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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』完
★お便りはこちらまで。info@officematroos.com

 
 

『2人は天才だあああああ!!!』1800

 封印を解かれたおばあちゃんは、『ナンクロ』(ナンバープレース)を再開。
 9合目を3問、1問ほぼ1時間半のペースで解き上げた。これぞ、天才だあああ!!!!!
 その調子で10合目に上ったおばあちゃんは、一気に2問を解き上げ、今10合目の最後の難問に挑戦している。
 どうだ! 老人だとか、頑固になったとか、物忘れがヒドくなったとか、言いたければ言え! ってんだ!!!!
 もう少しだ! 頂上は近い!!! 頑張れ!!!!! 
 こんなに「!」を多用したのは久しぶりだ。

 もう1人天才がいるぞ!
 このオレだ!!!
 な、な、な、なんと!!! 1800回だぞ!!!
 よくもかくも下らんエッセイを1800回も書いたもんだ!!!
 見上げたもんだよ、屋根屋のフンドシ!!!!
 どうだあああああああ!!!!!!!!

PS あの男も黙ってないぞ!!!!

 毎日お疲れ様です。またまた『1800回』だね。
 お祭り男は健在ですよ。
 今年度の金曜日は浜松出張なので、そこからスイーツを送ろうかな? ウナギパイはつまらないので、少し捜してみます。とんでもない掘り出し物がみつかるかもしれません。乞うご期待!
 これからも、頑張ってね。


 あのさあ、どうしてもスイーツじゃなきゃダメ? パイじゃなくて本物はどうよ? この際「にょろにょろ」を掘り出してもらいたいもんだぜ! 今なら3本、恨みっこなしね!!!!

 (2012.05.17)   △このページのトップへ

『老人と老犬のポルカ』1799

 みんな通る道『老いの道』。
 人間ばかりではない。犬もだ。
 昨日、その老犬アッシュの名前を失念したおばあは、今朝お湯を沸かしながらシミジミこう語った。
「私、何がショックだったかって、アッシュの名前を忘れた時ほどショックなことはなかったよ」
 今や『ネオンフィーバー』に沸き返る石巻の実家で、老人と寄り添うように老犬が暮らしている。
 飼い始めた子犬の頃、家族が一生懸命教えたのは『階段の上り方』だった。
 それが今は、上ったら最後、その階段から下りられなくなってしまった。今度は『階段の下り方』を指導しなければならなくなった。
 これでは「行ったと来たの違い」だ。
 筋力と目の経年劣化とはいえ切ない現実である。
 おばあちゃんは、湯沸かしポットの湯気の中でまたシミジミ語る。
「火かけてる時は、こうして傍にいないとね。忘れると大変だから」
 うんうん、そうだね、そのほうがいいよ。と思いつつも、何だか妙に切なくなってくる。
 おばあちゃんが子育て中、シャキシャキ立ち働いていた時代を知る妻は、ボクよりその思いが強いに違いない。
 これは「老いを知りゆく老人」の悲哀なのだなあ。
 ボクは今回、おばあちゃんといてそーゆー思いを強くした。今までこんなことはなかった気がする。
「忘れるってことはいいこともあるんだよ」
 おばあは明るくそうも言う。
「いろ〜んなイヤ〜なこともす〜ぐ忘れるからさ」
 実はボクは、おばあちゃんに忘れてほしいことがあった。
 今回の「ナンプレ」でのバトルのことだ。
 でも、とはいえ、あの「80VS50のガチンコバトル」は、お互い真剣だっただけに、忘れられるのが惜しい気もする。
 アレは歴史に残る師弟愛だった。と、師は勝手に思っている。
 そうそう、ナンプレといえば、アレは実にいい「頭の体操」だ。
 それから「パソコン」もしかりだ。昨日、メールのやり方を徹底指導された彼女は、さっそくI家、M家の両奥様などに「メールアドレス変わりました〜!」メールを出して、ワクワクしながら返事を待っていた。
 いいおもちゃを買ってあげたものだ。
「おばあちゃん、ナンプレやっていいよ!」
 妻は今日、しばらくお預けになっていた「ナンプレ」の解禁宣言をした。
 それを聞いたおばあは、顔を輝かせてこう叫んだ。
「わ〜〜〜〜い! では、最初っからもう1回復習すっぺし! 今しか教えてもらえないからね!」だって。(あらま、謙虚だこと!)
 今日は久しぶりに晴れて、3人とも何だかウキウキして、すごくキモコいい。

 (2012.05.17)   △このページのトップへ

『今日という日が一番さ』1798

 昨日はよかったね。
 でも、おとといのことはもう忘れた。
 明日もいいことが待っている。
 でも、あさってのことまでは分かんない。
 今日という日が一番さ。
 今日という日が一番さ。
(夏目椰子作詞 『今日という日が一番さ』より)誰か作曲して!

 (2012.05.17)   △このページのトップへ

『失念』1797

 ボクらもよくあることで別に驚くことではないが・・・。
 おばあちゃんは今日、アッシュの名前を失念した。
 AMANOへ買い物に行くって聞いて、おばあちゃんは「愛するダーリン」の餌を買いたいと思った。
 だが、肝心のダーリンの名前が思い出せない。
(あれ? あの犬誰だっけ?)
 あの犬?
 でも、結局「そうだ! おじいちゃん、アツシ君って呼んでたっけ」がヒントになって、すぐに思い出したみたいだったが、失念したのが「愛するダーリン」だったことで、彼女は相当こたえたようだ。
 クルマに乗ってからもしばらく無口だった。
 念のため「昨日の夜は何食べた?」って聞いてみた。
「昨日はほら、あれだっせ、秋刀魚の焼き魚と里芋の煮っころがし」
 正解! ピンポーン!
「あれっ? そうだっけ? 私忘れてた」
 とは、妻の談。
 でも、これでおばあちゃんは「単なるど忘れ」だったことが分かった。
 それはそうと、AMANOでおばあちゃんは、愛するダーリンに5千円近く餌を買ったに模様だ。それから自分のパジャマと、ボクたちにお酒(焼酎&ワイン)を買ってくれた。太っ腹!!!
 いつもアッシュの餌を買う頃になると、ツアーもいよいよ終盤になる。
 何だか淋しいけど、残りの日数を充実して過ごさなければね。

 (2012.05.16)   △このページのトップへ

『あと1週間か』1796

 薬の在庫がなくなったおばあちゃんは、あと1週間で帰るそうだ。
 予定では21か22日。
 それはボクが奥歯を抜く日か消毒の日だ。
 どっちにしろボクは送っていくことができない。
 なので、おそらく新幹線で帰ることになるだろう。
 長距離バスは、この前あんな事故があったばかりだしね。
 今回の秋田ツアーは序盤こそ屋外イベントなどで盛り上がったものの、それからズ〜ッと天候不順が続き、「ナンクロ」や「パソコン」などもっぱら屋内での地味な展開となった。
 しかも、ボクの「役員会」や「顔面方面の受難続き」(歯や鼻)もあって、ひと言で言うと「ちっともパッとしなかった」気がする。
 まだ残り1週間あるわけだから、天気さえ良くなれば、またグランドゴルフなどにも行きたいね。

 (2012.05.16)   △このページのトップへ

『寒い雨降りの日』1795

 5月になってから、外に洗濯物が干せたのは数えるくらいしかないね。
 妻が言う。
 本当だ。
 寒いので「椰子風うどん」を食べました。
 おばあは今、2人からメールのレッスンを受けています。
 最強の講師陣だと思います。
 それはそうと、ヤフーの1行ニュースに、こんな「ざけんな記述」を見つけました。
『各地で夏日。熱中症に注意を!』
 何なのだ、オラほは一体よう! 

 (2012.05.16)   △このページのトップへ

『疲れた目こすった先に』1794

 ダメなことばかりで、折れそうになるけれど、
 風向きはいきなり変わることもある。
 1人で起き上がる。
 少しでも近づくよバカげた夢に。
 今、君の知らない道を歩きはじめる。

 (2012.05.15)   △このページのトップへ

『雨』1794

 昨日、チラッと晴れたが、また雨になった。
 明日も雨だってさ。
 昨日、歯を2本抜いたボクは、激痛に少し耐えながら早めに寝た。
 今日は、抜歯後の消毒に行く。
 何だか冴えないけど、しょうがない。
 おばあちゃんは、薬が足りない(あと8日分しかない)ことに気付き、予定を繰り上げて帰るという。
 いろいろ暗いムードが漂っている。

 (2012.05.15)   △このページのトップへ

『さなぶり運動会は意外な盛り上がりを見せるかもしれない』1793

 夕べは「さなぶり運動会」の説明会で、ボクたち役員と7組ある組の「組長」さんが集まった会議があった。
 驚いたことに組長さんは全員参加。
 競技説明などでも活発な意見がバンバン出され、大いに盛り上がった会議になった。
 この村の人は「運動会」が好きなのだろうか?
 お茶を買いに行った時、イトー商店のM子さんも、「運動会」と聞いて何だか妙にうれしそうだった。
 いやあ、ボクなんか「運動会」と聞いたら逃げ出したくなるのになあ。
 変わった村だ。

 (2012.05.14)   △このページのトップへ

『パジャマ 老人 大きいサイズ(続き)』1792

 昨日は「母の日」だったので、ボクたちは「母」にパソコンを買ってあげました。
 そのことは何度も書きました。
 でも、パソコンの金額やらその原資のことは書いていません。
 まず金額のことですが・・・。
 だからもういいって!
 はい、分かりました。
 表題の話をしましょう。
 ええ・・・、マイパソコンをゲットしたおばあちゃんは今、検索にハマっています。
 「茶碗蒸し」のページをひとしきり見終えた彼女は、次は「パジャマ」がほしいと言い出しました。
 インターネットで「パジャマ」を買いたいと。
 ボクが言いました。
「その時は、おばあちゃん、ただパジャマと入れてもダメだよ。絞り込みをしなきゃ」
「そうそう、でないと男物もから子ども用から全部出てきちゃうからね」
 妻が言いました。
 すると、おばあが聞きました。
「どんなふうにすればいいのっしゃ?」(いいのですか?)
「そうだなあ。まずパジャマの後に老人と入れる」
「そうそう、それからその後に大きいサイズも入れる」
 ボクたちはそうアドバイスしました。 
 本人はポカンでしたが、これは絞り込まれた的確なアドバイスだったと思いますよ。

 (2012.05.14)   △このページのトップへ

『パジャマ 老人 大きいサイズ』1791

 昨日は「母の日」だったので、ボクたちは「母」にパソコンを買ってあげました。
 そのことは書きました。
 でも、パソコンの金額やらその原資のことは書いていません。
 まず金額のことですが・・・。
 教えません。な・い・しょ!
 次に原資のことですが・・・。
 これはね、おばあちゃんを連れてきてくれた「M家のカッツとリエさん」に、「おばあちゃんに何か美味しいものでも食べさせて!」と、いただいていたお金と、妻がトトトトトをして貯めたお金の合作でございます。
 そうなんです。ですからボクとしては、正確には「パソコンを選んだ」ということだけだったワケ。
 なんでこんな情けないことを白状したんだろ?
 それはさておき、おばあちゃんは昨日「大喜び」でございましたよ。
 I家の奥様からもお祝い(というか感謝というかの)電話があり、ボクが役員会に行ってから「M家のリエさん」にも電話をしたりしていたそうです。
 M家のリエさんに、いきなり「家政婦失業したんだって?」と聞かれたとか。大笑いだったみたい。
 それからI家では、未来の夜の帝王「ネオン」くんの、なんか「食い初め式」とかで、母の日が忘れられるくらいの大盛り上がりだったらしいです。
 そんなワケで・・・あっ! 表題の話をしていない。
 あっ・・・。

 (2012.05.14)   △このページのトップへ

『バッシバッシバッシ』1790

 今日は久々に晴れている。
 そしていつもの歯医者である。
 バッシバッシバッシ。
 漢字で書くと抜糸抜歯抜歯。
 まずは「抜糸」。先週の大手術の時に縫った糸を抜きます。
 それから「抜歯」「抜歯」。
 2本も歯を抜きます。うわっ!
 そーゆー計画になってます。げそっ!
 どうしよう。がびっ!
 おばあちゃんは「私はいいがら2人で行ってございん」(行ってきなさい)と言いますが、ボクは「ここは男の正念場」とばかりに、大見得を切ってこう言いました。
「ボクは大丈夫だから安心したまえ。君たちは秋田駅に降ろすから、ボクのことなど気にせず、思う存分お買い物にいそしみたまえ! 抜いたら迎えにいくから、それからお昼を一緒に食べようじゃあないか!」
 でも内心はこう思っているんです。
(歯2本も抜いて食えるわけねえよな?)

PS それからたった10分後、さっきは「2人で行ってございん」などと殊勝なことを言っていたおっばあちゃんが、ウキウキと弾んだ声で、妻とこんな話をしているのを、トイレから戻ったボクは、カーテンの陰からハッキリ聞いてしまったのである。
「MA(妻のこと)、とごろで、あんだ、無印良品で何買う?」
 やっぱりな。

 (2012.05.14)   △このページのトップへ

『顔面弱者』1789

 ボクは昨日、妻と2人でワインを1本飲みました。
 たったそれだけの酒量で、大酔っぱらいになって、腰が砕けて床の上にぶっ倒れたそうです。
 その後の意識がありません。
 これはどうも、ボクが今飲んでいる「耳鼻科の薬」のせいみたいです。
 今回の耳鼻科の薬は即効性があって劇薬っぽいんです。
 歯から鼻と顔面の受難が続いていますが、もう1つ病気が発覚してしまいました。
 目です。
 右目の「ものもらい」が巨大化しそうなんです。
 明日は歯医者ですが、眼科にもいかなければならないかも。
 顔面弱者とはボクのことです。
 やだやだ。

 (2012.05.13)   △このページのトップへ

『なぜおばあちゃんなのか?』1788

 さっき味噌ラーメンを食べながらフト気になってしまった。
 なぜ「おばあちゃん」なんだろう?
 おばあちゃんだからおばあちゃんだろ!
 そう言われそうですが、ボクが言ってるのはですね、つまり「おばあちゃん」は、本当は「お母さん」(ボクにとっては「義理のおかあさん」)ではないかという疑問です。
 それなのにどうして「おばあちゃん」というのかな?
 まあ、大体どこのうちでも孫ができると、それまでの「お母さん」は格下げ(というか格上げというか)になって「おばあちゃん」化します。もちろんセットで「お父さん」も格下げされて「おじいちゃん」になります。
 でも、それは孫にとって「おばあちゃん」なのであって、孫の親にとっては相変わらず「お母さん」なのです。
 だから本当はこう言わなければなりません。
「ねえ、孫(ヒロシだったらヒロシ)にとってのおばちゃん、そこのフキン取って!」
 でしょ?
 ヒロシに向かってこう言うのはかまいません。
「ヒロシ、今日おばあちゃんのおうち行くから早く帰っておいでね」
 そのうち「お母さん」はだんだん「年寄り」にもなっていくので、「おばあちゃん」という呼び名が断固定着してしまいます。
 きっとそうだと思います。
 じゃあ、孫などいないボクらの場合はというと、その解釈は通用しないのです。つまりボクらが「おばあちゃん」と呼ぶのは、明らかに「誤用」なのです。
 仮にどうしても「おばあちゃん」と言いたいのなら(なぜだ?)このように使うべきです。
「ボクにとっては義理のお母さんだけど、甥のヒロシにとってのおばあちゃん、ナンプレやめたんですか?」
 もしくはこんなふうに断ってからつかうべきです。
「ただ年寄りだから便宜的におばあちゃんて使うんで気にしないでね、おばあちゃん」みたいな。
 母の日なんで、そんなどうでもいいことを思っておりやした。

 (2012.05.13)   △このページのトップへ

『家政婦復帰』1787

 おばあちゃんと妻に、貯まっていたエッセイを読み聞かせして、3人で死ぬほど笑い転げた。
 特にウケたのが「家政婦失格!」であった。
「ウケる、ウケる!」 
 と、おばあちゃんが言うから、ボクはこう言ってやった。
「コレ、アナタノコトアルヨ!」
 でも、少し気にしたみたいで、今日の3時には、久しぶりにおばあちゃんがお茶をいれてくれました。
「家政婦復帰だね!」
 パソコンもらって気を良くしているらしく、ウチョウテンになってそんなこと言ってます。
 これからも頼むデ!

 (2012.05.13)   △このページのトップへ

『ハハの日ハハハ』1786

 お昼に『特製味噌ラーメン』をド〜ンッ!
 もう1つのプレゼント、『パソコン』をド〜ンッ!



 あれっ?
 「ナンプレ」の「ナ」の字も出なくなってしまったぞ。
 本もどっかにしまったようだぞ。



 まあよかった。
 でも・・・。
 この方ゲンキン。

 (2012.05.13)   △このページのトップへ

『家政婦失格』1785

 10時のお茶とおやつ(リエさんにいただいたバームクーヘン)を運んできて、執事は思った。
 今までと何かが違っている。
 それをおばあちゃんに差し出して、執事はまた思った。
 どうしたことだ。
 かつてこの仕事は、100%とは言えないが、本来彼女の仕事ではなかったのか!?
 そもそも、今ここにいて、「ナンプレ」に夢中になっている人は、家政婦ではなかったのか? えっ? おい!
 そういえば昨日、代表が超急ぎの仕事をやっている最中も、彼女は一度もお茶をいれていない。ずっとナンプレばかりやってた。ちっとも「お支え」していない。
「私のは後で飲むからそごさ置いて!」
 そういう態度であったような気がする。
「かしこまりました」
 執事はそうやってお茶を置いたような気がする。
 ナンプレが何だというのだ!
 家政婦失格! 
 ねえ、一緒に映画でも観ませんか?
 ボクは密かにそう思ってフンガイしているのである。

 (2012.05.12)   △このページのトップへ

『毎日何を食ってもうまいなあ』1784

 健康だからだろうね。
 ホントに毎日食べるものが美味しいのだ。
 ボクは今、仮歯ですし、鼻炎の眠くなる薬も飲んでるんだけど、それでも何食べても美味しいのよね。
 別に特別なものを食べているわけではありません。
 例えば昨日は「イカフライ」だったし、おとといは「マーボ豆腐&茄子」だし、その前は「カツ丼」、その前は「サバ焼」だし、その前は「スキヤキの残り雑炊」だし、その前は「アジ焼」だし、その前は「モノホンのスキヤキ」だし、その前は「カレイの煮魚」だし、その前は「シーフードカレー」だし・・・。
 あと何だっけ?
 でもこうやって献立を振り返ってみると、ボクらって案外「肉」と「魚」のバランスがいいことに気付くね。まあ「スキヤキ」などは年にせいぜい2回くらいなわけで、肉料理は週1回食べるか食べないかです。それからこのメインメニュー以外に、妻が作る「大量満載サラダあらかると」が必ずフィーチャーされます。
 魚と野菜(海藻も含む)中心、時々お肉。なので、とても健康的です。
 今日は雨だけど、買い物に行ければ「キャベツ味噌鍋」になる予定。翌日は「味噌ラーメン」ね。
 こうやって献立を書くと、何だか家の中を見透かされたような気持ちになるね。
 他の人が何食ってるかって興味あるよね。
 ボクだけかな?

 (2012.05.12)   △このページのトップへ

『外は冷たい雨が降っている』1783

 昨日、超特急仕事を早朝4時から6時半ごろまでかけて、脂汗まじりに仕上げた代表は、寝る前に「私は今日寝る!」の言葉通り、朝の8時半まで11時間も寝ていた。
 ボクもその勢いに飲まれ「連れ寝」した格好だ。
 おばあちゃんは、あくまでもマイペースで、
「あんだだづ、寝でらい、寝でらい!」と、まるで厄介払いでもするかのように、団扇手でボクらを追い払うと、自分はちゃっかり事務所にストーブを付けて、朝のおにぎりを食べ、「ナンプレ」の準備をしていた。
 そう言えば、昨日の代表は少し変だった。
 超特急仕事で目が血走っているのに、時々「くくくく」「ふふふふ」と笑うのだ。
 真面目な顔でそんなふうに笑われるとちょっと怖い。
 外は冷たい雨が降っている。
 今日は仕事もなさそうなので、久しぶりに「映画」でも、と思っておばあちゃんに振ったが、
「私はこれやってっから、あんだだづ、観らいん、観らいん!」
 と、予想通りの答えが返ってきた。
「気が散るんじゃない?」
「ヘッドホンして観るか?」
 ボクたちがそう言うと、彼女はそれを制してこう言った。
「たまにちょこっと観だりすっから、いいがら、そのままで観でらいん!」
 まったくのツンボ桟敷は、それはそれでイヤみたいだ。
 あれ? こういう人、ほかにもどっかにいたぞ。居間のコタツで1人でリモコン持って寝てる人。

 (2012.05.12)   △このページのトップへ

『カッコわるいと思いました』1782

 最近思ったカッコわるい人の筆頭が、沢田研二だった。
 そうジュリーだ。
 ザ・タイガースは、グループサウンズの超人気グループだったので、ボクも小学生の頃は熱狂していたものだった。正作くんと映画を観にいったことまである。
 そのリードボーカルであったジュリーは、当然最も人気があったが、ボクはなぜかドラムの「ピー」が好きだった。
 ザ・タイガースは解散後、それぞれメンバーが独立していろんな職業に就いた。ご存じのように、ジュリーはソロでTOKIOを歌いレコ大をGETし、ピーナッツの片割れと別れ田中裕子を嫁にもらった。あの頃地味だったベースのサリーは、「岸部一徳」という役者ブランドを確立した。この2人は出世頭。
 ジュリーとダブルボーカルだった「トッポ」は、噂ではどうも性格が悪かったみたいで、後半仲間割れをしてタイガースを飛び出した。その後鳴かず飛ばずになって今は知らない。でも、この人が歌った『花の首飾り』や『廃墟の鳩』は大好きだったなあ。ハイトーンの澄んだいい声だった。
 少年隊(だっけ?)の東山とかシンクロの小谷実可子に似た顔の「タロー」も温厚そうで好きだった。彼は音楽プロダクションの社長だったんじゃなかったっけ。トッポの後に入ってきたのが、岸部一徳の弟の岸辺シローだった。
 なんか楽器はタンバリンしかできず、ふてくされたような顔で、いやそうに歌ってた。彼の末路はご存じの通りです。
 最後にボクの大好きだったドラムのピーですが、この方はグループ解散後ナント! 学校の先生をやっておりました。珍しい転職組なんです、この方。
 そんな『ザ・タイガース』なんですが、この度というか少し前に、トッポとシローを除く4人が集まって再結成されたということでした。なんと今回は「ピー」までも参加するということでした。
 BSでそのコンサートの模様が放映されたんですが、ピーはサイコーにカッコよかった。もう60過ぎだというのにまだまだ若い若い。イキイキと若いのね。期待を裏切らなかった。
 で、話は振り出しに戻りますが、それに引き換えジュリーの醜さといったら。メタボだけならまだしも、病的にむくんで太っていたわけ。結構ヤバいくらいカッコわるかったのね。こりゃダメだわ! って感じで。
 もう1人、似たような意味でカッコわるかったのは「世良公則」です。これもBSで「壊れかけの大友こーへー」がやってる番組で見たんだけど、ひどかったねえ。かなりヤバくカッコわるい。
 60歳を超えてくる頃になると、変わらずカッコいい人とあまりにもカッコわるい人と、かなりハッキリキッパリ2分されるもんですなあ。
 ただし、カッコいいと言っても「ひろみ5」のように、20代の体重や体型だけを、「命がけお金がけ」で死守していればいいのではありません。あれはかえってカッコわるいのです。
 同時に年相応の「知性」と「教養」が備わっていなければダメです。
 かく言う自分はどうなんだって? 
 ええ、まだ8年あるからね。その間に頑張りますよ。

PS 全く違う次元で、カッコわるい人たちをもう2人。
 大昔『大都会』を歌っていた人たち知ってますか? 「栗きんとん」じゃなくって「クリキン」。福岡出身で、カーリーヘアのテノールとチンピラ風のパンチパーマの2人で歌うグループ。
 あのどっちがどっちかを訴えていたらしいですよ。(妻は昔、大のクリキンファンだったのでよく知ってるんです)
 何を訴えていたかというとね、こんなことです。
「おい、お前、オレに断りもせずに勝手に『元クリキン』って使うな!」
 だって。
 これってあまりにカッコわりくないですか?

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『妙なおふいす』1781

 ヘッドホンを耳に当てて、スピッツの音楽を聴いているボクの目の前で、代表は同じくヘッドホンをしてトトトトトをしている。
 それだけならば、まともなフツーの事務所の光景に見えなくもない。もっとも、厳密に言えばボクは、ヘッドホンをしてるけどスピッツを聴いているわけで、いわばサボっていることに違いないのですがね。
 で、何が妙かと言いますとね、時々目の前の人が「ふふ、ふふふふふ」と笑うんですね。
 キモコ悪いの。
 でもまあ、それだけならまだいいんですが(よくあることなんで)、ボクの左目に飛び込んでくる光景が怖い。
 唇をかみしめたり、への字にしたり、下唇を突き出したりして、必死の形相で紙に向かっている人がいんの。
 もちろんアノ方がアレをやってんだけど、そういういろんな人間が、全く別のことをそれぞれのペースで、それぞれの形相でやってるところが妙なんですね。

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『過ぎていったモロモロはもういいよ』1780

 ボクは思う。驚愕しながら。
 この人たちのライブパフォーマンスの高さって一体なに?!
 こんなステージが見たい! そう思うバンドに久々に出会ったよ。
 ホントにスゴい才能たちだ。
 感性、知性、技能はもちろん、「純粋さ」「優しさ」「透明さ」まで詰まった天賦の人たちだ。

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『おばあちゃんを輪切りにすると・・・』1779

 どこを切っても肉だった!
 いきなりそーゆーフザケタ落ちはやめてください。
 はい!
 ボクは思う。彼女は・・・。
 「ど根性の人」である!
 例えて言えば「星飛雄馬」である。
 ♪思い込んだら試練の道を行くが男のど根性〜♪
 ここで思い切り脇道に逸れてもいいですか? 逸れますよ、付いてきてね!
 あのね。
 この歌の「♪思い込んだら〜」のところあるでしょ? 一番最初んとこ。
 そこの画面は、星飛雄馬が汗をかきながら、グランド整備用の重いローラーを「よっこらしょ! よっこいしょうーいち!」(知ってる? 笑った?)と引いている画面なんですけど分かりますか?
 で、ですね。それを見て育った人の多くは、星飛雄馬が引いているローラーの名前が「コンダラー」だと思っていたという事実があります。重いコンダラー。ホントですよ。今でも時々そう信じてる方見かけます。
 ごめんごめん、また戻りますね。
 で、まあ、おばちゃんは「ど根性の人」なんですが、同時にこの歌のように・・・。
 「思い込みの人」である!
 それから1回頭についたら、すぐにやり遂げなければ気が済まない人でもあります。自分ひとりでできないときは、誰かをこき使ってもやり遂げようとします。(ボクよく使われます)
 やり遂げるまで頭がグルグルグル回転し続けています。つまり・・・。
 「頭グルグルの人」でもある!
 そんなわけで、彼女を大ザックリに輪切りにしてみた結果、「根性の人」「思い込みの人」「頭グルグルの人」であることがハッキリしてきました。
 おそらく、これらの特性に、昔から算数が好きだったことが加わって、「ナンプレ」にハマってしまったのでしょう。
 それから、編み物なんかでも、目の数を数えたり、延々と同じような作業を繰り返せるだけの「根気」が必須なわけですが、それもこのような特性があったればこそと見るべきでしょうね。
 ただまあ、「ナンプレ」の場合、「思い込み」の部分が災いして、よく熟慮しないまま勘で数字を入れてしまい、結果迷路に迷い込むこともよくありますが・・・。

(結論)彼女ゼッタイボケません。

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『白が嫌われている』1778

 アメリカでは肥満症が根強い社会問題になっている。
 年間の医療保険費の数十億ドルを肥満治療が占めるそのアメリカで、肥満対策として加糖飲料に課税すべきだという報告が発表された。
 白い粉「糖」が嫌われている。
 もう1つの白い粉「塩」は、日本でも随分前から嫌われていた。
 特に漬け物など保存に塩を多用してきた東北、なかんずくここ秋田では、脳卒中死亡者全国一の汚名の定着と相まって、減塩指向が叫ばれて久しい。
 さらにさらに、ダイエット研究の第一人者である妻などの調べによると、米でも麦でも白いものほど体に悪いのだそうだ。
 炭水化物は太る原因だが、同じ食べるでも、玄米ほどよく、上白米ほど悪い。白いパンより黒いパンのほうがよい。
 「白」が忌み嫌われる時代になった。
 でも、食料不足だった戦時中や戦後間もない頃の日本人は、「白い飯が食いたい! 白い飯が食いたい!」と呪文のように唱えていたんじゃなかったか?
 そのことを思い出し考えると、欲に任せて生きるのではなく、何事も「ほどほどに」「いい加減に」して生きるのがよいのだ、ということを教えられる。白い米が食えるようになったからといって、そればっか食って、甘いものばっか食ってたんじゃいけませんってね。
 ひもじ過ぎるのもイヤだけど、デブで病気になるのもイヤだもんね。

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『村の4時台』1777

 朝4時にテキパキ起きた代表。
 その代表をお支えしたくて、やや遅れたものの執事も頑張って起きた。
 そしてコーヒーをお沸かしした。
 さすがにまだ「スーパーナンプレおばあちゃん」は起きてこないが、起きてる人がいた。
 ドドドドドドドドドド・・・。
 隣のケンゾーさんだ。
 トラクターに乗って、彼、こんな時間にもう田んぼに出勤していたのか!
 ボクらちっとも早起きなんかじゃない。
 そのことを知る村の4時台。

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『ジェットコースター天気&人生考』1776

 つい10日も前はサイコー気温が27℃もあって、晴れてて、文字通りサイコーな気分だった。
 グランドゴルフまでやって、日焼けまでして、屋外で遊んだ。
 桜は一気に咲き、菜の花も咲き、そして数日でみんな散った。
 それからの10日間、まるで富士急ハイランドのジェットコースターに乗ったように、頂上から一気に天気は下った。
 明日などはサイコー気温が12℃しかなく、これでは10日前のサイテー気温並みのサイテーさだ。サイコーからサイテーまで15℃も下がったわけだ。体半分以上身売りしたようなものだ。(どういう比喩なんだ!)
 しかも、この10日間、晴れた日はほとんどなく、雨、風(関東では竜巻まで)、雷の、文字通りサイテーの日々が続いている。
 「雨、風、雷」の日々は、人生に例えれば「飲む、打つ、買う」の日々と同意語だ。(何でだ!)
 乱れている、荒んでいる、心にすきま風が吹いている。
 いろいろ書いたが、5月に入ってから我々は(いきなり「我々」かよ!)そんな波瀾万丈な人生を送ってきたようだ。
 人生には様々なエポックがあり、辛いことの中には幸いが内在し、幸いの中には既に辛いことも内在している。「幸」と「辛」は字ヅラまで似ている。そう言えば、アン真理子が暗く歌う『悲しみは駆け足でやってくる』(かなり暗い!)の3番の暗い歌詞にもそういうフレーズがあったなあ。
 と、思って聞いてみたが、そんな歌詞はどこにもなく、彼女が言及しているのは「明日」という字は「明るい日」と書くことと、「若い」という字と「苦しい」という字が似ているということだけであった。ボクの記憶がいかにあいまいであるかがよく分かった。でも、歌はやっぱりかなり暗かったね。
 すまんすまん。余談が余談になった。
 さて、話を元に戻します。そうだった。人生には様々なエポックがあり、辛いことの中には幸いが内在し、幸いの中には既に辛いことも内在している。そういうことを言いたかったのだった。
 ええ、このことは『人間万事塞翁が馬』の故事の言いたいところの本当の意味だと、博学な妻からボクは昨日、K病院の耳鼻科の待合室で聞いたのだった。ちなみに博学な妻は、もっと博学な「ヒロサチヤ」さんからこのことを聞いたのだそうだ。
 この故事を、ボクはその昔、青島幸男の『人間万事塞翁が丙午』という小説で知った。
 でもこの「人間」は「にんげん」ではなく「じんかん」と呼んで、「世間」を意味することだということを知ったのは最近だった。
 タイトルに「人生考」などと書いてしまったし、釈迦に説法と知りつつ、ついでですからこの際、『人間万事塞翁が馬』の故事について書きますね。

 中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。
 さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。
 ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げていってしまいました。
 この辺の北の地方の馬は良い馬が多く高く売れるので、近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめにいきました。
 ところが、老人は残念がっている様子もなく言いました。  
「このことが幸福にならないとも限らないよ」
 そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。
 そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
「このことが災いにならないとも限らないよ」
 しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。
 近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめにいくと、老人は平然と言いました。  
「このことが幸福にならないとも限らないよ」
 1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。  
 城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。
 そして、何とか胡人から守ることができましたが、その多くはその戦争で死んでしまいました。
 しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み無事でした。

 城塞に住む老人の馬がもたらした運命は、福から禍(わざわい)へ、また禍(わざわい)から福へと人生に変化をもたらした。まったく禍福というのは予測できないものである。


 禍福は予想できないものである。それがこの故事の一般的な意味かとボクは今までずっと思っていたが、実はそうでなかった。
 禍の中には既に福が内在し、福の中には既に禍が内在している。なるほどね。
 「思い通りにならない」の中には、既に「思い通りになる」が内在している。だから必ず「思い通りになる」のだ。
 「サイテー」の中には、既に「サイコー」が内在している。だから時期がくれば必ず「サイコー」になるのだ。
 もっと言えば、「悲しみは駆け足でやってくる」が、同時に「喜びも駆け足でやってくる」のだ!
 だからアン真理子さん、この歌はもっと明るく歌っていいんだよ。

 (2012.05.11)   △このページのトップへ

『毎日がナンプレ』1775

 おばあはついに『目指せ! 完全制覇!! ナンプレ255』の「8合目」まできた。
 10合目まで来ると、「富士山」を踏破することになる。
 ちなみに、その後は「マッターホルン」「モンブラン」「キリマンジャロ」「K2」ときて最後は「エベレスト」だ。
 これはもうものすごいことなのだ。80歳のレベルでここまでくるとは!
 ちなみに、もともと彼女にこのゲームを教えたEちゃんの問題集のレベルは、ボクの推察するかぎり「1合目」か「2合目」といったところだ。それからして彼女のレベルは推して知るべしだろう。
 彼女はもはや「女三浦 雄一郎」と言っても過言ではないレベルなのだ!
 そして、そんな彼女が「人生の師」と仰ぐのが、誰あろうこのボクなのだ。
 沢山の確執とバトルを繰り広げてきたボクのスパルタ教育がとうとう実を結びそうだ。
 彼女は今日、ボクたちが耳鼻科へ行っている間も含め、のべ10時間、青春の(?)すべてを賭けて「ナンプレ」に挑み、6合目を2回、7合目を3回クリアし、ついに8合目もクリアしたのだった。
 今日は、ボクたちの晩酌タイムの間も、ひたすら問題に取り組んでいた。
 そんなものに付き合ってられないわ! そんな感じで。
 今もそうだ。お風呂を入れている間もず〜〜〜〜っとナンクロ。
 これでは泥棒が入ろうが、家の中で火事があろうが彼女は気付かないだろう。
 全く役に立たないお留守番だ。
 代表は明日、朝4時前に起きて急ぎの仕事だと言っている。
 そのことを聞きつけた「おばあ」の目がキラッと光った。
 起きる気か?
 10合目をクリアすると、ご褒美にいよいよ「パソコン教室」が始まるのだが、蓄膿症になったボクにとって、あまりにもテンションのボルテージが違いすぎる。
 果して、師は弟子に付いていけるだろうか?!

 (2012.05.10)   △このページのトップへ

『ゴッドさんに会いました』1774

 K病院を退職したものの、今も午前中はアルバイトで事務の仕事をしている「ゴッドさん」。
 その方に偶然会いました。
 彼女はレントゲン室の事務をしてました。
「なした?」(どうしたの?)
「いやあ、鼻炎で耳鼻科に来たら、蓄膿症かもしれないと言われてここに来ました」
「勉強のし過ぎだべ。昔からそう言わなかったが?」(勉強のしすぎじゃないの? 昔からそう言うじゃない?)
 そんなの聞いたことありませんでしたが、ボクはエヘラエヘラうなずきました。
 妻は、この前彼女にもらった「ちょっと派手でどこにも巻いていけそうもないスカーフのようなもの」のお礼を言っておりました。
 レントゲン室に入ると、若いお兄さん技師が、うつぶせになってまな板のようなものに顔を載せるように言いました。
 マスクを外して、鼻に詰めた(両鼻穴に詰めてます)ティッシュを取り外し、顔を載せました。
 タラ〜〜〜。
 鼻水がまな板のようなものの上に垂れました。
 次に技師はこう言いました。
「今度はその上にアゴを置いて少し上を向いてください」
 その上にアゴを置くと、アゴに鼻水がくっ付くことは分かっていましたが、しかたなく指示に従いました。
 このまな板、お願いだから次の人にはちゃんと拭いてほしいと思いました。
 ゴッドさんは、レントゲン写真をボクに渡す時、こう言いました。
「やすすさん、おめ、案外若げえなあ」(やすしさん、あなた案外若いですね)
 カルテの生年月日を見たんでしょう。
 自分とおんなじくらいだと思っていたのに、5つも下だったのか、というようなことをビックリした顔で言いましたが、その意味はボクにはあんまりよく分かりませんでした。

 (2012.05.10)   △このページのトップへ

『後追い』1773

 ボクは軽い蓄膿症でした。
 以前、妻がやはりこの病気になったことがありましたね。
 ボクは妻の後追いばかりしています。
 腰痛の時もそうだったし。
 隣で付き合ってくれていた妻が、こう言ってニヤッと笑いました。
「この次はアレかもよ」
 そう言えば、妻はこの病院の皮膚科で、かつて「水虫」と診断されたことがあるのを思い出して、ボクはゾッとしました。

 (2012.05.10)   △このページのトップへ

『中待合室の怪』1772

 今日は妻に手を引かれ「K病院」の耳鼻咽喉科に行ってきた。
 3時間以上もかかった。
 あんまりヒマだったのでいろんなくだらないことを考えていた。
 そのことをいくつか書きます。
 まず、『中待合室』の問題である。
 あれは何か必要性があるのですか?
 もしあるとしたら、医者が「なになにさ〜ん!」と呼んだ時、すぐに(2〜3秒以内)駆けつけられるメリットぐらいのものだろう。
 ならば、なぜ4〜5名も(所によっては10人くらい)一気に入れるのだろうか? 1人1人呼んで待機させておいてもいいようなものじゃないか?
 あれは、看護師がその都度1人1人呼ぶのが面倒くさいからではないだろうか?
 これらには客の立場の視点が欠けている。
 客の立場を言おう。
 まず、外待合室から中待合室に移される時、客はこう思うはずだ。
 しめしめ、もう少しだぞ。
 しかし、ただそれだけのことである。
 中待合室に移されて気を良くしてしまう客は数多いが、実は実際に診療を受けるまでの時間は、中待合室に通されようが通されまいが一切変わらないのだ。
 すなわちあれは「まやかし」である。医者や看護師側の都合でしかないのである。
 しかも、中待合室というところは、診察中の患者と医者の会話が筒抜けである。
 プライバシーもクソもあったもんじゃない。
 結論! 中待合室なんか要らない。

 (2012.05.10)   △このページのトップへ

『特権階級表示』1771

 以前、トシゾーさん(オヤジ)の施設を初めて訪問した時、ボクたちは入り口でスリッパに履き替えたのだが、帰りに靴を履こうとして驚いたことがあった。
 ボクが履いていたスリッパが、ナント「副理事長」のものだったからだ。
 もっと驚いたのは、妻が履いていたスリッパは、ズバリ「理事長!」のものだった。
 似たような例で、以前、知らずに止めていた病院の駐車スペースが実は「院長専用」だったことが後で分かって焦ったことがあった。
 それにしても、一般客が来るような場所に、ああいった「偉い人」(何が偉いかは置いといて)の私物的所有物があること自体どうなんだろうね。 
 例えばどこかの会社の駐車場に、「社長専用」とか「役員専用」の駐車スペースがあったりしたらどうだろう? 社屋に「社長オンリー」「役員オンリー」の便所があったりしたら?
 アキマヘンナ。そう思うのはボクだけだろうか。ココノモノゼッタイカワナイ。そう思うのはボクのヒガミだろうか。
 一般企業でもそうなのに、この辺では病院とか役所とか、いわゆる公共の施設の中でそういうものが幅を利かせている。まったくもってケシカラン! 
 以前は間違って「理事長」や「副理事長」になってしまったボクたちだった。
 しかし、最近のボクたちは、くだんの「特権階級表示」を見つけると、「あえて」「わざと」そこに止めたり、そこに放尿したり、そのスリッパを履いたりするようにしている。
 ささいなレジスタンスだが、これがケッコー痛快なんだよ。

PS この話と関係あるようで関係ないかもしれないけど、妻がいつも憤慨するものに「天皇皇后が座った赤い椅子」というのがある。何年か前にこの地に立ち寄られ、泌尿器の不自由な陛下がトイレを借りたことがあったが、その時座られた椅子らしい。
 五城目町の役場の正面に豪華なガラスケースに入れてあるから、機会があったらご覧下さい。
 妻はこんなふうにその椅子を評している。
「へええ、これってこんなふうに飾るものだったんだあ」

 (2012.05.10)   △このページのトップへ

『パソコン到着!』1770

 妻の仕事用のパソコンと同じ『DELL』のパソコンが今届いた。
 いよいよ「弘前のスーパーエレクトリックばあちゃん」ならぬ「石巻のスーパーパソコンばあちゃん」の誕生である。
 本人ソートー燃えている。
「今日からIT講座ですね!」
 などと言いながら、それまでに『ナンプレ』の6合目まで仕上げておくと目標を決めて頑張っている。 
 この集中講座では果してどんなバトルが展開されることやら。
 妻は戦々恐々である。

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『やっぱりな』1769

 今朝、おばあちゃんは寝坊をしてラジオ体操に起きて来られなかった。
 さすがにね。寝かせておこうね。
 そんな話をしながら、妻と6時半のラジオ体操をまさに始めようとしていた。
 ガラガラガラガラ。
 来た! 
 やっぱり滑り込んだ。 
 髪の毛を総毛立てて。

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『この人の体力は一体どうなっているのだ!』1768

 最近ボクはちょっと疲れ気味。
 昨日も1人で歯医者に行き、抜歯後の消毒をしてきたので、そういうことも手伝って疲れやすいのだろう。
 妻も昨日は疲れ気味。
 ボクたちの攻防にハラハラドキドキで、ゆっくりしてらんないからだろう。
 なんで、ボクらは昨日少し早く寝た。  
 でも、80歳のおばあちゃんは、もう呆れてモノが言えないほどチョ〜〜〜〜〜〜元気だ。
 ボクたちが寝てからもしばらくI家の奥様と電話で長話をしていたらしい。
 朝は早いし宵っ張り。
 もうホントにどう考えればいいのだろう。トミばあちゃんを思い出すなあ。
 彼女は自分のことをそう呼んでいたっけなあ。
 はっきり言おう。この方。
 OBAKE。

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『猪猿の仲』1767

 犬猿の仲。
 ではなくて、ボクたち『猪猿の仲』です。
 猿は申年のサル。じゃなかった「おばあちゃん」です。
 猪は亥年のイノシシ。じゃなかったボクです。
 ちなみに妻は「卯年」のウサギちゃん。  
 猪猿の仲を説明しましょう。こんなエピソードが分かりやすいでしょう。
 これは昨日の夕食前の晩酌タイムでの会話です。

猪「おばあちゃん、今日のナンプレどうだったの?」
猿「それがさっ、どうしても合わないどごあんだでば、ほれっ!」
猪「あっ! ホントだ。おばあちゃん、昨日ボクが言った通りやった?」
猿「やったよー、わだし」
猪「いや、やってないな、だって・・・」
猿「やったよー、わだし」
猪「いや、やってないな、だって・・・」
猿「やったったら、やったよー、わだし。だってほれ、こうでこうでこうだおん」
猪「うそだ! うそつき!」
 『猪猿の仲』とは、ズバリこういう関係をいいます。 
 ボクたちはこういう会話がヒジョーに多い。
 どちらも容赦ない。どちらも1歩も引かない。相手の年齢や自分の立場を全く考慮しない。それが特徴です。
 いつもこういう会話を脇で聞いている妻は、「ああ、また始まった」と思いながら、「やめて〜、やめて〜!」と思いつつ、「もう退席したい〜〜〜!」と、やんなっちゃってます。
 それでも、最終的にはこうなります。これが『猪猿の仲』のいいところです。

猿「ああ、分かったぞ! ようし、わだし今からもう1回やってみっからね。さすがアッシュ、でねボクちゃん先生だ」
猪「分がったっせ(分かったでしょう?)。いやあ、ケコちゃんも、そやって素直になればいいのよ、頭の出来は悪くないんだからっさ」
猿「明日も教えでけらいん(教えてちょうだい)」
猪「おう! いいよ! ボクちゃんに任せて!」
 ウサギさんの心配をヨソに、80のサルと50のイノシシは案外仲が良かったりするんです。

PS ちなみに、ボクがよく間違えられる「アッシュ」は石巻の実家の飼い犬ですが、それではあんまりなので、人間であるボクはおばあちゃんにこう言いました。
「おばあちゃん、せめてヤッシュくらいにして!」

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『干上がる』1766

 やばい! このままでは干上がる。
 連休が終わってから弊社は仕事がないのだ。
 どうか、皆さん、お仕事ください。
 何でもやります。
 ええ、「ナンクロ」でも何でも。  
 おばあがいるうちなら、「お手玉講座」とか「茶碗蒸し教室」もお引き受けできます。

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『就活自殺』1765

 就活に失敗し、自殺する若者が急増。4年で2.5倍に。

 そういうタイトルのニュースを見つけた。
 井上陽水の『傘がない』の歌詞が浮かんだ。



 この国が抱えている問題は、決して就職がないことばかりではない。
 失敗を勲章にしていけるだけの「楽観」を持たない若者を、こんなにも大量に作ってしまったことだ。
 失敗した若者を、周囲は「敗北者」のレッテルを貼り、闇の中で静かにオブラートに包んで抹殺する。
 そうされた若者は若者で、蘇生や再起の可能性を自らたやすく放棄し、蛇口を閉めるようにしていとも簡単に「生」を終える。
 最も必要な世代が失われている。それも最もあほらしい手段で。
 若者よ! オバハンみたいに生きなはれや。
 なりふり構わず、ズガズガガリガリどん欲にさ。
 死ぬ気になったら何でもできるんだぜ!   

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『トーエーや妹は無事だった』1764

 竜巻のあった茨城県といえば、我が友トーエーと妹夫婦のホームグラウンドだった。
 彼らの安否を確認したら、どちらからも「無事」の2文字が返ってきた。
 よかった、よかった。
 いろいろ考えてみると、われわれ人間は、いろんなところで、いろんなリスクにさらされて生きているんだなあ。
 こうして生きてること自体、すごいことなんだなあ。
 こうして、ゲラゲラ笑って、楽しく生きていることは、もっとスゴい画期的なことなんだなあ。
 しかも、毎日おいしいもの食べて、おいしいお酒が飲めて、きわめてかわゆい愛妻がいて、それも超元気で、ときどきおばあちゃんがやってきて、ときどき友だちなどがやってきて、ガハハハ笑って楽しく過ごせるなんて、スゴい奇跡的なことなんだなあ。
 そんなふうに思いました。
 鼻炎や歯の治療なんか「目くそ鼻くそ」だなあ。
 あとは「小説家」になれたらもう言うことないなあ。   

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『しろひげダンス』1763

 加藤茶と志村けんの「ひげダンス」を知ってますか?
 知ってますね。
 ボクは今、あんな感じのひげをたくわえています。白いひげです。
 ティッシュペーパーのひげです。
 それを鼻穴に(両方とも)突っ込んでいるのです。
 鼻炎がこのところヒドくて、そうしなければハナが垂れてくるのです。
 鼻で息できません。臭いしません。コーヒー飲めません。(ティッシュに沁みるので)
 そんな格好のままでラジオ体操をすると、「しろひげダンス」になってしまいます。
 2人に「かわいそう」と言われ、「プッ!」と笑われております。   

 (2012.05.09)   △このページのトップへ

『タジタジ』1762

 おばあちゃんにはタジタジである。
 毎朝、6時半のラジオ体操を続けている。
 その後は、掃除や洗濯である。
 日中は例の勉強であり、夜は料理まで作ってくれる。(ちなみに今日は「茶碗蒸し」であった)
 それが終わると「お手玉」である。
 これから「お手玉教室」や「茶碗蒸し教室」を開講する動きまである。
 オラたちタジタジである。   

 (2012.05.08)   △このページのトップへ

『おふいすまどろす講座』1761

 もうすぐ母の日。
 母高校じゃなくって母孝行のボクたちは、彼女のために様々な講座を開講した。
 その1・・・必修講座『全漢字ナンクロ解答のコツ』(専任講師は妻)
 その2・・・特別講座『難問ナンプレ完全攻略法』(専任講師はボク)
 その3・・・未来講座『IT&パソコン集中マスター基礎編』(これも講師はボク)
 1は「漢字」であり、2は数学であり、3は文字通り「IT」である。
 1と2のテキストはすでに本を買っているのでいいのだが、彼女専用のパソコンがほしかった。
 家に帰れば、昔妻が使っていた古いノートがあるものの、スイッチを入れても、洗濯をして掃除を終える頃まで立ち上がらないそうで、これではいけないとばかりに、パソコンを買ってあげたのである。
 ボクらが使っているパソコンよりも性能がいい。ちょっとは奮発したのだ。
 目のことを配慮したので画面も大きい。うちのモニターの中で一番大きい。
 まだパソコン本体は届かないが、そのモニターを机の上に置いてみると、
 ド〜〜〜ン!
 なんだかスゴい事務所になることが分かった。
 突然誰かが入ってきたらビックリして腰を抜かすことだろう。
 おばあちゃんいわく。
「おふいすみだいだっちゃ!」
 そうそう、あなたもその一員だよ!    

 (2012.05.08)   △このページのトップへ

『思わぬ大手術が決行されてしまった』1760

 昨日の秋田へのお出掛けは、基本はボクの歯医者だったのだが、朝早く出たので、それまでの間3人でデパ地下や無印良品で買い物をした。
 ボクたちが以前見つけたフォーラスの7階のお店で、イタリアンランチを食べた。
 それからパンを買って土崎の歯医者へ向かった。
 その日の診療は、前歯の根っこを抜くことと、今後の治療(設計)方針を話し合うことで、時間は全部で2時間かかる予定だった。
 歯を抜くこと自体、そんな恐怖はなかった。歯医者さんも信頼していた。
 ところが。
 ボクの歯根は想定以上に病んでいたようだ。
 根の先(大本の骨)が空洞化しているらしく、そこを清浄するためには、歯ぐきを切開(ああ、ボクはこの単語を打つだけでキモコ悪くなる)して、そこからもグリグリ(ああ、鳥肌が立ってきた)しなければならなかった。
「大丈夫ですか?」
「うぐ」
「痛くないですか?」
「うぐうぐ」
「痛かったら右手を挙げてください」
 挙げた。
 左手だった。
「もう少し麻酔を追加しましょう」
「うぐうぐうぐ」
 そうしてください。という意味だった。
 だんだん、冷や汗が出てきた。腹筋まで痛くなってきた。 
 タオルで顔を隠していたからいいものの、ボクはうっすらと涙が出てしまっている。
「あれっ?」
 ちょっと、その疑問形やめて。
「ああ、なるほど」
(何がどう「なるほど」なのか?)
「あっ!」
(何がどう「あっ」なんだよ!) 
 あらゆる神経を歯医者の言葉に集中する。 
「外科用ピンセット取ってもらえますか?」
 助手にそう言った。「外科用」がヒジョーに気になる。 
(妻に会いたい!)
 ボクは、初産の妊婦のように、強く強くそう思っていた。
(手を握っていてもらいたい!)
 フト焼肉屋の臭いがしたような気がした。
 何かを焼いている。オレの何かを。オレは今焼かれているのだ。
 オレの口の中が「焼肉京城苑」(叙々苑とまでは言いません)になっている。
(ああ、早く帰りたい! 頼む! 帰して!) 
 どうも隣の診療台には子どもいるようだ。その向かい側にお母さんもいるようだ。
 それだけで、子どもはどんなに安心なことだろう。
 子どもは歯科衛生士のお姉さんに「今日はどの匂いにする?」と聞かれ、「ぶどう」と冷静に答えた。
 笑気ガスの匂いのことだろうか? 今はそれが選べるのだろうか? フレーバーセレクト。
(いいなあ)
 ボクも聞いてほしかったなあ。ボクなら「イチゴ」にするだろうなあ。「バナナ」でもいいかな。
 それにしてもこの少年、随分余裕をかましているじゃないか! なんだこいつ。声が震えていないではないか。歯医者は怖い所だろ! 泣けよ! 子どもは歯医者で泣くもんだろ!
(ああ、2人を置いてくるんじゃなかったなあ)
 ボクはつくずく後悔していた。待合室にいると思うだけでも安心なのに。
 しばらくして、担当医の若い先生はこう言った。
「ちょっと鏡を見てもらえますか?」
 そう言って、鏡に口の中を映してボクに見せた。
「これが抜いた痕です」
(うわっ!)
 ボッコリ穴が開いている。
 大量に血が出ている。
 ちょっともういいから。見せるな! 隠せ! しまえ! オレを開放しろ!!!!!
「付け根のところはこんな感じで」
 容赦なく医師は、ベロッとボクの歯ぐきの皮を(うわっ! もう書きたくない!)めく(やだやだやだ!)った。(うお〜〜〜〜!!!)
 そっから先のことはもうよく覚えていない。      

 (2012.05.08)   △このページのトップへ

『久々にお出かけです』1759

 関東方面では「竜巻」で被害が出た。
 本当にどうしたというのだ。
 この上「竜巻」なんて。
 連休も「行楽日和」と呼べるのは初めだけで、後は寒〜い雨降りだった。
 そんな連休は終わったが、今日は今日で雨は止まず、「雷鳴」まで響きわたっている。
 今日はボクの歯医者にかこつけて、おばあちゃんを連れて秋田でお買い物と食事の予定だ。
 9時10分前、そろそろ出掛ける準備をしなきゃ。

 (2012.05.07)   △このページのトップへ

『優等生とフツーの人』1758

 連休最終日の日曜日。
 6時半のラジオ体操をパスした。
 8時半まで寝ていた。
 そんなボクたち「フツーの人」。
 いつもと変わらず6時半にちゃんとラジオ体操をした人がいる。
 ボクらが起きてきた時には洗濯と掃除まで片付いていた。
 絵に描いたような「優等生」。
 彼女の前に出ると、何だかボクら「劣等生」に見えて困る。
 ヒジョーにやりにくい。

 (2012.05.06)   △このページのトップへ

『ナンクロ連休』1757

 今日で連休も終わり。
 さあ、何をしようか?
 なんてことを考える人はここにはいません。
「ナンクロ!」
「私はナンバープレース!」
 そういうことになっております。
 本は新たに2冊も増えました。
 朝日新聞Beも買ってきました。
 おやつも用意しました。
 全部ナンプロ関係です。
 ご苦労さんですね。

 (2012.05.06)   △このページのトップへ

『日々出す』1756

 おばあちゃんは好きなヨーグルトがある。それを食べているとお通じがいいらしい。
「私さヒビダス買ってけらいん」
 今日買い物に行くと、彼女はそう言った。
「それを言うならビヒダスだろ!」
 妻が突っ込んだ。
 おばあちゃんは本気でそう間違えたのだが、確かにこれは日々出るのだから「ヒビダス」でもいいような気がした。

 (2012.05.05)   △このページのトップへ

『四字熟語』1755

 まいったな。
 代表は代表で漢字ナンクロにハマってしまったよ。
 数字は苦手だけど、漢字なら私にも! ってわけです。
 でもこっちはこっちでヒジョーに難しい。
 聞いたこともないような仏教用語とか科学用語とか漢方用語とかが、ジャンジャンバリバリ飛び出てくる。
「ねえねえ、こんな四字熟語あったけ? てっぽうひゃくごう」
「てっぽうひゃくごう?」
「うん。鉄砲っていう字に、百書いて、合うって書くの」
「もしかして、鉄砲をたくさん打つって意味かな?」
「なるほどね。下手な鉄砲数打ちゃ当たるみたいな」 
 ボクはネットで調べましたよ。
 出てきたのはこういう写真でした。死ぬほど笑っちゃった。

 

 でもこれ四字熟語ちゃうやろ! 花の名前やろ! チョンボやろ!

 (2012.05.05)   △このページのトップへ

『フクシュー』1754

 大型連休の大半は、家で「ナンクロ」と「ナンプレ」ばかりやっておりますが、昨日「ナンプレ」を解き終えて一段落したと思いきや、おばあちゃんは今日も朝からアノ紙に向かっております。もう3時間も。
「こうやってこうなんだな。なるほどね! ぶつぶつぶつぶつ・・・」
 彼女がやっているのは「復習」なんだそうなんです。
「こうやってもう一回復習しておがないど忘れるがら」なんだって!
 もうホントに立派な生徒ですワ。頭百回下がります。
 でもね。
 ボクはこうも思いますよ。
 これは復習というよりも、ひょっとしてボクに対する「復讐」なんじゃないかって! 
 こわっ!

PS ようやく「復讐」いや「復習」が終わったようだ。
 と思ったら、何何? 次は「第2回目の復讐」だとさ!

 (2012.05.05)   △このページのトップへ

『本買おう!』1753

 今日、買い物に行くことをおばあちゃんに告げると、彼女はこんな恐ろしいことを言いました。
「本買おう!」
「えっ?!」
「本買おう! あすごの本屋さ(あそこの本屋に)あったよ。アノ数字の本!」
 アノ数字の本?
 おいおいおいおいおい! 
 嘘だろ、まだやる気かよ!!?

 (2012.05.05)   △このページのトップへ

『スッキ&ヤッキ&マッキ&バッキ!』1752

 おばちゃんがここに来て1週間になるけど、肉はほとんど食ってませんでした。
 カレーだってシーフードだったから、もしかしたら1欠片も食べてないかも。
 野菜と魚の生活を、おばあは「私はこんなのが好きなの」と言いますが、そうは言ってもたまには「肉」もいいではないか! 
 オラたちは食べたいよ! ということで、今日は表題の食事プランになりました。
 ホントは今日も雨なんで、買い物に行きながら、お昼はどっかで外食とも思っていたんですが、夕べ味噌汁を昼分も作っていたことが判明し、それはお流れになってしまいました。こっちから先に食べなくちゃね。
 スッキ&ヤッキ&マッキ&バッキ!
 意味分かりますよね?
 スキヤキをヤッキとマッキとバッキで食べるってことです。(注)「バ」はおばあちゃんの「ば」です。
 ケッキ(ケーコが本名)でもいいんだけど、ケッキよりもボクは「バッキ」が断然好き!

 (2012.05.05)   △このページのトップへ

『トーエーのナンクロ』1751

 ナンクロなるもの、何、苦労せず完成(嘘) !

 そんなタイトルでこんな写真とともに。



 俺も出張で忙しいのに、指名があれば、断れないよね。ちなみに、2時間は余裕でかかった。悔しい〜!  

 そんなメッセージが。
 某代ゼミの(某でもなんでもないだろが!)名物数学教師の彼でも、相当苦労したようだね。
 それから追伸で「おばあちゃんへ」も届いたよ。こんなメール。

 おばあちゃん、頑張れ!
 ご高齢もなんのその、考え抜く姿勢は、『ご立派!』の一言です。私の母親(78歳)も見習って欲しいです(笑)。
 ナンクロを初めてやってみましたが、僭越ながら、『小さな可能性を考えながら、全体を見る』『木を見ながら森をも見る』のがコツのような気がしました。
 確かに、一度始めると、ハマっちゃいますね〜。
 迷惑な友人です。
 ついでに、ギターも始めてみたらどうですか? 師匠は『や』君がいますよ。


 トーエー、ありがっとねえ。おばあちゃんも爆笑しながら喜んでたよ! ギターの件は鼻で笑われたけどね。

PS ちなみに、昨日、おばあちゃん解きました!
 夕方の段階で、ヨコ1列の正解が2つだった(前々日の段階では間違いが2つ)ので、つまりどんどんワルくなっていくので、このままではおばあちゃんの身の危険を感じてしまったボクは、武士の情けで、正解のところに○を付けてあげました。
 つまり、途中で採点してあげたわけですね。 
 おばあちゃんは内心不服そうでしたが、ボクは強引にやりましたよ。だって、このままでは「ガンバコ」(棺桶の石巻弁)まで持っていきそうな勢いだったんだもん。
 それから1時間ぐらいして、のべ35時間の格闘の末に、おばあちゃんはこの「ナンクロ」を制覇したのです!!!
 さすがにおばあちゃん、しばらくボ〜ッとして「燃え尽き症候群」のようになっておりましたよ。
 これでようやく映画鑑賞とか他のことができるね。

 (2012.05.05)   △このページのトップへ

■エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』(〜1750話はこちら)

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