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cut1 cut2 cut3 cut4 cut5 『映画コーナートップ』

『たそがれ清兵衛』 2002年(日本)

taso  監督:山田洋次
  原作:藤沢周平
  出演:真田広之
     宮沢りえ


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あらすじ:幕末、庄内・海坂藩の下級藩士・井口清兵衛は、妻に先立たれた後、幼いふたりの娘と年老いた母の世話、そして借金返済の内職の為に、御蔵役の勤めを終えるとすぐに帰宅することから、仲間から"たそがれ清兵衛“とあだ名されていた。ある日、かつて想いを寄せていた幼なじみで、酒乱の夫・甲田に離縁された朋江の危難を救ったことから、剣の腕が立つことを知られた彼は、藩命により上意討ちの手に選ばれてしまう。秘めていた想いを朋江に打ち明け、一刀流の剣客・余吾の屋敷を訪れた清兵衛は、壮絶な戦いの末に余吾を倒す。その後、朋江と再婚した清兵衛。だが仕合わせも束の間、彼は戊辰戦争で命を落とすのだった。

『旅情』 Summertime 1955年(イギリス)

ryojyou  監督:デイヴィッド・リーン
  出演:キャサリン・ヘップバーン(Jane役)
     ロッサノ・ブラッツィ(Renato役)


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あらすじ:アメリカの地方都市で秘書をしていた三十八歳のジェイン・ハドスン(キャサリン・ヘップバーン)は、欧洲見物の夢を実現し、ヴェニスまでやって来た。フィオリナ夫人(イザ・ミランダ)の経営するホテルに落着いた彼女は、相手もなくたった一人で見物に出かけ、サン・マルコ広場に来て、喫茶店のテイブルに腰を下した。しかし、背後からじっと彼女をみつめる中年の男(ロッサノ・ブラッツィ)に気づくと、あたふたとそこを去るのであった。翌日、彼女は浮浪児マウロの案内で名所見物をして歩いた。通りすがりの骨董店に入ると、そこの主人は昨日サン・マルコ広場で会った男だった。うろたえた彼女は十八世紀の品だというゴブレットを買い、そうそうに店を出た。その日の夕方、ジェインはまたサン・マルコ広場へ行った。例の男も来たが、彼女に先約があると感ちがいし、会釈して去って行った。翌日、彼女はまた骨董店へ行ったが、十七八の青年から主人は留守だといわれた。ジェインはこの店を記念に16ミリ・キャメラに収めようとして運河に落ち、みじめな恰好でホテルへ帰った。骨董店の主人レナートは、その彼女のホテルを訪れ、夜、広場で会おうと約束した。その夜の広場でジェインは初めて幸福感に浸り、思い出にくちなしの花を買った。別れるとき、レナートは彼女に接吻し、明夜八時に会う約束をした。翌日、彼女は美しく装って広場へ出かけたが、彼の店にいた青年がやって来て、彼が用事でおそくなることを告げた。青年がレナートの息子であることを聞いたジェインは、妻もいると知って失望し、広場を去った。ホテルへ追って来たレナートは妻とは別居しているといい、男女が愛し合うのに理屈をつけることはないと強くいった。ジェインはその夜、レナートと夢のような夜を過した。そしてそれから数日間、二人はブラノの漁村で楽しい日を送った。ヴェニスへ戻ったジェインは、このまま別れられなくなりそうな自分の気持を恐れ、急に旅立つことにきめた。発車のベルがなったときかけつけたレナートの手にはくちなしの花が握られていた。プラットフォームに立ちつくすレナートに、ジェインはいつまでも手をふりつづけた

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 Ossessione 1942年(イタリア)

yuubin  監督:ルキノ・ヴィスコンティ
  原作:ジェームス・M・ケイン
  出演:マッシモ・ジロッティ(Gino役)
     クララ・カラマイ(Jiovanna役)


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あらすじ:ポー河沿いのレストラン・ドガナの経営者ブラガーナ(ジュアン・デ・ランダ)の妻ジョヴァンナ(クララ・カラマイ)は、一回りも年の違う夫との生活にへきえきし、退屈な毎日を送っていた。そんなある日、一台のトラックから放り出されてドガナのカウンターを叩いた男、ジーノ(マッシモ・ジロッティ)に魅せられ、激情がわくのを感じた。一方、ジーノもジョヴァンナの官能的な眼差しに欲情をかきたてられていた。ブラガーナが留守中のドガナの一室は、2人の愛欲の場となり、駆け落ちを決行するまでには時間はかからなかった。しかし、売春婦まがいの生活をしていたジョヴァンナにとって経済的に安定した今の生活を捨ててまで愛を貫く気はなく、30分もいかないうちに後戻りしてしまった。一人で汽車に乗ったジーノは、イスパ(エリオ・マルクッツォ)と名乗るスペイン人の旅芸人と知り合い、気ままな旅を続けた。何も知らないブラガーナは気嫌をとる為にジョヴァンナを連れて町に来たが、そこで偶然ジーノと会い、再び彼を雇うために一緒に連れ帰ることにした。帰途、それはジーノとジョヴァンナにとって結ばれる最後のチャンスだった。2人は泥酔する夫を事故死に見せかけて殺害した。警察の取り調べをうまくかわし、店を改装してジーノと平穏な日々を送るジョヴァンナだったが、ジーノは不安と悔恨に苛まれる毎日を送っていた。町に出たジーノは、そこでジョヴァンナにはない清冽な魅力に富む娘アニータ(ディーア・クリスターニ)と知り合い、ジョヴァンナのもとを去り、アニータのアパートへと走った。一方、警察は、2人の噂を聞きつけてドガナを訪れたイスパの証言などから、ブラガーナの死を殺人と断定し、2人を指名手配した。警察の動きを察知したジーノはジョヴァンナが売ったのだと思いドガナに行くが、ジョヴァンナのジーノに対する一途な思いを知り激しく心を揺り動かされる。ジョヴァンナはジーノの子を身ごもっていたのだ。幸福感にひたる彼女にとって、しかし目の前を走るトラックが運命を逆転するなどとは思いもよらなかった。追いこそうとしたジーノの車がトラックにぶつかり、ジョヴァンナは一瞬にして死人と化してしまったのだった。

『小さな恋のメロディ』 Melody 1971年(イギリス)

tiisana  監督:ワリス・フセイン
  音楽:ビージーズ/CSN&Y
  出演:ジャック・ワイルド(Tom役)
     マーク・レスター(Daniel役)
     トイシー・ハイド(Melody役)


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あらすじ:少年軍の帰り、ダニエル・ラティマー(M・レスター)を迎えに来た母親(S・スティーフェル)の車に勝手に乗り込んだのがトム・オーンショー(J・ワイルド)だった。二人は同級生。イギリス国教のコチコチ神父が校長(J・カズンス)の学校だが、生徒はのびのびとし、彼らの世界は生き生きとしていた。オーンショーは中でもガキ大将である。ダニエルは気の弱い美少年だが、なぜか気の合う二人は学校の帰りバスに乗って繁華街に遊びに行き、街中駈けめぐって楽しい時を通した。二人は互いに心の友を持ち合った気がした。夕方、遊びに夢中で遅くなったと気づいた時、ダニエルは料金が高いタクシーを呼び止めトムもやむなく乗った。金持ちの家に育ったダニエルに、トムは嫉妬を感じるが、ダニエルにはよく呑み込めない。ある日、学校で女子生徒がバレエの練習をしているのをのぞき見して見つかるが、その中に素敵な女の子を発見し、ダニエルは魅せられてしまう。それ以来、ダニエルは勉強も手につかず、おまけに運動会では、彼女の顔を思い浮べ夢中に走って一等になってしまったりの毎日が続いた。彼女の名はメロディ(T・ハイド)。ダニエルはいつもメロディの後からついて歩いていき、メロディも友達からダニエルの恋心を知らされ、次第にダニエルの優しさに魅かれていった。宿題を忘れたダニエルとトムは放課後先生からお尻をしたたか殴られるが、泣き顔で先生の部屋から出てきたダニエルをメロディが待っていた。トムは嫉妬を感じて引き止めようとするがダニエルとメロディは駆け出して行った。墓地で語りあう二人は互いに愛を感じて楽しい時を持った。翌日、学校を休んで二人は海岸へ遊びに行き夏の太陽と潮風を思い切り浴びた。「結婚してくれるかい?」「いつかね。でもどうして大人は結婚するとダメになるのかしら?」「きっと、わかりすぎるからだ」「全部わかっちゃうからね」翌日、学校で校長にお説教されるが、そこで二人は宣言する。「ほくたち結婚します」教室に戻ったダニエルをトムを筆頭としてクラスメートが、からかった。怒ったダニエルはトムととっくみあいの喧嘩となったが、先生に引きわけられたとき、トムはダニエルに謝った。そして二人を結婚させてやろうと思った。昼休みが済んでも生徒たちは教室に戻らなかった。ダニエルの母親から「ダニエルが駈け落ちした」と電話があり、校長が調べてみると、二人の結婚式だと言うのだ。先生たちとダニエルの母親はあわてて式の会場の線路下の廃墟へとんで行った。線路下ではトムが牧師の役で厳粛な式が行なわれていた。「先生たちがきたぞ!」という声に生徒たちは逃げ出した。つかまえようとする先生たちと大騒ぎとなったが多勢に無勢、とうとう疲れ果てた先生たちはあきらめて引きあげていった。トムとダニエルとメロディはトロッコの置いてある野原にやってきた。トムは二人を乗せ、笑って送り出した。トロッコは花咲く美しい野原をどこまでも走っていった。

『伯爵夫人』 A Countess from Hong Kong 1966年(アメリカ)

haku  監督:チャールズ・チャップリン
  出演:マーロン・ブランド(Ogden役)
     ソフィア・ローレン(Natasha役)
     シドニー・チャップリン(Harvey役)
     パトリック・カーギル(Hudson役)


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あらすじ:オグデン(マーロン・ブランド)は、最近東南アジアのある国の大使に任命され、外交上の重要書類を受けとるため、東洋航路の豪華船でワシントンに行く途中であった。彼は昨夜香港でバカ騒ぎをやり、飲み過ぎてしまい、ひどい宿酔いで朝を迎えた。だが彼は自分しかいないはずの特別船室にひとりの女性が潜んでいるのに気がついた。彼女はナターシャ(ソフィア・ローレン)という名前の伯爵夫人であったが、おとぎ話に出てくるような華やかなお姫様ではなかった。彼女は中国に亡命してきた白系ロシア人の貴族の娘で、上海で生まれ、13歳で孤児になった彼女の人生は、それ以後暗いかげがさし始め、今では香港でアメリカ水兵相手のダンサーをしていた。その彼女は昨夜の騒ぎにまぎれて、密かにアメリカへ渡ろうと、その船に乗り込んだのだった。オグデンは彼女が非常な美人なのに驚いたが、現在外交官という身分を思うと、彼女と一生をともにする気はしなかった。それにホノルルでは離婚寸前まできていたが妻マーサ(ティッピー・ヘドレン)が彼を待っていた。船中のオグデンとナターシャは心ならずも共同生活をすることになった。彼女は彼のパジャマを着て彼のベッドに眠り、彼はソファーで仮眠し、ふたりは出来るだけ彼女が船に乗っている秘密を守ろうとした。しかし船が神戸に着いた時、彼の親友ハーベイ(シドニー・チャップリン)にそれを見破られてしまった。しかしアメリカへ行くしか望みがないというナターシャが勝って、神戸を出航した。オグデンはいつしかそんな彼女を愛しはじめていた。船がホノルルに近づくと、彼は何とかナターシャを助けようと、自分の召使と仮の結婚式をあげさせ、うまく上陸させてしまった。妻と会いますます嫌気を感じたオグデンは離婚を決意し、ワイキキの浜辺でひとり淋しく沖の船を眺めるナターシャにそっと近づいて行った。

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』 Good Will Hunting 1997年(アメリカ)

guddo  監督:ガス・ヴァン・サント
  脚本:マット・デイモン/ベン・アフレック
  出演:ロビン・ウィリアムズ(Sean役)
     マット・デイモン(Will役)
     ベン・アフレック(Chuckie役)


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あらすじ:南ボストン。ウィル・ハンティング(マット・デイモン)は、MIT(=マサチューセッツ工科大学)で清掃員のバイトをしている。親友のチャッキー(ベン・アフレック)、モーガン(キャセイ・アフレック)、ビリーらとつるんで、たびたび警察沙汰の事件を起こしたりとタチが悪いが、実は彼は、特に数学に異様な才能を見せる天才だった。ある日。ウィルは人目を盗んで、MITの掲示板に書かれた難解な数学の証明問題をこっそり解く。出題者のランボー教授(ステラン・スカルゲールド)は問題を解いたのがウィルと知り、傷害事件で拘置所にいた彼をたずねて、身柄をあずかる。条件は、週2回彼と共に研究室で勉強し、さらに週1回セラピーを受けること。ウィルはランボーの下で新たな日々を送りはじめた。フィールズ賞受賞のランボーでさえ手こずる数学の難問をあっさり解いて、周囲を驚嘆させるウィル。だが、そんな彼も、セラピーだけは敬遠し、ランボーが頼み込んだ一流のセラピストたちを完全に馬鹿にして撃退してしまう。孤児で里親を渡り歩き、虐待までされた不幸な過去を送った彼は、誰にも心を開かないのだ。ランボーは大学時代のルームメイトで、かつては名声を馳せ、最愛の妻を亡くした後落魄して、今はコミュニティ・カレッジの講師をしている、ショーン・マクガイア(ロビン・ウィリアムス)をたずねる。ウィルと境遇が似ている彼なら、ウィルの相手もつとまると踏んだのだ。ショーンはウィルと対面。だがウィルは研究室にかかっていた絵を見て、逆に辛辣な言葉でショーンを分析。ショーンは傷つき、ウィルが彼の亡き妻を侮辱するような言葉を口にした瞬間、激怒してウィルを追い出すが、翌週彼と再び会う。公園のベンチで、自分の妻に対する想いをウィルに語るマクガイア。彼はウィルの先日の行為を非難し、自分の人生を他人に語り、人生の真実を見据えていくべきだと、淡々と、だが真摯な態度で諭す。ウィルは黙ってマクガイアの言葉を聞くが、セラピーでは沈黙を守った。数週間後。ウィルはようやく口をきいた。知り合って好きになったハーヴァード大学の女子学生スカイラー(ミニー・ドライヴァー)についてだ。ショーンは彼女と真剣に付き合うべきだと忠告。ウィルは忠告どおり、彼女をデートに誘い、やがて結ばれるが、自分の素性だけはどうしても告白できない。その頃、ランボーの元には全米のシンクタンクや政府機関などからウィルのの就職依頼が舞い込んでいた。ランボーはウィルに面接を受けさせるが、彼はチャッキーを代理人に立てたりとランボーの面目を潰してばかり。ウィルはまだ、自分が進むべき道に迷っていた。ショーンはウィルの将来は彼自身に決めさせるべきだと主張し、ランボーと対立。そんなさなか。西海岸の医学校に進学を決めたスカイラーは、一緒に来てとウィルを誘うが、混乱する彼は拒否した。傷心を抱える彼はセラピーもすっぽかし、刑務所に逆戻りの危機まで訪れる。そんな矢先、チャッキーは、一生下町で労働者として暮らしてもいいとつぶやくウィルに、「才能のあるお前が、もしずっとこの町にいたら、俺はお前を殺す」と親友として忠告。ショーンに会ったウィルは、ショーンにも虐待の過去があったことを知る。「君のせいじゃない」と優しく言い続けるショーン。ウィルはショーンの腕の中で涙を流した。セラピーの期間が終わり、彼は晴れて自由の身に。ランボーの薦めたシンクタンクへの就職も決めた。ショーンは自分も再出発のため、旅に出ると言う。ウィルは21歳になった。は仲間たちのプレゼントの中古車に乗り、彼はショーンの部屋に置き手紙をして去る。ウィルは就職も取りやめにして、西海岸にいるスカイラーのもとへ旅立ったのだ。

『今を生きる』 Dead Poets Society 1989年(アメリカ)

imawo  監督:ピーター・ウェアー
  出演:ロビン・ウィリアムズ(John役)
     ロバート・ショーン・レナード(Neil役)
     イーサン・ホーク(Todd役)
     ジョシュ・チャルズ(Knox役)


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あらすじ:59年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBという英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムス)が赴任してきた。ノーラン校長(ノーマン・ロイド)の下、厳格な規則に縛られている学生たちは、このキーティングの風変わりな授業に、最初はとまどうものの、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えに目覚めてゆくのだった。ある日生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は学校の古い年鑑に、キーティングが学生時代に『デッド・ポエッツ・ソサエティ』というクラブを作っていたことを見つけ、ダルトン(ゲイル・ハンセン)やノックス(ジョシュ・チャールズ)らと共に、近くの洞窟でクラブを再開させる。ニールの同室である転校生のトッド(イーサン・ホーク)も、誘われるままそれに加わった。そして彼らは自らを語りあうことで自分がやりたいものは何か自覚してゆくのだった。ノックスはクリス(アレキサンドラ・パワーズ)という娘との恋を実らせ、ニールは俳優を志し『真夏の夜の夢』の舞台に立った。しかし父親(カートウッド・スミス)に反対され、陸軍士官学校に転校させられることになったニールは自ら命を絶った。この事件を捜査する学校側は、退学処分を切り札にデッド・ポエッツ・ソサエティのメンバーに証言を強要し、やがてそれは煽動者としてキーティングの責任問題に結びつけられ、彼は退職を余儀なくされる。キーティングが学院を去る日、トッドたちは校長の制止も聞かず机の上に立ちキーティングを見送る。それは彼らのせめてもの抵抗の証しであった。

『サイダーハウス・ルール』 The Cider House Rules 1999年(アメリカ)

saida  監督:ラッセ・ハルストレム
  原作:ジョン・アーヴィング
  出演:トビー・マグワイア(Homer役)
     シャーリーズ・セロン(Candy役)
     デルロイ・リンド(Mr.Rose役)
     マイケル・ケイン(Dr.Wilbur Larch役)


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あらすじ:メイン州ニューイングランド。ホーマー(トビー・マグァイア)はセント・クラウズの孤児院で生まれ育った。親代わりのラーチ院長(マイケル・ケイン)の仕事である助産と当時は禁止されていた堕胎の仕事を手伝う彼だが、やがて自身の将来に不安を抱き始める。ある日、ホーマーは手術に訪れた若い女性キャンディ(シャーリーズ・セロン)とその恋人の軍人ウォリー(ポール・ラッド)と共に孤児院を飛び出した。彼はウォリーの誘いで彼の母親オリーヴが経営するリンゴ園で働き、収穫人たちの宿舎サイダーハウスで暮らし始めた。収穫作業のボス、ミスター・ローズ(デルロイ・リンド)は様々なルールをホーマーに教えた。リンゴ園での生活にも慣れた頃、ウォリーは再び戦地へ戻り、キャンディは寂しさを紛らわせるためにウォリーを遊びに連れ出す。キャンディは純粋なホーマーに好意を抱き、ホーマーもまた彼女に初めての恋をし、ふたりは結ばれた。こうして1年が過ぎ、カリフォルニアに移動していたミスター・ローズらが戻ってきたが、彼の娘ローズ・ローズ(エリカ・バドゥ)は妊娠していた。ホーマーは彼女に力を貸してやると励ます。そんな折り、ウォリーが戦地から帰還するという知らせが入る。かくしてホーマーは新たな人生において重要な決断を迫られるのだった。 saida1

『フィールド・オブ・ドリームス』 Field of Dreams 1989年(アメリカ)

fi-rudo  監督:フィル・アルデン・ロビンソン
  原作:W・P・キンセラ
  出演:ケヴィン・コスナー(Ray役)
     エイミー・マディガン(Annie役)
     ギャビー・ホフマン(Karin役)
     レイ・リオッタ(shoeless Joe Jackson役)


「アメリカやねえ。野球好きやねえ」

マリリン:ヤシーニの大好きな映画だね。
ヤシーニ:うん。高校の時、野球部だったこともあるし、小さい頃から野球が大好きだったからね。この気持ちよく分かる。
マリリン:芝生の匂いとかでしょ?  
ヤシーニ:そうそう、グローブの匂いとかもね。球場に立ったことがない人には分からないものかもね。
マリリン:まず、映像が美しいわよね。トウモロコシ畑とライトアップされた野球場。
ヤシーニ:きれいだね。これは大画面で見たい映画の一つだね。内容的には、ボクは最後の場面で父子のキャッチボールの場面が・・・。
マリリン:私もあそこで泣いた。ヤシーニも泣いてた。
ヤシーニ:あと、奥さんのアニーもいい味出してるね。元気がよくって。
マリリン:エイミー・マディガンっていいよね。決して美人じゃないけど温かい心を持った女優。
ヤシーニ:そういえば、娘もうまかったね。そして可愛かった。
マリリン:本当にアメリカらしい映画でした。
ヤシーニ:ああ、また野球やりたくなったなあ。 fi-rudo1

『シェルブールの雨傘』  Les parapluies de Cherbourg 1964年(フランス)

syeru  監督:ジャック・ドゥミー
  音楽:ミシェル・ルグラン
  出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(Genevieve役)
     ニーノ・カステルヌオーボ(Guy役)
     マルク・ミシェル(Cassard役)
     アンヌ・ヴェルノン(Mrs.Emery役)


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あらすじ:五七年十一月。ジェヌビエーブ(カトリーヌ・ドヌーヴ)はシェルブールの雨傘屋の娘で、近くのガレージに勤める恋人ギイ(ニーノ・カステルヌオーボ)を、深く愛していた。ある日ギイに召集令状が来て、二年間の義務兵役に発つことになった。その夜、二人は求めあった。五七年十二月。雨傘屋の不況で、エムリー夫人(アンヌ・ヴェルノン)は自分の宝石を売ることにした。高級宝石商カサール氏がそれを買いとったのは娘のジェヌビエーブの美しさに魅せられたからだった。五八年一月。ギイからの便りはなかった。そしてジェヌビエーブの体には愛の果実が宿った。彼女がギイを待つ心には、少しの曇りもなかった。そんなとき、カサールはエムリー夫人に、ジェヌビエーブとの結婚を申し込んだ。五八年三月。ジェヌビエーブの心の中に、カサールの姿が少しずつ刻みこまれていった。ギイからは何の音沙汰もないのだ。それにカサールはお腹の子までひきとろうというのだ。五八年六月。カサールとジェヌビエーブは結婚した。五九年三月。ギイが帰って来た。戦闘で負傷した足をひきずって。恋人の結婚を知り、深く悲しんだ。足が不自由な彼は、仕事のミスから失職した。街を歩いても思い出の傘屋もいまは閉じられたまま。孤独が身にしみた……。五九年四月。ギイの育ての母が死んだ。五九年三月。その母の娘マドレーヌとギイは結婚した。いくばくかの遺産で、彼等はガソリン・スタンドを買った。六二年十二月。雪のイヴ。ギイとマドレーヌは子供も出来て幸せだった。その日の暮れ方、ギイ一人が店にいるとき、ベンツが停った。運転している女性がかつての恋人であることをさとった。懐しかった。エムリー夫人は亡くなったという。彼女が車に乗せている女の子を「あなたに似てるわ……」それ以上の言葉は交さなかった。さりげない別れ……いまはギイもジェヌビエーブもそれぞれ幸福なのだ。 syeru1 syeru2

『秋刀魚の味』 An Autumn Afternoon 1962年(日本)

sannma  監督:小津安二郎
  出演:笠智衆(平山周平役)
     岩下志麻(平山路子役)
     三上真一郎(平山和夫役)
     佐田啓二(平山幸一役)


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あらすじ:長男の幸一夫婦は共稼ぎながら団地に住んで無事に暮しているし、家には娘の路子と次男の和夫がいて、今のところ平山にはこれという不平も不満もない。細君と死別して以来、今が一番幸せな時だといえるかもしれない。わけても中学時代から仲のよかった河合や堀江と時折呑む酒の味は文字どおりに天の美禄だった。その席でも二十四になる路子を嫁にやれと急がされるが、平山としてはまだ手放す気になれなかった。中学時代のヒョータンこと佐久間老先生を迎えてのクラス会の席上、話は老先生の娘伴子のことに移っていったが、昔は可愛かったその人が早く母親を亡くしたために今以って独身で、先生の面倒を見ながら場末の中華ソバ屋をやっているという。平山はその店に行ってみたがまさか路子が伴子のようになろうとは思えなかったし、それよりも偶然連れていかれた酒場“かおる"のマダムが亡妻に似ていたことの方が心をひかれるのだった。馴染の小料理屋へ老先生を誘って呑んだ夜、先生の述懐を聞かされて帰った平山は路子に結婚の話を切り出した。路子は父が真剣だとわかると、妙に腹が立ってきた。今日まで放っといて急に言いだすなんて勝手すぎる--。しかし和夫の話だと路子は幸一の後輩の三浦を好きらしい。平山の相談を受けた幸一がそれとなく探ってみると、三浦はつい先頃婚約したばかりだという。口では強がりを言っていても、路子の心がどんなにみじめなものかは平山にも幸一にもよくわかった。秋も深まった日、路子は河合の細君がすすめる相手のところへ静かに嫁いでいった。やっとの思いで重荷をおろしはしたものの平山の心は何か寂しかった。酒も口に苦く路子のいない家はどこかにポッカリ穴があいたように虚しかった。

『東京物語』 1953年(日本)

toukyoumono  監督:小津安二郎
  出演:笠智衆(平山周吉役)
     東山千栄子(平山とみ役)
     山村聡(平山幸一役)
     三宅邦子(平山文子役)


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あらすじ:周吉、とみの老夫婦は住みなれた尾道から二十年振りに東京にやって来た。途中大阪では三男の敬三に会えたし、東京では長男幸一の一家も長女志げの夫婦も歓待してくれて、熱海へ迄やって貰いながら、何か親身な温かさが欠けている事がやっぱりものたりなかった。それと云うのも、医学博士の肩書まである幸一も志げの美容院も、思っていた程楽でなく、それぞれの生活を守ることで精一杯にならざるを得なかったからである。周吉は同郷の老友との再会に僅かに慰められ、とみは戦死した次男昌二の未亡人紀子の昔変らざる心遣いが何よりも嬉しかった。ハハキトク--尾道に居る末娘京子からの電報が東京のみんなを驚かしたのは、老夫婦が帰国してまもなくの事だった。脳溢血である。とみは幸一にみとられて静かにその一生を終った。駈けつけたみんなは悲嘆にくれたが、葬儀がすむとまたあわただしく帰らねばならなかった。若い京子には兄姉達の非人情がたまらなかった。紀子は京子に大人の生活の厳しさを言い聞かせながらも、自分自身何時まで今の独り身で生きていけるか不安を感じないではいられなかった。東京へ帰る日、紀子は心境の一切を周吉に打ちあけた。周吉は紀子の素直な心情に今更の如く打たれて、老妻の形見の時計を紀子に贈った。翌日、紀子の乗った上り列車を京子は小学校の丘の上から見送った。周吉はひとり家で身ひとつの侘びしさをしみじみ感じた。 toukyoumono1

『革命児サパタ』 Viva Zapata! 1951年(アメリカ)

kakumeiji  監督:エリア・サガン
  出演:マーロン・ブランド(Zapata役)
     ジーン・ピータース(Josefa役)
     アンソニー・クイーン(Eufemio役)


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あらすじ:1911年、ダイアス大統領の圧政に苦しんでいたメキシコ農民の中に、エミリアノ・サパタ(マーロン・ブランド)という青年がいた。彼は土地問題でお尋ね者となったため、兄ユーフェミオ(アンソニー・クイン)、友人パブロとその女ソルダデラ(マーゴ)を連れて山に隠れたところ、ある日フェルナンドという男からテキサスに住む革命家マデロのことを聞かされた。サパタは自分から革命に乗り出す気こそなかったが、マデロには惹かれるものを感じてパブロをテキサスに送ることにした。サパタはかねて町の豪商の娘ホセファ(ジーン・ピータース)と相愛の仲であったが職のないお尋ね者では女の親が許すはずもなく、彼は歓心を買うため金持ちの牧場に雇われることになった。この働きが賞でられて、やがて彼は警察の追求も解けた。ホセファとも対等の立場に立つようになった頃、パブロの手引きで彼はマデロと会見した。フェルナンドの計画によるとサパタとマデロが南北呼応して立てば革命は成就するはずだったが、サパタは固く断った。しかし、偶然の事故から彼は再びお尋ね者となり、官憲に捕らわれた。兄やパブロらが民衆の助けで彼を救ったことが革命の口火となり、ついにサパタは同志の協力を得て南部一帯を征圧した。北からはマデロが首都に攻め入った。メキシコが民衆の手に帰した時、サパタはホセファと結婚した。平和主義者のマデロの意向によりサパタは武装を解除したが、その隙を見てフェタ将軍が裏切りを行ない、マデロは暗殺された。サパタはフェタ将軍を倒したものの、この事件はパブロとマデロが自分をおとしいれる罠であったと邪推し、パブロを殺害した。彼は大統領に推されたが、兄ユーフェミオは権力に敗れ非業の死をとげた。かねてサパタを亡きものにしようとしていたフェルナンドは、彼の留守中サパタ討伐軍を起こし、卑怯にもある屋敷の中庭に彼をおびき出し、伏兵の一斉射撃はついにこの一世の革命児の命を奪った。

『阿弥陀堂だより』 2002年(日本)

amida  監督:小泉尭史
  原作:南木佳士
  出演:寺尾聰(上田孝夫役)
     樋口可南子(上田美智子役)
     北林谷栄(おうめ婆さん役)


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マリリン:お待ちくださいね。
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あらすじ:春、売れない小説家の孝夫は、パニック障害なる原因不明の心の病にかかった妻で女医の美智子の療養の為、ふたりで東京から彼の故郷である信州に移り住む。無医村であったその村で、週3回の診療を始める美智子。やがて彼女は、自然に囲まれたシンプルな暮らしの中、阿弥陀堂という村の死者が祀られたお堂に暮らす96歳のおうめ婆さんや、村の広報誌に彼女が日々思ったことをまとめたコラム「阿弥陀堂だより」を連載している、喉の病で喋ることの出来ない娘・小百合、孝夫の恩師で癌に体を蝕まれながらも死期を潔く迎えようとしている幸田とその妻・ヨネらとの触れ合いを通し、次第に心癒されていくのであった。夏、小百合の病状が悪化していることが判明した。彼女の手術担当医として再びメスを握ることを決意した美智子は、町の総合病院の若き医師・中村と協力して、見事、手術に成功する。秋、幸田が静かに息を引き取った。冬が過ぎ、再び春がやって来る。今やすっかり病を克服した美智子のお腹の中では、孝夫との間に出来た新しい命が息づいていた。 amida1

『雨あがる』 2000年(日本)

ameagaru  監督:小泉尭史/野上照代
  脚色:黒澤明
  原作:山本周五郎『おごそかな渇き』
  出演:寺尾聰(三沢伊兵衛役)
     宮崎美子(三沢たよ役)
     三船史郎(永井和泉守重明役)
     吉岡秀隆(榊原権之丞役)
     原田美枝子(おきん役)


「」

マリリン:お待ちくださいね。
ヤシーニ:ちょっとお待ちを。

あらすじ:亨保時代。武芸の達人でありながら、人の好さが災いして仕官がかなわない武士・三沢伊兵衛とその妻・たよ。旅の途中のふたりは、長い大雨で河を渡ることが出来ず、ある宿場町に足止めされていた。ふたりが投宿する安宿には、同じように雨が上がるのを鬱々として待つ貧しい人々がいた。そんな彼らの心を和ませようと、伊兵衛は禁じられている賭試合で儲けた金で、酒や食べ物を彼らに振る舞う。翌日、長かった雨もようやくあがり、気分転換に表へ出かけた伊兵衛は若侍同士の果たし合いに遭遇する。危険を顧みず仲裁に入る伊兵衛。そんな彼の行いに感心した藩の城主・永井和泉守重明は、伊兵衛に剣術指南番の話を持ちかけた。ところが、頭の固い城の家老たちは猛反対。ひとまず御前試合で判断を下すことになるが、そこで伊兵衛は、自ら相手をすると申し出た重明を池に落とすという大失態をしてしまう。それから数日後、伊兵衛の元にやってきた家老は、賭試合を理由に彼の仕官の話を断った。だが、たよは夫が何のために賭試合をしたかも分からずに判断を下した彼らを木偶の坊と非難し、仕官の話を辞退するのだった。そして、再び旅に出る伊兵衛とたよ。ところがその後方には、ふたりを追って馬を駆る重明の姿があった…。 ameagaru1

『素晴らしき哉、人生!』 It's a Wonderful Life 1946年(アメリカ)

subara  監督:フランク・キャプラ
  原作:フィリップ・ヴァン・ドレン・スターン
  出演:ジェームズ・スチュワート(George役)
     ドナ・リード(Mary役)
     ライオネル・バリモア(Dr.Potter役)
     トーマス・ミッチェル(Uncle Billy役)


「クリスマスには毎回観たい映画だね」

マリリン:これは何度観てもいいね。笑わせながら泣かせ、泣かせながら笑わせてくれているうちに、人間にとっての、複雑だけど実は単純な幸福を思い出させてくれます。
ヤシーニ:心が洗われるね。素晴らしき哉、この映画。     
マリリン:いつもツキに見放されているように見えるジョージだけど、自分の幸福行きのキップを誰かに手渡すたびに、善行を積んでいたということだよね。     
ヤシーニ:「積善の家には必ず余慶有り」ということわざもあるし。     
マリリン:あんなに聡明で優しい奥さんを得て、かわいい子どもたちに囲まれて、しかも、窮地を救ってくれたのは町の人たちの温かい心だったというわけで、かなり幸せ者だわね。2級天使のおかげでそのことに気が付くわけだけど。     
ヤシーニ:でも、絶体絶命だったわけで、自暴自棄になって死にたくなるのも分かる、分かる、うん。     
マリリン:それにしても、2級天使っていいなあ、この発想。夢があって素敵。本当に天使はいるって思う。ベルが鳴ったら羽がもらえたっていう印なんだって。     
ヤシーニ:すごくよく作られた映画だなって思うよね。ストーリーの展開もだし、登場人物たちの会話がすごく気が利いてる。     
マリリン:示唆に富んだセリフとか、小粋なジョークとかが随所に出てくるもんね。「お父さんドルとお母さんドルだ、栽培しよう」っていうセリフなんかもかわいい(笑)。     
ヤシーニ:この映画を観るたびに、1人の人が生きているってこういうことなんだよなあって、あらためて思わされる。     
マリリン:プラスもマイナスも裏表。ああ、素晴らしき哉、人生だ。醜くも美しいこの人生と表現した人もいたね。     
ヤシーニ:この映画さ、もしかして自殺予防キャンペーンに使えるんじゃない?
マリリン:秋田県、自殺多いしね。とにかくこの映画、私たちのフェーバリット映画の一つです。

『ブリジットジョーンズの日記』 Bridget Jones's Diary 2001年(アメリカ)

burijitto  監督:シャロン・マグワイア
  原作:ヘレン・フィールディング
  出演:レニー・ゼルウィガー(Bridget Jones役)
     ヒュー・グラント(Daniel役)
     コリン・ファース(Mark役)
     ジェンマ・ジョーンズ(Bridget's Mum役)


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マリリン:お待ちくださいね。
ヤシーニ:ちょっとお待ちを。

あらすじ:ロンドン。出版社に勤める32歳の独身女性ブリジット(レニー・ゼルウィガー)は、ダイエットと恋愛が目下の関心事。そんな彼女が出版記念パーティーの夜、セクシーな上司ダニエル(ヒュー・グラント)と急接近。しかし、彼はとんだ浮気男で、その浮気相手であるアメリカ人の同僚と婚約してしまった。傷心のブリジットは会社をやめ、リポーターに転職する。やがて友人夫妻に呼ばれた夕食会で、ブリジットは以前紹介されたバツイチの弁護士マーク(コリン・ファース)に再会。彼は恋人連れだったが、ブリジットに好意を示した。そしてブリジットの33歳の誕生日の夜、彼女の家に祝いに来てくれたマークといいムードになるが、そこへ突然ダニエルがやってきて、彼女に許しを乞い、熱烈に愛を告白する。それに激怒したマークは、ダニエルと大ゲンカを繰り広げる。やがてクリスマス。マークの実家のパーティーで、彼の父親が息子の渡米と婚約を発表したが、それを聞いたブリジットは、思わず異議を申し立てる。それをきっかけにブリジットとマークは急接近、めでたく結ばれるのだった。 burijitto1

『第三の男』 The Third Man 1949年(イギリス)

daisan1   監督:キャロル・リード
  原作:グラハム・グリーン
  出演:ジョゼフ・コットン(Holly Marins役)
     アリダ・ヴァリ(Anna役)
     オーソン・ウェルズ(Harry Lime役)


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マリリン:お待ちくださいね。
ヤシーニ:ちょっとお待ちを。

あらすじ:米国の西部作家ホリイ・マーティンス(ジョゼフ・コットン)は、旧友ハリー・ライムに呼ばれて、四国管理下にある戦後のウィーンにやって来たが、ハリーは自動車事故で死亡し、まさにその葬式が行われていた。マーティンスは墓場で英国のMPキャロウェー少佐(トレヴァー・ハワード)と連れになり、ハリーが闇屋であったときかされたが、信ずる気になれなかった。ハリーは生前女優のアンナ(アリダ・ヴァリ)と恋仲であったが、彼女と知り合ったマーティンスは、彼女に対する関心も手伝ってハリーの死の真相を探ろうと決意、ハリーの宿の門衛(パウル・ヘルビガー)などに訊ねた結果、彼の死を目撃した男が三人いることをつきとめた。そのうち二人はようやく判ったが、“第三の男"だけはどうしても判明しないまま、マーティンスは何者かに脅かされはじめ、門衛も殺されてしまった。一方アンナは偽の旅券を所持する廉でソ連MPに粒致されることになり、それとも知らずに彼女の家から出て来たマーティンスは、街の物蔭に死んだ筈のハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)をみつけた。ハリーがペニシリンの大闇で多数の人々を害した悪漢であることを聞かされていたマーティンスはこれをMPに急報し、アンナの釈放と引きかえに彼の逮捕の助力をするようキャロウェイから要請された。マーティンスはハリーとメリイゴウラウンドの上で逢い、改めて彼の兇悪振りを悟って、親友を売るもやむを得ずと決意したが、釈放されたアンナはマーティンスを烈しく罵った。しかし病院を視察してハリーの流した害毒を目のあたり見たマーティンスは結局ハリー狩りに参加、囮となって彼をカフェに侍った。現れたハリーは警戒を知るや下水道に飛込み、ここに地下の拳銃戦が開始され、追いつめられた彼はついにマーティンスの一弾に倒れた。かくて改めてこの“第三男"の埋葬が行われた日、マーティンスは墓地でアンナを待ったが、彼女は表情をかたくしたまま彼の前を歩み去って行った。 daisan1

『小説家を見つけたら』 Finding Forrester 2000年(アメリカ)

syousetuka  監督:ガス・ヴァン・サント
  出演:ショーン・コネリー(Forrester役)
     ロブ・ブラウン(Jamal役)


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マリリン:お待ちくださいね。
ヤシーニ:ちょっとお待ちを。

あらすじ:NYのブロンクス。黒人の高校生ジャマール・ウォレス(ロブ・ブラウン)は、プロのバスケットボール選手を夢見つつも、実は大変な文学少年。そんな彼が、アパートの部屋に引きこもっている謎の老人と知り合う。彼は40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家、ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。二人の間にはやがて師弟関係のような友情が生まれ、ジャマールは文学の才能を開花し、フォレスターは長年閉ざされていた心を開いていく。そんな時、ジャマールの才能に気づき嫉みはじめていたロバート・クローフォード教授(F・マーリー・エイブラハム)が、ジャマールの提出した作品のタイトルがフォレスターの昔発表したエッセイと同じ副題を持っていることを糾弾するという事件が起こった。ジャマールは退学の危機にさらされるが、作文シンポジウムの時、それまで決して一人では外出しようとしなかったフォレスターが現われ、ジャマールを助ける。そしてフォレスターは、故郷スコットランドへ旅立った。やがて彼は亡くなり、ジャマールは弁護士からフォレスターの遺品を受け取るのだった。

『ライムライト』  1952年(アメリカ)

raimu  監督:チャールズ・チャップリン
  原作:チャールズ・チャップリン
  出演:チャールズ・チャップリン(Calvero役)
     クレア・ブルーム(Thereza役)
     ナイジェル・ブルース(Postant役)
     バスター・キートン(Calvero's Partner役)


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マリリン:お待ちくださいね。
ヤシーニ:ちょっとお待ちを。

あらすじ:第一次大戦前、ロンドンでの物語である。カルヴェロ(チャールズ・チャップリン)はミュージック・ホールの道化師で、かつてはイギリス最大の芸風を謳われたが、中年をすぎた今はすっかり落ちぶれてしまった。ある日、彼が酔ってアパートに帰ってみると、美しい女が自殺を企てて意識不明になって倒れていた。カルヴェロは大急ぎで医者を呼び彼女を手当てしたので幸い息を吹きかえした。彼はその女がすっかり回復するまで自室におくことにした。女はテリー(クレア・ブルーム)というバレエの踊り子で、自分の芸術に見限りをつけてしまったのだ。彼女はもう踊ることも歩くことも出来ないといい、生きる希望を全く失っていた。カルヴェロは彼女を励まし、生きるために闘わなければいけないと力説した。しかしカルヴェロが舞台にカムバックしようとして失敗したとき、テリーは再び歩くことが出来るようになり、かえってカルヴェロの失敗をはげますのだった。テリーは有名なエンパイア劇場にバレエ・ダンサーの職を得た。そして半年もたたぬうちに座主と監督に認められて、新作バレエの第一ダンサーになることが出来た。そのバレエは若い作曲家ネヴィル(シドニー・チャップリン)の作で、バレエもテリーも大好評を博した。ネヴィルはテリーに全く惚れ込んでしまったが、彼女は完全にカルヴェロに傾倒しており、彼に愛を打明けて結婚しようといいだした。しかし、カルヴェロは2人の齢の差や、自分が下り坂であるのにテリーはいまこそ順境にあることを説いて、2人の結婚など馬鹿げたことだといい、彼女のもとを離れて辻音楽師に落ちぶれて行った。テリーは欧州興行の旅にのぼり各地で絶賛を博した。その間に世界大戦が起こりネヴィルは出征した。テリーとネヴィルが再びロンドンに帰ってから、2人は会う瀬を重ねたが、やはりテリーにはカルヴェロが忘れられなかった。ある日テリーは街路でカルヴェロに会い、むかしの恩人を救おうと彼をエンパイア劇場の舞台に立てるように取り計らってやった。再生の舞台でカルヴェロは昔通りの珍芸を見せた。それは彼のこの世における最後の努力だった。彼は熱演のあまり舞台からころげ落ち致命傷を負って舞台の袖に運ばれた。そして何も知らぬテリーが華やかな脚光を浴びて踊りまくると舞台をみとりつつ息を引きとった。