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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
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★元祖エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』1000話(完)はこちら。
★お便りはこちらまで。info@officematroos.com

 
 
 

『新たな挑戦』4650

 日々挑戦だ!



 そこにバナナがあればバナナに。
 そこに掃除道具があれば掃除道具に。



 イマジネーションが膨らむ。



 ボクの新たな挑戦!

 (2016.08.05)   △このページのトップへ

 

『カナヘビの里、蝉ランド』4649

 カナヘビの里。



 そして。。。



 蝉ランド。



 夏真っ盛り。

 (2016.08.05)   △このページのトップへ

 

『2016年、夏のツルリン』4648

 この夏、ボクらの食生活に変化があった。
 今までほとんど食べたことのなかったものに火がついたのだ。
 それは『生じゅんさい』と『ところてん』である。
 ところてんなどは、ほとんど毎日のように食べている。
 昨日も食べた。なにしろ安くて冷たくてのどにツルリンがいい。
 のどにツルリンといえば、お年寄りの病人の誤嚥防止のためのトロトロしたものを思い出す。
 考えてみたら「じゅんさい」ものどツルリン派だ。
 無意識でボクたちはそーゆーものを選んでいるのか?
 お互い年を取ったということなのか?
 待てよ、そういえばここんとこ「ゼリー」も好きになったなあ。。。
 そのうち流動食派になるかもしれんなあ。

 (2016.08.04)   △このページのトップへ

 

『チグハグな夜』4647

 ボルネオ警察署からシベリア収容所に送られた囚人の気分だった。
 全てがチグハグだった。
 深夜、30度から10度へ(マイ予想)気温が一気に急降下したのだ。
 寝る時につけた蚊取り線香がチグハグだった。
 サッシの網戸全開ぶりがチグハグだった。
 タイマー仕掛けの扇風機の風情がチグハグだった。
 夏だけ寝ている8畳の座敷の広さがチグハグだった。
 薄っぺらなタオルケットがチグハグだった。
 半袖半ズボンのパジャマが何よりチグハグだった。
 優しい妻に掛布団を掛けてもらった。
 だが、予想どおりボクは今朝、しっかり風邪をひいている。
 鼻水がずるずる止まらないのだ。
 それにしても、、、。
 おまえ、おちょくっとんのか!!

 (2016.08.04)   △このページのトップへ

 

『涙目天気』4646

 最近、とみに涙腺が切れやすくなった。
 トト姉ちゃんなどを見ていると、必ずと言っていいほど泣くのである。
 年とともにそうなっていくのは、きっと、自分の辛かった経験値(辛酸ナメ値)が上がっていくからであろう。
 そうだなあ、40歳ぐらいまでの自分の涙腺は堅固なものだった。
 男子たる者、泣くなかれ! ええい、女々しい、ヨシカワく〜ん!
 それが今はどうだろう。花山さんがスカートを履いただけで泣く。
 しかし、やがてもっと老齢化が進むと、涙腺は一気に頑丈になる。
 何事においても、一切何も頑として感じなくなる。これが悲しい。
 そして、何が何だったのかさえ、思い出せなくなる人も出てくる。
 これを涙腺の動脈硬化、感情の氷河期と呼ぶ。喜怒哀楽の欠乏だ。
 ならば今、涙目になる自分を大切にしよう。涙腺の弛緩を喜ぼう。
 涙あふるればあふるるがままに、鼻垂るるれば垂るるるがままに。
 話変わって、ここんとこの天気。
 ず〜っと涙目になってはいるものの、さっぱり落ちてこない。
 落ちると見せかけて、一滴も落ちない。天気も年取ったのか。

 (2016.08.03)   △このページのトップへ

 

『クールビズ』4645

 それでも昔からみれば随分とあんばいいいんだけど。
 昔というのはババメ時代の夏。
 暑い暑い夏に、ボクらは保冷剤を背負っていたものだ。
 あ〜。ホントに暑かったし、苦しかった。
 あの時代を色で例えると「赤」だ。情熱の色。赤銅の色。赤の時代。
 そこにはまだ「燃えるような若さ」があった、といえば聞こえはいいが、ただただ暑かった。むさくるしかった。
 それは赤貧の「赤」でもあった。あのころはただただ貧しかった。今でもあまり変わらないが。。。
 ここに来て画期的に変わったものがある。
 それは妻いわく「クーラー」だ。一般的呼称は「エアコン」だ。それがある。
 それがあるだけで、実に快適な夏を送れている。
 時代の色は「青」に変わった。冷静の色、まさに青の時代だ。青は青春だ。初々しいのだ。
 赤も青春だが、青も青春だ。
 なんだか訳が分からなくなってきた。
 そうそう、クールビズの話をしようと思ったのだ。
 知らなかったのだが、エアコンの夏の設定温度は「28度」なんですってね。
 それが地球温暖化対策、エコモード、省エネモードなんですってね。
 確かに、冷えすぎないし、外よりははるかに涼しいよね。
 今も、るんるんボクはエアコンのリモコンを握っている。

 (2016.08.03)   △このページのトップへ

 

『われら負け惜しみ派』4644

 妻の踊りの日が近づいている。本番は9月。
 『六段くずし』というものを踊るようだ。
 ボクは、本番用にその曲をカセットに録音する役を仰せつかった。
 確かそのレコードがあったはず、というので探したが、妻は見つけられなかった。
 そのことを妻はヒジョーにザンネンがった。
 で、しょうがないからその唄が入ったCD全集を、ボクはアマゾンで注文することにした。
「もったいないけど、いいじゃんいいじゃん。飲みながら端唄のBGMも乙だわよ」
「そうだね。ジャズもいいけど端唄もいいよね」
 このセリフは、あるはずのレコードがなかったことの悔しさと、CD全集の出費に対するボクらの言い訳だった。
 「負け惜しみ」だった。「強がり」だった。去勢、いや「虚勢」だった。もっと言えば「負け犬の遠吠え」だった。
 ボクがアマゾンの注文ボタンを押して10秒後だった。
「あった、あった、あった!!!」
 と言って、妻が飛び込んできた。そのレコードを手に持って。。。
 うっ。。。ボクはCDを買ってしまったことを後悔したが、妻はこう言った。
「いいじゃんいいじゃん! BGMに聞けばいいんだから」
「そうだね。端唄をまとまって聞けるなんてボクたち幸せだよね」 
 「負け惜しみ」だった。「強がり」だった。去勢、いや「虚勢」だった。もっと言えば「負け犬の遠吠え」だった。
 駄目もとでボクはキャンセルボタンを押してみた。したら、驚いたことにあっさりとキャンセルが成立してしまった!
 端唄全集のBGMの話はあっけなく流れた。
「レコードあるんだから、何も大枚はたいて買う必要もないわよね」
「いやあ、危ないとこだったけどラッキーだった。ボクたち何だかツイてるね」
 そういうことになった。
 つい先ほどの盛り上がりは何だったんだ?!
 そのレコードをカセットテープに録音する段になって、またひと悶着あった。
 まずカセットデッキがうまく回らないのである。
 何しろ古い代物だから。
 ようやく何とかなって録音を始めたら、今度はレコードプレーヤーに問題が起こった。
 最後の最後の最後の「チャン」で終わるべきところの、1秒前で止まってしまうのである。
 それもゼンマイが切れたときみたいに「ふんにゃ」と、だらしなく終わるのである。(分かりますか、この感じ「ふんにゃ」)
 それまでカッコよく踊ってきて、最後の最後で「ふんにゃ」なのだ。
 これじゃ「ドリフ」だなあ、と思った。
「この機会にレコードプレーヤー買おうか? ずっとこれには不満を持っていたんだよね」
「そうね。聞きたいレコードもいっぱいあるしね」
 今度は、アマゾンでプレーヤー探しが始まった。
 結局、ある物理的・力学的方法で(つまり「力づく」で)何とか最後の「チャン!」まで収まるようにしたのだが、レコードプレーヤーを買っていたら買っていたで、買わなかったら買わなかったで、ボクらは何らかの「言い訳」「負け惜しみ」を言っていたことだろう。
 わしら負け惜しみ派。
 どんな状況になっても、先回りして物事を「後悔しない方向」に考えられる、とてもポジティブシンキングな人たちである。
 単なる「オシアワセな人たち」とも言えるんですけど。。。

 (2016.08.02)   △このページのトップへ

 

『妙に静かな朝だった』4643

 8月になった。
 月曜日から始まった。
 今日はゴミの日なのに、妙に静かな朝だった。
 町内から人がいなくなったのではないかと疑った。
 妙に静かな朝だった。
 不気味な静けさ。
 やっぱりそうだったか!
 嵐の前の静けさではなく、猛暑の前の静けさだったのだ!
 34度になっている。
 今年の8月は一体。。。

 (2016.08.01)   △このページのトップへ

 

『立ったまま、台所の窓の外を見ながら』4642

 この話に思い当たる人がいるかもしれません。
 腿を、いや桃を食べるときの姿勢です。
 ↑腿を食べたら痛いやろ!
 桃を今しがた2人で食べたのですが、これがまた美味かった!
「やっぱり桃は福島だよね!」
「それ以外に考えられないよね!」
 などという話になったわけです。
 以前、ババメ時代、ボクらは面白がって桃の苗を買ってきて2本植えたことがありました。
 「昭桃」「桂子桃」という、義父(マドロスさん)と義母(石巻のおばあ)の名前を付けて大切に育てました。
 やがて、「桃栗3年」桃は実を付けるようになりましたが、それはとても食えるものではなく、結局鳥たちの餌になったのでした。
 ですから桃に限らないけど、くだもの、それも美味しいくだものを作るのは大変だということが分かっているのです。
 で、話を戻すと、ボクらは真っ二つに割った桃を皿に入れ、どんな格好で食べたかというと、表題のごとくというわけです。 
 汁が垂れてもいいように、シンクの上に顔を突き出して。。。
 そうやって食べる人、他にもいたら手挙げて!

 (2016.07.31)   △このページのトップへ

 

『エキスパートと言われて』4641

 昨日は褒められることの多い1日だった。
「エキスパート!」と言われた。



 さらに、こんな「王冠」と「トロフィー」まで頂いた。おう! 輝いてる!



 何しろ12301歩も、歩いたんだかんね!
 378キロカロリーも消費したんだかんね!
 しかも「行き」は32度の炎天下だったんだかんね!    
 そんなわけで「これだけ歩いたんだから多少食っても平気さ」という気分になった。



 こんなものから、あんなものまで、食った、飲んだ、食った、飲んだ!



「こんだけ歩けばどんなに食ったって最悪プラマイゼロジャン!」
 とか言いながら食った、飲んだ、食った、飲んだ!
 翌朝の体重計測。。。。ガクゼン、ショウゼン、そりゃトーゼン。
 最悪を大きく超えてしまっていた!
 褒められることの多かった日は、悔いることの多い日にもなってしまった。。。
 ああ、ワレラ凡人。

 (2016.07.31)   △このページのトップへ

 

『贅沢な社歌』4640

 世界的に有名なオペラ歌手が歌う社歌のCDが届いた。
 妻がかつて働いていた会社の社歌である。
 この会社は実はもうない。
 創業100年の社史だけが分厚く、存在感を持って書棚に並んでいるだけだ。
 N鐵工は、言わずと知れた日本の重工業の礎をつくった大企業であった。
 ディーゼルエンジンは今もなお、多くの船舶や車両に搭載されている。
 その今はなき会社の社歌を聴く。北原白秋(作詞)山田耕作(作曲)。
 この度この社歌に歌入れしてくれたのは、ボクもホームページを作らせていただいているテノール歌手「大澤一彰」さんである。
 輝け世紀のディゼルエンヂン
 鉄工報国、鉄なり、人なり♪
 東亜の海運、地を跳ぶ車両
 贅沢な社歌である。勇ましい社歌である。
 しかし、その社は今ない。
 ただ、歌だけが残るのみ。
 そういえば、わが社には社歌というものがなかった。
 始業や終業の際にかかる音楽がない。
 そうだ! これをかけよう!
 サビの「鉄なり、人なり」のところは「文字なり、金なり」に変えて歌ってみよう。
 ということで、さっそくかけてみた。歌ってみた。
 いいじゃん、いいじゃん!
 ノリノリじゃん!
 ひと打ち千金、文字なり、金なり♪
 いいじゃん!!

 (2016.07.30)   △このページのトップへ

 

『今まで冷たくしてくれてありがとう』4639

 かれこれ30年、四六時中いつも冷たくしてくれた人がいる。
 君の最期を看取る日がついに来てしまった。
 この数日、夜泣きがひどくなっていた。
 それでも、このところの30度を超える猛暑のせいで「疲れ気味なんだね」と思っていた。
 しかし、夕べの君は少しだけ違っていた。
 深夜、力ない悲鳴のような、喘ぎ声を聞いた。
 そして、最後に乾いた声で「コホン」と言ったのだ。
 その声は偶然妻も聞いていた。
 トイレに行き、冷茶を飲んだが、生温かかった。
 今朝、冷凍庫の氷が全部融けてしまっていた。
 ついにその時が来たのだ、とボクたちは悟らざるを得なかった。
 朝の牛乳がただならぬ温度だったので、いきなり食卓に緊張感が漂った。
 ただ別れを惜しんでいる場合ではなかった。
 天気予報では今日は33度になるという。
 代役がすぐに必要だった。
 こういう時、アマゾンは意外に役に立たないことが分かった。
 価格ドットコムもしかりだった。
 値段は若干目をつぶっても即欲しい要求には応えてくれない。
 しかもこのような設置やリサイクル回収を伴う大型白物家電への対応は弱い。
 しばらくネットで調べていて、そのことが分かった。
 困ったなあ、、、と思っていた時だった。
 たまたま開いたページに「KSデンキ秋田東店」のチラシが載っていた。
 新聞を取ってないボクたちなので、たとえこの辺のお店で特売やセールがあっても分からないのが常だった。
 しかし、偶然にもボクは、今日折り込まれたチラシ(今日から8月5日までのセール)をネットで見ることができたのだ。
 しかも、そこには、ボクたちがずっとチェックしていた「お目当ての冷蔵庫」が超目玉商品として出ていたのだ!
 この商品は「お一人様1台限り」とチラシには書かれていた。
 それに反応した妻が「おんなじもん2台あってどうすんの!」という鋭い突っ込みを入れたのをボクは聞き逃さなかった。
 いかなる場面でも、冷蔵庫よりももっとクールな妻だった。
 そんなわけで10時開店を待って電話を入れ、なんと午前中には「クールな顔したニューフェース」がわが家にやっきたのである!
 それはご老体のご臨終からたった3時間後のことだった。
 ボクたちはご老体の最期を見送りながら、「今まで長いこと冷たくしてくれてありがとう」と手を合わせた。
 そして、深夜の「コホン」が辞世の句だったのだと思い、胸が熱くなった。
 ご老体は死に際に奇跡的なプロセスで、自分の「後継者」まで作っていってくれた。
「俺の後は頼んだぜ!」そんなふうにニヒルに言って、彼は軽トラックに乗って去って行った。
 これぞ「死に際の美学」である。



 さらば友よ! 
 君は十分働いた。
 あったかくしておやすみ!

 (2016.07.30)   △このページのトップへ

 

『キ印』4638

 キ印という言葉を初めて聞いたのは、フェデリコ・フェリーニ監督の『道』であった。
「あいつはキ印だ」と言って指差された男は、少し頭のいかれた男だったので、ああ、なるほど、こーゆーのを「キ印」というのかと思った。
 気が触れている、とかの「キ」である。
 でも、「キ印」はそれだけでない。
 キモコ悪い(気持ち悪い)、つまりキモイ男も、やはり「キ印」である。
 きさくな男も、やはり「キ印」である。
 キザな男はもちろん「キ印」。
 鍛え抜かれた男も、やはり「キ印」と呼んでいいだろう。
 男ばかりではない。
 そう、キチンとした女性も、やはり「キ印」ですね。
 きれいなお嬢さんも、言いたかないけど「キ印」さんです。
 生真面目な人、気配りの人、気遣いの人、奇想天外なことをやる人、キムチが好きな人も「キ印」の仲間に入れてあげたい。
 ボクはどんな「キ印」かなあ?
 妻に聞こうと思ったが思いとどまった。
「あなたは文字通りのキ印でしょ!」
 そう言われるに決まってる。 

 (2016.07.29)   △このページのトップへ

 

『パンツは純綿』4637

 パンツやシャツ、それから布団のカバー、シーツなど、肌に直接触れるものは「純綿」に限る。
 それなのに、かつて買ってあまり履いてなかったパンツを履いてみると、純綿どころかツルツル光沢を放っているではないか!
 くそ〜、なんじゃこのテカリ! と激怒したボクである。
 何に激怒したか? テカリにである! その忌々しい「光沢」に対して激怒したわけである。
 思わず叫んだボクであった。
「え〜い! このセルロイド!
 妻はそれを見て死ぬほど笑っていたが、ボクにはその理由が分からん。

 (2016.07.28)   △このページのトップへ

 

『人間はいつか火星にも住めるのではないだろうか?』4636

 今朝6時に起きて、真っ先に飛び込んできたニュースが「クウェートで54度」であった。
 その次に飛び込んできたニュースが「茨城で震度5」であった。
 そのまた次に飛び込んできたニュースが「秋田はあした33度」というものであった。
 54度のお湯は熱かろう。33度だって苦しかろう。
 地震も恐ろしか。毎度毎度の地震国。
 しかし、人間は慣れる動物だ。
 そのうち火星に住みつけるかもしれない。
 灼熱地獄もなんのその。
 閻魔様を押しのけて、地獄界に君臨する日も近かろう。

 (2016.07.28)   △このページのトップへ

 

『夏の自慢』4635

 自慢的に言えば、最近こーゆーものを食べています。



 夏は涼しくM子ちゃんから頂いた京のお菓子。見た目も涼しげ。大好きです。



 その名も「冷麺」。盛岡の麺で好きなのは、「わんこそば」よりも「ジャージャー麺」よりもボクはこれ!



 最後はやはりスタミナを付けずば夏は乗り切れん!。 とゆーことで「ピーマンの肉詰め」! これも美味かった!
 以上、夏の自慢を自慢的にしてみました。
 その結果の身の付き方は、ちっとも自慢的じゃなく、まったくもって「自虐的」になっているボクらです。
 あ〜あ。。。

 (2016.07.28)   △このページのトップへ

 

『あれから2年』4634

 今日はトシゾーさん(親父)の3回忌である。
 思えばあれから丸2年たったわけだ。
 あの年は暑かった。
 いろんなことを思い出す。
 トシゾーさんが一番好きだったものを作ってお供えすることにした。
 彼いわく「おかあさんのライスカレー」。
 食後、メモに「めじらしい(ママ)ものをありがとう」と、妻に書いてくれたこともある。
 いろいろあったが、3人で暮らしていたころを思い出しながら、今日はみんなで「おかあさんのライスカレー」を食べよう。福神漬けも買ってきたから。

 (2016.07.27)   △このページのトップへ

 

『運を使い果たしたかもしれない』4633

 今さっき分かったことがある。
 当たってしまったのだ。
 10月の東京の吉田拓郎のライブに。
 これでボクたちは運を使い果たした。
 そんな気がする。
 でも。。。
 だけど。。。
 それでもいいや。。。

 わああああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!



 わああああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!

 (2016.07.26)   △このページのトップへ

 

『はさみのない冴えないバルタン』4632

 バルタン星人を妻が見つけた!



 さすがに目ざとい。
 彼女の目にかかれば、クモだってアリだって、ひょっとしたらノミだってひとたまりもない。
 まさか「宇宙忍者」の異名を取るバルタン星人が、わが家の庭先、網戸の上に潜んでいたとは!



 でもよく見ると違う。
 どこかがあまりにも違っている。



 まず第一に「ちっけ」。小さ過ぎる。本物は50メートル、1万5,000トンなのに、これはなんなのだ!!! チビ!
 そして、もっと致命的なことは、あの「ザリガニばさみ」がないのだ!
 駄目だ、これでは駄目だ。勝てない。誰に?
 え? 「バルタン星人」って何? 
 そういう方のために、本物をお見せしよう。
 じゃん!



 (V)o¥o(V)
 ちなみにこの方、ジ〜ジ〜ジ〜ジ〜ジ〜!!などとアブラゼミのように暑苦しくは鳴かない。
 フォッフォッフォフッフォッフォフォッフォッフォッフォッフォッフォッ・・・である。

 (2016.07.26)   △このページのトップへ

 

『みんな去りし夏』4631

 友の定義はどうでもよろしい。
 そんなもんはどうでもいい。
 とにかくボクには一緒に歌いたいと言ってくれるヤツがおり、また来てくれと言ってくれた者もいた。
 ボクの下手な歌を聴きに来てくれた方もおり、楽しかったと言ってくれる人もいた。
 おとといの積善くらげのライブ。
 6時間の宴はあっという間に終わり、また、何事もなかったかのように、みんな持ち場に戻って行った。
 食うために、そしてまた逢う日のために。

 (2016.07.26)   △このページのトップへ

 

『朝顔に』4630

 朝顔に(や)釣瓶取られてもらい水(千代女)
 今朝、朝の珈琲を飲みながら、妻と2人でその句の話になった。
 カウンターから見える庭に景色に小さな朝顔が1つ加わったからだ。
 この句を詠んだのは誰だったか?
 一茶ちゃうかな? 違った。千代女(加賀の千代)であった。
 石巻の老犬アッシュなどがまだ小さくてコロコロしていたころ、ボクの布団の上なんかで気持ち良さげに寝ていると「おい、どけ!」とも言えずに、そのままにしておいて、自分は布団の端っこの畳の上に寝たことを思い出す。
 そんな千代さんの朝顔への思いやりがにじみ出ている句だ。
 この句は有名だが、落語にも「加賀の千代」というのがあるそうで。(三代目桂三木助の噺から引用)
 暮れも押し詰まって大晦日。それなのに金策が出来ていない甚兵衛亭主の尻をたたく女房。
 無いものはないとケロッとしている亭主に、ご隠居さんの所で借りておいでとけしかける。  
「ご隠居さんはお前が可愛くてしょうがないから、貸してくれるよ」
「子供でも無いのにかい」
「犬や猫を可愛がる人は膝に乗せたり胸に入れたり子供以上だ。生き物だけでなく植物だって同じで、朝顔だって同じだよ」
「植木鉢を膝に乗せたり胸に入れたり?」
「昔、加賀に千代という歌の上手い女性が居た。お殿様の耳に入り伺候(しこう)する事になった」
「四光は難しいぞ」
「花札と違うよ。殿中に上がりお殿様と対面したら、着物の紋が目に入った。紋は梅鉢であったので句を詠んだ『見やぐれば匂いも高き梅の花』。たいそうお褒めの言葉をいただいた。そのぐらい歌が上手かった」
「朝顔は何処に」
「ある朝、水を汲みに入ったら、井戸端に朝顔が巻き付いて花を咲かせていた。水が汲めないので近所に水をもらいに行った、その時に詠んだ句が『朝顔につるべ取られてもらい水』、朝顔だって可愛がる人が居る。ご隠居さんがお前を可愛がるのに不思議があるか」
「俺は朝顔か」。

「どれだけ借りてくれば良いんだ」
「20円」
「20円もか。ホントはいくらあれば良いんだ」
「8円5〜60銭有れば良いんだが、20円と言って『そんなには貸せないから半分』と言われても何とかなるだろが、それを10円貸してくれと言って半分の5円では"帯に短しタスキに長し"だろ。特に今日は手土産の饅頭を持っていかないとね。手土産を持ってこられたら手ぶらでは帰せないだろ」。出来た女房に追い出されて、ご隠居の所に。

 待っていたから上がれ、上がれと歓待するご隠居さんです。
「様子を見れば分かる。いくら欲しい」
「今月はいつもと違うので、ビックリするな、20円」
「ビックリするなと言うと120円か」
「話の分からないご隠居さんだな」
「では、220円か」
「怒りますよ」
「足りなければ本家に電話するから。で、本当はいくらなんだ」
「8円5〜60銭」
「バカ野郎。それなら最初から8円5〜60銭と言いなさい」
「それは素人。最初から8円5〜60銭と言って半額の5円になったら"帯に短しタスキに長し"になってしまう」
「では10円」
「アリガトウ。やっぱり朝顔だ」
「その朝顔とは何だ」
「『朝顔につるべ取られてもらい水』だ」
「チョと待ちなさい。『朝顔につるべ取られてもらい水』? 解った。加賀の千代か」
「う〜〜ん、嬶(かか)の知恵」(チャンチャン!)
 お後がよろしいようで。

 (2016.07.26)   △このページのトップへ

 

『夏の風情と子どもの声』4629

 テニスコートから聞こえてくる「ファ〜イト、ファイト〜!」の声はいいなあ。
 それから、もっと小さい子どもたちが、家の前を通るときの会話がまたいいなあ。
 もうすぐ夏休み。
 夏の風情を感じさせてくれる声だなあ。
 ボクらが子どもだったころの夏は、そういうものだった。
 風鈴や、スイカや、縁側や、花火や、浴衣や、虫取り網や、サンダルや、打ち水や、かき氷や、暑中見舞いや、暑中稽古や、ホタル狩りや、蝉や、クワガタムシや、水遊びや、プールや、海や、山や、ザリガニや、浮き輪や、貝殻や、砂や、カニや、サザエのつぼ焼きや、ビー玉や、ひまわりや、絵日記や、宿題や、蚊帳や、蚊取り線香や、チューチューアイスや、そうめんや、冷やし中華や、水ようかんや、氷を浮かべたカルピスや、麦わら帽子や、飛行機雲や、水平線や、キャンプファイヤーや、林間学校や、ラジオ体操や、昼寝や、星座や、団扇や、ランニングシャツや、暖簾や、葭簀や、すのこや、水風呂や、あめんぼうや、汗や、扇風機や、お祭りや、金魚すくいや、金魚鉢や、綿菓子やところてん、、、そんな、いろんなものと一緒に、必ず子どもの声がそこにあった。
 その声の最も近い主は自分だった。
 次の主は可愛いあの子であってほしかった。
 時は流れ、ここは閑静な住宅地。
 今、気温31度の昼下がり。
 自転車に乗る練習を放棄してしまった子ども。
 怒って自転車を手に持ち帰るお母さんもかわいい。
 その後を大声で泣きながら追いかける子ども。
 ああ、いいなあ。。。
 閑静な住宅地に漏れくるいろんな歓声を聞きながら、ボクはのんびりうっとりしながら、風が吹き抜ける座敷に横んなっております。

 (2016.07.24)   △このページのトップへ

 

『フイルムの話』4628

 最近「バク睡」しているらしい妻。
 バク睡しながらこんな夢を見たそうだ。
 なんと、自分がスマホを操っていた。(これだけでも、ああ夢だなあ)
 それ(スマホ)で写真を撮ろうと思った。(ああ、夢、夢)
 あれ? どうやってフイルム入れるんだっけ?(?)
 と思ってアタフタしていた夢だったらしい。
 そういえばフイルムって見なくなったなあ。あんのかなあ。
 キタムラ辺りへ行けば現像してくれんのかなあ。
 そもそもフイルムって売ってんのかなあ。
 観光地や温泉に行けば必ず売店で売ってたもんだよなあ。
 「写ルンです」なんていうインスタントカメラもあったよな。
 そんな話になって懐かしかった。
 デジカメ、さらにスマホで写真が撮れるようになってから彼らはあっという間に栄光の座を去った。
 少なくとも今から12年前に石巻のおじいとおばあと一緒に、阿仁とか酒田とか行った時はまだ彼らは健在だった。そんな記憶がある。
 それが今はどうだろう。。。
 彼らはどうしているんだろう?



 (2016.07.24)   △このページのトップへ

 

『シロクマの世界』4627

 こうも暑いとどうもこうもないのが人間とシロクマだ。
 そんなとき、シロクマは氷を食いますね。
 誕生日などには、氷の中にくだものが入っていますね。
 あれはさぞや至福だろうなあ、と思っておった。
 シロクマはいいなあ、、、と思っておったわけ。
 したら、人間にもシロクマに負けない至福のシロクマがあることが最近分かった。
 それはセブンイレブンに行けば売っている。
 シロクマのカップは270円ぐらいするが、これがお風呂上がりの至福シロクマタイムなのよねえ。。。
 この前はあんまり美味しくて、シロクマの声で吠えてしまった。
 あんまり至福なのでnanakoで6つも買っちまった。
 妻はイチゴ三昧のやつが好きで、ボクはパインやらみかんやらブルーベリーやらが入ったやつが好きだ。
 このシロクマは、本物の豪太くんなどのシロクマたちには食わせない方がいいだろう。
 甘くて虫歯になってしまうだろうからやめてくださいね。
 だからゼッタイに食わせないでくださいよ、なくなっちゃうから!
 君たちは氷で我慢おし!

 (2016.07.23)   △このページのトップへ

 

『瞬間移動』4626

 瞬間移動が流行ったことがあった。
 それは、家庭用のビデオが流行ったころであった。
 ボクらの小さいころは、そんなもんは一部のマニアックでシャレオツなオジサンたち(朝ドラの「トト姉ちゃん」に出ている花山さんとか、亡き石巻のおじいなど)の間にしか流行っていなかったけれども、ボクらが大人になったころにはボクら自身がそれを操ることができるように世の中は経済的に繁栄していた。
 ここで突然登場するのは、ボクの妻方のおいっこのYくんと、Yくんと同じくらいの年齢のHくん、そしてその弟のSくんである。
 彼らは石巻の実家の前の道路で、ビデオカメラで遊んでいた。
 突然、誰かがひらめき、誰かがこう言った。
「瞬間移動やろう!」
 彼らはおじいちゃん(亡きマドロスさん)のビデオカメラを持って路上に立つ。
 役が決まった。役は2種。移動する役と驚く役である。
 年の功でYくんとHくんは前者になり、Sくんは後者になった。
 その映像はかなりリアルなもので、一番ウケたのはSくんの驚いた表情である。
 瞬間移動。どうやってやるか賢明なる読者諸氏ならお分かりですね。
 さて、今、そのYくんが「人生の瞬間移動」を行ってしまったという。
 あっという間にHくんやSくんに追いついてしまったのだ。素晴らしい!
 それはそうと、ボクは昔IT起業家だったころ、会社に取材にきたのが今は亡き宮尾すすむさんだった。
 データを作って電話回線でホテルに送ると、ホテルのプリンターから大きな看板が出てくるというサービスを始めたころだった。
 彼は、その電話回線に乗ってホテルに瞬間移動してしまったのだった。
 すごいなあ。。。

 (2016.07.23)   △このページのトップへ

 

『アジを食い指がこる』4625

 今さっき、アジを食った。
 アジという魚は、干物を焼いて食ったバアイ、もっとも面倒な魚である。
 サワラの西京漬けを食うのと比較してみたまえ、君!
 その面倒くささは歴然だ!(おい、ちょっとなんで怒ってんの?)
 最もクサイ魚は、そりゃあ決まって「クサヤ」だ。
 くさいはくさいでも、アジのバアイは面倒くさいのだ。あ〜めんどくさ!
 秒速30文字の「指先のマジシャン」である代表をしても、「あ〜指が凝る」と言わしめた。
 おそるべき「アジ」である。

 (2016.07.23)   △このページのトップへ

 

『口開け』4624

 この夏、妻は石巻でお師匠さんたちと一緒に踊ることになった。
 何十年ぶりの舞台である。
 お師匠さんが永年続けている「敬老会」の舞台には、妻が現役のころは必ず出ていたのだが、秋田に来てからはずっと遠のいていた。
 その舞台に「口開け」で何か踊ってほしいと、お師匠さんじきじきに言われたのだ。
「口開けで踊ってほしいって言われたの」と、ボクに話した時、ボクはとんちんかんなことを言った。
「え? 口開けて踊るの?」
 そりゃ、あんまりアホ面だろう。。。というオチになった。
 そのことを石巻のおばあちゃんに報告すると、おばあも喜んでいた。
 そんなわけで、妻はその練習をしなければならない。
 本番前にもおさらいに行くらしい。
 にわかに忙しくなり充実した顔になっている。
 ボクも、もうすぐライブである。それこそ「口開け」て歌うわけだ。練習にも少しずつ熱が入ってきた。
 わが家、「歌舞音曲の家」と呼んでください。

 (2016.07.20)   △このページのトップへ

 

『あっけなや』4623

 あと4勝で甲子園! と思って張り切っていたが、たった初戦の1勝で早敗れ去ってしまった母校。
 あっけなや、あっけなや。
 あまりにあっけなや。
 何十年も期待しては裏切られ、期待しては裏切られ続けた末に、「勝負は時の運」という言葉が自然に出てくるようになった哀しき友の言葉は重かった。
 いつかは甲子園で母校の野球部を応援したいものだが、ボクが生きているうちに「時の運」は、はたしてめぐってくるものだろうか?

 (2016.07.20)   △このページのトップへ

 

『とんびは油揚げ、カラスはルマンド』4622

 とんびに油揚げさらわれた!
 さぞかし、とんびは油揚げが好きなのだろう。
 昨日と今朝のわが家の味噌汁もサイコーに美味しかった。
 デパ地下でおいしい油揚げを買ってきたからだ。
 たかが油揚げと言うなかれ。どこなくやっぱりデパ地下のは違うのだ。
 さて、油揚げの味噌汁を食べながら妻と話題になったのは、かつてババメに住んでいたころのこと。
 お盆も近いからということもあるが、お墓にお供えをすると、必ずカラスがそれを遠くで見ていた。
 電線に止まって、ボクらが帰るのを今か今かと待っていた。
 ちくしょう! と思いながら帰ろうとすると、案の定カラスはバタバタお墓に舞い降りる。
 そして、たった今きれいにお供えしたばかりの供物を蹴散らし、一番好きなものをくわえて飛び去るのだった。
 それが何か? やつの好物を確かめに戻ったことがあった。
 それは、お団子ではなく「ブルボンのルマンド」だった。そーゆーところも憎たらしい!
 とんびが油揚げなように、あの手のやつらは「脂っこいもの」が好きなのだ。
 きっと、中性脂肪やコレステロールも高いに違いない。長生きはできまい。

 (2016.07.20)   △このページのトップへ

 

『甲子園児』4621

 寝る時に、妻が妙なことを言う。
「甲子園児ってさあ・・・」
 ?
「それを言うなら高校球児じゃね?」
 甲子園児も感じが出ていて面白い。
 そういうノリなら、神宮球場で戦えば「神宮球児」、東京ドームで戦ったら「東京童子」という名称があっておかしくないない。
 ボクは高校時代の軟式野球部での最後の戦いは、確か東北大会「青森球場(青森県営球場)」だった。
 青森球児だったってわけ。
 今日は妻と2人で母校の応援第2段の予定だったが、雨で順延になったので、久々に町に出て、デパ地下で美味しいもんでも買ってこよう。お刺身とか、ハンバーグか肉団子用のひき肉とか・・・。

 (2016.07.18)   △このページのトップへ

 

『熱湯甲子園への旅路〜その1』4620

 熱湯?
 ホントは熱闘だけど、まあいいや「熱湯」で。暑いんだもん。
 母校の初陣だということで、かつてはNHKの実況中継の解説もしたことがある友のクルマに乗せられて、能代まで行って応援してきた。
 久しぶりの野球場だった。山田久志のサブマリンスタジアムと書かれていた。なるほど彼は能代の人だった。



 電光掲示板が新しい。見やすい。うん千万だ。などと、試合とは関係のない解説を友から聞いた。
 母校はあっという間にコールド勝ちし、短すぎることで有名な母校の校歌1番を聞いて帰ってきた。



 興奮しているボクに、友は渋面でこう言った。
「打線は水ものだ」
「……」



 金沢投手もいいね! というボクに元解説者はこう言った。
「もう一人いないと正直つらい」
「……」



 13対1の5回コールドゲームだったのだが、友の解説もまたコールド、いやクールだった。
 ひょっとしてひょっとするんじゃない? と、どこまでも呑気なボクにコールド&クールフレンドはこう言った。
「勝負は時の運だ」
「……」
 熱く煮えたぎっているボクの頭に、友はあくまでも冷水を浴びせかけるのだった。
 あと4回勝てば甲子園へ行ける!
 ボクはその「運」に賭ける。

 (2016.07.17)   △このページのトップへ

 

『冷蔵庫狂う』4619

「こらっ! 熱いもの入れると冷蔵庫狂うからダメ!!」
 妻は子どもの頃そう言ってお母さん(石巻のおばあ)に怒られたそうだ。
 まだ十分に冷めないうちに、例えばとうもろこしの茹でたてなどを入れようとした時。
 ボクも経験がある。何だったか忘れたが、熱いもんを冷蔵庫に入れようとして怒られた。
 いたずらぼうずだったので、冷蔵庫に関係した事だけでもずいぶん怒られたものだ。
「こらっ! また冷蔵庫開けっ放し!!!」
 これが一番多かった。
 さて、熱いものを入れると「冷蔵庫が狂う」というのは本当だろうか?
 狂うというのはどういうことだろうか?
 きっと、急激に冷やそうとして冷蔵庫の冷却能力が限界を超える=「狂う」=「壊れる」ということだろうと思う。
 そうやってしょっちゅう怒られていたということは、こっちの問題もあるが、それくらい冷蔵庫はお母さんたちにとって大切に大切なものだったのだろう。
 同じように、テレビも大切だった。昔のテレビは高級家具だった。ほこりが付かないように画面はいつピカピカに磨かれ、白いレースのカバーが掛けられていた。
 今はほとんどなくなった「固定電話」もそうだった。本体だけでなく、受話器のところまでフリルの付いた布のカバーで覆われていたものだ。
 ところで、うちの小さな冷蔵庫はかれこれ30年選手だ。
 妻がOL時代から使っていたもので、秋田に嫁いできてからもずっと現役で使われている。
 実に頑強だ。すごいタフガイだ。さすがに最近は音がやかましくなってきたが立派に働いてくれている。
 こいつだけは、どんなに熱いもの入れても、ちょっとやそっとじゃ狂わないような気がする。

 (2016.07.15)   △このページのトップへ

 

『ゴマすりとハエ取り紙』4618

 どうして「ゴマすり」っていうか知ってますか?
 さっき食べた「柿ピー」の袋の裏に書いてありました。
 ゴマを擦るとね、ゴマが、あっちにべたべた、こっちにべたべた、くっ付くからなんだって。
 ね! そーゆー人のこと「ゴマすり」って言うようになったんだって。
 だったらね。
 ハエ取り紙も一緒だね。
 あっちにべたべた、こっちにべたべた、だもんね。
 これを言ったのは映画『生きる』に出てきた、志村喬の課の女子事務員だったね。
 同じ課の人に付けられたあだ名は、365日いつもジメジメの「どぶ板」さん。
 つかみどころのない人は「なまこ」さん。
 そして課長は「ミイラ」だったが、生きてるんだか死んでるんだか分からない、というのがその理由だった。
 面白いこと言うね。
 ついでに言えば、あの役の女優さん、ボクらも知ってる「ケンちゃんチャコちゃん」のチャコちゃんの本物のお母さんなんだよね。

 (2016.07.14)   △このページのトップへ

 

『フツーの会話』4617

 今朝、妻に聞いた話。
 フツーの電話、つまり「固定電話」が30%しか一般家庭でもなくなっていて、そのせいもあって、今どきの若者は固定電話で会話を交わすことができないらしい。
 どこかの就活課の人の話では、新入社員が就職先にかかっきたお客さんからの固定電話に出られないのだそうで。これ、冗談じゃなくてマジな話。
 普段からケータイで育っているので、相手が誰か分からない人と、話す術を持たないんだって、彼ら。
 確かに仕事でもミョーにぎこちない電話応対を耳にするようになった。フツーの会話ができない若者。
 今どきの人たちのコミュニケーションというのは、恐る恐るSNSでメッセージを送り、恐る恐る「友だち申請」をし、そこで生まれた「つながったように見える関係」の上に成り立っているのだなあ、とつくづく思う。
 だから、そうじゃない「顔の見えない」「危害を加えるかもしれない」「下準備無し、心構え無し」の一期一会、臨機応変、一発勝負の人間関係には極端に憶病になるのだろう。
 そういう感じが今、ものすごくする。
 みんなケンカもできないで、うちわでチマチマ盛り上がっているようだ。その状況を発信することで悦に入っている。
 話が逸れた。
 そうそう、その点、この間書いた「バスエヌエス」の人たちはすごかった。
 直接、いきなり、何の脈略もなく始まった、チョー自然な会話であった。
 ものすごく盛り上がったし、最後はものすごくクールに終わった。
 これぞ、一期一会のコミュニケーション!
 肩肘張らない、ボーダーレスの人間関係。
 昔からあった、人間同士のフツーの会話。

 (2016.07.14)   △このページのトップへ

 

『舌平目にあこがれて』4616

 皆さんは「舌平目」と聞いてどういう印象を持つだろう?
 ムニエル? ノルマンディー風? 高級フランス料理? フルコース? セレブ? ん万?  
 ボクが「舌平目」から連想するイメージはたくさんあって、「フランス料理の代表的一品」「フォークとナイフでエプロンをして気取って食べるもの」「給仕がドーム型の銀色のかぶせ物をパカッと開けて出してくれるもの」「ほっぺが落ちるほどおいしいもの」「目玉が飛び出るほど高い食べ物」「たぶん死ぬまで食べることはできないぜいたく品」というものであった。
 それほど、子供のころからあこがれていた、My sweet dreams Oh Shita birame。。。
 うちのばあちゃんが大好きだった「かすべ煮」の対極にある魚料理が『舌平目のムニエル』だった。
 庶民になんか手の届かないものとあきらめてもいた。
 そもそも「舌平目」ってなんやねん?
 そんなものがこの日本で獲れることも知らなかったし、よもやここら辺で売っているとも思わなかった。
 仮に売っていたとしても、それは似て非なる「もどき」に違いない、と思っていた。
 が! が! が! それがあったのだ。青森産の舌平目が!! 
 それもデパ地下の鮮魚コーナーにだ!!
「お〜、こんなところにいたのか! 会いたかったぜ、恋人!」と思った。同時にその形を見て「お前、よく見るとあんがいグロだな」とも思った。
 驚いた。驚いたが、もっと驚いたのはその値段である。
 2枚入ったパックが398円だったのだ!!! サンキュ〜パ〜よ、サンキュ〜パ〜! 
 さらに、これが賞味期限の関係から、なんと『半額!』になっていた!
 つまり1枚百円足らずということになる。おいおい、これじゃあ「庶民の味方イワシ」並みじゃあないか、気の毒に。
 うれしいが、正直「すまん、舌平目。こんな世間を許してくれ」と、可愛そうにもなった。
 長年あこがれていた高嶺の花が、そこら辺の花壇にたくさん咲いているのを発見してしまったような、そんな「気落ち感」があった。
 できれば、彼女はいつまでも「高嶺の花」でいてほしかった。
 青森の海ではなく、できれば「フランスの海」で優雅に泳いでいてほしかった。
 鰺ヶ沢の漁師ではなく、できればフランスの美しい漁師町「オンダリビア」の漁師に獲ってもらいたかった。
 が、いただくものはいただこう!
 たとえ100均価格であろうと、いやだからこそ、ありがたくいただこうではないか!
 で、食べました。生まれて初めての、あこがれの『舌平目のムニエル』を。
 特製のクリームソースをかけてね。







 青森もフランスも、オンダリビアも鰺ヶ沢もかんけーね〜。
 五つ星フランス料理レストランも、一つ星ことひまレストランもかんけーね〜。給仕なんか要らね〜、自分で作って運んだるわい。
 フクフクした身の柔らかさ、ソースと絡むことで己の旨さを極限まで引き出す親和性と調和性、自己主張はせず全体美を演出することに徹した協調性と豊かなバランス感覚、ああ、これが「舌平目」ってもんなんだなあ。。。
 それにしても美味しかったなあ。
 メルシー、セテトレボン!!
 ああ、また買いたいなあ。

 (2016.07.13)   △このページのトップへ

 

『7月サイコーのレジャーは終わった』4615

 昨日は今月最大にして最後のレジャーに行ってきました。
 それは歌舞伎です。
 ずっと雨ばっかりだった天気もどうにか晴れてくれ、前々から着物やら草履やらの支度に余念のなかった妻の願いが叶ったわけです。



 着物もばっちり決まりました。



 日傘を差して7千歩、1時間かけて千秋公園まできましたよ。



 ちょうど蓮の花も咲き始め。それにしてもいいお天気。



 お昼は「手綯いなにわうどん」を食べました。
 お店には、これから歌舞伎を見に行くと思われる年配の品の良い着物姿のおばさま方がたくさん。

  

 ヱビスビールなんかも飲んじゃったりして。



 ビルの谷間になかなかの着物美人。



 ババベラアイスも売れてます。



 遠くに見える「ベネチアのお店」は本日定休日です。
 今日はコートダジュールで海水浴でしょうか?



 座った席は2階の3等席。でも、ここが最もお勧めだと歌舞伎解説者の葛西さんはプレセミナーでおっしゃっていました。
 ステージ全体を花道も含めて俯瞰でき、かつ一つ前の2等席が5000円なのに対してここはなんと! 2000円也!
 ほんのちょっと数メートルの差で、2人で6000円も浮いちゃったわけで。
 歌舞伎十八番の『鳴神』がサイコーに面白く、舞踊もどちらもナイスでした。1万円出しても惜しくないような歌舞伎の舞台をとことん3時間半も堪能しました。
 あ〜、でも、もう、これで楽しみがなくなっちゃった。。。

 あっ、いけねえ、トーエーとのライブあるんだった!

 (2016.07.12)   △このページのトップへ

 

『うなぎ風なまずの蒲焼人気がうなぎ上り?』4614

 今年の土用の日には「うなぎ」に代わって「なまず」がイオンなどで売られるのとか。
 それもこれも、うなぎ博士の妻に言わせると、「国産うなぎが絶滅の危機」だからだそうで。。。
 そんなわけで、うなぎ風(に加工した)なまずの蒲焼人気がうなぎ上りってことになりそうだ。
 でも、ボクはどーしても、どんなに巧妙に「うなぎ風」に加工しても、やっぱりあの「おたまじゃくしの爺さん」は嫌だなあ。
 う〜ん、やっぱり嫌だなあ・・・。きもこわるい!

 (2016.07.12)   △このページのトップへ

 

『ニタリどや顔』4613

 政治のことにはまるで興味がない。
 というそぶりをしているが、そりゃあ人間だもの、こう見えても国民だもの、関心がないといえばうそになる。
 ただ、いつからだったか「もう、政治なんかどーでもええわい!」と、政治に限りなく失望感を抱いてきた。
 それでも、2人で必ず選挙という選挙には顔を出してきた。今回もそう。行ってきました。
 一夜明けて昨日、大勝利したあの方の顔がいろんなところに出ていた。
 かつて美しい国を目指して頑張るも、夢半ば、腹痛を起こして降板した方のこと。
「どや!」と顔に書いてあった。
 ニタリ、と口元がだらしなく笑っていた。
 ニタリどや顔。あ〜、きもこわるいと思った。
 投票率も低かったそうで、それが一番悲しいね。
 こういうふうにして、いつか近々この国は戦争に突入していくのだろうなあ、きっと。
 いろんな個人の権利が縛り上げられ、ボクらはいつか「罪もないのに」逮捕される時代がくるのだろう。
 罪は勝手に為政者によってつくられるのだから。
 そして可愛い子供たちは戦争に連れて行かれるのだろう。行かないと言えば射殺されるのだろう。
 そーゆー、過去に何度も何度も何度も経験してきたことがまた起こるのだろう。
 それによって国民はあれだけズンドコ(ボクら用語でどん底のこと)の苦しみを味わったのに、その教訓は全く生かされずにである。
 妻に言わせれば「実際に自分が痛い目に遭うまでは気付かない国民」なのだから仕方ない。
 平和ボケと言われて久しいが、やはりどこかで「そうは言っても、本当に戦争なんか起こるわけない」とでも思っているのだろう。
 それにしても、あの方。「ニタリどや顔」の、太田胃酸を3日も飲めば治るような程度の胃痛を理由に、国民ほったらかして我先にと降板した方。降板している間に「滑舌の練習」に明け暮れていた方。
 精神科医の片田珠美さんの説によれば、彼は「オレ様化」の権化であり「傲慢症候群」なのだそうだ。
 この病は、「権力の座に長くいると性格が変わる人格障害の一種」とされる。そして徐々に「ニタリどや顔」になっていく深刻な病気だ。
 そんな彼の「ニタリどや顔」をいつまでも続けさせているのは、マスコミも含めて彼の傲慢を許し、彼の強力な支え手「イネイブラー」になっている大多数の国民である。
 あの男の「ゴーイングマイウェイ」(略してゴーマン=傲慢)をこのまま続けさせていいのだろうか?!
 「戦争で家族を死なせたくない権利(与謝野晶子の歌った「君よ死ぬなかれ権」)」や、ボクらのような「ちっぽけな個人的自由を守る権利(風が歌った「ささやかなこの人生権」)」までも脅かすようなあの卑劣な妖怪男に、きな臭い「集団的自衛権」を語る資格はないとボクは思うのだ! パチパチパチ・・・。
 あの男の思うつぼで、日本がいよいよ戦争に突入することになった時の、今よりもっとひどい「ニタリどや顔」(いうなれば「ニタニタニタニタどやどやどやどや顔」)を想像するだけで、ああ、ボクは、ああ、ゲボが出る。

 (2016.07.12)   △このページのトップへ

 

『バス・エヌ・エス』4612

 エスエヌエス(SNS)ではない。
 バスNSだ。
 ソーシャル・ネットワーキング・サービスではない。
 バス内ネットワーキングサービスだ。
 昨日、歌舞伎を見た帰り、ボクらはデパ地下で半額になっていたサザエやお刺身などを買い、さすがに歩くのは行きだけにしてバスで帰った。
 バスの中で繰り広げられていた会話。
「永六輔が死んだってよ! 82歳だってよ!」右前方の親父。
「えっ? 誰死んだって?」左やや後方のおばちゃん。
「永六輔」前出の親父。
「永六輔の話は面白かったなあ。今どきのテレビさ出てる人、何言ってるがさっぱ分がんね」前出のおばちゃん。
「ザ・ピーナッツも死んだってよ!」右やや前方の年齢不詳の女性。
「えっ? 誰死んだど!?」左やや後方の性別不詳の方。
「片割れの妹のほう。姉さんはジュリーと結婚して子供も一人いるべ」別のおばちゃん。
「げっ!」誰か不詳。 
「ピーナッツは歌うまかったもんなあ。今どきああいう歌手いねえなあ。いるどしたらフランクシナトラだ」前出のおばちゃん。
 こういう会話を彼らは延々とバスの中で繰り広げていた。皆大声で。
 ボクらはてっきりみんな「お知り合い」だと思っていた。
 しかし、そうではなかった。
 てんでバラバラに、てんでバラバラなバス停で降車していったのだ。
 SNSなんか比じゃねえと思った。
 これがコミュニケーションだと思った。
 これが「いいよ!」とか「承認」とか言わなくてもできる、人間同士のごく自然なネットワークだと思って感動した。
 彼らは「いいね!」とか「グッジョブ!」とか言わない。
「またね〜!」とさえも言わなかった。
 チョー自然な肩ひじ張らない人間関係がそこにあった。
 忘れかけていた近すぎず遠すぎずのクールなネットワークを見た思いだった。
 ボクらはしばしあっけにとられていた。 
 バスを降りて妻が言った。
「ジュリーの今の奥さんは田中裕子!」
 できればバスの中で言ってほしかった。

 (2016.07.12)   △このページのトップへ

 

『雷鳴の神を鎮めに』4611

 そろそろこのうっとうしい天気も何とかしたい。
 そうだ、『鳴神』という歌舞伎十八番の演目がある。
 鳴神上人にお願いしよう。
 彼なら雷を鎮めてくれるはずだ。この重々しい梅雨空を払いのけてくれるはずだ。
 そんなわけで、今日は満を持しての歌舞伎の日。
 先月からしっかりプレセミナーで予習もしているのだ。
 どうにか今日だけは、ポッカリ、日ごろの行いがいいせいか、ぽっかり晴れてくれそうだ。
 あんなに迷いに迷って、どれにしようかこれにしようか、悩みに悩んでいた妻も着物を着て行かれそうだ。
 土日は仕事で月曜にお休み。そして大好きな歌舞伎見物。
 なんて優雅なひと時でしょう。
 さあて、今日だけはちょっと羽を伸ばしますよ。



 しかも妻はこの姿で1万歩歩くらしい、日傘をさして。ご苦労様です!

 (2016.07.11)   △このページのトップへ

 

『信じられないゼリー』4610

 ボクは元来ゼリーはあまり好きなほうではなかった。
 しかし、このゼリーだけは別格である。



 『彩果の宝石』と書いてある。石巻のおばあの大好物だ。
 いろんな果物の味と形をしたゼリーなのだが、はっきり言って、本物の果物なんか目じゃないくらい美味しい。
 これを食べた後、ほんものの果物を食ったら、「オエッ!」ってなるくらい。
 いやあ、恐れいったるゼリーちゃん!
 おばあ、また送って!!!

 (2016.07.10)   △このページのトップへ

 

『ウルトラマンAtoZ』4609

 ウルトラマンは一体全体どのくらいいるのだろうか?
 ゆうべの寝しゃべりでそういう話題にもなった。
 ボクがすぐに思い出され、歌まで口ずさむことができるのは「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンタロー」「ウルトラマンエース」「ウルトラマンレオ」である。
 あとは「ウルトラの父」「ウルトラの母」「長兄のゾフィー」ぐらいのものだ。
 それ以外のものはボクにとっては「邪道」である。
 しかし、妻は違った。かなりウルトラマンに詳しかった。
「確かウルトラマンXというのもいたはずよ」
 X(エックス)? それってA(エース)の間違いじゃね? と思ったが、調べてみると本当にXはいた。
 しかもここ最近(去年登場)のウルトラマンである。ボクは不審に思った。
 こいつ、いつどこで、この男(X)と知り合いになっていたんだ!?
 う〜ん、怪しい。。。名前から何からめっちゃ怪しい。。。

 (2016.07.10)   △このページのトップへ

 

『ウルトラマンの数え方』4608

 BSでウルトラマンの特集をやっていた。
 放送開始50周年とかのやつ。
 2人ともウルトラマンは割と好きなので録画してあるが、3時間もあるのでどうしよう?
 ウルトラマンの話題で寝しゃべりが盛り上がった。
 ウルトラマンはいったい何人いるの?
 彼らの数え方は「人」なの「匹」なの「体」なの?
 仮面ライダーならゼッタイ「1匹」「2匹」「3匹」なんだが・・・。
 彼らの数量単位は何だろう?
 語尾に「マン」が付くし、やっぱり「人」で数えてあげたい気もする。
 しかし、厳密に言うとM78星雲からやってきた宇宙人なのだから、我等人間と同等に扱うのも気が引ける。
 さあて、どう呼ぼう。どう数えよう。
 ・・・3分経過・・・時間切れ。
 その時だった!
「シュワッチ!」
 これだ! と思った。
 1シュワッチ、2シュワッチ、3シュワッチ・・・・
 うん、呼びにくいがこれでいこう。

 (2016.07.10)   △このページのトップへ

 

『歯欠けネギ』4607

 今どきのネギはどうしてこうも硬いのか!?
 歯が欠けたではないか!
 違うよ。ボクの歯じゃないよ。
 包丁の歯だよ! ※正確にはこのバアイこっちの「刃」だけど。

 (2016.07.10)   △このページのトップへ

 

『他人の目をとほーもなく気にする人の隣人であることのシアワセ』4606

 自分には自分の大切なものが見えない。見せたくもない隣人だけがそれを知っている。
 このよく分からない格言は、ボクが今考え付いたものなので、知っている人は今これを読んだあなたぐらいなものだから、もし会社の朝礼などで発言する機会がある人は、どうぞ勝手に、「あるアホなブロガーが言っていたぐらいにして」引用していただいて結構です。
 かつてババメに住んでいたころもそうだったが、ここに移ってもボクラは相変わらずの「借景富豪」である。
 思えばボクラは「借」にヒジョーに縁がある。
 借家、借車、借景である。これに借金がくると悲惨なことになる。
 借家、借車の条件は「貧困と自由主義と健康志向」だが、借景富豪になれる条件は、向かいに住む人が「他人の目をとほーもなく気にする人」であることである。なので、これだけは他力本願、いわば運(ラッキー)が関係する。
 かつても今も、幸いなことにボクラは大変お向かいさんに恵まれた。
 朝、カウンターに座り、ジャズを静かに聞きながらサイフォンコーヒーを沸かし、飲む。
 そんな時、目の前の風景がこうあってくれてうれしい。



 書道家さんなので、この立派過ぎる(ボクには読めない)表札も何だか趣きがあってうれしい。



 もしも・・・仮にもこういう風景だったらどうだろう?



 あれ? これどっかで見たような。。。
 ところで、彼らはこんなボクラの庭どう思っているのだろうか?
 さぞや「むさくるしい!」と怒っておられるのだろうか?
 いや、そんなことはないだろう。
 彼らはきっと人んちのことなど全く眼中にない人なのだ。
 エゴイスト、いやナルシスト、いや「とってもおおらかな人」に違いないのだ。
 あ〜よかった。。。ありがたくその丹精込めた「お景色」頂戴いたします。

 (2016.07.10)   △このページのトップへ

 

『堕落した朝』4605

 今朝のボクラは堕落している。
 なぜなら朝飯抜きだからだ。
 そう、健康診断なのだ。
 ゆうべ9時以降から水しか飲めず、朝飯も食えないということは、「ええい、もう起きたくねえや」という投げやりな気持ちになるものだなあ。
 翻って考えるに、ボクラを朝起きさせるモチベーションは「朝飯」なのだなあ。
 朝のコーヒーもそうだろう。
 つまりその手の胃腸系に快楽を与える動機があればこそ、人はイキイキと生きて、起きて、寝られるのだなあ。。。
 それがないのはつらい。
 昼まで何も食えん、とイメージしただけで、もう生きていく気力の95%は失せてしまった。
 そんな堕落した朝。
 そろそろ向かわねば! 土崎のマッツ先生の元へ。
 ああ、腹減った。。。

 (2016.07.09)   △このページのトップへ

 

『いまだに区別のつかない顔』4604

 前にも書いたかもしれないけど、ボクはいまだに「村上春樹」と「羽田孜」の顔の区別がつかない。
 同様にザ・ピーナッツの2人やリリーズの2人や「まなかな」の2人や「ザ・タッチ」の2人も区別がつかない。
 当たり前だ。双子なんだから。でも、双子でも区別がつく人もいる。
 それはかつて予備校時代に住んでいたアパートの大家さんの子どもたちだ。
 まだ小学生だった彼らはボクを「ヤスシ兄ちゃん」「ヤスシ兄ちゃん」と慕ってくれ、よく部屋に遊びに来たものだが、おかげでさっぱり勉強がはかどらなかったものだ(汗)。
 確か「まきちゃん」と「もときくん」という名前だった。
 彼らは二卵性で性別も違ったので、ヒジョーに分かりやすかった。当たり前だ。
 ボクはかつて今よりもっと馬鹿だった。
 なぜなら、研なおことピーターの区別もつかなかった。
 松本幸四郎と中村吉右衛門の区別もつかなかった。
 貴乃花と若乃花の区別もつかなかった。
 本物のマーガレット・サッチャーと、メリル・ストリープの区別がつかなかった。
 もっと言えば、コロッケとちあきなおみの区別もだ。
 時々自分の顔がジローのピロシキに見えることもある。

 (2016.07.08)   △このページのトップへ

 

『おはようございます!』4603

 今朝も5時起きで仕事をしている代表。
 執事は今、コーヒーをサイフォンで沸かし、いつもの「お支えする立ち位置」でお仕えしております。
 急ぎ働きの軽快な「トトトトト・・・」を右耳に、心地よくBGMのように聴きながら、米を砥ぐまでの時間、こうして美しい文章を書いているわけです。
 朝、メールチェックをすると、我らがいとしの数学博士のS.トーエーから「幸田露伴、よく分からんがすげぇな。『五重塔』読んでみようかな?」という、まことに分不相応なメールが届いていた。差出人は「五十七の東栄」とあり、これはきっと「五重」と「五十」を訳もなく掛けているのだろう。あ〜あ。。。
 でもボクは正直こう思った。
 君には無理だ! 
 なぜかとゆーと、まず字が読めない。
 いや、君が文盲だと言っているのではない。あまりにも小さい字なのだ。
 難しい漢字に振ってあるルビに至っては、もう駄目だ。老眼の進んでいるボクには、ただの本のシミにしか見えなかった。
 そんなわけで、君には『五重塔』は無理だと思う。
 なので、ボクのこの絵で我慢しなさい。




※ スズキさん、このイラストの意味、分かるかい? 五十肩になったサザオさんだよ、サザオさん。

 (2016.07.08)   △このページのトップへ

 

『言葉の天変地異』4602

 幸田露伴の『五重塔』を読破した。
 噂には聞いていたが、いやあ凄まじい嵐だった。
 言葉の天変地異とはこのことだ。

 ・・・剣の餌なれば、斧の餌なれば、讃して後に獲物に飼い、よき餌つくりし彼らを笑え、なぶらるるだけ彼らをなぶれ、急に屍るななぶり殺せ、活かしながらに一枚一枚皮をはぎ取れ、肉をはぎ取れ、彼らが心臓を鞠として蹴よ、からたちをもて脊を鞭てよ、嘆息の息涙の水、動悸の血の音悲鳴の音、それらをすべて人間より取れ、残忍のほか快楽なし、酷烈ならずば汝ら疾く死ね、暴れよ進めよ・・・神とも戦え仏もたたけ、道理を破って壊りすてなば天下は我らがものなるぞ、叱咤するたび土石を飛ばして丑の刻よろ寅の刻、卯となり辰となりなるまでも、ちっともやまず励ましたつれば、数万の眷属勇みをなし、水を渡るは波を蹴かえし、陸を走るは砂を蹴かえし、天地を埃に黄ばまして日の光をもほとほと蔽い、斧をふるって数寄者が手入れ怠りなき松をあざ笑いつほっきと切るあり、矛を舞わして板屋根にたちまち穴を穿つもあり、ゆさゆさゆさと怪力もってさも堅固なる家を動かし橋を揺るがすものあり。手ぬるし手ぬるし酷さが足らぬ、我に続けと憤怒の牙噛み鳴らしつつ夜叉王の躍り上がっていらだてば、虚空に充ち満ちたる眷属、おたけび鋭くおめき叫んでしゃにむに暴威をふるうほどに、神前寺内に立てる樹も富家に養われし樹も、声振り絞って泣き悲しみ、見る見る大地の髪の毛は恐怖にいちいち樹立なし、柳は倒れ竹は割るる折しも、黒くも空に流れて樫の実よりも大きなる雨ばらりばらりと降り出だせば、得たりとますます荒るる夜叉、垣を引き捨て塀を蹴倒し、門をも壊し屋根をもめくり軒端の瓦を踏み砕き、ただひと揉みに屑屋を飛ばしふた揉み揉んでは二階をねじ取り、三度揉んでは何がし寺をもののみごとにつぶし崩し、どうどうどうと鬨のを上ぐるその度ごとに心を冷やし胸を騒がす人々の、あれに気づかいこれに案ずる笑止の様を見ては喜び、居所さえもなくされて悲しむ者を見ては喜び、いよいよ図に乗り狼藉にあらん限りをたくましゅうすれば、八百八町百万の人みな生ける心地せず顔色さらにあらばこそ。・・・

 どうする、このものすごい嵐! このものすごい描写。
 言葉にこれほどの表現力と、威力と、風力と、求心力と、暴力があったとは。。。
 久々に2人、魂が震える思いであれこれ縮み上がったのでありました。
 明治の文豪多かれど、幸田露伴さん、今までまともに読んだこともなくごめんなさい!
 本当に本当に恐れ入りました!
 小説の面白さ、すごさにあらためて脳天かち割られたボクラです。
 そして、この本を紹介してくれたベネチアのジョイさんにもココロカラ感謝感謝でございます!

 (2016.07.07)   △このページのトップへ

 

『浴衣美人』4601

 今朝、ボクはコーヒーを沸かしながら鼻血が出た。
 珍しいことだ。
 鼻血はティッシュを詰めたらすぐ止まったが、原因は眠いからだと思った。
 何しろここんとこ毎日朝5時とかに起きているのだ。
 朝5時から夕方5時まで、途中朝ごはん時を除けば、昼ごはん時もほとんどなく仕事をしている。
 それも土日も基本関係なくである。
 これでは労働基準法違反であるが、ボクラのような自営業者を庇ってくれる法律はない。
 そんなわけでボクは鼻血が出た。
 鼻血ブーは谷岡ヤスジ。高木ブーはウクレレ奏者。ケバブーはトルコの焼肉料理。
 鼻血と浴衣は何の関係もないが、今日は七夕であり、「浴衣の日」なのだそうで。
 こんな映像を見つけた。NHK蔵出し映像。→『浴衣コンクール』
 昭和29年の女性はみんな浴衣が似合うなあ。
 みんな美人だなあ。
 こういう時代に生まれればよかったなあ。
 ボクが生まれる5年も前の話。
 こういう浴衣美人がごくフツーに、その辺にたくさんいたら、それだけで経済効果抜群、世の男も活気づいてよう働くと思うのだがなあ。。。
 まやかしのアベノミクスなんぞより、浴衣ミクスのほうがよっぽど良いねえ。
 わが妻は、今や数少ない「浴衣美人」である。
 浴衣をはじめ着物文化の伝承人である。
 そんな妻だが、なかなか踊りっこ踊れない。
 鼻血こそ出てないが、今朝も一緒に急ぎ働き。
 せめて今日の晩酌タイムは「浴衣」を着て一杯やりましょうね。

 (2016.07.07)   △このページのトップへ



■エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』バックナンバー(4550〜4600話はこちら)

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