春を見つけた

 

spring_photo 4月11日。ようやく最高気温が17℃を超えてきた。最低気温も3℃以上になった。ストーブにも薪を焚かない日がやってきた。お百姓さんたちも、にわかに稲の苗床作りに動きだした。春なのだ!  

 沈丁花(じんちょうげ)
  近所の方に3年前にいただいた。いい香りがする。玄関前に出していたらあっという間に花をつけていた。開花すると家の中までいい香りに包まれる。香りという点では秋のキンモクセイと甲乙付けがたい。花言葉は「やさしさ、おとなしさ」だとか。
 「沈丁花 いまだは咲かぬ 葉がくれの くれなゐ蕾(つぼみ) 匂ひこぼるる」 若山牧水  

 フキノトウ(ばっけ)   
 庭で見つけたフキノトウ。秋田弁では「ばっけ」と言う。そういえば高校時代、そういう名前のフォークグループを作っていたっけ。ここまで大きくなると食用には適さない。歯柄、花柄が大きいのは秋田蕗だからである。傘になるような巨大なフキになる。

 さんしゅゆ  
 「ひえつき節」という民謡に唄われている、知る人ぞ知る春の代名詞だと隣人のK氏に聞いた。その方の庭で盛りになっていた。この民謡は熊本県に近い宮崎県のものらしい。K氏は立派な有識者なので、別に疑ったわけではありません。あくまでも参考に調べてみたわけだが、歌詞には「庭の山椒(さんしゅう)の木 鳴る鈴かけてヨーホイ 鈴の鳴る時ゃ 出ておじゃれヨー」とある。山椒?あの小粒でピリリと辛い?YouTubeで歌も聴いてみた。山椒と書いて「さんしゅう」と唄っている。う〜ん、よく分からん。そうか、こういうときは本人に聞くのが一番。と思ったが、まあそんなことどっちでもいいか!きれいな花なんだから、春っぽいんだから・・・。


 スイセン  
 春の地面に圧倒的な個数で君臨する花だ。どこもかしこもスイセンになる。「この花の球根は苦くてモグラに食われない」(隣人のK子さん談)。ちなみにチューリップの球根は食われる、と苦々しくK子さんは語っていた。このポピュラーなスイセンが終わる頃、白いスズランのような可憐な花を咲かす「すずらんスイセン」というスイセンが咲く。ただし、その名前に信ぴょう性は薄い。R蔵さんというおじいさんに聞いたのだが、その人は「しゅじゅらんしゅいしぇん」と発音した。

    
 我が家の自慢は「梅・桃・桜」の樹があることだ。李(すもも)があれば「桜梅桃李」というわけだ。まずは梅が咲き、続いて桃、最後が桜となりお花見のクライマックスとなる。今日、待ちに待った梅が咲いていた。



 タラノメ   
 去年、自生していたものをちょっとお裾分けしていただいて(すいません)しっかり庭に根付いている。しかも、今日見たら芽が微妙に出そうな感じだった。先っちょが少し緑色になっていたのだ。(写真では分かりにくいが・・・)天ぷら、天ぷら、天ぷら!!!わーい。  
 若山牧水の短歌で知的に始まったものの、最後は「花より団子」ですな。やっぱり食い気にはかないません。


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