010.09.06) このページのトップへ
せっかく作ったのにもう1年くらい放っておいたこのコーナーですが、コツコツ頑張って約100作品を載せてみました。
以前は、マリリンとヤシーニの掛け合いを、テープにまで録ってそれを起こし、せっせと作っていたのですが、とても追いつかないということで、簡単にコメントだけ載せることにしました。
今のところコメントも「Cut2」のところだけですが、少しずつ書いていきますので読んでみてください。こちらです。『映画大好きふたりしゃべり』
それから、妻の大学時代の友達「モモコちゃん」にもお願いして、幾つか感想などを載せてもらうことになりました。こちらもご期待ください!
さてさて、そのモモコちゃんですが、だんなさんがワシントンDCに単身赴任してまして(だんなさんとはボクは面識ないんですが)いつもその方のブログを見てるんですね。アメリカの「へんてこりんさ」をアメリカ嫌いの日本人が語る、みたいな感じのブログです。そのシャープでクレバーな視点がたまりません。
でですね、そしたらですね。今日ビックリしたことに彼のブログにボクたちのこのコーナーが紹介されていたんですね。厳密に言えばリンクが張られていたわけなんです。驚きました。
もし、許可が下りれば彼のブログを紹介したいと思っています。
PRコーナーでした。
(2010.09.05) このページのトップへ