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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』
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『肩もみ隊』800

 避難所の子どもたちが、同じ避難所のお年寄りのために『肩もみ隊』を結成した。
 こういうニュースを見ていると、何だかほのぼのとして温かい気持ちになる。
 おばあちゃんと2人で9日ぶりに救出された少年。
「口数は少ないけど、前から大したやつだと思っていた。それを証明してくれました」
 父親がそう語っていた。
 おばあちゃんを守った少年の衰弱ぶりと、おばあちゃんの元気ぶりが対照的だった。
 子どもがお年寄りの世話をする光景っていいね。

 (2011.03.21)   このページのトップへ

『11日目、死者不明者21,000名超』799

 思えば地震当日の夜、真っ暗な部屋で聞いたラヂオでは、死者はせいぜい数十名単位だったはずだ。
 よもやこんなことになるとは・・・。
 石巻のおばあちゃんから電話で「自転車を確保せよ」という命令があって、今日スーパーAMANOへ行ってみたが、いつもと変わらない豊富な品揃えだった。
 向こうでは、クルマを流されたり、あってもガソリンがないので、「自転車」が「足」になっている。
 そんな中、自転車泥棒も発生しているそうだ。
「おばあちゃん、安心して! いっぱいあったから」
 ボクがそう言うと、おばあちゃんはホッとした声で言った。
「4〜5台買っといて!」

 (2011.03.21)   このページのトップへ

『見上げてごらん、夜の星を』798

 被災地にも「星」が出る。
 空はつながっている。
 世界中の人が、同じ空に向かって祈っている。
 晴れた日は「夜空の星」を見上げてほしい。
 被災者の心に『「星」に込めたボクらの思い』が届くことを祈っています。



 (2011.03.21)   このページのトップへ

『村の三役になった』797

 会長、副会長、会計というのが三役らしい。
 そして、ボクは昨日の総会で「会計」になった。
 総会でボクは、『村として被災地に義援金を送る』という提案をし、全員の合意を取り付けた。
 金額など詳細は新役員に一任された。早急に動く。
 村人も「何かしなければ」と思っていたことを知ってうれしかった。
 「ボクのできること」を一つやった。

 (2011.03.21)   このページのトップへ

『日本の救世主になってください』796

 東京消防庁の会見。
 出動前に、妻からその1行のメールがあったそうだ。
 消防隊もすごいが、それを信じて支える妻たちも、負けないくらい救世主だ。
 やがて『プロジェクトXパート2』に紹介される日がくる。



 (2011.03.20)   このページのトップへ

『いい湯だな』795

 自衛隊の仮設風呂ができた。
 気持ちいいだろうな。ホッとするだろうな。
 名前がいいではないか。「栗駒の湯」「尾張の湯」「すずらんの湯」・・・。
 これが「仮設入浴施設1」とかだったら味気ないではないか。
 自衛隊、やるなあ。



 (2011.03.20)   このページのトップへ

『村の総会がある』794

 この際、ボクが「会計」になるかどうかはどうでもいいことだが、出席することにしている。
 この村としてどういう支援ができるか? 緊急動議を出したいと思っている。
「反応が鈍かったら、怒るかもしれない!」
 ボクがそう言うと、妻にこう言ってなだめられた。
「年寄りばかりなんだから、みんな自分のことで精一杯よ。怒らない、怒らない」

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『テレビを見なかったボクたちが・・・』793

 一日中テレビかラヂオをつけている。
 情報がないと不安だからだね。
 インターネットもこんなに役に立つとは知らなかった。

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『もうコメントできん』792

 被災店舗の商品を狙う窃盗。
 瓦礫の中から金庫ごと持っていく泥棒。
 あきれて、な〜んもコメントできんね。

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『移動役場の行方』791

 双葉町の避難住民が「さいたまスーパーアリーナ」に移った。
 コミュニティーごと移動するのはいい。
 しかし、「さいたまスーパーアリーナ」は今月いっぱいの臨時退避だ。
 そのあとはどうなるのだろうか。
 移動役場の行方が気になる。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『年寄りパワーはすごい!』790

 風呂の水でおかゆを作って食べていた老夫婦が救出された。
 原発から6kmのところに、彼らを助けにいった町の職員もすごい。
 双葉町の100歳以上のおばあちゃんが、バスに乗って手を振りながら、「さいたまスーパーアリーナ」に向かった。
 年寄りパワーのすごさに今更ながら驚かされる。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『自治体ごとマンツーマン支援』789

 『対口(たいこう)支援』、『1対1支援』が必要だ。
 被災地の自治体一つに、支援自治体一つを割当て、集中的かつコミュニティ単位でのきめ細かい支援体制が必要だ。
 国や県に任せていては間に合わない。スピードを上げないと、せっかく助かった命も救われない。
 簡単に言えば、「南三陸町は○○町」「大槌町は五城目町」というふうに支援パートナーを決めて、そこが集中的かつ迅速に支援を行うべきだ。
 この仕組みは、これからは平時から作っておいて、シミュレーションや訓練もしておくべきだ。
 被災地の自治体の首長や役人をカバーするために、パートナーの自治体が、「チーム単位」で「臨時首長」や「臨時役人」を送り込み、その「臨時自治体チーム」が、被災自治体に代わり調整役になって働く。
 ボランティアや支援物資の調整なども、ここがネットワークターミナルになって責任を持って行う。
 一刻も早く、自治体単位の『マンツーマン支援』が必要だ。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『スケベ根性』788

 原子炉がもったいなかったのだろうね。
 初めから「海水注入」を行っていればよかったんじゃないの?
 チェルノブイリみたいに、あのマジックハンドみたいなマシンで「コンクリート」を流し込めばよかったんじゃないの?
 「廃炉」(はいろ)と言うらしいね。それやりゃよかったじゃん。
 ここにきて、いろんなことが分かってくると、政府や東京電力の「スケベ根性」が浮き彫りになってくる。
 「人命」や「放射能汚染」よりも「経済的利益」を優先させた罪は大きい。
 この期に及んで「スケベ根性」とはね。日本が「危機管理能力の欠落国家」であることがよ〜く分かった。
 頼れないね。バカじゃないの? あきれてもの言えんわ。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『笑いのある避難生活』787

 今日も『弊社の緊急対策会議』が開かれている。
 ここに石巻のおばあちゃんたちが避難してきた時の、具体的な生活方針がテーマである。
「風呂に入る順番はどうする?」
「やっぱり年功序列、レディーファーストだろうな」
「初めはそれでいいけど、ずっとそうだと面白くない」
「えっ? どうすんの?」
「くじ引き」
 代表が言った。
 くじ引きやあみだくじで、炊事当番を決めたりすれば、そこに『笑い』が生まれる。
 長期の共同生活においては、いかにカリカリせず、お互い無理せずに暮らしていけるかの工夫が必要だ。
 『笑い』は最大の潤滑油になるはずだ。「ことなひまめ避難所」の本領発揮の時だ。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『被災者なのに被災者を支援している』786

 頭が下がる映像の数々。
 介護施設の介護士。
 病院のスタッフたち。
 避難所の迷惑になると倒壊した住宅に留まっている人。その人におにぎりを配る、同じ地域の被災者。
 みんな「立派な人」たちだ。
 こういう時だから分かる『本当の心の輝き』。

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『秋田県というのは・・・』785

 冷たい気がする。他人事のような気がする。
 相変わらずガソリンスタンドの長蛇の列。
 避難所の提供件数は全国最下位。
 県民からの自主的な盛り上がりが見えてこない。
 同じ東北、それも隣県の大災難なのに、支援行動のスピードも内容も情熱も、悲しいくらい低いような気がする。
 命からがら被災地の大槌町から逃げ帰った五城目の旅行者。その縁で大槌町に支援物資を積んで、五城目町はトラックを走らせた。
 その模様がTVに映っていたが、町長は背広に立派な黒いカシミヤコートを着て、運転手に手を振っていた。何だかチグハグな感じがした。オボッチャンに見えた。
 ボクたちが防寒着を送ろうと思って、窓口を探した時も、県庁の人には五城目役場は窓口になってない、と言われ、ガソリンがなくて秋田まで行けなかった。
 なのに、TV映像にはしっかり防寒着の段ボールが写っていた。集めていたの? なんで教えてくれないの? 悔しかった。
 今でも町のホームページには、町長のたった1枚の「あたりまえのメッセージ」のみで、具体的な支援の呼びかけは何も行われていない。
 県民意識の低さを感じる。冷たさを感じる。秋田県だけが浮いている。
 かく言うボクも秋田県民である。
 悲しい。何とかしなければならないけど・・・。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『天皇陛下に提言したい』784

 避難民に対する各都道府県としての『支援』が始まっている。
 避難所の提供はもちろん、それ以外に避難民に対するいろんなきめ細かいサービスが用意されている。
 例えば、島根県は仮設住宅の提供だけでなく、入居する際に家財道具を買うための資金30万円を提供するそうだ。
 確かに家だけ提供しても、生活必需品がなければ暮らしていけない。気の利いた心のこもったサービスだと思った。
 名古屋市は、3億円の予備費を「東北債券」として市民の善意として送るそうだ。
 これからも、全国の各自治体が、競うようにして支援の輪を広げていくことだろう。
 そこでボクは「あの方」に提言したい。
 ぜひ国体を開催してほしい。競うのは「スポーツ」ではなく「支援」である。
 名付けて『あったか支援国体』である。国体の開催期間は、復興の時までとする。
 支援種目もいろいろあるだろう。「ボランティア部門」「義援金部門」「福祉部門」・・・。
 復興までの長い長い期間、支援の気持ちを途切れさせない工夫が必要だ。

 (2011.03.20)   このページのトップへ

『弊社の緊急対策会議』783

 ここが避難所になるかもしれない。石巻から最大7名を受け入れることになるかもしれない。
 冷静にしっかりと準備を進めておかなければならない。
 弊社において、今朝『緊急対策会議』が開かれ、次のような閣議決定がなされた。
(1)資金源の確保。長期戦を想定して、今できる仕事をしっかりやっていく。代表は今も必死に打ちまくっている。
(2)石巻までの道路状況の確認とガソリンの確保。これはボクが担当している。ガソリンの確保がどうなるか。
(3)食料の調達をする。物資の供給状態に合わせて冷静かつ着々と準備する。
(4)部屋の掃除をする。布団を乾燥させる。歯ブラシとタオルを用意する。
 今、弊社の総力を挙げて「避難所問題」に取り組んでいるところである。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『自転車屋のおっさん』782

 被災地では、クルマが使えないので、自転車が重宝しているらしい。
 でも、瓦礫が多いので、すぐにパンクする。
 そこで『自転車屋のおっさん』が活躍することになる。彼は無料でパンクを修理してあげていた。
 避難先でお年寄りに髪を切ってやっている『床屋のおっさん』もいた。入れ歯を治してあげている『歯医者さん』もいた。
 こういう時、手に職を持っている人はいいな。
 これから風呂に入れるようになった時、『三助さん』も活躍できるだろうな。あれ? 今そういう職業ないね。
 いろんな町の職人さんが活躍している。うらやましいな。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『抜け駆けすることの罪悪感』781

 家を流されて避難所で生活している人を、親戚などが家に連れて帰ろうとしても、首を縦に振らない人がいる。
 一時的に連れて帰っても、
「やっぱり避難所に帰らなきゃならない」と言うらしい。
 これは、身近な人からの話として聞いた。
 みんなが大変な思いをしているのに、自分だけがそこから抜け出して、いい思いをしていることが心苦しいのだろう。罪悪感を持つのだろう。
 石巻のおばあちゃんも、そういうことを言っているらしい。
 日本人の美徳といえば美徳なのだが・・・。複雑だ。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『おばあちゃんがピンチだ』780

 石巻の実家は無事だった。だけど、水や食料が足りなくなっている。
 高齢のおばあちゃんは、ストレスで疲れが貯まってきているらしい。ゲッソリやせたらしい。
 今、そこに親戚の家族が避難してきて、計11名の共同生活を余儀なくされているそうだ。
 おばあちゃんやその親戚の人たちを、ここに連れてくることになるかもしれない。
 ガソリンの問題はあるが、早くおばあちゃんを救いにいかなければなければならない。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『風化させるなよ』779

 のど元過ぎれば・・・。
 被災から9日目、『てっぱん』が始まり『大河』が始まっている。
 セ・リーグは野球が始まり、春の高校野球も。
 落ち込んでいるばかりでなく「希望」や「勇気」を与えることも必要だと思う。それも必要だろう。
 だけど・・・。
 この段階で少し早過ぎはしないか? 行方不明者が1万人以上もいるんだよ。
 こうやって、教訓をすぐに忘れるのも人間なんだ。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『旅立ちの日に』778

 被災地でも卒業式があった。
 この子らの笑顔がある限り必ず復興する。
 復興への旅立ち。
 この歌を聞くと何度も何度も泣けてくる。ガンバレ!!!



 (2011.03.19)   このページのトップへ

『仮設住宅の希望』777

 釜石市が、仮設住宅の申し込みを始めたらしい。
 これは避難所の人たちにとって大きな希望だと思う。
 家を失った人にとって、「帰る場所があるよ。住むところがあるよ。もうちょっとの我慢だよ」と、言葉ではなく実際にペンを持って書かせて、申し込みをさせる行為が大切だ。
 他の市町村でも見習ってほしい。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『ハグチーム出動せよ!』776

 被災地の人たちにとって、今ハグが必要だ。
 ギュ〜ッと抱きしめなければならない。
 おばちゃんも、おじいちゃんも、子どももギュ〜ッと抱きしめて「大丈夫だよ、心はひとつだよ」と、声を掛けてあげなければならない。
 今こそ出動せよ! ボクも行きます!

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『9日ぶりの救出』775

 今、気仙沼で9日ぶりに救出された男性の報道があった。
 よかった。どれだけ家族が喜んでいるだろう。
 救助活動もまだまだあきらめないでほしい。
 奇跡だ。人間は奇跡を起こせるんだ。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『こんな時にしかできん教育があるけん』774

 被災した子どもたちを見ていると、日本の将来に希望が湧いてくる。勇気が出てくる。
 彼らは、自分の状況を顧みずに、テキパキと避難所で働いている。
 どこかの教育長が言ったという言葉。
「こんな時にしかできん教育があるけん」
 本当だ。これが本当の教育だ。君たちはサイコーの人間教育を受けられたんだよ。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『ここで暮らしていくと思います』773

 南三陸の避難所でボランティアで働いている高校生の男の子。
 彼がこんなことを言っていた。
「町の風景は変わったけど・・・海の魚はおいしいし、町の人はやさしいし、たぶん、ここで暮らしていくと思います」
 よっしゃ! その意気だ!

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『灯油どろぼう』772

 八戸で、民家の灯油タンクから灯油が抜き取られている。
 その灯油で暖をとる君に言いたい。
「あったかいですか?」

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『神が教えたかったことがあるとしたら』771

 これだけたくさんの犠牲者を出してまで、神が教えたかったことがあるとしたら・・・。
 あまりにも自己中心だったボクたちに、「自分だけで生きているわけでないんだよ、みんなのお陰で生かされてるんだよ」
 自国の利益ばかり考えていたボクたちに、「世界の人たちは敵じゃないよ、みんな善意でつながってるんだよ」
 自国の誇りをなくしていたボクたちに、「日本人は素晴らしい『礼節』と『思いやり』をもった国民なんだよ」
 家族の絆、近所の絆をなくしていたボクたちに、「かけがえのないのが家族なんだよ、みんなで助け合っていくことが大切なんだよ」
 電気も水も当たり前のように無駄に垂れ流していたボクたちに、「限りある資源なんだよ、『当たり前』じゃないんだよ、『もったいない』ものなんだよ」
 そういうことなのかもしれない。もっともっと学べることはあるだろう。
 かすかな我慢、本当の幸せ、かけがえのない命、日本人の誇り、人への思いやり、寄り添い合おうとする気持ち・・・。
 今こそ『今までの当たり前』『今までの豊かさ』『本当の幸せ』を考え直す機会なんだ。
 それにしても・・・。どうして日本が、どうしてあの地域が・・・。
 犠牲になった人の分まで、ボクたちはこのことを、長く強く心に刻んでいかなければならない!

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『とぎれとぎれの電話』770

 被災から1週間ぶりに、初めて石巻と電話が通じた。深夜、リカさんがケータイでかけてきたのだ。
 妻は号泣した。ボクも泣いた。
 途中、何度も電話が切れたが、おばあちゃんの声もエンちゃんの声も聞けた。
 話の内容はあまり分からなかったけど、「元気な声」が聞けただけで・・・。
 2人、抱き合って泣いた。

 (2011.03.19)   このページのトップへ

『わけもなく泣けてきた』769

 かつて、社員が退社する時、歌って送り出した『歓送の歌』がラヂオから流れていた。
 わけもなく泣けてきた。



 (2011.03.19)   このページのトップへ

『縁の下のかっこいいパパたち』768

 タンクローリーやバスやトラックドライバーたち。
 道路や線路を直したパパたち。
 水道、ガス、電話の復旧工事をしているパパたち・・・。
 ほかにもいっぱいいる。
 注目されないところで、いろんなパパたちが頑張っている。
 縁の下のかっこいいパパたち! 光ってるよ! 



 (2011.03.19)   このページのトップへ

『ジシンを倒しにいく!』767

 2歳の子どもがそう言っていたそうだ。
「ボクがジシンを倒しにいく!」
 地震を倒すヒーローの登場。
 そんな子どもたちの無邪気さが、今のボクたちには何よりの「ビタミン剤」だ。
 この震災を体験した子どもたちはきっと、いつの日にか日本の将来を担う「ウルトラマン」になるに違いない。
 地震怪獣でも、雷怪獣でも、火事怪獣でも、台風怪獣でも、原子力怪獣でも何でも倒してくれよ! オヤジ怪獣だけは勘弁ね。

 (2011.03.18)   このページのトップへ

『情けない』766

 グ〜〜〜。
 こんな中でも腹が減る。
 情けない。
「ったく、不謹慎な腹だなあ」
「身体が危機管理してるのよ」
 妻にプッと笑われた。

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『花の街』765

 もう一度、花の街を作ろう。
 復興の街に種をまいて、きれいな花園に育てていこう。



 七色の谷を超えて
 流れて行く 風のリボン
 輪になって 輪になって  
 かけていったよ
 歌いながら かけていったよ

 美しい海を見たよ
 あふれていた 花の街よ  
 輪になって 輪になって
 踊っていたよ
 春よ春よと 踊っていたよ

 すみれ色してた窓で  
 泣いていたよ 街の角で
 輪になって 輪になって
 春の夕暮れ
 ひとりさびしく 泣いていたよ
 (江間章子:作詞、團伊玖磨:作曲。本田庄太郎:絵。小鳩くるみ:歌)

 (2011.03.18)   このページのトップへ

『歯がゆい思い』764

 あるまんど山平から「音楽で被災地を支援したい」と曲が送られてきた。
 ボクたちに何ができるか、できることを少しでも何かしたい! その思いを詩にして、あるまんどの音楽と一緒に、YOU-Tubeに「歯がゆい思い」をアップしました。
 あるまんど山平は、3月21日に『大震災の義援コンサート』を行います。



 (2011.03.18)   このページのトップへ

『鼻毛』763

 こんな渦中に、鼻毛が1本伸びていた。
 洗濯をしている妻に言ったら、
「生きてる証拠だよ」
 と言って、ケラケラ笑われた。

 (2011.03.18)   このページのトップへ

『代表、怒る!』762

「なんで雪なの! あんまりだ!」
 追い打ちをかけるように降った被災地の雪に、代表は怒った。
「神様はひど過ぎる!」
 その通りだ。なんでここまでいじめるんだ!
「なんでこんな時に!」
 体重計に載った代表は、さらに怒った。
「えっ? 何か問題でも?」
「体重増えてんのよ!」

 (2011.03.18)   このページのトップへ

『Pray for Japan』763



 ありがとう! 

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『日本好きかも』761

 妻が言った。 
「5日で道を造った国交省ってすごい! 鉄道もすごい!」
 まだできてないこともいっぱいあるが、国も頼りあるところをみせている。
「いろんなとこ、好きかも」
 妻はしみじみそう言った。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『頑張っている人たちがいる』760

 自衛隊、警察、消防、海外救援隊はもちろん原発作業員、みんな命をかけて頑張っている。 
 医師、看護士、介護士・・・。人命を守るために必死で頑張っている。
 そして『首長の使命』を貫く人たちにも頭が下がる。福島県知事、青森県知事、いわき市長・・・。森田健作千葉県知事も、東電に「喝!」を入れた。すっきりした。
 NHKのアナウンサーたちも頑張っている。彼らは交代するが、交代できない人がいる。原子力担当のNHK解説委員の水野倫之さんは不眠不休ではないだろうか。枝野官房長官もたぶん寝てないのだろうな。
 きのうは天皇陛下も頑張った。ありがたいお言葉に励まされた人も多いだろう。
「緊急情報があるときは、わたくしの放送はいつでもやめてください」放送前、NHKにそう言っていたそうだ。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『トーキヤたち』759

 金の亡者だね、ヤツラ。 
 株価大暴落、信じれない円高。
 この期に及んで『てめえの金』かよ!
 しかも、海外のトーキヤならいざ知らず、日本のトーキヤがそれに拍車をかけている。
 こんなさなか、自分の通帳の金を数えてニヤニヤしているヤツラがいる。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『素朴な疑問』758

 テレビのカメラが入れるところがあるのに、なぜそこに支援物資が届けられないのだろうか? 
 道があるからカメラが入れるのだ。
 そういう報道車にも救援物資が積み込めるのではないのか? 報道機器以外に少しは積み込めるスペースがあるはずだと思うのだが。
 もう一つ、救援物資を載せて届けた帰りのトラックの荷台に、病気の人を優先して避難民を乗せてくればいいのではないだろうか?
 あれは、空で帰っているのだろうか?

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『これも整備せよ!』757

 『疎開ネットワーク』を整備せよ!
 これからは、いつ、どこで、何があるか分からない。
 いざという時のために『助け合いのネットワーク』を作っておこう。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『整備せよ!』757

 もちろん、これは今どうしようという話ではない。
 福島以外の原子力発電所や原発を持つ外国に向かって提言したい。
 遠隔操作できる『作業ロボット』や『無人ヘリ』『無人車両』などを整備せよ!
 当たり前のことだが、この作業が遅々として進まないのは、そこに『被ばくの危険』があるからだ。
 1分しか作業できないのでは何もできない。
 30メートル以上も上からのヘリ放水では命中はおぼつかない。
 手をこまねいている間に、放射能は漏れ続ける。
 これからは『作業ロボット』や『無人ヘリ』『無人車両』などを整備せよ!

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『最も先進で安全なシステムだったはずが・・・』756

 原子力発電所の制御システムは、『最も先進で安全なシステム』だったはずだ。
 今、ヘリコプターや放水車による放水が始まった。
 いわば『最も原始的なシステム』に頼らざるを得ないことになった。
 同じように『オール電化住宅』は『最も先進で安全なシステム』だったはずだ。
 それが、ご存知のようなことになった。薪を燃料にした『最も原始的なシステム』にかなわなかった。
 非常時には『デジタル』よりも『アナログ』が強かった。
 『最も先進で安全なシステム』が最ももろかった。
 これからは、こうした体験を踏まえて、『真の安全』というものを考えていかなければならないだろう。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『災害訓』755

 ラヂオでこんなことを言っていた。
「悲観的に準備して、楽観的に対処せよ」
「正しく怖がる」

 いろんなデマが飛んでいる。いわき市長の怒りの発言、かきむしられるような憤りを覚えた。
 関東大震災の時に、朝鮮人がそうされたように、根も葉もない「デマ」によって、最も犠牲者である原発住民が差別され物資も届かない。
 津波、地震、放射能、風評被害、救援差別・・・。
 これでは怒るのも無理はない。
 天災から人災へ、事態は『日本人の良心』に関わる問題に移ってきた。
 被災地でもないのに、ガソリンや灯油や食料を買いあさる人たちがいる。
 あそこに並んでいる人たちの顔に『日本人の良心』はみじんもない。
 あさましい阿修羅の顔だ。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『1人1家族運動』754

 テレビで視聴者のメールが紹介されていて、その中に『1人1家族運動』というのがあった。
 被災者を自分の家で受け入れる運動である。
 家をなくした人を、仮設住宅などができるまであずかるシステムだ。
「それ、乗った!」
 それを聞いて、妻もボクも膝を打った。
 震災疎開というか、震災里親と言うか、そういうネットワークを作りたい。
 うちにも10人ぐらいは受け入れられる。田舎はそういうスペースがある。漬け物もいっぱいあるし米もある。
「避難所生活より楽しいよ!」
「食料はどうする?」
「春になったらみんなで畑をやればいいね」
 少なくとも『笑い』はいっぱいあるはずだ。

 (2011.03.17)   このページのトップへ

『笑いの自主規制』753

 茨城県にいる東栄から、珍しくオチのないメールをもらった。
「笑いの自主規制だよ」 
 そう書いていた。
「震度4くらいじゃ驚かなくなったよ。それよりも原発。日本は大丈夫だろうか」
 とも書いていた。
 その通りだ。笑える状況じゃない。
 しかし、その一方で「ふうちゃん」は、
「ズーッと眉間にシワを寄せてたけど、エッセイ読んで2人のドジぶりに久しぶりに笑ったよ」
 と言ってくれた。
 早くみんなの『笑い顔』が見たい。「プッ!」が聞きたい。
 でも・・・今は頑張るしかない。その日がきっと来る。

 (2011.03.16)   このページのトップへ

『な〜んだ』752

 明日行われることになっていた「第8グループ」の停電は中止と決まった。
「な〜んだ、カックラキン。停電中止なのお。チェッ、残念!」 
 妻は、その放送を聞いてガックリと肩を落とした。ボクも拍子抜けしてふてくされた。停電中止でこんなにガッカリする人たちは少ない。
「明日もやるよ、自主停電!」妻が言った。
「キャンドルライトはムーディだね。歩いて4歩の・・・」ボクが言った。
 ニコッと笑って妻が言った。
「高級バーよ!」
 こんな冗談を言えるようになったけど、笑わせなきゃと思って書いたけど、何だか不謹慎なことを書いてしまった気がする。ごめんなさい。

 (2011.03.16)   このページのトップへ

『必ずあなたを見つけます』751

 寝る時に必ずラヂオをつけているのだが、アナウンサーが声を詰まらせながらこんなメッセージを読んでいた。
「こんなお便りが届いています。ヘリコプターの運転手です。必ずあなたを見つけます」
 妻と泣いた。

 (2011.03.16)   このページのトップへ

『バックナンバー 〜750』はこちら。

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