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クラゲ スズキイトウ

 
 
 

『積善クラゲとは何ものだ?』

 分からん。
 クラゲと名乗っている割には、容姿は魚のようでもある。魚に身をやつしているのかもしれない。
 分からん。
 ただ一つ、分かっていることがある。
 それは、彼らが「目指しているもの」である。
 まずはリーダー本人の言葉で紹介したい。
「積善クラゲが目指すものは、『ふにゃふにゃ』です。ふにゃふにゃしながら、ワシらと素敵なダンスを踊りませんか?」(スズキ談)
 何だか余計に分からなくなってきた。
 イトウさんにも聞いてみた。
「ええ、リーダーの言葉を細くします。あ、「補足」でした、ごめんなさい。つまり、変幻自在に形を変えるクラゲのように、やることも変わるし、メンバーも変わる。『積善クラゲ』は、そんな『参加型ふにゃふにゃユニット』です。見ているだけで人間に癒しを与えるクラゲのように、透き通った美しい心を持った人たちが集まれば、きっと何かが変わるはず。みんなも一緒になって、何か楽しいことをやろうじゃありませんか。まあ、そういうことになります」
 おお、少し分かってきたぞ。そういうことですか? スズキさん。
「おおまか、そんなところですな」
 ところで、お二人は普段どういう仕事をされているんですか? 筆者は果敢に謎に迫った。
「予備校の教師をしとります!」(スズキ談)
「小説家を目指して頑張っとりますたい!」(イトウ談)
 ちなみに年収は?
「2000万は下らんですばい!」(スズキ談)
「1銭もなかとです・・・」(イトウ談)
 かなり落差がありますね、イトウさん。
「夢のデカさじゃ、負けんばってん」(イトウ談)
 筆者は、さらに質問を続けた。
 ライブの仕上がりはいかがですか?
「・・・」
「・・・・・・」
 順調でしょうか?
「ワシは所用があるけん、ここで退席するばってん、イトウさん、以後よろしゅう」(スズキ談)
「セッシャもそろそろエサの時間じゃけん、失敬、失敬、サルマタ失敬」
 彼らは去った。このままでは何も分からんままなので、後日、あらためて追加取材を敢行したい。