なつめやしトップ  オシゴト  雑感  写真 | 映画


★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
△最新のエッセイへ
 →バックナンバー【〜50話】【〜100話】【〜150話】
【〜200話】【〜250話】【〜300話】【〜350話】
【〜400話】【〜450話】【〜500話】【〜550話】
【〜600話】【〜650話】【〜700話】【〜750話】
【〜800話】【〜850話】【〜900話】【〜950話】
【〜1000話】【〜1050話】【〜1100話】【〜1150話】
【〜1200話】【〜1250話】【〜1300話】【〜1350話】
【〜1400話】【〜1450話】【〜1500話】【〜1550話】
【〜1600話】【〜1650話】【〜1700話】【〜1750話】
【〜1800話】【〜1850話】【〜1900話】【〜1950話】
【〜2000話】【〜2050話】【〜2100話】【〜2150話】
【〜2200話】【〜2250話】【〜2300話】【〜2350話】
【〜2400話】【〜2450話】【〜2500話】【〜2550話】
【〜2600話】【〜2650話】【〜2750話】【〜2800話】
【〜2850話】【〜2900話】【〜2950話】【〜3000話】
【〜3050話】【〜3100話】【〜3150話】【〜3200話】
【〜3250話】【〜3300話】【〜3350話】【〜3400話】
【〜3450話】【〜3500話】【〜3550話】【〜3600話】
【〜3650話】【〜3700話】【〜3750話】【〜3800話】
【〜3850話】【〜3900話】【〜3950話】【〜4000話】
★元祖エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』1000話(完)はこちら。
★お便りはこちらまで。info@officematroos.com

 
 
■お便りくださいね!(2行程度でどうぞ。長い人はinfo@officematroos.comまで)
■お名前(ペンネームでもいいですヨ)
■メールアドレス(できれば)
 

『ダイヤモンドゲーム』3950

 知ってます?
 昨日、たまたま映っていた映画のシーンで、若いカップルがやっていたゲームです。
「あ! 知ってる、コレ、知ってる〜!」
「懐かし〜い、こういうコマじゃなかった?」
 そう言って妻が書いた絵がコレ。

 

「王様はこんなイボなかった?」
 そう言って妻が書いた絵がコレ。

 

「自分のコマが対面の同じ色の陣地に最も早く着いたら勝ちなんだよね」
「隣り合うコマをジャンプできるんだよね」
「相手を行かせないように邪魔とかしてもいいんだよね」
 みたいな感じで、2人で果てしなく盛り上がってしまったのでした。
 そうなると、ボクたちは必ずこうなるわけで。。。
「ねえ、これ、アマゾンで売ってないかな?」
 そうなると、「すぐやる課」の課長の動きは早いわけで。。。
 マグネット付きのゲーム盤(358円)は早ければ明日、届きます。

 (2014.12.24)   このページのトップへ

 

『毎年この辺りのキモチ』3949

 この辺りになってくると何となく慌ただしくなってくるね。
 何がどう慌ただしいかってあんまりよく分かんない。
 だけど、何だか世間のムードがそうなってくるので自分もそうなっていくのだ。
 どんな時に感じるか?
 昔はテレビの映像で感じていたのだろうが、今はあまり見ないのでそれはない。
 新聞の写真に巨大なツリーなんてのもあったんだろうが、今は新聞も読まないのでそれもない。
 街へ出れば喧噪の中にそれを感じたのだろうが、ほとんど出ないのでそれもない。
 そうだなあ。。。
 子どもの頃は、何となく買い物が増えてくる家の中の様子から、それを感じ取っていた。
 サラリーマンだった遠い時代の「師走」は、多分「おびただしい数の忘年会」が、それを感じる一番の機会だった気がする。
 会社を経営してた時代の「師走」はあまりいい思い出がない。資金繰りに北風の街へ出た時の記憶が前面に出てくるからだ。
 さて、今日はクリスマスイブ。
 今日も朝5時に起きて2人で仕事をしているわけだが、今日は恒例の楽しみが2つある。
 映画『素晴らしき哉、人生』を観ること。
 『自家製ローストビーフ』を作って食べること。
 年末気分、いやが上にも盛り上がってくるね。
 ああ、楽しいね!

 (2014.12.24)   このページのトップへ

 

『GGカード』3948

 なんでも「GGカード」ってのがあるらしい。
 イオンのトイレにそう書いてあった。
「これはきっとジジイのカードだな」放尿しながらそう思った。
「お年寄りとかに優先的、優遇的、優待的なカードなのだな」
「ねえ、きっとそうだよねえ!」 
 おっきい声で言ったが、妻は傍にはいなかった。
 それもそのはず、ここは男子用トイレだ。
 GGカードねえ。。。
 そこに書いてある説明文を何気なく読んだ。
 GはグランドのGか。
 ふむふむ。グランドファーザーとかグランドマザーとか、要するにおじいちゃんおばあちゃんのことね。
 もう一つのGはジェネレーションのGか。
 ふむふむ。そういう「世代」を意味するわけね。
 よく考えたもんだね。
 次の行に目を走らせていたボク。
 一瞬固まってしまった。
 下方のせせらぎも止まってしまった。
 「55歳から入れます」ただし年齢を確認できるもの(免許証、健康保険証)が必要です。
 ちょっと、オレ、入れるじゃん。。。
 GGカードに入れるじゃん。。。

 (2014.12.23)   このページのトップへ

 

『南国仕様』3947

 ボクの前世はきっと「南方系の人」だったに違いない。
 きっとそうだ。
 でなきゃこんなに寒がりなわけないもの。
 なのに、現世でこんな極寒の地に生まれ出たのは、南国でよっぽど悪いことをしたに違いない。
 ヤシの実を欲張って穫り過ぎたとか。
 嫌いな友だちをバナナの皮で滑らせて怪我をさせたとか。
 そんなことが前世の宿業となって、こんな寒い土地に住むことになってしまったのだ、きっと。
 お願いだ、神様。
 来世はまた南国に生まれさせてちょうだい。
 これじゃあ拷問だよ〜。

 (2014.12.23)   このページのトップへ

 

『おでん界の京まち子』3946

 この間、『最近見直した人』というのを書いた。
 もうひとりそういう人がいた。
 それは「はんぺん」である。
 かつて「おでん」の具の中で、もっとも「ないがしろ」にしてきたものが「はんぺん」だった。
 そもそもボクらは「おでん」には「大根」と「ゆで卵」だけあればいいと思っていた派であった。
 本当にそんな味気ないおでんを作って食べたこともあった。
 コンビニでおでんを買っていた時代も、はんぺんだけはどこかバカにしていた。
 なんでこんなもんにこんな高いお金出さなあかんねん。
 と思っていたのだが、最近は違う。
 彼こそ「おでん界の京まち子」だと思うに至った。
「ごめんね〜、はんぺん」
「悪く思わんでくれよ〜」
 おでんの鍋を突つきながら昨日、つくずく色白の彼に謝った2人であった。
 このような「お見それいたしました」の人たちは増える一方だ。
 年をとって、視界が広がったせいだろう。喜ぶべきことだろう。
 これからは彼らのことを「お見それ組」と呼ぶことにしよう。

 (2014.12.23)   このページのトップへ

 

『余談です』3945

 今日も忙しいのだが、余談をひとつ。
 今、郵便屋さんのおばちゃんがきた。
 その方は、以前にも書いたことがあるが、ボクらのセーター、正確には「おばあちゃんに編んでもらったボクらのセーター」をエラく気に入ってくれている。
「そのセーターいいですねえ」と、会う度に、そうだなあ、もう千回以上(うそ)言ってくれていた。
 おばちゃんのセーターを気に入ってくれている人がまだいた。
 それはワイン屋さんの奥さんだ。
 あ、もう一人いた。
 それは去年の今頃、コームで同僚だったHさんだ。
 で、話を戻すが、郵便屋のおばちゃんは今日、そのセーターを着て出迎えた妻にこう言ったそうだ。
「あらあ、ホントにかわいいセーターですねえ」
 こうも言ったそうだ。 
「私はそのセーターを見るために、こうやって頑張ってこの仕事をしているの」
 え〜〜〜!! どんだけ〜?!
 すごいことだねえ、これって。
 そんなに喜ぶんだったら、これからボクも出ていかなきゃな。

 (2014.12.22)   このページのトップへ

 

『口は○○のもと』3944

 シアワセというものをカンガエル。
 それはヒジョーにシンプルである。
 それは「口」と密接に関係がある。
 イニシエビトはこう言った。
 口はワザワイのもと。
 でもボクはこう思う。
 口は「シアワセ」のもと。
 少なくともボクらにとって、口を通して入ってくるあらゆるものはすべて「シアワセ」と言っていい。
 ワインでしょ。うなぎでしょ。まぐろでしょ。りんごでしょ。おでんでしょ。酒粕なべでしょ。。。
 口を通して入ってくるもので「フシアワセ」なものがあるだろうか?
 薬? 
 いやいや、ボクは薬も大好きなんです。
 衣食住の中ても圧倒的に、というかシアワセのすべては「食」すなわち「口関係」であると言っても過言ではない。
 その点、「耳関係」は大体が「人の悪口」や「愚痴」である。耳要らない。
 目もそう。ニュースの大半は「目を覆いたくなる話題」ばかりではないか。
 目を覆い、耳をふさぎたくなる世の中で、ボクは口だけはガッパリ開けて生きていきたいのだ。
 大口開けて、美味しいものかっ食らって生きていたいのだ。
 もう一回言います。
 口はシアワセのもと!

 (2014.12.22)   このページのトップへ

 

『御三家の奥様たち』3943

 「I家の奥様」は有名である。
 何度となくこのコーナーに登場している。痛々しくギブスをはめていた時もあった。
 彼女はボクの同い年の義姉であり、今は未亡人であり、長年(なんと19年も)勤め上げた職場を最近リタイアしたばかりである。
 彼女の母は、ご存じ「石巻のおばあ」である。
 おばあも同じく未亡人である。こちらは元祖「T家の奥様」である。
 I家の奥様の子どもが、嫁にいったMちゃんである。こちらは嫁にいったので「H家の奥様」になった。
 話が長くなったが、おばあから続く血縁3代の女性たち(T家、I家、H家)の奥様たちは、ワケあって今、一つ屋根の下にお住まいになっている。
 人呼んで『御三家の奥様たち』である。
 彼女たちから昨日、まとまってプレゼントが届いた。
 ヤの誕生日祝い! という意味合いを込めていたのだが、どうやらI家の奥様が勘違いしたみたいで、ホントは11日前にボクは55歳になっていた。が、まあそんな些細なことはどうでもよか。
 御三家の奥様たちにココロから感謝である。ありがとう!



 T家の奥様の手編みセーター!
 I家の奥様のフルボディワイン!
 H家の奥様のメリーチョコ!
 その他、白子のりや落花生やピーナッツ最中などもありましたよ!

 (2014.12.22)   このページのトップへ

 

『わが道をゆく』3942

 わが道をゆく。
 わが道とは何か?
 ただ一つ、妻と歩む道。
 妻と生きる、ただ一つの道。
 酒を飲み、うまいものを食い、ただシアワセだけを見て、歩む道。
 道ばたによろめき倒れるくらい、腹を抱えて笑いながら、歩む道。
 少しの、凍え死なない程度の、飢え死なない程度のお金を、カラダとココロにそんなに無理なく稼ぎ、それを糧にどうにか借金をせずに生きていく。
 人のお世話はできないが、迷惑掛けずに生きていく。
 それがわが道。
 これから歩む道。
 人は人。どこまでも他人。
 われはわが道をゆく
 文句ないっせ?

 (2014.12.21)   このページのトップへ

 

『サバのあまり美しくない話』3941

 あまり美しくない話なので簡潔に。。。
 昨日、あまりおいしくないサバを焼いて食べた。
 おいしくなかった理由は、一夜干しのサバを百夜ぐらい冷凍させていたためだ。
 それで、そのままのお口でボクはハーモニカを吹いた。
 あ、いつも風呂に入る前に妻がタンスの部屋へ行くのね。
 その時にボクも付いていくわけね。
 その部屋にはギターとハーモニカがあるので、ボクはそこで毎晩1曲披露するわけね。
 で、ハーモニカを吹いたわけ。
 そしたら、ハーモニカがね。
 サバ臭になっちゃったって、まあこういうわけよ。
 ね? あまり美しくない話でしょ?
 ごめんね。

 (2014.12.20)   このページのトップへ

 

『最近見直した人』3940

 それは「京まち子」である。
 BSで録れていた『婚期』という映画を見ててそう思った。
 あの思い切りのいい「バカ面あくび」などは、間違いなく女優であった。
 やっぱり女優はあのくらい平気でやれなきゃいけない。
 この感想は妻も全く同じだったらしい。
 子どもの頃はこの女優が嫌いだったんだそうで。。。
 高峰三枝子などもそうなんだが、自分が年をとればとるほど、見直す人って多いなあと思うようになった。
 フランク・シナトラなんかもそう。
 今、シナトラが歌うクリスマスソングを聞いているのだが、この人の声や歌い方は「フツーだけどうまい!」のだ。
 その昔、布施明とかの歌唱力がスゴいと思っていたが、今はそんなふうに思わない。
 坂本九はヘタだと思っていたのだが、今はそんなふうに思わない。
 むしろ逆だ。シナトラや九ちゃんの魅力が分かるようになった。
 なんというか、「いかにもの技巧」ではなく「地味だけど確かなうまさ」が分かる世代になったとでも言いましょうか?
 ♪ダバダ〜ダ〜ダバダ〜。。。ダバダ〜ダバダ〜ダ〜♪
 である。

 (2014.12.20)   このページのトップへ

 

『基準』3939

 生協のWEBカタログなんかで注文すると思わぬ失敗をすることがある。
 届いた時にこんな感想がもれる。
「ちっちぇ!」
 おととい届いたものがそうだった。
 まず、カスタードクリームパン。
 予想を裏切って、なんと「薄皮饅頭」程度の大きさだった。パンだったよね、お前! カスタードクリーム饅頭ちゃうよね!
 よもぎ餅もそうだった。
 これにいたってはもう、どう言えばいいんだろうか。
 何に似てると表現すれば分かってもらえるだろうか。
 「赤ちゃんひとくち大」?
 「子猫の手のひら肉大」?
 このように、カタログで選ぶ場合の盲点は「サイズ」が分からないということである。
 昔はこういう場合「タバコの箱」が一役買ったものだった。
 隣りにタバコを置いたら、その段階で「うわっ、ちっちぇパン!」「げっ、なんだこのよもぎ餅!」となっていたはずた。手に取らなかったはずだ。
 そういう意味では、サイズの基準として「タバコの箱」は重要だった。いわば「基準モク」であった。
 しかし、タバコが世間の不評を買うようになって、カタログに載らなくなってしまった。
 タバコに代わる「基準」はないものだろうか?
 そのことを昨日、寝ながら2人で議論した。
 果てしない激論の末、ある結論に到達した。
 それは卵だった。
 卵なら誰でも知っているし、高価でもない。大き過ぎず小さ過ぎず。基準の条件に合っている。
 ただ、その結論を導き出すに当たって、いささかの異論もあった。
 卵とひとくちで言っても「がちょうの卵」や「うずらの卵」もある。「うみがめの卵」もあれば「モリアオガエルの卵」だってある。
 なので、この場合、はっきり「鶏卵」と銘記したほうがいい。
 が、待てよ。鶏卵は鶏卵でも「ブロイラーの卵」と「地鶏の卵」ではビミョーにサイズが違うのではないか?
 でも、そんなこと言ってたら朝になっちまうぜ。
 。。。
 。。。
 そういう真剣な議論が、深夜の2時まで続いたのだった。

 (2014.12.19)   このページのトップへ

 

『炭と王様』3938

 お風呂場にある、薬王堂で買った洗顔石けんのチューブ。
 こんな文字が書いてある。



 そう、ボクはこんな黒いもので顔を洗っているのだ。
 洗いながら、それをじっくり見つめていた。
 そしたらだんだん立派な人に見えてきた。
 こんな感じに。。。



 炭と王様。
 かなり似てる。

 (2014.12.18)   このページのトップへ

 

『不穏な天気』3937

 しかし、それにしても今年の天気は不穏だね。
 風が荒れ狂ったように吹き、枯れた樹々を激しく揺すっている。
「吐くんだ〜! 吐くんだ〜!」
 と、犯人に向かって言っている山さんのようである。
 でも何を吐けばいいのか?
 冬の樹々たちも困るところであろう。吐くものなんかとっくにあるまい。
 でも、もし、もしもだ!
 とりあえず何か吐いた後に「カツ丼でも食え!」と言って、七曲署の近くの食堂から出前が届くのならばいい。
 吐いた甲斐もあるというもの。
 しかし、この辺には食堂どころかコンビニさえない。
 食べ物といえば、どん兵衛とビールのおつまみセットぐらいしか置いていない商店があるだけだ。
 ああ、今日も朝から頑張ってるから腹減ったなあ。。。
 カツ丼食いてえなあ。。。
 誰か出前してくれないかなあ。。。
 妻と2人で師走の追い込み仕事が続いているのです。
 どこまでいっても終わらないのです。
 ほとんどもう休みはないのです。
 頼むぜ、そこのだんな!
 カツ丼出前してちょうだいよ! 
 カツないなら親子丼でもいいからさ。
 鶏肉ないなら玉子丼でもいいからさ。
 卵ないならただの大盛りご飯でもいいからさ。

 (2014.12.17)   このページのトップへ

 

『まが来た! かが来た!』3936

 が付く長〜いもの。
 が付く甘酸っぱいもの。
 が付くぶどうのお酒。
 そういったものが来ていた。
 ヒジョーにありがたかった。
 過去形ではないな。
 も、まだあります。
 大切にいただいております。
 そこにもってきて、昨日はが来た。
 お刺身といえばこれでしょうのである。
 加えてが来た。
 ボクの大好物のである。
 まいった。ありがたくてまいった。
 昨日届いたそれらもまた、雪で多忙で買い物に行けんボクらにとって何にもまさるご褒美であった。
 う、り、わ、ま、か
 あ、ふ、お、さ、さの付く皆さん、ありがとうさんです!

 (2014.12.16)   このページのトップへ

 

『年末助け合い』3935

 今日もめちゃめちゃ寒い朝。
 5時に起きている。
 妻が「急ぎ働き」(早朝仕事)だからね。
 まずは薪ストーブに着火し、それから珈琲をいれる。
 一連のことをコンシェルジュは粛々と行う。
 コンシェルジュは、お客さまの要望に「決してNOとは言わない」人である。
 ボクは要望を言われる前に動く。なのでコンシェルジュ以上のおもてなしだ。
 しかしコンシェルジュもツライ人生を歩んでいる。
 昨日はトイレに起きてから鼻が壊れ眠られなくなった。
 なので眠い。ものすごく眠い。
 でも「がんばんなきゃ!」そうコンシャルジュは自らに言い聞かせる。
 妻が隣りで打っているのだから。。。
 打つのはキーだけではない。カラダにもむち打って頑張っているのだから。。。
 明日の朝は、今度はボクがおそらくもっと早く起きなければならん日。
 3時頃起きなきゃならんかもな。そんな超急ぎ働きの日なのである。
 そんなこんなで。。。夫婦の年末助け合いは続くのであった。

 (2014.12.16)   このページのトップへ

 

『ストーブは泣いている』3934

 めちゃめちゃ寒い朝。
 ファンヒーターを2つともつけても寒い朝。
 なかなか設定温度(15度)にならない。
 ストーブが悲鳴を上げて泣いている。
 ぴ〜〜〜ぴ〜〜〜〜〜!
 そういえばそんな歌があったなあ。
 While My Guitar Gently Weeps♪ 
 ギターは泣いている。
 ジョージはエリック・クラプトンに、自分の妻を寝取られてしまったんだったなあ。
 切ない歌だなあ。泣けてくるなあ。
 わが家のストーブも同じ。
 悲しいなあ。

 (2014.12.15)   このページのトップへ

 

『シアワセの3時間カレー』3933

 昨日はひさ〜〜〜〜しぶりに時間のある日曜だった。
 正確に言えば「時間に余裕のある」休日だった。
 なので2人でカレーを作った。
 あれこれやって、弱火で90分煮て、あれこれやって、また30分弱火で煮るカレーである。
 500グラムの巨大な肉のかたまりをタコ糸で縛る。表面を焼き色になるまで焼いて引き上げて白ワイン。
 とにかくたくさんの工程がある。。。
 いろいろ面倒なカレーである。ひとりでやってたら気が狂いそうになるカレーである。 
 だけど、だからこそおいしいのだ。
 かくして3時間後に食べたカレーは、ボクらのホッペを4つとも落下させるのに十分な美味しさであった。
 口の中でホロホロに融ける豚肉がたまらない。
 3時間もた〜だ作っていたわけではない。
 弱火でコトコト煮ている間、ボクらは映画鑑賞をする。
 そして昼間からワインを飲む。おしゃべりをする。
 調理の間の、こういう「はさまった時間」の過ごし方が、シアワセ度を上げる隠れたポイントなのだ。
 食べ終わってからもうひとつ「はさまった」ものがあった。
 柔らか〜くなった『お肉』の欠片。
 あんたならいいよ。このままいつまでもはさまってていいよ。
 そう思った。

 (2014.12.15)   このページのトップへ

 

『知らないシアワセ』3932

 世の中には、知らなかったほうがよかったなあと思うことがたくさんある。
 特にボクのような「気にし屋さん」はそうだ。
 知ったばっかりに余計な神経を使う。
 人間関係上の最大の雑音は「人の噂」だ。
 それが好きな人も多い。
 昨日観た『ミス・マープル』でもそういうおばちゃんたちがたくさんいた。 
 イギリスも日本も変わらない。
 『お茶とうわさ話の会」。
 向こうではそういうシャレた名前で呼ばれていた。
 日本の『井戸端会議』のこと。
 ネット社会は情報の洪水だ。
 そして。。。
 それは『噂の洪水』でもある。
 洪水から逃れるには、距離を置いて離れているに限る。
 フェイスブックを離れてこの半年、ボクはとてもシアワセだ。

 (2014.12.15)   このページのトップへ

 

『とうひょうびです』3931

 今日は、日本国中の成人のおそらく半数以上がまったく同じ行動をとる日である。
 選挙の投票である。
 いつも選挙の度に思うことである。
 都会よりもこの辺の田舎のほうが、いつも投票率が高いのはなぜか?
 政治や社会への問題意識が高いからだ。
 つまり、おしなべて「民意」が高いのだ。 
 IQがとびきり高いのだ。
 TOEIC920点以上だからだ。
 いや、それはウソだ。でたらめだ。
 真面目だからだ。
 心のありようが立派だからだ。
 そして。。。
 ヒマだからだ。

 (2014.12.14)   このページのトップへ

 

『探偵になりたい』3930

 またこの世に生まれてきて、またしても人間だったならば。。。
 小学1年生のボクは「しょうらい君は何になりたいですか?」の先生からの質問に胸を張ってこう答えるだろう。
たんてえで〜す!!!
 古畑任三郎はもとより、刑事コロンボも鬼平犯科帳も極め、名探偵ポワロときた。
 そして今は『ミス・マープル』と『シャーロック・ホームズ』である。ハマっている。
 12月は『マープルの月』とかで、BSで毎週2本ずつやっていてこちらも楽しい。
 シャーロックは分厚い原作本の朗読とドラマの鑑賞を連動させて楽しんでいるからなおさら楽しい。
 読んでから観たり、観てから読んだり。。。
 シャーロック・ホームズの楽しさは、ワトソンくんとのコンビネーションにもある。
 ワトソンくんがいなかったらこの物語は今ひとつだったろう。彼の「どんくささ」と「お人好しさん感」がたまんない。
 さて、わが家のこと。 
 どうもボクらは2人ともさながら「ワトソン」くんである。いわば「ワトソンズ」である。
 これでは探偵事務所は務まらない。

 (2014.12.14)   このページのトップへ

 

『取り残されし者たちへ』3929

 ひたすら年功序列を信じて頑張ってきたお父さんたちよ。
 君たちのちょっと前まではそうだった。
 それなのに、君たちのちょっと前で「年功序列」は音をたてて崩れ去ってしまった。
 台頭したのは「成果主義」であった。「飛び級出世」ができる時代になった。逆に「窓際」というポジションが生まれた。
 もう少し待ってほしかった。せめてオレの定年後からにしてほしかった。
 そうやって歯ぎしりして時代を生き抜いてきた団塊の世代の皆さん。いやあお気の毒様でした。
 それと同じことが今『NHK紅白歌合戦』の舞台裏にも起こっている。
 サブちゃんの「後がまビッグバード」はオレだ! 
 そう息巻いていたMさんやIさんの身に起こった悲劇。あ〜お気の毒様。
 今年は「嵐」ですってね。

 (2014.12.13)   このページのトップへ

 

『まっさん、やっさん』3928

 ボクはやっさん。
 妻はまっさん。
 今ボクたちがブームである。
 NHKで横山やっさんのドラマもやってたでしょ?
 まっさんとやっさんの年末はね。
 大晦日の紅白では中島嬢を聞きながら「麦」を飲む予定です。 
 麦は麦でも「いいちこ」ですよ。

 (2014.12.13)   このページのトップへ

 

『靴下』3927

 足が冷えるので靴下は2足履く。
 下に指付きのを履いて、上にフツーのヤツを履く。
 上に履くヤツが混合ダブルスになっている。
 どうゆうことかというと、「濃い茶色」(右足)×「やや濃い茶色」(左足)である。 
 昨日のコンビはこうだった。
 「やや濃い茶色」(右足)と「薄い茶色」(左足)。
 おとといは。。。
 もうお分かりですね。

 (2014.12.13)   このページのトップへ

 

『ヒライ関係』3927

 朝起きたら妻が言う。
「後ろ髪が1本ヒライシンのようになってるよ」
 嫌な夢を見たからだ。
 首も痛い。 
 でも夢の内容が思い出せない。
 それからヒゲが濃くなってきた。
 髪はヒライシン、ヒゲはヒライケン。

 (2014.12.13)   このページのトップへ

 

『メリメリメリ』3926

 また雪が降っている。
 また日本海側が大雪だそうで。
 日本海側の中でも特に大雪なのはいつも秋田方面で。
 その秋田県の中でもここ「馬場目」という地の豪雪はすごいわけで。 
 愚痴は申さん。
 言っても始まらん。
 クリスマスソングが「メリメリメリメリ♪」と歌っている。
 そのメリメリメリが不吉な音に聞こえ。
 2人しておそるおそる天井を見上げたのでした。
 また雪が降っている。

 (2014.12.13)   このページのトップへ

 

『知らんところで』3925

 昨日はボクの誕生日だったわけだが、今になって意外な事実を突き付けられた。
 それは、ボクが9歳の誕生日にあの「三億円強奪事件」が起きていたことである。
 さらに、ボクが16歳の誕生日にはその事件は「時効」を迎えているのである。
 その頃のボクは、この衝撃的事実をどう受け止めていたのだろうか? 
 当時「三億円強奪事件」といえば、かなりインパクトのある事件だったはずだ。
 にもかかわらずボクは、その事件とボクの誕生日との間に横たわる関連した記憶がまるでないのだ。
 そういう恐ろしい事件が発生した日に、何食わぬ顔でおのれの誕生日を祝い、祝われていたのだろうか?
 口の周りにクリームをべったり付けながら、大口開けてバースデーケーキを頬張っていたのだろうか?
 ああ恥ずかしい。
 だんだん自分のバカ面が目に浮かんできたのでもうやめます。

 (2014.12.11)   このページのトップへ

 

『よくない、わるくない』3924

 いい、わるい。
 はっきり言う人だった、ボクは。
 妻は逆だ。
 よくない、わるくない。
 そういう表現をする人だ。
 ツルゲーネフの唱えた概念でいえば、ボクが「ドンキホーテ型」、妻は「ハムレット型」。
 最近思うんですけど、いい、わるいをハッキリ言うっていうのはなかなか疲れるものだ。
 でもって、あんまりうまくいかない。年をとってそういうことやってると思慮が浅いと思われる。
 そして、圧倒的に「けんか別れ」や「けんか倒れ」になることが多い。そう分かってきた。
 いい、わるいをハッキリ言ったことで、かえって深い絆になったり仲が良くなったのは遠い昔のことだ。
 言いまわしが穏やかでかどが立たないさま、露骨でなく遠まわしに言うさまを「婉曲(えんきょく)」という。
 よくない、わるくない。。。
 そういう表現をする人になっていくのも、これからはわるくないね。

 (2014.12.11)   このページのトップへ

 

『コンド55』3923

 コント55号を知らない人もいるかもしれませんが、まあ、そーゆー人はどけときまして。。。
 昨日お会いしたある方は54歳の時に「オレ、コンド55!」「俺、今度55!」を連発していたそうです。
 明らかなるオヤジギャグではありますが、密かにウケてしまったので今度使おうと思っていたのですがちょっと遅かった。
 なにしろ昨日がその55の誕生日だったわけで。。。
 「コンド55」じゃなくて「今です!」になっちゃった。
 それはさておき、昨日はおばあちゃんが編んでくれたお初のカシス色のセーターを着て、十日ぶりの買い物を兼ねて秋田市へお出掛けしました。
 いつものイタレスでパスタを食べ、いつものおばあちゃんの和菓子屋さんできんつばを買い、いつものご夫婦のワイン屋さんでワインを買ってきました。
 フランス菓子屋さんで小さなプティシューを2つも。
 さらにいつものお肉屋さんですき焼き肉も。それから大量の野菜。。。
 で、家に帰ってみると、なんと! クライアントさんから心のこもった花束まで届いていて!
 うれしいじゃないですか。
 妻に感謝です。そして皆さんにも大感謝!







 ありがとうございました! 

 (2014.12.11)   このページのトップへ

『キモコ悪い広告』3922

 最近ウェブ広告がキモコ悪い。
 ヤフーとかグーグルで何か調べるでしょ?
 そうすると、そのことに関する広告が「これでもか、これでもか!」と出てくるのだ。
 このことは以前も書いたけど、今日ボクが驚いたのは、調べたパソコンだけならいざ知らず、別のパソコンにまでそれが表示されるのである。
 ボクは今日、仕事で(あくまでも仕事で!)ある有料の写真を見ていたわけです。WINのパソコンでです。
 でまあ、その写真は買わなかったのだけど、その後、パソコンに「その写真の販売会社」のウェブ広告がバンバン出るようになりました。
 で、今度はボクのもう1台のMACのパソコンを立ち上げると。。。
 なんと、そっちにも「その写真の販売会社」の広告がバンバン出ているじゃあありませんか。
 つまり、これは、ルーターを通じてネットワークにつながっているすべてのパソコンに広告が出るようになったことを意味するわけで。。。
 ということは、向かいで真面目な顔で仕事している妻のパソコンにも、当然出ていることにならないだろうか?
 きっと間違いなく出ているだずだ。
 ボクは青ざめた。(なんでやねん!)
 お願いだ。そこクリックしないでくれ! 
 密かに願うボクであった。(だからなんでだよ!)
 それにしても怖い時代になったものだ。

 (2014.12.09)   このページのトップへ

 

『雪かきました』3921

 ついに、今年初の、というかこの冬初の除雪車が深夜に出動した。
 そして朝を迎えた。
 家の前に山と積まれた除雪の残骸。
 見ただけで腰痛が疼き出す。
 2人で車庫前と勝手口、玄関先を雪かきました。
 こういうことが日常になっていく。
 さらに屋根に上がっての雪下ろしも加わる。
 11年目の冬。
 生まれた時も、ここに帰ってきた時もそうだった。何も変わらない雪のある暮らし。
 ただ、何も変わらないのは周りだけで、ボクらの肉体の環境は大きく変わった。
 ずたずたよれよれになった。
 冬にも雪にも、立ちはだかる体力や気力がなくなってきた。
 それでも頑張って冬に立ち向かおうとすると、ブッチリいきそうになる。
 だましだまし、環境と折り合いをつけながら、もんにゃり生きていく術を、そろそろ身に付けんと身が持たない。
 ハードな雪かきの後は、今日もてんこ盛り盛りのお仕事が待っている。

 (2014.12.08)   このページのトップへ

 

『日曜出勤の優越感と劣等感』3920

 今日は日曜日。
 やはり仕事である。
 早朝から夫婦でいつもの仕事。
 みんなが休んでる時に、密かに稼いでいる感じは悪くない。
 学生のころこんなヤツがいた。
 ボクらといつも遊んでいるのに、なぜか試験の成績はすこぶるいい奴。そいつ、密かに今医者になっているらしい。
 今思えば、奴はきっと陰でコソコソ勉強していたんだろう。そうに違いない。
 そういうヤらしい奴と同じ気持ちになるが日曜出勤である。ヤらしい優越感とでも言いましょうか。
 でも、人が休んでるときに仕事してるってのは、優越感といえば優越感だけど、フト激しい劣等感に襲われることもある。
 どこ行った、ここ行った、何食った、かに食ったというのろけた話を聞くのがツライ。
 レジャーとかレクレーションとかレストランとか「レ」の付く話題がミミに痛い。
 ふと、果してボクたちに人権はあるのか? ないのか? ボクたちはアリか? カメか? と、基本的人権の尊重を謳った日本国憲法を六法ごと焼き捨てたくなる。
 そういうひねくれた気持ちになりそうな時の処方箋は、ボクらと同じ「日曜出勤で頑張っている人たち」の顔を思い浮かべることである。
 彼らの顔を思い浮かべ、同類相哀れむ気持ちになり、ガンバル気力を奮い起こすのだ。
 真っ先に思い浮かべるのは行きつけの美容院の人である。ワイン屋さんである。肉屋さんでありスーパーAMANOの店員さんである。それに雪の中を届けてくれる宅配屋さん、それから。。。
 あれ? 案外少ないね。
 そんなわけで、これをもってボクのささやかな余暇タイムは終わり。
 さあ仕事に戻りますよ。

 (2014.12.07)   このページのトップへ

 

『寒いね』3919

 今年も薪ストーブを焚いている。
 以前Sさんからいただいた鋳物の頑丈なストーブ。窓から炎が見えるやつ。
 やっぱり全然暖かさが違う。
 薪が少なくなってきたので去年から晩酌タイムの時だけの「おたのしみ」にしていた。
 だけど、今朝はめちゃめちゃ寒かったので、石油ファンヒーターとともにこうしてつけている。
 薪はいたましいが、「ええい、なくなったらなくなった時のことよ!」と開き直っている。
 このストーブといい、おととい届いた医者を遠ざける赤くて甘酸っぱい「り」の付くものといい、今朝も食べたけど「う」の付く滋養満点の美味しいものといい、ボクらは恵まれてるなあ。シアワセだなあ。
 皆さん、ありがとうございます。
 それにしてもあったけえなあ。

 (2014.12.07)   このページのトップへ

 

『ボケストーブさん』3918

 誤作動を起こすのだ。
 ボクの頭もだけど、このストーブのこと。 
 たった今給油したばっかりだってえのに、すぐ「ピーピーピー」言い出す。
 給油マークが付く。
 ボクはこう言いたくなる。
「お前、今、たった今、メシ食ったばっかりやろ!」
 いい加減にしてほしい。
 ピーピーピーうるさい。
「腹減った、腹減った」言うな!
 あ、まただよ。

 (2014.12.06)   このページのトップへ

 

『計量カップの新事実』3917

 今日目からウロコだったのは「計量カップ」の真実を知ったことである。
 かれこれ十年以上も使ってきたのにボクは今まで知らなかった。 
 こいつは水および水のようなものを計るものだとばかり思っていた。
 バカだった。
 よく見ると何ccとかの目盛の裏側にこういう目盛がある。
 「小麦粉100グラム」「砂糖100グラム」。
 つまり「粉」も量れたのだ。
 小麦粉と砂糖では、当たり前のことだが、同じ100グラムでも目盛が違う。小麦粉のほうが上で砂糖が下。
 そういう粉類を量る時はボクはいつも「キッチンはかり」を使っていた。
 バカだった。
 そうか、液体は「計る」で、粉は「量る」だった。「計量カップ」というのはそういうことだったのだ。
 何というか、ボクは愚かにも今までキッチンで「片肺飛行」をしていたわけだ。
 バカバカバカ。。。
 ついでにボクは思う。
 あなたのココロをはかりたい。
 量る、計る、測る、図る、謀る、諮る、はかるって難しい。
 人のココロをはかるってどの漢字を当てたらいいんだろう。



 (2014.12.06)   このページのトップへ

 

『すこっちゅね〜』3917

 具志堅用高がボクシング電動、ちゃう「殿堂」入りを果たした。
 ちょっちゅね〜の人。 
 一方、なかなかウイスキーを作らないマッサンだが、そのうち日本で初めてのウイスキーが完成した暁には、ぜひこういうギャグを言いたいと思っている。
 グラスにコクコクウイスキーを注いでもらいながら。。。
「すこっちゅね〜」
 このギャグを言いたいがために、ボクはスコッチウイスキーを買おうとまで思っている。
 妻にコクコク注いでもらいながらこう言うのである。
「すこっちゅね〜」
 もちろんこれは「ちょっちゅね〜」と「スコッチね〜」を掛け合わせた、ボクが開発した高度なオヤジギャグである。なかなか秀逸だと自分では思っている。
 で、でだ!
 マッサンのドラマの中で、こういうシーンを作ってほしいのだがどうだろうか?
 設定はこうです。
 この先起こるであろう「日本初のウイスキー完成を祝う式典」か何かの席。
 マッサンの挨拶の後、来賓のテーブルにカメラが回る。
 乾杯のウイスキーを注ぎ合ているシーンである。
 ここでパンチマパーマの男の顔がアップになる。もちろん具志堅さん。(パンチパーマとウイスキーの相性ってかなりいいみたい。昔「サミー・デイヴィスJr」もサントリーホワイトのCMに出ていた。そういえば彼ら顔もかなり似ている)
 琥珀色のウイスキーを注がれながら、具志堅さんがうれしそうにこう言う。
「すこっちゅね〜」
 次にカメラが下りて、彼がしているチャンピオンベルトを大きく映し出すって寸法である。
 かなりお茶の間が盛り上がると思う。
 ああ見てみたいなあ、そのシーン。
 ボクは、このアイディアをNHKに教えてあげようと思って、ジッサイにハガキを書いた。(これ本当です)
 ですから、そのうち本当にそのシーンが見られるかもしれないよ。
 その時はボクのアイディアがNHKに採用されたと思ってくださいね。
 ブログを読んで、このギャグをパクるだろうオヤジをひとり思い出した。
 取手のあの人だ。
「すこっちゅね〜」
 今日あたり、行きつけの店のママにウイスキーを注いでもらいながら、にやにやしながらそう言っているヤツの顔が目に浮かぶ。
 も〜らい、だべ? なあトーエーさん。

 (2014.12.06)   このページのトップへ

 

『ネット注文の落とし穴』3916

 生協の宅配の注文をネットでやるようになった。
 それまでは紙のチラシを見て『マークシート』に書いていた。 
 ネット注文(eフレンズという)が楽しくて仕方がない。
 ただひとつだけこんな落とし穴があった。
 それは昨日発覚した。
 夕飯に「かに玉」を作ろうとした時である。
「かに缶どこだっけ? 確か昨日きたんだよね、生協から」
「うん、買ったはずよね」
 かに玉とくれば「かに缶」だ。「かに缶」があると思えばこその「かに玉」だったのだ。
 それがいくら探してもない。
「確かに買ったよね」
「うん、買ったはずよ」
「ちょっと待って、ネットで買い物履歴調べてみるから」
 こういうときにもネットは便利だ。ボクはさっそく調べてみた。
 あった。ちゃんと「かに缶3缶セット498円」と書いてある。
「あった! ほらあったぜ!」
 ボクは勝ち誇った。腕を上げガッツポーズをとった。
 しかし、妻は画面を見つめたまま暗い顔で黙っている。
「どした?」
「ここんとこ、数量んとこ・・・」
「え?」
「0になってる」

 (2014.12.05)   このページのトップへ

 

『ガッツリ朝飯派』3915

 ボクたちがガッツリ朝飯を食べるようになって、かれこれ2か月ぐらいになるだろうか。
 それまでの2〜3年は、ご存じのようにゆで卵1個だった。 
 それが今は、例えば今朝などは「ごはん」「ひじきに煮もの」「梅干し」「海苔」「前の日の海老天津」「じゃがいもとたまねぎとキャベツの味噌汁」と「牛乳(ボクだけ)」であった。
 かなり理想的な朝ご飯でしょ?
 この習慣は、ボクが「めまい」をはじめカラダの不調を感じて病院に行った時(そこは妻の主治医のところなのだが)、そこの看護師さんに「朝ご飯食べなさい」と言われたことに始まるのだが、これは本当にいい習慣だなあと思っている。
 この習慣のお陰で「めまい」や「鼻づまり」もかなり軽減されている。
 それと一番いいことは、朝起きるのが楽しみになったこと。
「明日何だっけ?」
「ええと、アジ焼いて、あと目玉焼きと納豆!」
「それ日本の代表的朝ご飯だねえ」
 そんな会話でむにゃむにゃ寝入ることができる。
 今までは、寒い冬の早朝から過酷な仕事が始まるというのに、いつもいつも「ゆで卵1個」だった。
 毎日が「ゆで卵オンリー」だったのだ。
 もちろん代償もある。
 肥えた。確かにあの頃より肥えた。
 でも肥えたって何だって、食う楽しみには抗えない。
 そして健康になる快感に勝るものはない。
 いや、言い訳じゃなくってさ。

 (2014.12.05)   このページのトップへ

 

『音もなきものたち』3914

 音もなく「こく」人がいる。
 いやな人だ。 
 迷惑な人だ。
 臭い人のこと。
 一方。。。
 音もなく「降る」人がいる。
 いやな人だ。
 迷惑な人だ。
 寒い人のこと。
 こく人は誰で、降る人は誰か、もうお分かりですね。

 (2014.12.05)   このページのトップへ

 

『もまれたい2人』3913

 体中が凝る。
 妻は肩と首と手方面である。
 特に妻の背中は「あっ、肩甲骨ない!」と驚いて飛び退くくらい、ガッチガチの「テッパン」である。 
 おのれの肩で「由利牛の肩ロース」が焼けるくらいの、分厚い「鉄板」なのである。(「由利牛」というのは秋田県ではそれなりのブランド牛ですが、「ロース」ではなく「肩ロース」と言ってしまったところが我ながら切ない。。。)
 なぜか?
 聞くまでも、言うまでもないだろう。
 打・ち・過・ぎ・だ。。。
 一方、ボクはボクで首と目の奥と肩と腰とモモと足首の辺が凝る。
 いわば全身である。
 あ〜もまれたい!
 誰かもみ手はおらんか?
 こうしてずっと、スリスリもみ手までして、ボクらはあなたを待っているんですよ。
 もし、わが家に誰か「もみ手」が来てくれるなら、その人に五千円くらい払ってもいいよ。(「五千円」というところがけちくさいけど。。。)
 出張旅費がかさむというのならトクベツここに住まわせてもいいよ。
 ねえ、もみ手さん。
 一緒に暮らしましょうよ!

 (2014.12.04)   このページのトップへ

 

『しゃべらない人たち』3912

 ボクらのことじゃあありません。
 ボクらはむしろおしゃべりです。
 しゃべらないのは村の人たち。 
 だ〜れの声も聞こえません。
 なぜか。
 だ〜れにもしばらく会っていないからです。
 それ以前に、ここんとこだ〜れも歩いていないからです。
 しゃべらない人たち。
 春までず〜っとそんな感じです。
 あ、ボクらは。。。ですから違いますよ。めっちゃおしゃべり。

 (2014.12.02)   このページのトップへ

 

『チュー返し』3911

 昨日ね。
 ボクは妻以外の人と「チュー」したんですね。
 そしたらね。 
 その人もボクに「チュー」を返してくれました。
 ありがとうね。
 マジ美味しかったよ。
 「う」が付くものの話なんだけどね。
 うなじの「う」かって?
 近いけど違います。「うな」まで合ってます。
 そういえば「ウナコーワ」ってのありましたね。
 この時期になるとつけましたね。たしか「あかぎれ」とか「しもやけ」とかに。
 いや違うなあ。ウナコーワはかゆみ止めだったかな?
 しもやけとかは「ウテナお子さまクリーム」ってのがあった。
 あれはよくつけたもんだな。今もあんのかな?
 あれ? チューから随分、話が横道に逸れちゃった。

 (2014.12.02)   このページのトップへ

 

『長くやってりゃあいいってもんでもないだろうが』3910

 12月が始まったね。
 思えば「くだらないエッセイ」を書き始めて丸5年。
 これで4910回目だ。 
 「くだらな単位」で表せば、実に「4910くだらな」ということになる。
 何やってんだか。
 どうせ書くならもっとマシなものを書けば良かった。
 そうしたら蔵が建っていたかもしれない。
 大小説家になっていたかもしれない。
 まあ、そんなことはないな。
 だってこれがボクなんだから。
 くだらないのがボク(ら)で、くだらないことしか書けないのがボクなわけで。。。
 でもきっと、誰かが今でも見てくれている。
 きっとそうだ! と信じている。
 そうでも思わなきゃなあ、お前!!! である。
 あまりのくだらなさと情けなさに随分読者も減ったことだろうが、それでも少しはまだ読んでくれてる人がいるはずだ。
 でも、そういう人はきっとあんまり性格のいい人たちではないな。
 だって、くだらないボク(たち)と比較しながら、「こいつらよりは自分たちのほうが利口だ」と、こっちのことを鼻で笑っているわけだろうから。
 ちょっとちょっと、そこのあなたのことですよ。
 それはそうと、あ〜、雪、ホントに降ってきちゃったよ。
 でもって、6時に起きてからずっと鼻出てしょうがないよ。
 本格的に冬が始まっちまったよ!!!
 12月もこんな感じでいきますよ。そこのあなた! どうか懲りずにお付き合いくださいよ。たまにはメッセージもくださいね。

 (2014.12.02)   このページのトップへ

 

『泣きっ面にうなぎ』3909

 11月も終わる。
 今日は日曜なのに2人で仕事。
 思えば今月は1日も休みがなかったなあ。 
 待てよ。10月もそうだったなあ。
 何やってんだか。ここまで働くのはバカだなあ。バカも休み休み言えというではないか!
 バカだってアホだってたまには休んでいいんだでば! んだんだ!
 そんなわけで、そろそろ「お疲れさんでー」がしたいなあ。休みたいなあ。
 そう思っておりました。
 そう思っていた矢先、ある善良なる方から「うなぎ送るよ!」と言われました。
 うなぎ???
 うなぎ!!!!!!
 うなぎ食べたかったなあ。牛タンも食べたいなあ。テールスープも飲みたいなあ。
 牡蠣も食いたいなあ。腹パンクするほど食いたいなあ。
 世界中のうんめえものみ〜んなみ〜〜〜〜んな食べたいなあ。
 死ぬほど食って食って、もう死んじまいたいなあ。

 (2014.11.30)   このページのトップへ

 

『揺らぐホンダ』3908

 たまに真面目なことを書こう。
 あるニュースメールのタイトルにこうある。
 「揺らぐホンダ リコールや報告漏れ、規模追い品質後手」 
 中身(本文)までは見なかったが、なんとなく「あ〜そういうことね」と、ボクには分かった。
 ちょっとしたヒントからつかみを入れ、それをどんどん膨らまして書く。それが作家というものだそうだ。
 たしかそんなことを上月さんは言っていたような気がする。
 ボクは作家でもなんでもないが、ちょっと気取って書いてみたい。
 といってもたった2行である。所信表明のようなものである。
 最近、こういう「規模追い品質後手」のところをよく見掛けるなあ。
 ボクらは逆でいくぞ。「品質追い、規模後手」の(うだつのあがらん)ことなひまめ事務所さんばんざい!

 (2014.11.30)   このページのトップへ

 

『ぼーふーせつ』3907

 11月も今日で終わり。
 11月が終わると12月になる。
 12月になるとボクは間もなく55歳になる。
 ♪ゴゴーレッツゴーレッツゴーヤスシ! 
 いいから無理してはしゃぐなて。
 ボクの誕生日である壱拾弐月←さっきからどうしてこういうややこしい字が登場するんやろ? どうしてこれが一番目に出るんやろ?
 壱拾弐月←ほらまた出た。ああ、めんどくせ。
 ええと、ですからボクの誕生日である「12月」10日は一般的にボーナス支給日なので、ボクが一番うれしい日のはずが「一番いじけやすい日」にもなる。
 ちぇ、おめえらばっかりいいなあ。。。こちとら「ボーナス」は「ボーナス」でも「びんボーひまナス」の「ボーナス」やで。 
 ムッとしながら55歳を迎え、それが終われば間もなくクリスマスである。
 無宗教のボクたちにとって、世のほとんどの日本人同様、この日はケーキを食い、ワインを飲み、ローストビーフを食う日となるはずである。
 で、それが終わればあっという間に「紅白歌ガッセン」である。
 麦の唄を聞き、鴨南蛮そばを食い、除夜の鐘を聞きながら、たちまちのうちに1年が終わっていくのである。
 今年も働けど働けどだったなあ。。。
 な〜んも変わらんかったなあ。。。  
 それにしてもカラダだけはきっついなあ。。。
 老いたなあ。。。
 などと言い合いながら今年も終わるのだろう。
 ああ、それにしてもしかし。
 明後日の天気予報。
 ぼーふーせつだと。
 だから暴風雪だとよ!

 (2014.11.30)   このページのトップへ

 

『雨の朝』3906

 しばらくの間、ボクは大きな山場を迎えていた。
 「いた」の表現で分かるように、それが今日ちょっとだけ片付いた。
 みんな真剣勝負だから、熱いから、必至だから、「よしがんばろう!」と思ってやってきた。いつもそうだった。
 仕事と名の付くからには、お金を出したりもらったりするもの。
 お金を出すからにはいいものを求め、お金をもらうからにはそれに応えようと必死だ。
 いつも思うことだが、1円のお金をいただくことの重さ。そしてありがたさ。大変さ。
 今、一部の大企業だけが儲かり、億万長者がたくさん生まれた。
 そのお金は「なんとかノミクス」の恩恵であるから、貢ぎ物として湯水のように流れていく。あの政党へ。
 その一方、そうじゃない、小さなものたち、底辺を支えるものたちはどうか?
 バカだけど善良なる、好人物なる、市井のものたちの暮らしぶりはどうか?
 どんどん貧困に向かって坂を下っている気がする。自分らを見ててそう思う。
 働けど働けど・・・なのである。
 それでも、楽ではないにしても、暮らしが成り立っていればまだいい。
 ああ、それにしてもしかし。
 体力が衰えていく。寄る年波。いろいろな不調との戦いが始まっている。
 肩が痛い、頭が痛い、腕が痛い、腰が痛い、腹具合が悪い。
 将来、年金もおぼつかない、ボクら約2名の個人事業主の悲しいさだめ。
 雨の朝。
 ふと、つくづく、だからこそ、「よしがんばろう!」と思っています。
 ちょっとしんみりしちゃったけど。

 (2014.11.29)   このページのトップへ

 

『ひとかけのナゾ』3905

 料理本に「ひとかけ」という言葉が出てくる。
 にんにくひとかけ。
 それなら分かる。
 巨大なにんにくもあれば小さなにんにくもある。
 とはいうものの、にんにくならまあ、そんなに差はないような気がする。
 これが「しょうがひとかけ」となったバアイ、これはヒジョーに困る。
 あれは切りよう、折りようによって、かなりの差が出てしまう。
 ひとかけって難しい。

 (2014.11.24)   このページのトップへ

 

『あと5日』3904

 ある仕事が第1期の佳境を迎えている。
 そんな中、昨日は友人のライブに行ってきた。
 彼らも頑張っていたし、いろいろ懐かしい友人たちの顔も見られてうれしかった。
 文学賞を取った先日の仙台の友といい、同年代の者たちが頑張ってくれていてうれしい。
 この時代のこの時を「人生のエポック」として捉え、ここで花を咲かせようとしている切実感が、ひしひし伝わってくる。
 ボクも負けないよ。
 と、打とうとしたら「ボクも巻けないよ」と出てしまった。
 確かにネジが巻けないでいる。
 まあそれでも体調もいくぶん良くなったし、このように大量の仕事もあるのだからそれはそれでうれしいことです。
 さて、今日もがんばろう。

 (2014.11.24)   このページのトップへ

 

『ケンもほどほどにね!』3903

 いつも「腕痛い、腕痛い」と悲鳴をあげている妻。
 シップをしてもなかなか治らない。
 もうず〜っと前からである。
 毎日何万字とタイプするので、指を動かす「ケン」がボロボロらしいのだ。ケンもボロボロ。
 これはいわゆるタイピングのし過ぎによる「けんしょう炎」なのだが、妻はネットでこんなことを調べてきた。
「これってね、テニスプレーヤーとかピアニストがなるものらしいよ」
 得意そうにそう言った。
「美容師とかもなるらしい」
 同じ職病病でも、チェーンソーを使う山師などがなる「白蝋病」とかとは違って、私のはちょっとハイカラなのよ。とゆーよーなことを言いたいらしい。
 でも、そんなに鼻の穴膨らませなくても。。。
 いずれにせよ、ボクのめまいといい、妻のけんしょう炎といい、もういい歳なんだから「休み休み」「だましだまし」をキーワードに、カラダをいたわりながら頑張らんといかんことを教えてくれている。
 ケンもほどほどにね! という教訓ですね。

 (2014.11.22)   このページのトップへ

 

『朝の会話』3902

 おねえちゃんとカッツにいただいたワタリガニを入れた鍋を食った。
 そして「もう殺してくれ!」と泣いたのは夕べのことである。
 灯油ドロに遭っもののめげなかったKおばさんが丹誠込めて作った甘〜い「キャベツ」と「ネギ」を入れた鍋。
 そのお味ときたら、それはそれはあれはあれはこれはこれは・・・もうな〜んも胃炎、ちゃうちゃう言えん。
 まあ、食べ過ぎて「胃炎」ではあるけど。
 当然その第二弾が今朝あった。
 ワタリガニ雑炊である。
 鍋に火を入れたボクに妻がこう言った。
「あがたもりお」
 どうしてそういう古いタイプのフォーク歌手の名を言うか。。。と思った。
 こんなに朝から、いや昨日寝るときからず〜っとワクワクして起きてきたのに「エレジー」は似合わない。とも思った。
「なんでよ。なんであがたもりおなのよ?」
 聞き返した(つもりの)ボクに妻は、ネギの青いところを刻みながらこう言った。
「いやだから、青いとこ入れようと思って・・・」
 「あがたもりお」「青いとこ入れよう」
 似ていると言えば似ているけど。。。
 やっぱこのごろ耳悪いみたい。

 (2014.11.22)   このページのトップへ

 

『クタクタモンキー』3901

 以前「クレクレタコラ」を紹介した。
 何でも「くれくれ!」と欲しがる、ボクのような物欲タコちゃんだった。
 さっき、朝ご飯の『鶏なべ残り雑炊』をたらふく食べた妻。
 おっきな腹を抱えてゲップをしながら、こんなことを言うではないか。
「クタクタモンキーになっちゃった!」
 何だ? クタクタモンキーって。
 賢明な読者諸氏、もうお分かりだろう。
 「クタクタモンキー」とは、クレクレタコラ同様、昔(彼女が子どもの頃ですから、は〜るか昔のことですが)人気のあった「くたくた」したキャラクター人形なのだが、それの「クタクタ」と「食うた食うた」を掛けているわけ。
 これは「おだづもっこ」だった亡き義父(マドロスさん)からの受け売りらしい。
「あれ? 知らない?」
 物知りな妻を、冷めた横目で見るボクである。
 そうそう、くたくたした猿の人形で思い出したことがある。
 ボクの長女のことだ。
 彼女がまだち〜ちゃい頃大好きだった人形があった。
 それもやはりくたくたした猿の人形だった。彼女はその人形を、そのものズバリ『おさるさん』と呼んで可愛がっていたものだ。
 ボクが東京出張のお土産に、上野公園の売店で買ってきたものなんだが、いっつも遊んでいるものだからいつしかすり切れてしまった。
 何度か糸で直すんだけど、それでもやはり壊れてしまう。
 で、泣く。
 どうしてもこれじゃなきゃダメだと言う。
 ボクは出張の際わざわざ上野公園まで行き、入場券まで買って(買わないと売店に行けなかったので)それを買ってきてあげたものだ。
 ボクが買ってあげた「おさるさん」は7匹にも及んだ。
 指をしゃぶりながら「おさるさん」と遊んでいた。
 そんな長女だった。
 が、来月嫁ぐことが決まったという。
 あの頃のすり切れた「おさるさん」を、まさか花嫁道具に忍ばせて持っていくことは。。。ないと願う父である。

 (2014.11.19)   このページのトップへ



■エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』バックナンバー(〜3900話はこちら)

HOME

雑感

写真

映画