「おばあ84歳おめでとう!秋田温泉河豚ツアー」



 2016年06月31日〜07月01日

 おばあ、84歳、おっめでとう!!!



 ぱあっといこうぜ、ぱあっと!



 ということで、今回は、わが家のおひざ元にありながら一度も行ったことがなかった温泉で、このところすっかりご無沙汰していたおばあの84歳の誕生日を祝うことにした。義兄のグレートカッツビーさんと、グレートおねえちゃんが道中大御所様をお守りし、ご一行様は到着。一服コーヒーを飲んでから、クルマでたった10分のお宿に出掛けた。



 妻が、「この際、最北の河豚だがってえもんも食いてえ!」と、河豚コースを選んだわけだが、これがまたサイコーに美味しかった。「てっさ」「てっちり」「唐揚げ」「雑炊」まで何から何まで死ぬほど美味かった!!
 「秋田は最北の河豚が獲れるばかりか、漁獲高も多い。下関にまで出荷しているほどだ」とは、魚に詳しいカッツビー会長の弁。なるほど。ボクらはそんな幸せな環境に暮らしていたのか! ならば食うべし、もっと食うべし! 毎日でも食うべし! と思ったが、ないものがあった。それはサイフの中身だった。



 温泉も天然のナトリウム・ホウ酸泉で、お肌つるつるすべすべの湯上り女たちに囲まれた、実にラッキーなおじさん2名であった。すっかり酔っ払って「カラオケへGO!」とか騒いでいたボクであったが、みんながやっとその気に なりかけたときに、言った本人が睡魔にやられ撃沈してしまったらしい。取り返しのつかないドジをやらかしたものだ。



 12畳の部屋に5人、熱気むんむん萌えあがる中で寝たが、途中で起きた時はサウナ風呂のように蒸し暑かった。どうやらエアコンが送風になっていたらしい。さらに、一人だけ「縦」に寝ていたカッツビー会長が夜中に「エアコンの音がうるさい」という単純な理由で、スイッチを切ってしまったため、ボクらは朝まで「灼熱地獄めぐり」を味わったわけだ。



 朝食の後、売店でひと悶着あった。それは、おばあのこんな一言から始まった。「わたすの部屋さ暖簾提げたらなんとだべ?」
 心優しい娘たちは、「これがいい?」「あれのほうがいい?」と言いながら、思いっきり爪先立ちでおばあに暖簾を選んでもらっていた。特にリエさんなどは汗だくになって「暖簾嬢」を演じていた。
 そんな中、お客さんは「やっぱり買うのやめるかな?」などと、みんながドキッとするような言葉を挟みながら、約40分も優柔不断ぶりを発揮していたたおばあであった。
 ようやく「うさぎ」だか「かめ」だかの模様の暖簾を「棒(220円)付き」で購入(リエさんがプレゼントしてくれた)したのだったが、ボクが驚いたのは、わが妻までもが、末っ子らしい調子の良さで、やはり「うさぎ」だか「かめ」だかの暖簾を、こっちは「棒なし(園芸用のいぼ竹があるので)」で買ってもらっていたことだが、それにも増してびっくりしたのは、こうした一連の買い物沙汰を、あのせっかちなカッツビー(セッカツ)さんが、じっと大人しく待っていたことであった。



 旅館から太平山のほうにドライブした。太平山に関して語った旅館の番頭さんの話では「大したことない」といったニュアンスだったが、なんのなんの南野陽子であった。植物園などは特によかった。モリアオガエルの卵はキモかった。ヤマビルやクマが出るということであった。



 登山口までクルマを乗り入れて、写真を撮ったりした。ボクらの「おばあ84歳おめでとう!秋田温泉河豚ツアー」は終わった。



 昼前、ここまで送ってもらって3人は帰って行った。また会おうね!! みんな元気でね!! 今度はリカさんも一緒にね!!



 たくさんのお土産に囲まれながら、夕べはいただいたサバの干物を、今朝は秋刀魚の干物をどちらも死ぬほどおいしくいただきました。今、2人ともそのゲップがたけなわです。

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