５月９日 田植えの季節。いつもの年は田んぼ一面に水が張られて苗が植えられるはずなのに、今年はちょっと様子が違っている。
きれいな菜の花が咲いている田んぼがところどころにあるのだ。その風景はきれいと言えなくはない。いや、思わずシャッターを押してしまうほど美しかった。どうしてこんな光景が広がっているかというと、国の減反政策によって米以外の作物を植えることが奨励されているからだ。それを実行した農家には転換面積に応じて補助金が出るらしい。もっともこれは今始まったことではないが、今年は特に作付け転換が目につく。米は菜種や蕎麦に転換される。耕作放棄地になるよりはいいのだろうが、なんだか日本の農業の衰退を見るようでつらい気もする。田んぼでは米を作ってほしいような気もする。でもまあ、米余りなんだから仕方ないのだろうな。「菜の花田んぼ」の黄色い花、「蕎麦田んぼ」の白い花（可憐ですごくきれいらしいです）、そういう風景が広がる農村。これもまたオツといえばオツですね。
